分野 A|データ分析・利活用 重点分野
データの出どころと集め方
シラバス案(Ver.0.1)にある項目です。問われるとしたら、データの出どころ(1次・2次、ログ、公開データ、個人に関わるデータ)と、集め方を、文・組合せ・表から選ぶ形です。
シラバス案 Ver.0.1(2026年8月31日公表)の『2-9-2 データ分析・データ利活用/データの種類と特徴』
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よく出る形
- 問われるとしたら:1 次データと 2 次データの区別を、組合せの文から選ぶ形
- 問われるとしたら:クローリング・バッチ・ポーリングの説明のうち、適切な物だけの組合せを選ぶ形
- 問われるとしたら:データの例の表を読み、稼働ログと行動ログに当たる物を選ぶ形
- 問われるとしたら:オープンデータなどの説明から、当てはまらない物を選ぶ形
覚えること
- 調査データ・実験データ:調査や実験の目的で集めるデータ。結果が偏らない配慮が要る
- 人の行動ログデータ:人の行動で蓄積される記録(購買、閲覧、アクセスなど)
- 機械の稼働ログデータ:機器やセンサーが自動で記録する値(一定間隔、障害時など)
- ソーシャルメディアデータ:利用者が投稿した文章や画像などのデータ
- GIS データ:位置を座標などで持ち、地図上で重ねて分析できるデータ
- 1 次データ:情報源から直接取得したデータ。エラーを含むことがある
- 2 次データ:他者が編集や整形をした使いやすいデータ。元の取得のしかたを確かめる
- オープンデータ:営利・非営利を問わず二次利用(加工・再配布)でき、機械判読に適し、無償で使える公開データ
- パーソナルデータ:個人に関わるデータ。単独では分からなくても、組み合わせると個人を特定できることがある
- クローリング:Web 上のリンクをたどってページを巡回し、情報を集めること
- バッチ:一定量のデータをまとめて、決めた時刻などに取り込む方式
- ポーリング:受け取る側が、一定の間隔で相手に問い合わせて、データを取得する方式
ひっかけ
- 2 次データは「公開されている物」とは限らない。他者が編集した物をいう
- オープンデータの二次利用を、2 次データと取りちがえない。別の語
- クローリングは「取り出して加工すること」ではない。巡回して集めること
- ポーリングは「相手から送られてくるのを待つ」方式ではない。自分から問い合わせる
想定問題
4問(科目A(四肢択一))。選ぶと、その場で正解と解説が開きます。
A社にとってのデータの種類の組合せとして、最も適切なものはどれか。
正解:ウ 自社のアンケートの回答は 1 次データ、国が公表した統計表は 2 次データである。
ポイント
自分で直接集めたデータと、他者が編集したデータを、事例で区別して選ぶ問題です。
考え方と解き方
1 次データと 2 次データは、データの中身ではなく、使う側がどこから取得したかで分かれます。国にとって調査で集めた値が 1 次でも、A社にとっては別です。
- 自社のアンケートの回答は、A社が情報源から直接取得したデータなので、1 次データです。
- 国が調査をまとめて公表した統計表は、A社が直接集めた物ではなく、他者が編集した物なので、2 次データです。
- したがって、最も適切なのは ウ です。
ほかの選択肢
- ア 1 次と 2 次が入れかわっています。直接集めたアンケートの回答は 1 次データです。
- イ アンケートの回答は 1 次データですが、他者が編集した統計表は 1 次データではありません。
- エ 統計表は 2 次データですが、自社で直接集めたアンケートの回答は 2 次データではありません。
覚えておくこと
- 1 次データ:情報源から直接取得したデータ。エラーを含むことがある
- 2 次データ:他者が編集や整形をした使いやすいデータ。元の取得のしかたを確かめる
(テーマ・覚えること)
A社のデータの集め方として、適切なものだけを全て挙げたものはどれか。
- a 公開されている Web ページを、リンクをたどって自動で巡回して集めるのに、クローリングを使う。
- b 機器が値を出すたびに自動で送ってくるデータを、受け取る側が待って受け取る方式を、ポーリングと呼ぶ。
- c 1日分の売上データを、閉店後の夜間にまとめて一度に取り込む処理に、バッチを使う。
正解:イ a、c
ポイント
クローリング、ポーリング、バッチの意味を、a〜c それぞれ判定して選ぶ問題です。
考え方と解き方
集め方は、だれが動くか(自分から取りに行くのか、送られてくるのか)と、いつ動くか(一定間隔か、まとめてか)で分けます。ポーリングは自分から問い合わせる側で、送られてくるのを待つ方式と取りちがえやすい所です。
