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匿名化とマスキング

シラバス案(Ver.0.1)にある項目です。問われるとしたら、匿名加工情報の定義と提供・加工の決まり、データマスキング・秘匿化・匿名化の区別を、文・組合せ・表から選ぶ形です。

シラバス案 Ver.0.1(2026年8月31日公表)の『7-29-1 個人情報保護法』

最終更新

よく出る形

  • 問われるとしたら:匿名加工情報の定義と提供の決まりを、4つの文から選ぶ形
  • 問われるとしたら:匿名加工情報を作るときの加工のうち、適切な物だけの組合せを選ぶ形
  • 問われるとしたら:加工前と加工後の表を見て、加工の種類を選ぶ形
  • 問われるとしたら:匿名化や暗号化などの説明のうち、最も不適切な物を選ぶ形

覚えること

  • 匿名加工情報:特定の個人を識別できず、元の個人情報を復元できないように加工した情報
  • 仮名加工情報(近い言葉):照合すれば識別できる余地が残る。第三者提供は原則禁止で、匿名加工情報とは別
  • 匿名加工情報の提供:同意なしで提供できる。提供前に項目と方法の公表が要り、相手に匿名加工情報と明示する
  • 照合の禁止:匿名加工情報も、本人を識別するために、他の情報と照合してはいけない
  • 氏名の加工:削除するか、元の記述を復元できる規則性のない方法で仮IDに置き換える
  • 住所・生年月日の加工:都道府県・市までにする、日を削除して生年月にする
  • 特異な記述の加工:極端に珍しい値は置き換える(例:116歳を90歳以上にする)
  • 作成後のパラメータ:仮IDへの置き換えに使った乱数などは、匿名加工情報の作成後に破棄する
  • データマスキング:一般に、データの一部を伏せ字や別の値に置き換えて、見えなくする加工
  • 秘匿化:一般に、内容を第三者に分からないようにすること。言い方は一定でない
  • 匿名化:一般に、個人を特定できないようにする加工。氏名を消しても、残りで本人が分かれば不十分
  • 暗号化:鍵があれば元に戻せるので、暗号化しただけでは匿名加工情報にならない

ひっかけ

  • 仮名加工情報は、匿名加工情報の別名ではない。照合すれば識別できる余地が残る
  • 仮IDに置き換えても、置き換えの乱数や対応表を持ち続けると、匿名加工情報にならない
  • 氏名の削除だけで、匿名化できたとは限らない

想定問題

4問(科目A(四肢択一))。選ぶと、その場で正解と解説が開きます。

想定問題 1科目A(四肢択一)

匿名加工情報などについての記述として、最も適切なものはどれか。

正解:エ 匿名加工情報を第三者に提供するときは、本人の同意は要らないが、情報の項目と提供の方法を公表する。

ポイント

匿名加工情報の定義と、提供・照合の決まりを、近い言葉の仮名加工情報とのちがいも含めて、4つの文から選ぶ問題です。

考え方と解き方

名前が似た加工が複数あり、どれも個人を分かりにくくします。匿名加工情報の「識別できず、復元できない」という定義と、提供前の公表を、取りちがえやすくなります。

  1. 匿名加工情報は、特定の個人を識別できず、元の個人情報を復元できないようにした情報です。近い言葉の仮名加工情報は、照合すれば識別できる余地が残り、第三者への提供は原則禁止です。
  2. 匿名加工情報は、同意なしで第三者に提供できますが、提供前に情報の項目と提供の方法を公表し、相手に匿名加工情報であることを明示します。本人を識別するための照合は禁止です。
  3. したがって、最も適切なのは エ です。

ほかの選択肢

  • ア 匿名加工情報でも、作成の元になった個人情報の本人を識別するために、他の情報と照合してはいけません。
  • イ 匿名加工情報は、特定の個人を識別できないようにするので、識別できるとする点が合いません。
  • ウ 仮名加工情報は、利用目的を公表しても、法令に基づく場合を除き、第三者への提供が禁止されています。委託や共同利用などは、第三者への提供に当たりません。

覚えておくこと

  • 匿名加工情報:特定の個人を識別できず、元の個人情報を復元できないように加工した情報
  • 匿名加工情報の提供:同意なしで提供できる。提供前に項目と方法の公表が要り、相手に匿名加工情報と明示する
  • 仮名加工情報(近い言葉):照合すれば識別できる余地が残る。第三者提供は原則禁止で、匿名加工情報とは別

(テーマ・覚えること)

想定問題 2科目A(四肢択一)

A社は、会員の個人情報から匿名加工情報を作る。会員データには、氏名、住所、生年月日が含まれる。

匿名加工情報を作るときの対応として、適切なものだけを全て挙げたものはどれか。

  • a 氏名は、削除するか、復元できる規則性のない方法で仮IDに置き換える。
  • b 住所は、市までにまとめず、番地までそのまま残してよい。
  • c 仮IDに使った乱数などのパラメータは、匿名加工情報の作成後に破棄する。

