分野 M|データマネジメント 重点分野
ガバナンスの体制と役割
シラバス案(Ver.0.1)にある項目です。問われるとしたら、CDO・DMO・データオーナー・データスチュワードなどの役割と、中央集権型・分散型・連邦型の組織の形を、文・組合せ・表から選ぶ形です。
シラバス案 Ver.0.1(2026年8月31日公表)の『2-8-3 データガバナンス/データガバナンスの運営体制及びステークホルダ』
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よく出る形
- 問われるとしたら:役割(CDO、データスチュワードなど)の説明を、4つの文から選ぶ形
- 問われるとしたら:役割と権限の記述のうち、適切な物の組合せを選ぶ形
- 問われるとしたら:3社の体制の表を見て、中央集権型と分散型に当たる会社を選ぶ形
- 問われるとしたら:体制の運用として、最も不適切な物を選ぶ形
覚えること
- CDO(最高データ責任者):データ戦略を担い、保護と活用を合わせて意思決定する
- DMO(データマネジメントオフィス):運用ルールの整備など、データマネジメントの推進を担う組織
- データオーナー:そのデータの利活用や取扱いを決める責任と権限を持つ人
- データスチュワード:オーナーと利用者の間に立ち、品質や利用の問題を監視する
- データアーキテクト:データの構造を設計・管理し、保存や連携をしやすくする
- データエンジニア:業務に必要なデータを設計し、取り込む仕組みを作って品質を保証する
- 中央集権型:一般に、中央の組織が、データマネジメントの決定と実行を担う
- 分散型:一般に、各事業部門が、それぞれ決定と実行を担う
- 連邦型:一般に、中央と各部門の両方が役割を持つ、組合せの形
- 組織の形の共通点:アーキテクチャ(全体設計)など共通の方針は、どの形でも組織全体で整える
- 各役割とルール:エンジニアなどは、ガバナンスのルールに従って設計・運用する
ひっかけ
- CDO は入力作業の担当者ではない。戦略を担う最高責任者
- スチュワードは、オーナーに諮らず、利活用の可否を最終決定しない
- 分散型は「何も決めない形」ではない。各事業部門がそれぞれ決定と実行を担う
想定問題
4問(科目A(四肢択一))。選ぶと、その場で正解と解説が開きます。
データスチュワードの役割として、最も適切なものはどれか。
正解:エ オーナーと利用者の間に立ち、データの品質や利用の問題を監視する。
ポイント
データスチュワードの役割を、ほかの役割の説明と見分けて選ぶ問題です。
考え方と解き方
データに関わる役割は、戦略を担う人、構造を設計する人、仕組みを作る人、品質や利用を見守る人に分かれます。どれも品質に関わるので、説明の中心がどこにあるかで見分けます。
- データスチュワードは、データオーナーとデータ利用者の間に立ち、データの品質や利用に問題がないかを監視する役割です。
- エ は、オーナーと利用者の間に立つ点と、品質や利用の問題を監視する点が、上の説明と合います。
- したがって、最も適切なのは エ です。
ほかの選択肢
- ア 組織のデータ戦略を担う最高責任者の説明で、CDO の役割です。
- イ データの構造を設計・管理する説明で、データアーキテクトの役割です。
- ウ データを設計し、取り込む仕組みを作る説明で、データエンジニアの役割です。
覚えておくこと
- データスチュワード:オーナーと利用者の間に立ち、品質や利用の問題を監視する
- データアーキテクト:データの構造を設計・管理し、保存や連携をしやすくする
- データエンジニア:業務に必要なデータを設計し、取り込む仕組みを作って品質を保証する
(テーマ・覚えること)
役割の説明として、適切なものだけを全て挙げたものはどれか。
- a CDO(最高データ責任者)は、全部門のデータの入力作業を自ら行う担当者である。
- b データオーナーは、担当するデータの利活用や取扱いを決める責任と権限を持つ。
- c データスチュワードは、データの品質や利用の問題の監視には、関わらない。
正解:ウ b
ポイント
CDO・データオーナー・データスチュワードの役割の説明を、a〜c それぞれ判定して選ぶ問題です。
考え方と解き方
CDO は戦略、データオーナーは利活用の決定、データスチュワードは品質や利用の監視と、役割が分かれています。名前に「責任者」や「管理」が付くと、実務を全部行う人と読みやすくなります。
