分野 T|ビジネス・技術
通信プロトコル(HTTP・SMTP・DNS・DHCP・サブネット)
今の制度の過去問(6回分)では、ネットワークアドレスの計算と、ポート番号 80 番の扱いが、1問ずつ出ています。
シラバス案 Ver.0.1(2026年9月30日公表)の『3 通信プロトコル/プロトコルの種類と特徴』『3 通信プロトコル/インタフェースの種類と特徴』
最終更新
問われ方
- IP アドレスとサブネットマスクから、ネットワークアドレスを求める形
- ポート番号と通信の種類を結び付け、ファイアウォールでの扱いを選ぶ形
- 問われるとしたら:利用の要望に、組織のルールに照らして意見を選ぶ形
覚えること
- IPアドレス:ネットワーク上の機器を識別する番号。IPv4 は32ビット
- サブネットマスク:IPアドレスの、ネットワーク部とホスト部の境を示す
- サブネットアドレス:IPアドレスとサブネットマスクの論理積で求める
- ホスト部が全て 1 のアドレスは、そのサブネット内の全機器に送る用途で使う
- マスクの中で 255 でも 0 でもない数を 256 から引くと、1区画の大きさになる
- ルーティング:パケットを、宛先のネットワークへ向けて、次の中継先に送る
- ポート番号:通信相手のアプリケーションを識別する番号
- HTTP:Web の通信(80番)。HTTP over TLS(HTTPS)は、TLS で保護した通信(443番)
- SMTP:メールの送信と中継(25番)。POP3:メールを端末に取り出す(110番)
- IMAP:メールをサーバー上に置いたまま管理する(143番)
- FTP:ファイル転送(21番)。認証情報や内容が暗号化されず、平文で流れる
- DNS:ドメイン名と IP アドレスを対応づける名前解決(53番)
- DHCP:IPアドレスなどの設定を、端末に自動で割り当てる
- イーサネット:有線 LAN の規格。MAC アドレスで機器を識別する
- Wi-Fi:無線 LAN の規格。電波が届く範囲では、他人も通信を受信できる
- 80番は Web 閲覧に使われるため、ファイアウォールで許可されている可能性が高い
- 要望への意見:必要な通信先とポートだけを許可する、という組織のルールに照らす
数字と計算
- 例:192.168.5.77 と 255.255.255.224 なら、区画は 256-224=32
- 77 は 64〜95 の区画。サブネットアドレスは 192.168.5.64、末尾は .95
ひっかけ
- サブネットアドレス(先頭)と、一斉送信用のアドレス(末尾)の取りちがえ
- DNS(名前解決)、DHCP(自動割当て)、IMAP(メール管理)の取りちがえ
想定問題
4問(科目A(四択))。選ぶと、その場で正解と解説が開きます。
情報セキュリティ管理者の B さんが部門に返す意見として、最も適切なものはどれか。
正解:ア FTP は認証情報とデータが平文で流れるので、ルールに合わず、暗号化される方法に替えるよう求める
ポイント
利用の要望を、組織のルールに照らして判断する問題です。
考え方と解き方
プロトコルの名前だけで認めたり断ったりせず、そのプロトコルの性質が、ルールの条件に触れるかを見ます。管理者の立場なら、ルールのどの条件に触れるかを先に考えます。
- FTP は、認証情報や内容が暗号化されず、平文で流れます。ルールは、暗号化せずに流すことを禁止しているので、そのままでは認められません。
- したがって、暗号化される方法に替えるよう求めるのが適切で、最も適切なのは ア です。
ほかの選択肢
- イ IP アドレスを自動で割り当てるのは DHCP の説明です。FTP は、ファイルを転送する仕組みです。
- ウ 電子メールを送信するのは SMTP の説明です。FTP は、ファイルを転送する仕組みです。
- エ FTP の標準のポートは 21 番です。80 番は、Web の通信に使われます。
覚えておくこと
- FTP:ファイル転送(21番)。認証情報や内容が暗号化されず、平文で流れる
- 要望への意見:必要な通信先とポートだけを許可する、という組織のルールに照らす
(テーマ・覚えること)
この PC のサブネットアドレスとして、最も適切なものはどれか。
IP アドレス:172.16.8.140
サブネットマスク:255.255.255.192
