USBメモリの台帳の更新

シラバス案 Ver.0.1(2026年9月30日公表)の科目B 大項目5 情報資産の管理:『5-1 情報資産台帳の維持管理』『5-2 媒体の管理』『5-3 利用状況の記録』

想定の事例|USBメモリの台帳の更新科目B(事例)

事例

A 社は、12 の教室を運営する学習塾の運営会社である。教室運営部の情報セキュリティ担当者(以下、担当者)は、4 月の人事異動と組織の変更のあとで、各教室の USB メモリの管理状況が情報資産台帳(以下、台帳)と合っているかを、確認することになった。

教室運営部の規程のうち、台帳と媒体に関わる部分は次のとおりである。
・USB メモリなどの可搬媒体は、使用を始める前に、管理者が台帳に登録する。台帳には、管理番号、教室、キャビネット、管理者、保存している情報の種類を記載する。
・保管庫は、教室ごとの施錠できるキャビネットを単位とする。
・台帳の記載事項が変わったとき、又は媒体を廃棄したときは、管理者が変更日又は廃棄日から 5 営業日以内に台帳を更新する。
・媒体を廃棄するときは、データを消去してから廃棄し、台帳の廃棄欄に廃棄日と方法を記入する。廃棄した媒体の行は、台帳から削除せずに残す。
・媒体を教室の外に持ち出すときは、管理者の承認を得て、持出し簿に持出し日時、持出者、目的、返却日時を記録する。持出し簿への記録は、台帳には反映しない。
・管理者は、毎月末に持出し簿を点検して返却日時の空欄がないかを確認し、教室運営部長に報告する。

台帳の抜粋を表1に示す。

表1 台帳(抜粋)
管理番号教室キャビネット管理者保存している情報の種類
U-01B 教室B キャビネット 1C 主任生徒名簿
U-02B 教室B キャビネット 1C 主任模試の結果
U-03D 教室D キャビネット 1E 主任授業の教材
U-04D 教室D キャビネット 1E 主任生徒名簿(前年度)
U-05F 教室F キャビネット 1G 主任保護者への連絡文書

先月末の持出し簿の点検では、返却日時の空欄はなかった。担当者が各教室の管理者から聞き取ったところ、今月は次の(一)〜(七)の出来事があった。担当者は、このうち、この時点で台帳の登録又は更新を行う必要がある出来事を、整理することにした。

次の(一)〜(七)のうち、この時点で台帳の登録又は更新を行う必要がある出来事だけを全て挙げた組合せを、解答群の中から選べ。

正解:カ (一)、(四)、(五)

ポイント

媒体の廃棄や持出しがあったときに、情報資産台帳を更新する必要があるかどうかを、規程から判断する事例です。

考え方と解き方

決め手は、本文の規程が台帳に記載する事項(管理番号、教室、キャビネット、管理者、保存している情報の種類)を限っていることと、持出し簿の記録は台帳に反映しないという定めです。出来事が起きたかどうかではなく、台帳の記載事項が変わったかで見分けます。

  1. 規程は、記載事項が変わったとき又は廃棄したときに、5 営業日以内に更新するとしています。(一)は管理者欄、(五)は保存している情報の種類が変わるので、更新が必要です。
  2. (四)は、データを消去して廃棄しており、台帳の廃棄欄に廃棄日と方法を記入する出来事です。行は削除せずに残します。
  3. (二)は、台帳に記載するのが教室とキャビネットまでなので、同じキャビネット内の移動は不要です。(三)は、持出し簿に記録すれば足り、台帳には反映しません。(六)は、使用を始める前の登録の対象で、まだ使っていないので不要です。(七)は、利用者が記載事項にないので不要です。
  4. したがって、必要なのは (一)、(四)、(五) の全てで、カ です。

