分野 M|データマネジメント 重点分野
メタデータの品質と責任
シラバス案(Ver.0.1)にある項目です。問われるとしたら、メタデータの評価指標と、最新に保つこと、責任者の任命を、文・組合せ・表から選ぶ形です。
シラバス案 Ver.0.1(2026年8月31日公表)の『2-8-5 メタデータ管理/メタデータ品質・ガバナンス』
最終更新
よく出る形
- 問われるとしたら:メタデータ品質の評価指標のうち、不適切な物を選ぶ形
- 問われるとしたら:責任者の任命と責任範囲を、事例から選ぶ形
- 問われるとしたら:点検結果の表を見て、更新が遅れている対象を選ぶ形
- 問われるとしたら:品質を保つ対応のうち、適切な物だけの組合せを選ぶ形
覚えること
- メタデータ品質:新しく、もれがなく、意味がはっきりしている状態
- 欠けの指標:登録が必要な項目のうち、登録済みの項目の割合
- 古さの指標:登録が必要な項目のうち、最新に更新済みの項目の割合
- あいまいさの指標:意味欄の点検で、読み違えのおそれがないと判定した割合
- 指標にならない物:保管装置の容量など、メタデータの内容を表さない値
- 最新情報への更新:データの変更や廃止に合わせて、メタデータも直す
- 評価は継続:苦情を待たず、決めた時期に繰り返して測る
- 利用者の指摘:誤りや古さの指摘を受ける窓口を置き、更新に反映する
- 責任者の任命:DMO(推進組織)などが、意味欄を直す責任者を任命する
- 責任者がいない時:直す人がおらず、誤りや古さが残ったままになる
- 利害関係者の役割・責任範囲:作る人・直す人・使う人の分担を事前に示す
数字と計算
- 例:登録が必要な項目 250 のうち、最新に更新済みが 200
- 古さの指標は 200÷250=0.8、つまり 80%
ひっかけ
- メタデータの品質は、データそのものの欠損率などの品質とは別の話
- 全員が書き換えてよい状態は、責任者がいる状態ではない
想定問題
4問(科目A(四肢択一))。選ぶと、その場で正解と解説が開きます。
メタデータ品質の評価指標として、最も不適切なものはどれか。
正解:イ メタデータの保管に使う記憶装置の、容量に対する使用量の割合
ポイント
メタデータ品質の評価指標のうち、指標にならない物を選ぶ問題です。
考え方と解き方
メタデータの品質は、欠けていないか、古くないか、意味があいまいでないか、で測ります。割合の形をしていても、メタデータの内容を見ていない値は、品質の指標になりません。
- ア は欠けを、ウ は古さを、エ は意味のあいまいさを、それぞれ割合で表す指標です。
- イ は保管装置の使い方を表す値で、メタデータの内容の良し悪しを表しません。
- したがって、最も不適切なのは イ です。正しくは、欠け・古さ・意味のあいまいさなど、メタデータの内容を表す割合を指標にします。
ほかの選択肢
- ア 登録が必要な項目のうち登録済みの割合は、欠けを表す指標です。適切です。
- ウ 登録が必要な項目のうち最新に更新済みの割合は、古さを表す指標です。適切です。
- エ 意味欄の点検で問題なしと判定した割合は、意味のあいまいさを表す指標です。適切です。
覚えておくこと
- 欠けの指標:登録が必要な項目のうち、登録済みの項目の割合
- あいまいさの指標:意味欄の点検で、読み違えのおそれがないと判定した割合
- 指標にならない物:保管装置の容量など、メタデータの内容を表さない値
(テーマ・覚えること)
DMO が取る対応として、最も適切なものはどれか。
正解:エ 意味欄を直す責任者を任命し、作る人・直す人・使う人の責任範囲を示して、周知する。
ポイント
意味欄を直す人が決まっていない事例で、責任者の任命と責任範囲の示し方を選ぶ問題です。
考え方と解き方
責任者がいないと、直す人が決まらず、誤りが残りやすくなります。逆に全員が直せる状態にすると、意味欄の内容が人ごとに変わります。
- 問題の原因は、意味欄を直す責任者と責任範囲が決まっていないことです。
- DMO などが責任者を任命し、作る人・直す人・使う人の役割と責任範囲を示せば、直す人が決まり、関係者も動けます。
- したがって、最も適切なのは エ です。
ほかの選択肢
