分野 A|データ分析・利活用 重点分野
データを運びつなぐ技術
シラバス案(Ver.0.1)にある項目です。問われるとしたら、ETL と ELT の順番、データ仮想化、データコネクタ、データファブリックを、文・組合せ・表から選ぶ形です。
シラバス案 Ver.0.1(2026年8月31日公表)の『2-9-1 データ基盤/データ基盤の特徴』
最終更新
よく出る形
- 問われるとしたら:データ仮想化の説明を、4つの文から選ぶ形
- 問われるとしたら:取り込み方式を比べた表を読み、先に保管してから変換する方式を選ぶ形
- 問われるとしたら:データコネクタなどの取り組みのうち、適切な物だけの組合せを選ぶ形
- 問われるとしたら:ETL の工程の説明から、当てはまらない物を選ぶ形
覚えること
- ETL:抽出(Extract)、変換(Transform)、ロード(Load)の順。格納先に入れる前に変換する
- ETL の各工程:抽出は元から取り出し、変換は格納先に合う形に整え、ロードは格納先へ入れる
- ELT:抽出、ロード、変換の順。先に格納先(データを入れる先)へ入れ、その中で変換する
- ELT の使いどころ:変換のやり方を後から変えたり試したりしたいとき、元のまま先に格納できる
- データ仮想化:データを元の場所に置いたまま、メタデータ(データの付随情報)で仮想的に統合して見せる
- 仮想化の効果:大容量のデータを、抽出・ロード・変換せずに統合して扱える
- データコネクタ:元のシステムやファイルに接続して、データを取得するための部品
- データファブリック:自社設備とクラウドにまたがるデータ処理を、織物のように一体で扱う仕組み
ひっかけ
- ELT は「変換してから格納先へ入れる」ではない。入れてから変換する
- データ仮想化は「全データを複製して結合する」ではない。元の場所に置いたまま
- ETL の最後の工程は変換ではない。格納先へ入れるロード
想定問題
4問(科目A(四肢択一))。選ぶと、その場で正解と解説が開きます。
データ仮想化の説明として、最も適切なものはどれか。
正解:イ 元のデータを置いたまま、メタデータを使って仮想的に統合し、まとめて見せる考え方である。
ポイント
データ仮想化の考え方を、ETL・ELT・データコネクタの説明と区別して選ぶ問題です。
考え方と解き方
仮想化という名前から、データを別の場所へ移して作り直すと考えてしまうと、取りちがえます。データを動かさない点が、ETL や ELT との分かれ目です。
- データ仮想化は、元のデータを置いたまま、メタデータを使って仮想的に統合して見せる考え方です。大容量のデータを、抽出・ロード・変換せずに扱えます。
- イ はこの内容と合います。ア はデータを格納先へ入れる点が ETL、ウ は入れてから変換する点が ELT、エ は接続の部品なのでデータコネクタの説明です。
- したがって、最も適切なのは イ です。
ほかの選択肢
- ア ETL の説明です。データ仮想化は、元のデータを抽出して格納先へ入れることをしません。
- ウ ELT の説明です。データ仮想化は、格納先へ入れてから変換する方式ではありません。
- エ データコネクタの説明です。データ仮想化は、接続の部品ではなく、仮想的に統合する考え方です。
覚えておくこと
- データ仮想化:データを元の場所に置いたまま、メタデータ(データの付随情報)で仮想的に統合して見せる
- 仮想化の効果:大容量のデータを、抽出・ロード・変換せずに統合して扱える
(テーマ・覚えること)
表1 の方式のうち、A社の方針に合う方式と、その変換の進め方として、最も適切なものはどれか。
| 方式 | データの流れ |
|---|---|
| P | 元から抽出し、変換してから、格納先へロードする |
| Q | 元から抽出し、先に格納先へロードして、格納先で変換する |
| R | 元の場所に置いたまま、必要なときに取得して統合する |
正解:エ 方式 Q。データを格納先へ入れたあとで、格納先の中で変換する。
ポイント
表1 から、先に格納先へ入れてから変換する方式を見つけ、変換の進め方を選ぶ問題です。
考え方と解き方
方式の名前は P、Q、R という記号なので、名前から中身は分かりません。表1 の「データの流れ」の列で、変換と格納先へ入れる順番を読んで確かめます。変換のやり方を後から変えたいので、変換は後ろに回ります。
