分野 A|データ分析・利活用 重点分野

伝える図と整理の図

シラバス案(Ver.0.1)にある項目です。問われるとしたら、データストーリーテリングの考え方と、ロジックツリー・コンセプトマップの使い分け、クロス集計表の読み取りを、文・組合せ・表・事例から選ぶ形です。

シラバス案 Ver.0.1(2026年8月31日公表)の『2-9-2 データ分析・データ利活用/図表やグラフによるデータの可視化』

最終更新

よく出る形

  • 問われるとしたら:データストーリーテリングの説明を、4つの文から選ぶ形
  • 問われるとしたら:ロジックツリーとコンセプトマップの使い方を、a〜c から選ぶ形
  • 問われるとしたら:クロス集計表を読み、割合を比べて選ぶ形
  • 問われるとしたら:報告資料の作り方のうち、不適切な物を選ぶ形

覚えること

  • データストーリーテリング:分析結果を、聞き手と目的に合わせた筋立てで伝え、理解と行動を促す手法
  • 筋立ての例:結論を先に示し、根拠となる図表を順に並べる
  • 図表の添え方:聞き手に合わせて用語を選び、図表の見方も添える
  • 結論に合わないデータ:断りなく外さない。出どころや条件も示す
  • ロジックツリー:課題を上から下へ木の形に分け、原因や対策を掘り下げる図
  • ロジックツリーの分け方:同じ階層の項目は、重なりも抜けも出さない
  • コンセプトマップ:概念を枠で表し、概念どうしの関係を、枝をまたいでも線で結んで整理する図
  • クロス集計表:2つの項目の組合せごとの件数を、行と列に並べた表
  • クロス集計表の割合:行の合計で割ると、行ごとの内訳が比べられる
  • 割合と件数:件数が多い行が、割合も高いとは限らない

数字と計算

  • 例:20人の行で8人が購入。購入の割合は 8÷20=40%

ひっかけ

  • コンセプトマップは「上から下へ分けるだけの図」ではない。枝をまたいで線で結ぶ
  • ロジックツリーは「思いついた順に枝を足す図」ではない
  • 件数が最も多い行を、割合が最も高い行と取りちがえない

想定問題

4問(科目A(四肢択一))。選ぶと、その場で正解と解説が開きます。

想定問題 1科目A(四肢択一)

データストーリーテリングの説明として、最も適切なものはどれか。

正解:ア 分析結果を、聞き手と目的に合わせた筋立てで伝え、理解と行動を促す。

ポイント

データストーリーテリングが何をする手法かを、4つの文から選ぶ問題です。

考え方と解き方

分析結果を数や図で示すだけでは、聞き手が何を判断すればよいか分かりません。「データを扱う作業」と取りちがえやすいので、伝える相手がいるかどうかに注目します。

  1. データストーリーテリングは、分析結果を物語の形で伝える手法で、聞き手と目的に合わせた筋立てを作ります。
  2. 数値の並べ置き、全員に同じ形で配ること、データの変換と蓄積は、どれも聞き手に合わせて筋立てて伝える作業ではありません。したがって、最も適切なのは ア です。

ほかの選択肢

  • イ 全ての数値を並べるだけでは筋立てがなく、聞き手が自分で読み取る負担が残ります。
  • ウ 聞き手や目的を問わず同じ形で配ると、筋立てがなく、聞き手に合わせた伝え方になりません。
  • エ 機械が処理できる形に変換して蓄積するのは、データを整える作業で、伝える手法ではありません。

覚えておくこと

  • データストーリーテリング:分析結果を、聞き手と目的に合わせた筋立てで伝え、理解と行動を促す手法

(テーマ・覚えること)

想定問題 2科目A(四肢択一)

A社の店長は、売上が落ちた原因を整理するために、図を使うことにした。

図の使い方として、適切なものだけを全て挙げたものはどれか。

  • a 売上が落ちた原因を、思いついた順に枝として足し、同じ階層の重なりは気にせず、ロジックツリーにする。
  • b 商品、客、競合を枠で表し、概念どうしの関係を線と言葉で結んで、コンセプトマップにする。
  • c 概念どうしの関係を網の形で表すために、ロジックツリーを、階層にせず線で結んで作る。

正解:ウ b

ポイント

ロジックツリーとコンセプトマップの使い方を、a〜c それぞれ判定して選ぶ問題です。

考え方と解き方

どちらも考えを整理する図ですが、形が違います。分けて掘り下げる木の形か、関係を結ぶ網の形かを取りちがえやすく、ロジックツリーでは分け方の決まりも落としやすくなります。

