分野 T|ビジネス・技術
ネットワークの応用と運用(メール・cookie・VPN・5G・障害切分け)
今の制度の過去問(6回分)では、cookie の仕組みについての記述を選ぶ問題が、1問出ています。
シラバス案 Ver.0.1(2026年9月30日公表)の『4 ネットワーク応用/インターネットサービスの種類と特徴』『4 ネットワーク応用/モバイル通信・IoT通信の特徴』『5 ネットワーク管理/ネットワーク運用管理』
最終更新
問われ方
- cookie の仕組みについて、適切な記述を選ぶ形
- 問われるとしたら:HTMLメールやWebメールの利用の要望に、意見を選ぶ形
- 問われるとしたら:テザリングや VPN の利用の要望に、ルールに照らして意見を選ぶ形
- 問われるとしたら:障害の切分けの順序や、最初の確認を選ぶ形
覚えること
- MIME:メールで、文字以外のデータや多様な文字を扱えるようにする拡張
- HTMLメール:本文を HTML で書くメール。リンクの表示と実際の宛先が異なる場合がある
- Webメール:ブラウザーでメールを読み書きする。メールはサービス側に置かれる
- cookie:サーバーの指示でブラウザーに保存され、HTTP ヘッダで送り返される小さなデータ
- cookie の有効期限は、サーバーが指定する。指定がなければブラウザーを閉じるまで
- cookie は自動では暗号化されない。氏名などは入れず、識別用の値にとどめる
- cookie の Secure 属性:安全な通信路だけで cookie を送らせる
- URL:Web 上の資源の場所を示す表記。スキーム、ホスト名、パスなどから成る
- URL のホスト名を確かめる。見慣れた名前に似せた偽サイトがある
- IP-VPN:通信事業者の閉じた網で、拠点間を結ぶ
- インターネットVPN:インターネット上に暗号化した仮想の専用の通信路をつくる
- LTE:携帯電話網のデータ通信の規格
- 5G(第5世代移動通信システム):超高速、超低遅延、多数同時接続が特長
- テザリング:スマートフォンなどを経由して、他の端末をインターネットにつなぐ
- テザリングの利用は、組織が許可した方法と設定のルールに従わせる
- 障害の切分け:影響の範囲を比べて、原因のある場所を絞り込む
- 障害原因の特定:絞り込んだ場所のログや設定を確かめて、原因を突き止める
- 復旧措置:サービスを戻す対応。原因の除去(再発防止)とは分けて考える
ひっかけ
- cookie の保存先(ブラウザー)と、有効期限の指定者(サーバー)の取りちがえ
- IP-VPN(事業者の閉じた網)とインターネットVPN(インターネット上)の取りちがえ
想定問題
4問(科目A(四択))。選ぶと、その場で正解と解説が開きます。
開発担当者への回答として、最も適切なものはどれか。
正解:エ cookie は端末のブラウザーに保存されるので、個人情報は入れず、識別用の値だけにする
ポイント
cookie の保存先をもとに、ルールに照らして判断する問題です。
考え方と解き方
cookie がどこに保存され、何が送られるかを取りちがえると、ルールの違反に気づけません。管理者の立場なら、ルールが保存を禁じる情報が、端末に残るかを先に考えます。
- cookie は、サーバーの指示で、利用者のブラウザーに保存されます。氏名などを入れると、利用者の端末に残ります。
- そのため、氏名は入れず、識別用の値にとどめます。したがって、最も適切なのは エ です。
ほかの選択肢
- ア 期限を短くしても、その間は端末に個人情報が残るので、保存を禁じるルールに触れます。
- イ Secure 属性は、安全な通信路だけで cookie を送らせるものです。端末への保存は防がないので、ルールに触れます。
- ウ メールアドレスも個人情報です。端末に残すと、ルールに触れます。
覚えておくこと
- cookie:サーバーの指示でブラウザーに保存され、HTTP ヘッダで送り返される小さなデータ
- cookie は自動では暗号化されない。氏名などは入れず、識別用の値にとどめる
- cookie の Secure 属性:安全な通信路だけで cookie を送らせる
(テーマ・覚えること)
C さんが最初に行う切分けとして、最も適切なものはどれか。
正解:イ その PC の IP アドレスの設定と、ケーブルや無線の接続状態を確認する
ポイント