- A社の方針は、データをまず格納先へ入れ、変換のやり方を試しながら、格納先の中で変換することです。
- 表1 の「データの流れ」の列で、先に格納先へロードして、格納先で変換するのは方式 Q の行です。方式 P は変換してからロードし、方式 R はデータを動かしません。
- したがって、最も適切なのは エ です。
ほかの選択肢
- ア 方式 P は、表1 のとおり、変換してから格納先へロードします。入れたあとで変換する方式ではありません。
- イ 方式 Q は、表1 のとおり、先にロードして格納先で変換します。入れる前に変換するのは方式 P です。
- ウ 方式 R は、表1 のとおり、元の場所に置いたまま取得します。格納先へ入れる方式ではありません。
覚えておくこと
- ELT:抽出、ロード、変換の順。先に格納先(データを入れる先)へ入れ、その中で変換する
- ELT の使いどころ:変換のやり方を後から変えたり試したりしたいとき、元のまま先に格納できる
(テーマ・覚えること)
A社の取り組みとして、適切なものだけを全て挙げたものはどれか。
- a 新しい業務システムのデータを取得するため、そのシステムに接続するデータコネクタを用意する。
- b 自社設備とクラウドに分かれたデータの処理を、データファブリックで一体のように扱う。
- c データ仮想化を使うので、元のシステムのデータを全て格納先へ複製してから、結合する。
正解:ア a、b
ポイント
データコネクタ、データファブリック、データ仮想化の使い方を、a〜c それぞれ判定して選ぶ問題です。
考え方と解き方
どれも「データをつなぐ」取り組みなので、似て見えます。何を動かし、何を動かさないかで見分けます。c は、仮想化の特徴と反対のことを書いた文です。
- a は、新しいシステムに接続して取得するためのデータコネクタを用意する内容で、適切です。
- b は、自社設備とクラウドにまたがるデータ処理を一体で扱うデータファブリックの内容で、適切です。
- c は、データ仮想化なのに、全てを格納先へ複製してから結合するとしています。仮想化は元の場所に置いたまま統合するので、不適切です。
- したがって、適切なのは a、b で、ア です。
ほかの選択肢
- イ a は適切ですが、c はデータを複製する点で仮想化の説明と合わず、不適切です。b も入っていません。
- ウ b は適切ですが、a も適切で、入っていません。
- エ a と b が適切なので、適切なものがないわけではありません。
覚えておくこと
- データコネクタ:元のシステムやファイルに接続して、データを取得するための部品
- データファブリック:自社設備とクラウドにまたがるデータ処理を、織物のように一体で扱う仕組み
- データ仮想化:データを元の場所に置いたまま、メタデータ(データの付随情報)で仮想的に統合して見せる
(テーマ・覚えること)
ETL の各工程の説明として、最も不適切なものはどれか。
正解:ウ ロードは、データを元のシステムへ書き戻す工程である。
ポイント
ETL の3つの工程の中身を確かめ、当てはまらない説明を選ぶ問題です。
考え方と解き方
ロードを「元のシステムへ書き戻す」と取りちがえると、向きが逆になります。ロードは、変換したデータを格納先へ入れる工程です。
- ETL は、抽出、変換、ロードの順に進みます。抽出は元から取り出し、変換は格納先に合う形に整え、ロードは格納先へ入れます。
- ア は抽出、イ は変換の説明で、どちらも上の内容と合います。エ は工程の順を述べた文で、これも合います。
- したがって、最も不適切なのは ウ です。正しくは、ロードは変換したデータを格納先へ入れる工程です。
ほかの選択肢
- ア 元のシステムからデータを取り出すのは、抽出の工程です。ETL の説明として適切です。
- イ データを格納先に合う形に整えるのは、変換の工程です。ETL の説明として適切です。
- エ ETL が抽出、変換、ロードの順に進むのは、定義のとおりです。ETL の説明として適切です。
覚えておくこと
- ETL:抽出(Extract)、変換(Transform)、ロード(Load)の順。格納先に入れる前に変換する
- ETL の各工程:抽出は元から取り出し、変換は格納先に合う形に整え、ロードは格納先へ入れる
(テーマ・覚えること)
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