分野 A|データ分析・利活用 重点分野

問題を見つける図と発想

シラバス案(Ver.0.1)にある項目です。問われるとしたら、ヒストグラム・パレート図・散布図の用途と読み方、ブレーンストーミングの進め方を、文・組合せ・表と計算から選ぶ形です。

シラバス案 Ver.0.1(2026年8月31日公表)の『2-9-3 業務分析/業務分析・業務計画』

最終更新

よく出る形

  • 問われるとしたら:ヒストグラム・パレート図・散布図の用途の説明のうち、最も不適切な物を選ぶ形
  • 問われるとしたら:原因別の件数の表から、パレート図の累積比率を計算して選ぶ形
  • 問われるとしたら:2項目の表から、散布図の点の並びと読み取れることを選ぶ形
  • 問われるとしたら:ブレーンストーミングの進め方のうち、適切な物だけの組合せを選ぶ形

覚えること

  • ヒストグラム:量的データを階級に分け、階級ごとのデータ数(度数)を棒で表して、分布の形を見る図
  • ヒストグラムと棒グラフ:棒グラフは項目ごとの数量の大小を比べる。ヒストグラムは量的データの分布を見る
  • パレート図:項目別の件数を多い順に棒で並べ、累積比率の折れ線を重ねた図
  • パレート図の使い方:上位の項目を見つけ、重点的に対策する項目を決める
  • 累積比率:多い順に足した件数の合計÷全体の件数
  • 散布図:2つの項目の値を点で表した図。2つの項目の関係(相関)を見る
  • 散布図の読み方:右上がりは正の相関、右下がりは負の相関、まとまりがなければ相関なし
  • 相関と原因:点が並んでも、一方が他方の原因とは言い切れない
  • ブレーンストーミング:集まった人が自由にアイデアを出し合い、案を集める方法
  • ブレーンストーミングのルール:その場で良し悪しを言わず、実現性は問わずに数を多く出す。他の案を組み合わせてよい
  • ブレーンストーミングの評価:案を出し終えたあと、別の場で行う

数字と計算

  • 例:苦情の件数が A 40件、B 30件、C 20件、D 10件(合計100件)
  • 多い順の累積比率は、A が 40%、B が 70%、C が 90%、D が 100%

ひっかけ

  • ヒストグラムの棒は、階級ごとのデータ数を表す。項目の大小を比べる棒グラフとは別
  • パレート図は、多い順に足す。表に並んだ順のまま足さない
  • 散布図で点が右上がりでも、一方が他方の原因と決まるわけではない

想定問題

4問(科目A(四肢択一))。選ぶと、その場で正解と解説が開きます。

想定問題 1科目A(四肢択一)

図や手法の説明として、最も不適切なものはどれか。

正解:イ パレート図は、時間の経過に沿って値を折れ線で表し、増減の傾向を見る図である。

ポイント

業務の問題を見つける図と手法の用途を区別して、誤っている説明を選ぶ問題です。

考え方と解き方

パレート図には折れ線が付いていますが、時間の変化を表す線ではなく、累積比率を表す線です。見た目だけで覚えると、用途を取りちがえます。

  1. ヒストグラムは分布の形、散布図は2項目の関係、ブレーンストーミングはアイデア出しの方法を表します。ア、ウ、エ はこのとおりの説明です。
  2. パレート図は、項目別の件数を多い順に並べた棒に、累積比率の折れ線を重ねて、重点の項目を見る図です。時間の経過による変化を見る図ではありません。
  3. したがって、最も不適切なのは イ です。正しくは、項目別の件数を多い順に並べ、累積比率から重点の項目を見る図です。

ほかの選択肢

  • ア 階級ごとの度数を棒で表して分布の形を見るのは、ヒストグラムの説明として適切です。
  • ウ 2つの項目の値を点で表して関係を見るのは、散布図の説明として適切です。
  • エ 自由にアイデアを出し合って案を集めるのは、ブレーンストーミングの説明として適切です。

覚えておくこと

  • ヒストグラム:量的データを階級に分け、階級ごとのデータ数(度数)を棒で表して、分布の形を見る図
  • パレート図:項目別の件数を多い順に棒で並べ、累積比率の折れ線を重ねた図
  • 散布図:2つの項目の値を点で表した図。2つの項目の関係(相関)を見る

(テーマ・覚えること)

想定問題 2科目A(四肢択一)