ほかの選択肢

  • ア (二)は不適切です。台帳の記載事項は、教室とキャビネットまでです。同じキャビネット内で段を変えても、記載事項は変わりません。(五)が欠けています。U-05 に保存する情報の種類が増えるので、台帳の記載事項が変わり、更新が必要です。
  • イ (二)は不適切です。台帳の記載事項は、教室とキャビネットまでです。同じキャビネット内で段を変えても、記載事項は変わりません。(七)は不適切です。規程が台帳に記載する事項は、管理番号、教室、キャビネット、管理者、保存している情報の種類です。使う講師は記載事項ではないので、台帳は変わりません。(一)が欠けています。U-03 の管理者の交代は、台帳の管理者欄が変わる出来事で、5 営業日以内の更新が必要です。(四)が欠けています。廃棄したときは、廃棄日から 5 営業日以内に台帳の廃棄欄を更新する規程です。
  • ウ (三)は不適切です。規程は、持出しを持出し簿に記録し、その記録は台帳に反映しないと定めています。持出しだけでは、台帳の記載事項が変わりません。(六)は不適切です。規程は、購入などの受入れの時点ではなく、「使用を始める前」に登録すると定めています。未開封で備品棚に置いた段階では、まだ登録は要りません。(五)が欠けています。U-05 に保存する情報の種類が増えるので、台帳の記載事項が変わり、更新が必要です。(四)が欠けています。廃棄したときは、廃棄日から 5 営業日以内に台帳の廃棄欄を更新する規程です。
  • エ (三)は不適切です。規程は、持出しを持出し簿に記録し、その記録は台帳に反映しないと定めています。持出しだけでは、台帳の記載事項が変わりません。(六)は不適切です。規程は、購入などの受入れの時点ではなく、「使用を始める前」に登録すると定めています。未開封で備品棚に置いた段階では、まだ登録は要りません。(一)が欠けています。U-03 の管理者の交代は、台帳の管理者欄が変わる出来事で、5 営業日以内の更新が必要です。(五)が欠けています。U-05 に保存する情報の種類が増えるので、台帳の記載事項が変わり、更新が必要です。
  • オ (六)は不適切です。規程は、購入などの受入れの時点ではなく、「使用を始める前」に登録すると定めています。未開封で備品棚に置いた段階では、まだ登録は要りません。(七)は不適切です。規程が台帳に記載する事項は、管理番号、教室、キャビネット、管理者、保存している情報の種類です。使う講師は記載事項ではないので、台帳は変わりません。(一)が欠けています。U-03 の管理者の交代は、台帳の管理者欄が変わる出来事で、5 営業日以内の更新が必要です。(五)が欠けています。U-05 に保存する情報の種類が増えるので、台帳の記載事項が変わり、更新が必要です。
  • キ (二)は不適切です。台帳の記載事項は、教室とキャビネットまでです。同じキャビネット内で段を変えても、記載事項は変わりません。(三)は不適切です。規程は、持出しを持出し簿に記録し、その記録は台帳に反映しないと定めています。持出しだけでは、台帳の記載事項が変わりません。(一)が欠けています。U-03 の管理者の交代は、台帳の管理者欄が変わる出来事で、5 営業日以内の更新が必要です。(四)が欠けています。廃棄したときは、廃棄日から 5 営業日以内に台帳の廃棄欄を更新する規程です。
  • ク (七)は不適切です。規程が台帳に記載する事項は、管理番号、教室、キャビネット、管理者、保存している情報の種類です。使う講師は記載事項ではないので、台帳は変わりません。(四)が欠けています。廃棄したときは、廃棄日から 5 営業日以内に台帳の廃棄欄を更新する規程です。
  • ケ (二)は不適切です。台帳の記載事項は、教室とキャビネットまでです。同じキャビネット内で段を変えても、記載事項は変わりません。(七)は不適切です。規程が台帳に記載する事項は、管理番号、教室、キャビネット、管理者、保存している情報の種類です。使う講師は記載事項ではないので、台帳は変わりません。(一)が欠けています。U-03 の管理者の交代は、台帳の管理者欄が変わる出来事で、5 営業日以内の更新が必要です。(五)が欠けています。U-05 に保存する情報の種類が増えるので、台帳の記載事項が変わり、更新が必要です。
  • コ (三)は不適切です。規程は、持出しを持出し簿に記録し、その記録は台帳に反映しないと定めています。持出しだけでは、台帳の記載事項が変わりません。(六)は不適切です。規程は、購入などの受入れの時点ではなく、「使用を始める前」に登録すると定めています。未開封で備品棚に置いた段階では、まだ登録は要りません。(一)が欠けています。U-03 の管理者の交代は、台帳の管理者欄が変わる出来事で、5 営業日以内の更新が必要です。(四)が欠けています。廃棄したときは、廃棄日から 5 営業日以内に台帳の廃棄欄を更新する規程です。

覚えておくこと

  • 台帳の更新が要るのは、台帳の記載事項が変わったときと、廃棄したとき。持出しや利用者の増減は、持出し簿や別の記録で管理する
  • 廃棄した媒体の行は台帳から消さず、廃棄日と方法を残す
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