分野 T|ビジネス・技術

ネットワークの基本(LAN・無線LAN・IPアドレス・ルータ)

今の制度の過去問(6回分)では、社内から外へのアクセスを中継するプロキシサーバを選ぶ問題が 2 問出ています。

シラバス案 Ver.0.1(2026年9月30日公表)の『1 ネットワーク方式/ネットワークの種類と特徴』『1 ネットワーク方式/インターネット技術』『2 データ通信と制御/ネットワーク接続装置』

最終更新

問われ方

  • 社内から外への中継(キャッシュ)をする機器を選ぶ形
  • 問われるとしたら:部門の要望に、構成の面から問題点を挙げる形
  • 問われるとしたら:機器をネットワークのどこに置くかを選ぶ形

覚えること

  • LAN:建物や敷地の中をつなぐネットワーク。WAN:離れた拠点をつなぐ
  • ISP:インターネットへの接続を提供する事業者
  • 有線 LAN はケーブルで、無線 LAN は電波でつなぐ
  • 無線 LAN:アクセスポイントが電波を出し、SSID(識別名)で接続先を選ぶ
  • 承認されていないアクセスポイントを社内 LAN につなぐと、管理外の入口になる
  • IPv4 のアドレスは 32 ビット、IPv6 のアドレスは 128 ビット
  • グローバル IP アドレス:インターネット上で重複しないように割り当てる
  • プライベート IP アドレス:組織内で使う。インターネットとは変換して通信する
  • ドメイン:インターネット上の組織などを表す名前(DNS で IP アドレスと結ぶ)
  • スイッチングハブ:同じ LAN 内で、宛先の機器だけにデータを送る
  • ルータ:異なるネットワークの間を、IP アドレスで経路を選んで中継する
  • ゲートウェイ:通信の方式が異なるネットワークを、変換してつなぐ
  • プロキシサーバ:社内の PC に代わって外部へアクセスを中継し、キャッシュで速くする
  • リバースプロキシサーバ:外部からの要求を受け、内部の公開サーバーへ中継する
  • ファイアウォール:社内ネットワークと外部の境界に置く機器
  • RADIUS:認証サーバー。社内に置き、アクセスポイントなどが認証を依頼する

ひっかけ

  • プロキシ(社内から外)とリバースプロキシ(外から内)の向きの取りちがえ
  • スイッチングハブ(同じ LAN 内)とルータ(別のネットワーク間)の取りちがえ

想定問題

4問(科目A(四択))。選ぶと、その場で正解と解説が開きます。

想定問題 1科目A(四択)

情報システム部の B さんが、組織のルールに照らして C さんに返す意見として、最も適切なものはどれか。

A 社の営業部の C さんから、情報システム部へ要望が出た。会議室に来る来訪者がインターネットを使えるよう、C さんが私物の無線 LAN のアクセスポイントを会議室の壁の LAN ポートにつないで使いたいという。会議室の LAN ポートは、社内 LAN につながっている。

正解:イ 管理外の機器が社内 LAN への入口になるので、来訪者用の接続は社内 LAN と分けて用意する

ポイント

部門の要望に、ネットワークの構成の面から意見を返す問題です。

考え方と解き方

来訪者用のアクセスポイントが社内 LAN とつながると、来訪者や外部から社内に入る入口が増えます。情報システム部の立場では、要望の便利さより、管理できない入口ができることを先に考えます。

  1. 承認されていない私物のアクセスポイントを社内 LAN につなぐと、その機器が管理外の入口になり、設定や接続した端末を管理できなくなります。
  2. 来訪者の接続は、社内 LAN と分けて用意するのが適切です。したがって、最も適切なのは イ です。

ほかの選択肢

  • ア SSID を表示しない設定は、接続先の名前を隠すだけです。管理外の入口になる点は変わりません。
  • ウ プライベート IP アドレスは組織内のネットワークで使うアドレスで、入口の管理の話とは関係がありません。
  • エ 問題は速度ではなく、管理外の機器が入口になることです。速度が足りていても、つないではいけません。

覚えておくこと

  • 承認されていないアクセスポイントを社内 LAN につなぐと、管理外の入口になる
  • 無線 LAN:アクセスポイントが電波を出し、SSID(識別名)で接続先を選ぶ
  • LAN:建物や敷地の中をつなぐネットワーク。WAN:離れた拠点をつなぐ

(テーマ・覚えること)

想定問題 2科目A(四択)

D さんが返答する内容として、適切なものだけを全て挙げたものはどれか。

A 社の情報システム部の D さんは、営業部から出たネットワークに関する要望に、次の a〜c の内容で返答することにした。
  • a 営業部の PC には社内用のプライベート IP アドレスを割り当てるので、インターネットとの通信には変換の仕組みが要る。
  • b 新しい拠点では IPv6 を使うが、IPv6 は IPv4 と同じ形式で書けるので、IPv4 だけに対応した機器とそのまま通信できる。
  • c WAN は、同じ建物の中の機器どうしをつなぐネットワークである。