- a は、CDO が入力作業を自ら行うとしています。CDO はデータ戦略を担う最高責任者なので、不適切です。
- b は、利活用や取扱いを決める責任と権限をデータオーナーが持つとしているので、適切です。
- c は、スチュワードが品質や利用の問題の監視に関わらないとしています。スチュワードは、オーナーと利用者の間に立ってこれを監視するので、不適切です。
- したがって、適切なのは b で、ウ です。
ほかの選択肢
- ア a は、CDO を入力作業の担当者としていて不適切なので、入りません。
- イ a と c は不適切です。適切な b が入っていません。
- エ b が適切なので、適切なものがないわけではありません。
覚えておくこと
- CDO(最高データ責任者):データ戦略を担い、保護と活用を合わせて意思決定する
- データオーナー:そのデータの利活用や取扱いを決める責任と権限を持つ人
- データスチュワード:オーナーと利用者の間に立ち、品質や利用の問題を監視する
(テーマ・覚えること)
表1 の3社のうち、中央集権型に当たる会社と分散型に当たる会社の組合せとして、最も適切なものはどれか。
| 社 | データの決まりを決める所 | データ管理を実行する所 |
|---|---|---|
| X社 | 本社のデータ部門 | 本社のデータ部門 |
| Y社 | 各事業部門 | 各事業部門 |
| Z社 | 全社共通の決まりは本社、部門内の決まりは各事業部門 | 各事業部門 |
正解:ア 中央集権型:X社 分散型:Y社
ポイント
表から、中央集権型と分散型に当たる会社を見分ける問題です。
考え方と解き方
組織の形は、「決める所」と「実行する所」が中央か各部門かで見分けます。決める所だけを見て中央と答えると、実行が各部門のZ社を取りちがえます。
- X社は、決める所も実行する所も本社のデータ部門なので、中央集権型です。
- Y社は、決める所も実行する所も各事業部門なので、分散型です。
- Z社は、全社共通の決まりは本社、部門内の決まりと実行は各事業部門で、どちらの型でもありません。したがって、最も適切なのは ア です。
ほかの選択肢
- イ 中央集権型と分散型が逆です。X社は本社だけで、Y社は各事業部門だけで決めて実行しています。
- ウ Z社は部門内の決まりと実行を各事業部門が担うので、中央集権型ではありません。X社は分散型ではありません。
- エ Z社は中央集権型ではありません。Y社を分散型とした点は合っています。
覚えておくこと
- 中央集権型:一般に、中央の組織が、データマネジメントの決定と実行を担う
- 分散型:一般に、各事業部門が、それぞれ決定と実行を担う
(テーマ・覚えること)
A社の体制の運用として、最も不適切なものはどれか。
正解:イ データエンジニアが、ガバナンスのルールにかかわらず、自分の判断で設計する。
ポイント
CDO・DMO・データオーナー・データエンジニアの分担から、不適切な運用を選ぶ問題です。
考え方と解き方
各役割は、ガバナンスで決めたルールの下で動きます。専門の役割だから自分の判断で進めてよいと考えると、イ を適切と読んでしまいます。
- ア は、戦略を CDO、運用ルールの整備を DMO が担う分担で、上の定義のとおりです。ウ、エ も上の定義のとおりです。
- イ は、データエンジニアがガバナンスのルールにかかわらず設計しています。エンジニアなどは、ガバナンスのルールに従って設計・運用します。
- したがって、最も不適切なのは イ です。正しくは、ガバナンスのルールに従って設計します。
ほかの選択肢
- ア データ戦略を CDO が担い、運用ルールの整備を DMO が実行する分担は、適切です。
- ウ 利活用の可否はデータオーナーが決め、DMO は運用ルールを整える分担なので、適切です。
- エ 中央集権型でも分散型でも、アーキテクチャなど共通の方針は組織全体で整える必要があるので、適切です。
覚えておくこと
- DMO(データマネジメントオフィス):運用ルールの整備など、データマネジメントの推進を担う組織
- 組織の形の共通点:アーキテクチャ(全体設計)など共通の方針は、どの形でも組織全体で整える
- 各役割とルール:エンジニアなどは、ガバナンスのルールに従って設計・運用する
(テーマ・覚えること)
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