A社の工場で、1か月の不良品を原因別に数えた結果を表1 に示す。パレート図を作って、重点的に対策する原因を決める。

表1 のデータでパレート図を作るとき、寸法ずれの累積比率はどれか。

表1 不良品の原因別の件数
原因件数(件)
変色12
傷38
その他8
寸法ずれ15
汚れ27

正解:ウ 80%

ポイント

パレート図の累積比率を、表を並べかえて求める問題です。

考え方と解き方

累積比率は、多い順に足した割合なので、表に並んだ順のままでは足せません。先に多い順に並べかえることを忘れると、取りちがえます。

  1. 件数の合計は、12+38+8+15+27=100 件です。
  2. 多い順に並べると、傷 38、汚れ 27、寸法ずれ 15、変色 12、その他 8 です。
  3. 累積比率は、傷が 38%、汚れが 38+27=65%、寸法ずれが 65+15=80%です。寸法ずれの累積比率は 80%です。したがって、最も適切なのは ウ です。

ほかの選択肢

  • ア 15%は、寸法ずれ自身の割合(15÷100)です。足していないので、累積比率ではありません。
  • イ 35%は、少ない順に足した場合(8+12+15)です。多い順に足す決まりに合いません。
  • エ 92%は、寸法ずれのあとの変色まで足した場合(38+27+15+12)です。寸法ずれまでで止めます。

覚えておくこと

  • 累積比率:多い順に足した件数の合計÷全体の件数
  • パレート図:項目別の件数を多い順に棒で並べ、累積比率の折れ線を重ねた図

(テーマ・覚えること)

想定問題 3科目A(四肢択一)

A社は、広告を出した回数と来店客数の関係を調べるため、6店舗のデータを集めた。結果を表1 に示す。

表1 を、横軸を広告の回数、縦軸を来店客数とした散布図にしたときの、点の並びと読み取れることとして、最も適切なものはどれか。

表1 店舗ごとの広告の回数と来店客数
店舗広告の回数(回)来店客数(人)
S1436
S2120
S3648
S4224
S5541
S6331

正解:エ 点は右上がりに並び、広告の回数が多い店ほど、来店客数も多い傾向が読み取れる。

ポイント

表から散布図の点の並びを考え、読み取れることを選ぶ問題です。

考え方と解き方

散布図で読み取れるのは、2つの項目の関係の向きと強さです。右上がりだからといって、一方が他方の原因だとは、この図だけでは言えません。

  1. 表1 を広告の回数の少ない順に並べると、1回が 20人、2回が 24人、3回が 31人、4回が 36人、5回が 41人、6回が 48人です。
  2. 回数が増えるほど来店客数も増えているので、点は右上がりに並び、正の相関があります。
  3. ただし、散布図で分かるのは関係の向きで、広告が来店客数の増加の原因とまでは言い切れません。したがって、最も適切なのは エ です。

ほかの選択肢

  • ア 右下がりに並ぶのは、回数が増えるほど客数が減る負の相関のときです。表1 では、回数が増えると客数も増えています。
  • イ 点が決まった並びにならないのは、相関がないときです。表1 では、回数の順に客数が増え続けています。
  • ウ 右上がりの並びは正しい読み取りですが、散布図だけでは、広告が客数の増加の原因とは確かめられません。

覚えておくこと

  • 散布図:2つの項目の値を点で表した図。2つの項目の関係(相関)を見る
  • 散布図の読み方:右上がりは正の相関、右下がりは負の相関、まとまりがなければ相関なし
  • 相関と原因:点が並んでも、一方が他方の原因とは言い切れない

(テーマ・覚えること)

想定問題 4科目A(四肢択一)

A社の営業部で、業務の問題の対策案を、ブレーンストーミングで出すことにした。

ブレーンストーミングの進め方として、適切なものだけを全て挙げたものはどれか。

  • a 出された案には、その場で良し悪しを言わず、評価は案を出し終えたあとに別の場で行う。
  • b 他の人の案を手がかりに、組み合わせたり、形を変えたりして、新しい案を出してもよい。
  • c 実現できそうな案だけを出すように求め、案の数は少なくする。

正解:ア a、b

ポイント

ブレーンストーミングのルールを、a〜c それぞれ判定して選ぶ問題です。

考え方と解き方

案を出す場では、評価や実現性を気にすると発言が減ります。ルールの目的は、案の数と幅を増やすことなので、c のように絞る進め方が合うかを見ます。

  1. a は、その場で良し悪しを言わず、評価を別の場で行うので、適切です。
  2. b は、他の案を組み合わせたり、形を変えたりしてよいので、適切です。
  3. c は、実現できそうな案だけに絞り、案の数を少なくするので、実現性は問わず数を多く出すというルールに合わず、不適切です。
  4. したがって、適切なのは a、b で、ア です。

ほかの選択肢

  • イ c は不適切です。実現性は問わず、数を多く出します。適切な b も入っていません。
  • ウ b は適切ですが、適切な a も入っていません。
  • エ a と b が適切なので、適切なものがないわけではありません。

覚えておくこと

  • ブレーンストーミングのルール:その場で良し悪しを言わず、実現性は問わずに数を多く出す。他の案を組み合わせてよい
  • ブレーンストーミングの評価:案を出し終えたあと、別の場で行う

(テーマ・覚えること)

1問ずつの画面で解く(4問)

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