正解:イ a、c

ポイント

匿名加工情報を作るときの氏名・住所の扱いと、作成後のパラメータの扱いを、a〜c それぞれ判定して選ぶ問題です。

考え方と解き方

細かい記述を残すと、組合せから本人が分かることがあります。置き換えの乱数を持ち続けても、元に戻せます。残す項目と作成後の扱いまで含めて判定します。

  1. a は、氏名を削除するか、復元できる規則性のない方法で仮IDに置き換えるので、適切です。
  2. b は、番地まで残すと、ほかの項目と組み合わせて本人が分かるおそれがあります。住所は削除するか、市までのように抽象的にするので、そのまま残すのは不適切です。
  3. c は、乱数などのパラメータを保管し続けると、同じ置き換えを再現して元の個人情報と照合できるので、作成後は破棄します。適切です。
  4. したがって、適切なのは a、c で、イ です。

ほかの選択肢

  • ア b は不適切です。住所は番地まで残さず、削除するか市までにします。適切な c も入っていません。
  • ウ b は不適切で、適切な a、c が入っていません。
  • エ a と c が適切なので、適切なものがないわけではありません。

覚えておくこと

  • 氏名の加工:削除するか、元の記述を復元できる規則性のない方法で仮IDに置き換える
  • 住所・生年月日の加工:都道府県・市までにする、日を削除して生年月にする
  • 作成後のパラメータ:仮IDへの置き換えに使った乱数などは、匿名加工情報の作成後に破棄する

(テーマ・覚えること)

想定問題 3科目A(四肢択一)

A社は、会員データの一部を加工した。加工前と加工後の例を表1 に示す。

表1 の加工のうち、極端に珍しい値から本人が分かることを防ぐために、置き換えたものはどれか。

表1 加工前と加工後の例
会員項目加工前加工後
No.1電話番号090-1234-5678090-****-****
No.2年齢34歳30代
No.3年齢116歳90歳以上
No.4生年月日1987年4月12日1987年4月

正解:ウ No.3 の加工

ポイント

加工前と加工後の表から、特異な記述を置き換えた加工を選ぶ問題です。

考え方と解き方

どの加工も、本人を分かりにくくするためなので、見た目では取りちがえやすくなります。年齢の行が2つあるように、同じ項目でも、値が普通か極端かで加工の意味がちがうので、値を読んで区別します。

  1. 表1 の「項目」の列が年齢なのは、No.2 と No.3 です。「加工前」の列を見ると、No.2 の 34歳は普通の値、No.3 の 116歳は一般に極めて珍しい値です。
  2. 「加工後」の列で、116歳は 90歳以上に置き換えられています。このような特異な記述は、その値から本人が分かるおそれがあるので置き換えます。
  3. No.2 は普通の値を幅のある区分にした加工、No.1 は一部を伏せ字にした加工、No.4 は日を削除した加工です。したがって、最も適切なのは ウ です。

ほかの選択肢

  • ア No.1 は電話番号の一部を伏せ字にした加工で、極端な値の置き換えではありません。
  • イ No.2 は、34歳という普通の値を30代にした加工です。同じ年齢の行でも、極端な値の置き換えではありません。
  • エ No.4 は生年月日の日を削除して年月にした加工で、極端な値の置き換えではありません。

覚えておくこと

  • 特異な記述の加工:極端に珍しい値は置き換える(例:116歳を90歳以上にする)
  • 住所・生年月日の加工:都道府県・市までにする、日を削除して生年月にする

(テーマ・覚えること)

想定問題 4科目A(四肢択一)

データの加工と匿名化についての記述として、最も不適切なものはどれか。

正解:ア 氏名を削除すれば、残りの項目から本人が分かる場合でも、匿名化できたことになる。

ポイント

匿名化、特異な記述の加工、暗号化と匿名加工情報の関係のうち、誤っている説明を選ぶ問題です。

考え方と解き方

氏名は本人を最も直接示す項目なので、消せば匿名になったと思いがちです。しかし、残った項目の組合せや、元に戻せる手段が残っていないかまで見ないと、匿名にはなりません。

  1. 匿名加工情報は、特定の個人を識別できず、元の個人情報を復元できないようにした情報です。エ はこのとおりです。
  2. 暗号化は鍵があれば元に戻せるので、ウ は適切です。特異な記述は、削除か置き換えをして加工するので、イ は適切です。
  3. ア は、氏名を消しても、ほかの項目の組合せから本人が分かるなら、匿名化できたとは言えません。したがって、最も不適切なのは ア です。正しくは、残りの項目の組合せからも本人が分からない状態にして、はじめて匿名化できたと言えます。

ほかの選択肢

  • イ 116歳のような特異な記述は、削除か置き換えをして加工するので、適切です。
  • ウ 鍵で元に戻せる間は、復元できない状態ではないので、匿名加工情報には当たりません。適切です。
  • エ 特定の個人を識別できず、復元できないようにするのが匿名加工情報なので、適切です。

覚えておくこと

  • 匿名化:一般に、個人を特定できないようにする加工。氏名を消しても、残りで本人が分かれば不十分
  • 暗号化:鍵があれば元に戻せるので、暗号化しただけでは匿名加工情報にならない
  • 特異な記述の加工:極端に珍しい値は置き換える(例:116歳を90歳以上にする)

(テーマ・覚えること)

1問ずつの画面で解く(4問)

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