- a は、リンクをたどって自動で巡回し情報を集めるので、クローリングとして適切です。
- b は、相手が送ってくるのを待って受け取る方式を、ポーリングと呼んでいます。ポーリングは、受け取る側が一定の間隔で問い合わせて取得する方式なので、不適切です。
- c は、1日分の売上データを夜間にまとめて取り込むので、バッチとして適切です。
- したがって、適切なのは a、c で、イ です。
ほかの選択肢
- ア a は適切ですが、b はポーリングの向きが逆で不適切です。適切な c も入っていません。
- ウ b は不適切で、適切な a、c が入っていません。
- エ a と c が適切なので、適切なものがないわけではありません。
覚えておくこと
- クローリング:Web 上のリンクをたどってページを巡回し、情報を集めること
- バッチ:一定量のデータをまとめて、決めた時刻などに取り込む方式
- ポーリング:受け取る側が、一定の間隔で相手に問い合わせて、データを取得する方式
(テーマ・覚えること)
表1 のデータのうち、機械の稼働ログデータと人の行動ログデータに当たるものの組合せとして、最も適切なものはどれか。
| データ | 内容 | 取得のしかた |
|---|---|---|
| D1 | 工場の機械の温度と振動の値 | 機械が一定間隔で自動で記録する |
| D2 | 会員のサイトでの閲覧と購入の履歴 | 会員の操作に応じて自動で蓄積される |
| D3 | 店舗の位置と商圏の範囲 | 地図上の座標で表して作る |
| D4 | 利用者が公開の場に書いた感想 | 投稿された文章を集める |
正解:エ 稼働ログデータは D1、行動ログデータは D2 である。
ポイント
表1 のデータの例から、稼働ログデータと行動ログデータに当たる行を見分ける問題です。
考え方と解き方
稼働ログデータは機械が自動で記録する値、行動ログデータは人の行動で蓄積される記録です。どちらも自動で蓄積されるので、行動する主体が機械か人かで見分けます。
- 表1 の「取得のしかた」の列で、機械が一定間隔で自動で記録しているのは D1 の行で、機械の稼働ログデータに当たります。
- 会員の操作に応じて蓄積される D2 の行は、人の行動ログデータに当たります。D3 は地図の元データ、D4 は利用者の投稿です。
- したがって、最も適切なのは エ です。
ほかの選択肢
- ア D1 と D2 が入れかわっています。機械が記録する D1 が稼働ログ、会員の操作の D2 が行動ログです。
- イ D1 は稼働ログですが、D4 は利用者が書いた感想で、ソーシャルメディアデータに近く、行動ログではありません。
- ウ D3 は店舗の位置と商圏の範囲で、位置を座標で表す GIS データに近く、稼働ログではありません。
覚えておくこと
- 機械の稼働ログデータ:機器やセンサーが自動で記録する値(一定間隔、障害時など)
- 人の行動ログデータ:人の行動で蓄積される記録(購買、閲覧、アクセスなど)
(テーマ・覚えること)
データの種類や特徴の説明として、最も不適切なものはどれか。
正解:ア オープンデータは、営利目的の利用を除き、誰でも二次利用できるルールで公開される。
ポイント
オープンデータなどの説明のうち、定義と食いちがうものを選ぶ問題です。
考え方と解き方
オープンデータは「誰でも見られる」だけでは足りず、二次利用のルールが決まっています。営利の利用だけを外すと、定義と食いちがいます。
- オープンデータは、営利目的か非営利目的かを問わず二次利用でき、機械判読に適し、無償で利用できる形で公開されたデータです。
- イ は GIS データ、ウ はパーソナルデータ、エ はソーシャルメディアデータの説明で、どれも定義のとおりです。
- ア は、営利目的の利用を除くとしています。したがって、最も不適切なのは ア です。正しくは、営利でも非営利でも二次利用できます。
ほかの選択肢
- イ 位置を座標などで持ち、地図上で重ねて分析できるのは、GIS データの特徴です。説明として適切です。
- ウ 単独では個人が分からなくても、組み合わせると個人を特定できることがあるのは、パーソナルデータで注意が要る点です。説明として適切です。
- エ 利用者が投稿した文章や画像などが含まれるのは、ソーシャルメディアデータの特徴です。説明として適切です。
覚えておくこと
- オープンデータ:営利・非営利を問わず二次利用(加工・再配布)でき、機械判読に適し、無償で使える公開データ
- パーソナルデータ:個人に関わるデータ。単独では分からなくても、組み合わせると個人を特定できることがある
- GIS データ:位置を座標などで持ち、地図上で重ねて分析できるデータ
(テーマ・覚えること)
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