正解:ア a

ポイント

IP アドレスの種類・版と、ネットワークの種類を、部門への返答から問う問題です。

考え方と解き方

プライベートは組織内のアドレス、グローバルはインターネットで重複しないアドレスです。IPv6 は IPv4 と別のアドレス体系で、WAN は離れた拠点をつなぎます。部門の要望には、仕組みの前提も合わせて伝えます。

  1. a は適切です。プライベート IP アドレスは組織内で使うので、インターネットとは変換して通信します。b は不適切です。IPv6 は 128 ビットで、IPv4 だけに対応した機器とはそのままでは通信できません。c は不適切です。同じ建物の中をつなぐのは LAN で、WAN は離れた拠点をつなぎます。
  2. したがって、適切なのは a の全てで、ア です。

ほかの選択肢

  • イ b は不適切です。また、a が適切なので、b だけでは合いません。
  • ウ b は不適切なので含められません。a は適切です。
  • エ c は不適切なので含められません。a は適切です。

覚えておくこと

  • プライベート IP アドレス:組織内で使う。インターネットとは変換して通信する
  • IPv4 のアドレスは 32 ビット、IPv6 のアドレスは 128 ビット
  • LAN:建物や敷地の中をつなぐネットワーク。WAN:離れた拠点をつなぐ

(テーマ・覚えること)

想定問題 3科目A(四択)

D さんが追加する機器と置き場所の組合せとして、最も適切なものはどれか。

A 社の営業部から、取引先がインターネットから受発注用の Web サーバーに注文を入力できるようにしたいが、そのサーバーをインターネットに直接さらしたくない、という要望が出た。情報システム部の D さんは、ネットワーク構成図に追加する機器と置き場所を決める。

正解:ウ リバースプロキシサーバを、インターネットと公開サーバーの間に置く

ポイント

機器の働きの向きから、ネットワークのどこに置くかを選ぶ問題です。

考え方と解き方

機器は、どちらから来た要求を中継するかで向きが決まります。社内から外へのアクセスの中継と、外から内の公開サーバーへの中継は逆向きです。この立場なら、要求がどちらからどちらへ流れるかを先に考えます。

  1. 直接さらさずに、外部からの要求を受けて公開サーバーへ中継する機器は、リバースプロキシサーバです。インターネットと公開サーバーの間に置きます。
  2. 社内から外への中継を担うプロキシサーバとは、向きが逆です。したがって、最も適切なのは ウ です。

ほかの選択肢

  • ア プロキシサーバは、社内の PC に代わって外部へのアクセスを中継する機器です。向きが逆で、外部からの要求を受けるものではありません。
  • イ スイッチングハブは、同じ LAN 内で宛先の機器にデータを送る機器です。要求を受け付けて中継する役目ではありません。
  • エ ゲートウェイは、通信の方式が異なるネットワークをつなぐ機器です。社内の LAN の中に置いても、外部からの要求は受け付けません。

覚えておくこと

  • リバースプロキシサーバ:外部からの要求を受け、内部の公開サーバーへ中継する
  • プロキシサーバ:社内の PC に代わって外部へアクセスを中継し、キャッシュで速くする
  • ファイアウォール:社内ネットワークと外部の境界に置く機器

(テーマ・覚えること)

想定問題 4科目A(四択)

ネットワーク接続装置の説明として、最も適切なものはどれか。

正解:エ ゲートウェイは、通信の方式が異なるネットワークを、変換してつなぐ。

ポイント

ネットワーク接続装置の働きを、取りちがえずに選ぶ問題です。

考え方と解き方

機器は、つなぐ範囲と中継の向きで区別します。同じ LAN の中か、別のネットワークの間か、方式が違うものを変換するのか、社内から外か外から内かです。

  1. ゲートウェイは、通信の方式やプロトコルが異なるネットワークを、変換してつなぎます。
  2. 他の説明は、別の機器の説明です。したがって、最も適切なのは エ です。

ほかの選択肢

  • ア 異なるネットワークの間を IP アドレスで中継するのは、ルータの説明です。スイッチングハブは、同じ LAN 内で宛先にだけ送ります。
  • イ 同じ LAN 内の機器をつなぎ、宛先にだけ送るのは、スイッチングハブの説明です。ルータは、異なるネットワークの間を中継します。
  • ウ 外部からの要求を内部の公開サーバーへ中継するのは、リバースプロキシサーバの説明です。プロキシサーバは、社内から外部へのアクセスを中継します。

覚えておくこと

  • ゲートウェイ:通信の方式が異なるネットワークを、変換してつなぐ
  • スイッチングハブ:同じ LAN 内で、宛先の機器だけにデータを送る
  • ルータ:異なるネットワークの間を、IP アドレスで経路を選んで中継する

(テーマ・覚えること)

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