分野 T|ビジネス・技術
経営管理・役職・BCP(PDCA・CISO・BIA)
今の制度の過去問には出ていませんが、新しいシラバス案(Ver.0.1)にある項目です。問われるとしたらの形でまとめています。
シラバス案 Ver.0.1(2026年9月30日公表)の『2 経営管理/経営管理・経営組織』『2 経営管理/ヒューマンリソースマネジメント』『2 経営管理/事業継続計画』
最終更新
問われ方
- 問われるとしたら:役職(CISO・CIO・CPO など)の役割を選ぶ形
- 問われるとしたら:PDCA の各段階で行うことを事例で選ぶ形
- 問われるとしたら:BIA の結果から、復旧の順番を選ぶ形
- 問われるとしたら:BCP と BCM と BIA の関係を、a〜c の組合せで選ぶ形
覚えること
- PDCA:計画、実行、点検、改善を繰り返して、管理の質を上げる循環
- 点検(Check)は実績を計画と比べ、改善(Act)で課題を直して次の計画に生かす
- 役職の名前と置くかどうかは、組織が決める。名前から役割を言えるようにする
- CEO(最高経営責任者):組織の経営全体に責任をもつ役職
- CDO(最高デジタル責任者):デジタル技術の活用による変革を進める役職
- CIO(最高情報責任者):情報システムの戦略と運用に責任をもつ役職
- CISO(最高情報セキュリティ責任者):情報セキュリティ対策を統括する役職
- CPO(最高プライバシー責任者):個人情報などの保護を統括する役職
- ケーススタディ:実際の事例を題材に、分析して判断を学ぶ研修の方法
- リスキリング:新しい業務で必要になる知識や技能を、学び直して身につける
- BCP(事業継続計画):災害や障害の時にも、重要な事業を続け、早く復旧する計画
- BCM(事業継続マネジメント):BCP の策定・訓練・見直しなどを行う、平常時からの活動の全体
- BIA(事業影響度分析):重要業務を選び、許容できる停止時間を調べて復旧の目標を決める分析
- 重要業務は影響の大きさで選び、復旧の順は許容できる停止時間の短い業務から
ひっかけ
- BCP(計画)と BCM(計画を作り、見直す活動)の取りちがえ
- CIO(情報システム)と CISO(情報セキュリティ)の取りちがえ
想定問題
4問(科目A(四択))。選ぶと、その場で正解と解説が開きます。
役職と相談する内容の組合せとして、最も適切なものはどれか。
正解:ア CISO に、全社の情報セキュリティ対策の方針と、実施の状況を相談する。
ポイント
役職の役割に合う相談の内容を選ぶ問題です。
考え方と解き方
役職の名前の中に、責任の対象が入っています。この立場なら、相談の内容が情報システムか、セキュリティか、個人情報か、経営全体かを先に考えます。
- 全社の情報セキュリティ対策の方針と実施の状況は、情報セキュリティ対策を統括する CISO の役割に合います。
- したがって、最も適切なのは ア です。
ほかの選択肢
- イ 情報システムの全体計画は、情報システムの戦略と運用に責任をもつ CIO の役割です。CPO は、個人情報などの保護を統括します。
- ウ 個人情報の本人からの請求への対応の方針は、個人情報などの保護を統括する CPO の役割です。CIO は、情報システムが対象です。
- エ 経営計画の最終の決定は、経営全体に責任をもつ CEO の役割です。CDO は、デジタル技術の活用による変革を進めます。
覚えておくこと
- CISO(最高情報セキュリティ責任者):情報セキュリティ対策を統括する役職
- CIO(最高情報責任者):情報システムの戦略と運用に責任をもつ役職
- CPO(最高プライバシー責任者):個人情報などの保護を統括する役職
(テーマ・覚えること)
C さんが次に行うこととして、最も適切なものはどれか。
正解:ウ 手順書を新しい機器に合わせて直し、次の訓練の計画に入れて、直した手順で確かめる。
ポイント
訓練の結果を見て、PDCA で次に何をするかを選ぶ問題です。
考え方と解き方
記録で原因が分かっているので、次は比べ直すのではなく、原因を直して次の計画に生かす段階です。この立場なら、目標を下げる、慣れさせる、測り直す、のどれも原因を直さないことに気づくことが先です。
- 手順書が新しい機器に合っていないという課題が分かったので、手順書を直し、次の訓練の計画に入れて確かめます。これは、課題を直して次の循環につなげる改善(Act)です。