障害の切分けで、最初に確認する範囲を選ぶ問題です。
考え方と解き方
障害は、影響の範囲を比べて、原因のある場所を絞り込みます。復旧の作業を急ぐと、動いている部分まで止めてしまいます。担当者の立場なら、何が動いていて、何が動かないかを先に考えます。
- 他の PC が接続できているので、営業所の回線、ルーター、社内システムは動いています。原因は、1台の PC の側にあると考えられます。
- そのため、その PC の設定と接続の状態を確認します。したがって、最も適切なのは イ です。
ほかの選択肢
- ア 他の PC が接続できているので、回線は動いています。回線事業者への調査は、範囲を絞った後の手順です。
- ウ 他の PC が同じシステムに接続できているので、サーバーは動いています。再起動は、不要で、他の利用者にも影響します。
- エ 他の PC が接続できているので、ルーターは動いています。交換は、不要で、他の PC にも影響します。
覚えておくこと
- 障害の切分け:影響の範囲を比べて、原因のある場所を絞り込む
- 障害原因の特定:絞り込んだ場所のログや設定を確かめて、原因を突き止める
- 復旧措置:サービスを戻す対応。原因の除去(再発防止)とは分けて考える
(テーマ・覚えること)
ネットワークの応用に関する記述 a〜c のうち、適切なものだけを全て挙げたものはどれか。
- a インターネットVPN は、インターネット上に暗号化した仮想の専用の通信路をつくる。
- b IP-VPN は、通信事業者の網ではなく、インターネットを経由して拠点間をつなぐ。
- c 5G は、超高速、超低遅延、多数同時接続を特長とする移動通信システムである。
正解:ウ a、c
ポイント
VPN と移動通信の特徴を、取りちがえずに選ぶ問題です。
考え方と解き方
IP-VPN は事業者の閉じた網、インターネットVPN はインターネット上です。経路の違いを入れかえた記述が、誤りになります。
- a は適切です。b は不適切です。IP-VPN は、通信事業者の閉じた網で拠点間を結びます。インターネットを経由するのは、インターネットVPN です。c は適切です。
- したがって、適切なのは a、c の全てで、ウ です。
ほかの選択肢
- ア b は不適切なので含められません。また、c も適切なので、a、b では組合せが合いません。
- イ b は不適切なので、a、b、c の全てとはなりません。
- エ b は不適切です。また、a も適切なので、b、c では組合せが合いません。
覚えておくこと
- インターネットVPN:インターネット上に暗号化した仮想の専用の通信路をつくる
- IP-VPN:通信事業者の閉じた網で、拠点間を結ぶ
- 5G(第5世代移動通信システム):超高速、超低遅延、多数同時接続が特長
(テーマ・覚えること)
F さんが返す意見として、最も適切なものはどれか。
正解:ア テザリングが許可された接続方法に当たるかを確かめ、定められた設定で使わせる
ポイント
テザリングの利用の要望を、ルールに照らして判断する問題です。
考え方と解き方
新しい接続方法の要望は、名前の印象で認めたり断ったりせず、ルールの条件に当てはめます。管理者の立場なら、許可された方法に当たるかと、設定を守らせる方法を先に考えます。
- テザリングは、スマートフォンなどを経由して、他の端末をインターネットにつなぐ接続方法です。ルールは、許可された接続方法を、定められた設定で使う、というものです。
- そのため、許可された接続方法に当たるかを確かめ、設定を守らせます。したがって、最も適切なのは ア です。
ほかの選択肢
- イ テザリングは、携帯電話網を経由する接続で、公衆無線 LAN とは別のものです。一律に禁止とするのは、ルールの条件に当てはめた判断ではありません。
- ウ テザリングで使う通信は、社外の接続です。社内ネットワークの一部とはならず、設定を問わず認める根拠にはなりません。
- エ 通信が暗号化されるかとは別に、設定を守らせます。ルールが求める設定や記録を、不要にする根拠にはなりません。
覚えておくこと
- テザリング:スマートフォンなどを経由して、他の端末をインターネットにつなぐ
- テザリングの利用は、組織が許可した方法と設定のルールに従わせる
(テーマ・覚えること)
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