分野 M|データマネジメント 重点分野
不備で生じるリスク
シラバス案(Ver.0.1)にある項目です。問われるとしたら、データマネジメントやガバナンスの不備で生じるリスクを、原因と結果の組として、事例・表・組合せ・文から選ぶ形です。
シラバス案 Ver.0.1(2026年8月31日公表)の『2-8-1 データマネジメント/データマネジメントの目的と考え方』
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よく出る形
- 問われるとしたら:事例の状況に当てはまるリスクと、その原因の組を、4つの文から選ぶ形
- 問われるとしたら:表の事象のうち、特定のリスクに当たるものを選ぶ形
- 問われるとしたら:原因と結果の説明を、a〜c から選ぶ形
- 問われるとしたら:リスクの説明のうち、不適切な物を選ぶ形
覚えること
- データの品質低下:誤り・欠け・重複が増え、データを信頼できない(例:入力ルールや点検がない)
- サイロ化(未秩序なデータのサイロ化):データが部門ごとに孤立し、全社で分析できず、食い違う
- コンプライアンス違反:法令や社内規程に反する扱いをする(例:個人情報の保存期間の管理が不十分)
- 意思決定の遅れ:必要なデータがすぐ使えず、判断が間に合わない(例:データの所在が分からない)
- 意思決定の精度の低下:判断を誤る(例:品質の低いデータや古いデータを使う)
- データスワンプ(データの沼):用途や意味を示す管理がないままためこみ、探せず使えない状態
ひっかけ
- サイロ化は「データが多すぎる」ことではなく、部門ごとに孤立して共有できないこと
- 「遅れ」と「精度の低下」は別。判断が間に合わないのが遅れ、判断を誤るのが精度の低下
- データスワンプは「データが少ない」状態ではなく、管理されないまま量だけ増えた状態
想定問題
4問(科目A(四肢択一))。選ぶと、その場で正解と解説が開きます。
A社に当てはまるリスクと、その原因の組合せとして、最も適切なものはどれか。
正解:イ 「サイロ化」であり、原因は、部門ごとにデータを抱えて、共有しないことである。
ポイント
事例の状況から、データの不備によるリスクの名前と原因を選ぶ問題です。
考え方と解き方
住所の食い違いや全社分析ができないことは、品質低下や判断の遅れにも見えます。そうなった元が、部門ごとにデータを抱えて共有しないことにあるかを見ます。
- A社は、部門ごとに別のファイルでデータを持ち、共有していません。これは、データが部門ごとに孤立するサイロ化の原因です。
- その結果、全社で分析できず、同じ顧客の住所が食い違っています。
- したがって、最も適切なのは イ です。
ほかの選択肢
- ア A社の事例には、用途を示す管理がないままためこんだ話はありません。それはデータスワンプの原因です。
- ウ A社の事例には、個人情報の扱いや保存期間の話はありません。それはコンプライアンス違反の原因です。
- エ A社の事例には、判断が遅れた話はありません。データの所在が分からないことは、意思決定の遅れの原因です。
覚えておくこと
- サイロ化(未秩序なデータのサイロ化):データが部門ごとに孤立し、全社で分析できず、食い違う
(テーマ・覚えること)
表1 のうち、意思決定の精度の低下に当たるものはどれか。
| No. | 状況 | 結果 |
|---|---|---|
| 1 | 必要なデータが、どこにあるか分からない | 集めて直すのに日数がかかり、決定が期限に間に合わなかった |
| 2 | 部門ごとに別のファイルでデータを持っている | 全社のデータをつないで分析できなかった |
| 3 | 保存期間を決めずに、個人情報を保管し続けている | 削除すべき個人情報が残り、社内規程に反した |
| 4 | 顧客データに、同じ顧客の重複が多い | 重複を別々の顧客として数えて需要を見込み、仕入れすぎた |
正解:エ No.4
ポイント
表1 の4つの事象から、意思決定の精度の低下に当たるものを選ぶ問題です。
考え方と解き方
意思決定のリスクには、遅れと精度の低下があります。時間がかかったのか、判断の中身が誤ったのかを、結果の列で見分けます。
- 意思決定の精度の低下は、判断を誤ることです。
- No.4 は、重複の多いデータで需要を見込み、仕入れすぎています。判断を誤っており、これに当たります。
- したがって、最も適切なのは エ です。
ほかの選択肢