- ア 利用者がそれぞれの解釈で書き換えると、意味欄の内容が人ごとに変わります。責任者がいる状態ではありません。
- イ 責任者を任命しても、責任範囲を示さないと、どこまでを直すのかが決まりません。責任範囲も示す必要があります。
- ウ 意味を分かっているのは業務の部門でもあります。業務の部門にも、利害関係者として役割と責任範囲を示す必要があります。
覚えておくこと
- 責任者の任命:DMO(推進組織)などが、意味欄を直す責任者を任命する
- 責任者がいない時:直す人がおらず、誤りや古さが残ったままになる
- 利害関係者の役割・責任範囲:作る人・直す人・使う人の分担を事前に示す
(テーマ・覚えること)
表1 から、メタデータを最新に保つ運用の見直しが最も必要な対象と、その理由として、最も適切なものはどれか。
| 対象 | 登録が必要な項目数 | メタデータが登録済みの項目数 | 最新に更新済みの項目数 |
|---|---|---|---|
| 顧客 | 200 | 190 | 180 |
| 商品 | 120 | 114 | 60 |
| 販売 | 150 | 105 | 102 |
正解:ウ 「商品」:登録が必要な項目のうち、最新に更新済みの項目の割合が最も低いため。
ポイント
表1 の数から割合を求め、最新に保てていない対象とその理由を選ぶ問題です。
考え方と解き方
最新に保てているかは、更新済みの項目の割合で見ます。登録済みの列と更新済みの列は取りちがえやすいので、列の見出しを確かめて、割合を求めます。
- 更新済みの割合は、顧客が 180÷200=90%、商品が 60÷120=50%、販売が 102÷150=68%です。最も低いのは商品です。
- 登録済みの割合は、顧客が 95%、商品が 95%、販売が 70%で、最も低いのは販売です。これは古さではなく、欠けの指標です。
- したがって、最も適切なのは ウ です。
ほかの選択肢
- ア 顧客の更新済みの割合は 90%で、商品の 50%より高く、最も低くありません。
- イ 販売の更新済みの割合は 68%で、商品の 50%より高く、最も低くありません。
- エ 販売の登録済みの割合は 70%で最も低いですが、これは欠けの指標です。最新に保てているかの理由にはなりません。
覚えておくこと
- 古さの指標:登録が必要な項目のうち、最新に更新済みの項目の割合
- 最新情報への更新:データの変更や廃止に合わせて、メタデータも直す
(テーマ・覚えること)
メタデータの品質を保つ対応として、適切なものだけを全て挙げたものはどれか。
- a 利用者から、メタデータの誤りや古さの指摘を受け付ける窓口を置き、指摘を更新に反映する。
- b データの項目を廃止したときは、その項目のメタデータも、あわせて更新する。
- c メタデータの品質の評価は、利用者から苦情が出た時にだけ行い、定期的には行わない。
正解:ア a、b
ポイント
メタデータの品質を保つ対応について、a〜c を1つずつ判定して選ぶ問題です。
考え方と解き方
メタデータは、データが変わるたびに古くなる可能性があります。登録時に整えて終わりにせず、指摘を集め、変更に合わせて更新し、評価を続けることで保ちます。
- a は、利用者の指摘を更新に反映するので、適切です。
- b は、データの廃止に合わせてメタデータも更新するので、適切です。
- c は、苦情が出てからでは、古さや欠けに気づくのが遅れます。評価は苦情を待たず、決めた時期に繰り返し行うので、不適切です。
- したがって、適切なのは a、b で、ア です。
ほかの選択肢
- イ a は適切ですが、不適切な c が入り、適切な b が入っていません。
- ウ b は適切ですが、同じく適切な a が入っていません。
- エ a と b が適切なので、適切なものがないわけではありません。
覚えておくこと
- 利用者の指摘:誤りや古さの指摘を受ける窓口を置き、更新に反映する
- 最新情報への更新:データの変更や廃止に合わせて、メタデータも直す
- 評価は継続:苦情を待たず、決めた時期に繰り返して測る
(テーマ・覚えること)
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