  1. a は、ロジックツリーは同じ階層の項目に重なりも抜けも出さずに分けるので、重なりを気にしない書き方は不適切です。
  2. b は、概念を枠で表し、関係を線で結ぶコンセプトマップの説明で、適切です。
  3. c は、網の形で関係を表すのはコンセプトマップで、ロジックツリーは上から下へ分ける木の形なので、不適切です。したがって、適切なのは b で、ウ です。

ほかの選択肢

  • ア a は重なりを気にしないので不適切です。a を含む組合せは、適切なものだけにはなりません。
  • イ a も c も不適切で、適切な b も入っていません。
  • エ b が適切なので、適切なものがないわけではありません。

覚えておくこと

  • ロジックツリーの分け方:同じ階層の項目は、重なりも抜けも出さない
  • コンセプトマップ:概念を枠で表し、概念どうしの関係を、枝をまたいでも線で結んで整理する図
  • ロジックツリー:課題を上から下へ木の形に分け、原因や対策を掘り下げる図

(テーマ・覚えること)

想定問題 3科目A(四肢択一)

A社は、ある商品の購入の有無を年代別に集計した。結果を表1 に示す。

表1 から読み取れることとして、最も適切なものはどれか。

表1 年代別の購入の有無(人)
年代購入した購入しない計
20代3070100
30代60140200
40代4555100
計135265400

正解:イ 各年代の人数で購入者数を割ると、購入した人の割合が最も高いのは 40代である。

ポイント

クロス集計表の件数から、行ごとの割合を求めて比べる問題です。

考え方と解き方

件数が最も多い行に目が向きますが、行の人数が違うと、件数の大小と割合の大小は一致しません。

  1. 購入した人の割合は、行の計で割って求めます。20代は 30÷100=30%、30代は 60÷200=30%、40代は 45÷100=45%です。
  2. 全体は 135÷400=33.75%です。購入した人の割合が最も高いのは 40代です。したがって、最も適切なのは イ です。

ほかの選択肢

  • ア 30代は購入した人数が 60人で最多ですが、行の計が 200人なので、割合は 30%で、40代の 45%より低いです。
  • ウ 20代は 30%、40代は 45%で、同じではありません。
  • エ 全体の割合は 135÷400=33.75%で、20代の 30%とは同じではありません。

覚えておくこと

  • クロス集計表の割合:行の合計で割ると、行ごとの内訳が比べられる
  • 割合と件数:件数が多い行が、割合も高いとは限らない
  • クロス集計表:2つの項目の組合せごとの件数を、行と列に並べた表

(テーマ・覚えること)

想定問題 4科目A(四肢択一)

X部長は、売上が前年より下がった原因を、経営会議で報告することになった。聞き手の役員は、分析の経験が少ない。

報告資料の作り方として、最も不適切なものはどれか。

正解:エ 結論に合わない数値は、断りなく別の資料へ回して、示さない。

ポイント

データストーリーテリングで報告資料を作るときの、不適切な作り方を選ぶ問題です。

考え方と解き方

分かりやすさを求めるあまり、都合の悪いデータを外したくなります。しかし、外すと聞き手が判断を誤るので、筋立ては、データを正しく示した上で作ります。

  1. ア は、結論を先に示し、根拠となる図表を順に並べるので、筋立ての例として適切です。イ は、聞き手に合わせて用語を選び、見方も添えるので適切です。
  2. ウ は、出どころと条件を示すので適切です。エ は、結論に合わない数値を断りなく別の資料へ回すので、聞き手が全体を見て判断できません。
  3. したがって、最も不適切なのは エ です。正しくは、結論に合わないデータも断りなく外さず、出どころや条件も示します。

ほかの選択肢

  • ア 結論を先に示し、根拠となる図表を順に並べるのは、聞き手が筋をたどりやすく、適切です。
  • イ 聞き手が分析に詳しくないので、用語を選び、見方を添えるのは、理解を助けるため適切です。
  • ウ 出どころと条件を示すと、聞き手が結論の確かさを判断できるので、適切です。

覚えておくこと

  • 筋立ての例:結論を先に示し、根拠となる図表を順に並べる
  • 図表の添え方:聞き手に合わせて用語を選び、図表の見方も添える
  • 結論に合わないデータ:断りなく外さない。出どころや条件も示す

(テーマ・覚えること)

1問ずつの画面で解く(4問)

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