- ア No.1 は、データの所在が分からず、判断が期限に間に合っていません。判断の中身ではなく時期の問題なので、意思決定の遅れです。
- イ No.2 は、部門ごとにデータを持ち、全社でつないで分析できていません。サイロ化です。
- ウ No.3 は、保存期間などの管理がなく、社内規程に反しています。コンプライアンス違反です。
覚えておくこと
- 意思決定の精度の低下:判断を誤る(例:品質の低いデータや古いデータを使う)
- 意思決定の遅れ:必要なデータがすぐ使えず、判断が間に合わない(例:データの所在が分からない)
- コンプライアンス違反:法令や社内規程に反する扱いをする(例:個人情報の保存期間の管理が不十分)
(テーマ・覚えること)
データの不備による問題の説明として、適切なものだけを全て挙げたものはどれか。
- a 用途を示す管理がないままためこむと、探せず使えなくなる。これをデータスワンプという。
- b データの入力ルールや点検がないと、誤りや重複が増え、データの品質低下につながる。
- c 品質の低いデータでも、データの量が十分に多ければ、判断の精度は下がらず、誤りにくい。
正解:ア a、b
ポイント
データスワンプと品質低下の原因と結果、判断への影響を、a〜c それぞれ判定して選ぶ問題です。
考え方と解き方
a と b は原因から結果への流れです。c は、データの量と品質を取りちがえやすいところで、量が多くても品質が低ければ判断を誤ります。
- a は、用途や意味を示す管理がないままためこむと、探せず使えなくなるので、データスワンプの説明として適切です。
- b は、入力ルールや点検がないと誤りや重複が増える、という原因と結果なので、適切です。
- c は、品質の低いデータで判断すると、量が多くても誤った判断になり、精度が下がります。下がらないとしているので不適切です。
- したがって、適切なのは a、b で、ア です。
ほかの選択肢
- イ c が不適切なのに入っています。適切な b も入っていません。
- ウ b は適切ですが、同じく適切な a が入っていません。
- エ a と b が適切なので、適切なものがないわけではありません。
覚えておくこと
- データスワンプ(データの沼):用途や意味を示す管理がないままためこみ、探せず使えない状態
- データの品質低下:誤り・欠け・重複が増え、データを信頼できない(例:入力ルールや点検がない)
- 意思決定の精度の低下:判断を誤る(例:品質の低いデータや古いデータを使う)
(テーマ・覚えること)
データマネジメントやデータガバナンスの不備で生じるリスクの説明として、最も不適切なものはどれか。
正解:ウ コンプライアンス違反は、データの所在が分からず、判断が期限に間に合わなくなることである。
ポイント
不備で生じるリスクの説明のうち、不適切なものを選ぶ問題です。
考え方と解き方
コンプライアンス違反は、法令や社内規程に反する扱いのことです。判断が間に合わない結果は、別のリスクの説明です。名前を入れかえた文は、読み流すと見落とします。
- ア は、部門ごとに孤立して共有できないサイロ化の説明で、適切です。イ は、誤りや重複が増えるデータの品質低下の説明で、適切です。エ は、判断を誤る意思決定の精度の低下の説明で、適切です。
- ウ は、データの所在が分からず判断が期限に間に合わない、と述べています。これは意思決定の遅れの説明です。コンプライアンス違反は、法令や社内規程に反する扱いをすることです。
- したがって、最も不適切なのは ウ です。正しくは、コンプライアンス違反は、法令や社内規程に反する扱いをすること、です。
ほかの選択肢
- ア サイロ化は、部門ごとにデータが孤立し、全社で共有・分析しにくくなる状態なので、適切です。
- イ データの品質低下は、誤りや欠け、重複が増えて、データを信頼できなくなることなので、適切です。
- エ 意思決定の精度の低下は、品質の低いデータなどを使って判断を誤ることなので、適切です。
覚えておくこと
- コンプライアンス違反:法令や社内規程に反する扱いをする(例:個人情報の保存期間の管理が不十分)
- サイロ化(未秩序なデータのサイロ化):データが部門ごとに孤立し、全社で分析できず、食い違う
- データの品質低下:誤り・欠け・重複が増え、データを信頼できない(例:入力ルールや点検がない)
(テーマ・覚えること)
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