正解:ウ 172.16.8.128
ポイント
IP アドレスとサブネットマスクから、サブネットアドレスを求める問題です。
考え方と解き方
マスクの最後の 0 でない数から、1区画の大きさを出します。区画の先頭がサブネットアドレス、末尾が一斉送信用のアドレスです。末尾と先頭を取りちがえやすい所です。
- 255.255.255.192 なら、区画の大きさは 256-192=64 です。区画は 0〜63、64〜127、128〜191、192〜255 になります。
- 140 は 128〜191 の区画なので、サブネットアドレスは 172.16.8.128 です。したがって、最も適切なのは ウ です。
ほかの選択肢
- ア 172.16.8.0 は、マスクが 255.255.255.0 の場合の答えです。区画の大きさを取りちがえています。
- イ 172.16.8.64 は、64〜127 の区画の先頭です。140 は、この区画に入りません。
- エ 172.16.8.191 は、この区画の末尾にあたる、一斉送信用のアドレスです。サブネットアドレスではありません。
覚えておくこと
- サブネットアドレス:IPアドレスとサブネットマスクの論理積で求める
- マスクの中で 255 でも 0 でもない数を 256 から引くと、1区画の大きさになる
- サブネットマスク:IPアドレスの、ネットワーク部とホスト部の境を示す
(テーマ・覚えること)
プロトコルの説明として、最も適切なものはどれか。
正解:イ POP3 は、メールサーバーに届いたメールを、端末に取り出して受信する。
ポイント
プロトコルの役割を、取りちがえずに選ぶ問題です。
考え方と解き方
プロトコルは、何のための通信かで区別します。名前解決は DNS、自動割当ては DHCP、サーバー上でのメール管理は IMAP です。説明の中身が、どのプロトコルのものかを見ます。
- POP3 は、メールサーバーに届いたメールを、端末に取り出して受信するためのプロトコルです。
- 他の記述は、別のプロトコルの説明です。したがって、最も適切なのは イ です。
ほかの選択肢
- ア ドメイン名から IP アドレスを求めるのは DNS の説明です。DHCP は、IP アドレスなどの設定を端末に自動で割り当てます。
- ウ サーバー上のメールを端末から管理するのは IMAP の説明です。SMTP は、メールの送信と中継に使います。
- エ ファイルを転送し、21 番ポートを使うのは FTP の説明です。HTTPS は、HTTP を TLS で保護した Web の通信です。
覚えておくこと
- SMTP:メールの送信と中継(25番)。POP3:メールを端末に取り出す(110番)
- IMAP:メールをサーバー上に置いたまま管理する(143番)
- DHCP:IPアドレスなどの設定を、端末に自動で割り当てる
(テーマ・覚えること)
E さんが返す回答として、最も適切なものはどれか。
正解:エ 利用に必要な通信先とポートを部門に確認し、その通信だけを許可して、記録を残す
ポイント
ポート番号をもとに、ファイアウォールでの扱いを判断する問題です。
考え方と解き方
ポート番号は、通信相手のアプリケーションを識別する番号です。番号が似ているだけで許可を判断せず、ルールが求める条件に合わせます。管理者の立場なら、何のために、どこへ通信するかを先に確認します。
- ルールは、業務上必要な通信先とポートだけを許可し、それ以外は拒否する、というものです。
- そのため、必要な通信先とポートを確認し、その通信だけを許可して記録を残します。したがって、最も適切なのは エ です。
ほかの選択肢
- ア 全てのポートを許可すると、必要のない通信まで通り、ルールに合いません。
- イ 80 番の許可は、80 番の通信を通すだけです。別のポートである 8443 番の通信を通すことにはなりません。
- ウ 暗号化されるかどうかとは別に、通信先とポートは確認します。確かめずに許可するのは、ルールに合いません。
覚えておくこと
- ポート番号:通信相手のアプリケーションを識別する番号
- 要望への意見:必要な通信先とポートだけを許可する、という組織のルールに照らす
(テーマ・覚えること)
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