分野 I|AI利活用 重点分野

AIエージェントの活用

シラバス案(Ver.0.1)にある項目です。問われるとしたら、AIエージェントの意味、人の関与(最終承認・例外処理)、ガードレールを、文・表・組合せから選ぶ形です。

シラバス案 Ver.0.1(2026年8月31日公表)の『2-10-4 AIエージェント利活用/AIエージェントの活用領域及び活用目的』

最終更新

よく出る形

  • 問われるとしたら:AIエージェントの説明を、4つの文から選ぶ形
  • 問われるとしたら:作業の表を見て、最終承認を入れる物を選ぶ形
  • 問われるとしたら:運用の対応のうち、適切な物だけの組合せを選ぶ形
  • 問われるとしたら:ガードレールの説明のうち、不適切な物を選ぶ形

覚えること

  • AIエージェント:特定の目標を達成するために、環境を感知し、自律的に行動する AI システム
  • 自律の程度:高度な自律だけでなく、ある程度の自律性を持つ物も含む
  • 質問に答えるだけの使い方との違い:目標のために自分で手順を進める
  • 自律性と人間の関与:AI が進める範囲と、人が判断する場面を、あらかじめ決めて使う
  • 最終承認:影響が大きい、取り消しにくい操作の前に、人が内容を確かめて承認する
  • 最終承認の注意:理由や根拠を人が自分で考えてから承認し、AI の判断を鵜呑みにしない
  • 例外処理:想定外の入力や失敗は、AI が推測で進めず、人に回して判断してもらう
  • ガードレール:AI が危険な出力や動作をしないよう、あらかじめ設ける歯止め
  • 安全性への配慮:危害や不適切な出力を防ぐ。例:実行できる操作を必要な範囲に絞る
  • 倫理的配慮:差別的な内容の出力を避けるなど、倫理に反する出力を点検して止める
  • 法令順守:個人情報の扱いなど、法令に反する動作を実行前に止める
  • ハーネスエンジニアリング:公的な定義はまだなく、一般に次のように説明される
  • ハーネスの説明:AI の外側の道具・情報・点検の流れを設計すること
  • ハーネスの例:使う道具や資料をそろえる、結果を点検して直させる、動きの記録を残す

ひっかけ

  • ガードレールは、シラバス案の用語例では安全性・倫理・法令順守など。安全性だけではない
  • AIエージェントは、指示を一つずつ待つだけの AI ではない

想定問題

4問(科目A(四肢択一))。選ぶと、その場で正解と解説が開きます。

想定問題 1科目A(四肢択一)

AIエージェントの説明として、最も適切なものはどれか。

正解:ア 特定の目標を達成するために、環境を感知して自律的に行動する AI システムである。

ポイント

AIエージェントとは何かを、似た仕組みの説明と区別して選ぶ問題です。

考え方と解き方

AIエージェントの特徴は、目標のために環境を感知し、自律的に行動することです。指示に答えるだけの AI、環境を感知しない AI、作るだけで行動しない AI は、目標のために自分で手順を進めません。何を自分で進めるかに注目します。

  1. ア は、目標、環境の感知、自律的な行動の3つが入っているので、AIエージェントの説明です。
  2. イ は、指示にだけ答えて行動を起こさないので、AIエージェントではありません。ウ は、環境を感知せず決まった結果を返すだけで、自律的に行動するとは言えません。
  3. エ は、作ることだけが目的で、目標のために行動はしないので、AIエージェントの説明ではありません。
  4. したがって、最も適切なのは ア です。

ほかの選択肢

  • イ 指示にだけ答えて自分では行動を起こさないので、自律的に行動するAIエージェントとは違います。
  • ウ 環境を感知せず、決まった入力に決まった結果を返すだけで、環境を感知して行動するAIエージェントとは違います。
  • エ 文章や画像を作ることだけが目的で、目標のために行動するAIエージェントとは違います。

覚えておくこと

  • AIエージェント:特定の目標を達成するために、環境を感知し、自律的に行動する AI システム
  • 質問に答えるだけの使い方との違い:目標のために自分で手順を進める

(テーマ・覚えること)

想定問題 2科目A(四肢択一)

A社の総務部は、社内で使う AI エージェントに、表1 の作業を任せることを考えている。

表1 の作業のうち、影響が社外に及び、かつ取り消しにくいため、AIエージェントが実行する前に人の最終承認を入れる作業として、最も適切なものはどれか。

表1 AI エージェントに任せたい作業
作業内容影響の範囲取り消し
作業1社内の全員に、休暇の申請方法の案内を通知する社内だけしにくい
作業2取引先向けの見積書の下書きを作り、保存する社外に出ないできる
作業3取引先向けの発注書を作り、送る前の状態で保存する社外向け(未送信)できる
作業4取引先へ、確定した納期の変更を通知メールで送る社外に及ぶしにくい

