サンプル問題(2022年12月) 問34|著作権法(著作権・引用)
A社は,B社と著作物の権利に関する特段の取決めをせず,A社の要求仕様に基づいて,販売管理システムのプログラム作成をB社に委託した。この場合のプログラム著作権の原始的帰属に関する記述のうち,適切なものはどれか。
正解:エ B社に帰属する。
ポイント
委託して作らせたプログラムの著作権が、最初にだれのものになるかを問う問題です。
考え方と解き方
著作権は、原則として作った人(著作者)に最初に生じます。費用を出した人や、仕様を示した人に自動的に生じるわけではありません。委託先の従業員が職務上作成した場合に、著作者がだれになるかを考えます。
- A 社は要求仕様を示して委託しただけで、プログラムを作成したのは B 社です。著作権の帰属について、特段の取決めもありません。
- B 社の従業員が職務上作成したプログラムの著作者は、別段の定めがなければ B 社で、著作権は著作者に最初に生じます。したがって、最も適切なのは エ です。
ほかの選択肢
- ア 話し合いで決まるのは、契約で権利を移す場合の話です。最初の帰属は、話し合いではなく法律の決まりで定まります。
- イ 共有になるのは、共同して創作した場合です。A 社は仕様を示しただけで、作成には加わっていません。
- ウ 要求仕様を示し、費用を負担しても、作成していない A 社は著作者になりません。A 社に移すには、譲渡の契約が要ります。
覚えておくこと
- 原始的帰属:著作権が最初にだれのものになるか。原則は作った人(著作者)
- 委託して作らせた物:作った委託先の従業員の職務著作なら委託先が著作者。仕様を示しただけの委託元は著作者でない
- プログラムの職務著作:公表の名義は問わず、発意と職務上の作成があれば法人等が著作者
(テーマ・覚えること)
出典:情報セキュリティマネジメント試験 サンプル問題 科目A 問34