- したがって、最も適切なのは ウ です。
ほかの選択肢
- ア 目標を延ばしても、手順書は機器に合わないままで、課題が残ります。原因を直していないので、適切ではありません。
- イ 手順書が合っていないままでは、慣れても、復旧の時間は短くなりません。原因を直していないので、適切ではありません。
- エ 測り直しは点検(Check)のやり直しです。原因はすでに分かっているので、直す段階に進みます。適切ではありません。
覚えておくこと
- PDCA:計画、実行、点検、改善を繰り返して、管理の質を上げる循環
- 点検(Check)は実績を計画と比べ、改善(Act)で課題を直して次の計画に生かす
(テーマ・覚えること)
停止が許される時間に間に合うように決める、復旧の順番として、最も適切なものはどれか。
| 業務 | 停止 1 日の損失 | 許容できる停止時間 | 復旧の費用 |
|---|---|---|---|
| 受注処理 | 800 万円 | 2 日 | 300 万円 |
| 出荷手配 | 300 万円 | 半日 | 100 万円 |
| 月次の経理処理 | 100 万円 | 5 日 | 20 万円 |
| 社内報の発行 | 10 万円 | 14 日 | 5 万円 |
正解:イ 出荷手配、受注処理、月次の経理処理、社内報の発行の順
ポイント
BIA の結果から、許容できる停止時間に合わせた復旧の順番を選ぶ問題です。
考え方と解き方
復旧の順番は、許容できる停止時間に間に合うように決めます。損失の大きさや復旧の費用は、順番を決める列ではありません。この立場なら、表のどの列が時間の許容限界を表すかを先に考えます。
- 許容できる停止時間が短い業務ほど、先に復旧します。表1では、半日の出荷手配、2 日の受注処理、5 日の月次の経理処理、14 日の社内報の発行の順になります。
- したがって、最も適切なのは イ です。
ほかの選択肢
- ア 停止 1 日の損失が大きい順です。受注処理は 2 日まで停止できますが、出荷手配は半日しか停止できないので、適切ではありません。
- ウ 復旧の費用が小さい順です。費用は停止が許される時間を表さないので、適切ではありません。
- エ 許容できる停止時間が最も短い出荷手配より、5 日まで停止できる月次の経理処理を先にしているので、適切ではありません。
覚えておくこと
- BIA(事業影響度分析):重要業務を選び、許容できる停止時間を調べて復旧の目標を決める分析
- 重要業務は影響の大きさで選び、復旧の順は許容できる停止時間の短い業務から
(テーマ・覚えること)
事業継続に関する記述 a〜c のうち、適切なものだけを全て挙げたものはどれか。
- a BCM は、BCP を作って訓練するまでの活動で、予算や資源の確保、点検は含まない。
- b BIA の結果は、BCP で復旧の目標や順番を決める根拠として使う。
- c BCP は、情報システムの障害だけでなく、災害による設備の被害なども想定して作る。
正解:エ b、c
ポイント
BCP、BCM、BIA の関係を、a〜c の組合せで選ぶ問題です。
考え方と解き方
BCP は計画で、BCM はその計画を作り、訓練し、見直す活動の全体です。BIA は、計画の根拠になる分析です。
- a は不適切です。BCM は、予算や資源の確保、点検、継続的な改善なども含む、平常時からの活動です。b は適切です。BIA の結果を、優先順位の根拠にします。c は適切です。BCP は、災害による設備の被害なども想定します。
- したがって、適切なのは b、c の全てで、エ です。
ほかの選択肢
- ア a が不適切で、c が適切なので、a、b では組合せが合いません。
- イ a が不適切なので、a、b、c の全てとはなりません。
- ウ a が不適切で、b が適切なので、a、c では組合せが合いません。
覚えておくこと
- BCM(事業継続マネジメント):BCP の策定・訓練・見直しなどを行う、平常時からの活動の全体
- BIA(事業影響度分析):重要業務を選び、許容できる停止時間を調べて復旧の目標を決める分析
- BCP(事業継続計画):災害や障害の時にも、重要な事業を続け、早く復旧する計画
(テーマ・覚えること)
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