正解:エ 作業4

ポイント

表1 の影響と取り消しやすさを読み、最終承認を入れる作業を選ぶ問題です。

考え方と解き方

最終承認は、影響が大きい、取り消しにくい操作の前に人が入れる確認です。取り消しにくいだけ、社外に関わるだけの作業と取りちがえやすいので、影響の範囲と取り消しやすさの両方を表で見ます。

  1. 作業1 は社内だけで影響が収まります。作業2 は社外に出ず、消せます。作業3 は社外向けでも未送信で、取り消せます。
  2. 作業4 は、影響が社外に及び、送ると取り消しにくい操作です。実行する前に、人が内容を確かめて承認する作業です。
  3. したがって、最も適切なのは エ です。

ほかの選択肢

  • ア 作業1 は取り消しにくくても、影響は社内だけで、社外に及ぶ作業ではありません。
  • イ 作業2 は、下書きを保存するだけで、社外に出ず、あとで消せる作業です。
  • ウ 作業3 は社外向けですが、送る前の状態で保存するだけで、取り消せる作業です。

覚えておくこと

  • 最終承認:影響が大きい、取り消しにくい操作の前に、人が内容を確かめて承認する
  • 自律性と人間の関与:AI が進める範囲と、人が判断する場面を、あらかじめ決めて使う

(テーマ・覚えること)

想定問題 3科目A(四肢択一)

A社の経理部は、請求書の内容を読み取って支払いの準備を進める AI エージェントを使い始めた。運用を次のように考えた。

AIエージェントの運用として、適切なものだけを全て挙げたものはどれか。

  • a 想定と違う形式の請求書は、推測で処理せず、担当者に回して判断してもらう。
  • b 支払いの処理が失敗したときは、担当者に知らせず、別の口座で自動でやり直す。
  • c エージェントの処理の記録を残し、後から担当者が内容を見直せるようにしておく。

正解:イ a、c

ポイント

AIエージェントの例外処理と、運用の仕組みについて、a〜c それぞれが適切かを判定して選ぶ問題です。

考え方と解き方

AIエージェントは自律的に進めるため、想定外の場面で誤った処理を重ねるおそれがあります。a〜c で、想定外のときに人へ回しているか、人が見直せる仕組みがあるかを見ます。

  1. a は、想定外の入力を推測で進めず人に回して判断してもらうので、例外処理として適切です。
  2. b は、失敗を人に知らせず、推測で別の方法に切り替えるので、人が気づけず、不適切です。
  3. c は、記録を残して人が見直せるようにするので、動きを人が確かめられる仕組みとして適切です。
  4. したがって、適切なのは a、c で、イ です。

ほかの選択肢

  • ア a は適切ですが、b は失敗を人に知らせず推測で進めるので不適切です。適切な c も入っていません。
  • ウ b は不適切です。適切な a、c が入っていません。
  • エ a と c が適切なので、適切なものがないわけではありません。

覚えておくこと

  • 例外処理:想定外の入力や失敗は、AI が推測で進めず、人に回して判断してもらう

(テーマ・覚えること)

想定問題 4科目A(四肢択一)

AIエージェントのガードレールについての説明として、最も不適切なものはどれか。

正解:ウ ガードレールが扱うのは安全性だけで、倫理的配慮や法令順守は対象に含まれない。

ポイント

ガードレールの意味と、安全性・倫理・法令の観点を区別して、不適切な説明を選ぶ問題です。

考え方と解き方

ガードレールは、安全性だけの話と思いこみやすい用語です。シラバス案では、安全性への配慮、倫理的配慮、法令順守が並んでいます。「だけ」と言い切る文は、ほかの観点が抜けていないかを疑います。

  1. ア はガードレールの意味、イ は安全性への配慮の例、エ は法令順守の例で、どれも説明のとおりです。
  2. ウ は、観点を安全性だけとしています。倫理的配慮や法令順守も含むので、合いません。
  3. したがって、最も不適切なのは ウ です。正しくは、安全性への配慮のほか、倫理的配慮、法令順守も扱います。

ほかの選択肢

  • ア 危険な出力や動作を防ぐ歯止めをあらかじめ設けるのは、ガードレールの意味で、適切です。
  • イ 実行できる操作を必要な範囲に絞るのは、安全性への配慮の例で、適切です。
  • エ 法令に反する動作を実行前に止めるのは、法令順守の例で、適切です。

覚えておくこと

  • ガードレール:AI が危険な出力や動作をしないよう、あらかじめ設ける歯止め
  • 法令順守:個人情報の扱いなど、法令に反する動作を実行前に止める
  • 安全性への配慮:危害や不適切な出力を防ぐ。例:実行できる操作を必要な範囲に絞る

(テーマ・覚えること)

1問ずつの画面で解く(4問)

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