分野 T|ビジネス・技術
変更・構成管理と可用性・サービス継続(リリース・CI・スタンバイ)
今の制度の過去問(6回分)では、待機系をもつシステムの方式を選ぶ問題が1問出ています。
シラバス案 Ver.0.1(2026年9月30日公表)の『2 サービスマネジメントの活動/サービスの設計,構築及び移行』『2 サービスマネジメントの活動/サービスの保証』
最終更新
問われ方
- 待機系をもつシステムの方式(デュプレックスなど)を選ぶ形
- 問われるとしたら:変更を実施する前に行うことを事例で選ぶ形
- 問われるとしたら:構成品目(CI)の記録の更新を選ぶ形
- 問われるとしたら:コールド・ホットスタンバイの特徴を選ぶ形
覚えること
- 変更管理:変更の影響とリスクを評価し、承認を得てから実施する
- サービス受入れ基準:新しい又は変更したサービスを、受け入れる判断の条件
- 移行:新しいサービスや変更を、本番の環境へ移す活動
- 運用引継ぎ:運用に必要な情報や手順を、運用の担当へ引き渡す
- リリース及び展開管理:テスト済みの変更を、計画に沿って本番へ展開する
- 資産管理:サービスに使う資産を、取得から廃棄まで把握して管理する
- 構成管理:サービスの構成要素と、その関係を記録し、正確に保つ
- 構成品目(CI):サービスの提供に管理が必要な要素。構成管理の記録の単位
- 変更の完了の条件に、構成情報の更新を含め、実環境との食い違いを防ぐ
- 需要管理:サービスへの需要を把握し、必要な能力の確保につなげる
- サービス可用性管理:合意した時に、サービスを使える状態に保つ
- サービス継続管理:大きな障害や災害の時にも、サービスを続け復旧させる
- サービス継続計画:継続のための手順や復旧の目標を定めた計画
- デュプレックスシステム:一方が稼働し、他方が待機する方式
- デュアルシステム:二つの系が同じ処理を行い、結果を照合する方式
- コールドスタンバイ:待機系を停止しておき、障害時に起動して切り替える
- ホットスタンバイ:待機系を起動して待機させる。切替えは速く、費用は高くなりやすい
- コールドスタンバイは、切替えに時間がかかるが、運用の費用は抑えやすい
ひっかけ
- 変更管理(承認して実施)、構成管理(記録)、リリース及び展開管理(展開)の取りちがえ
- サービス継続計画(サービスの継続)と事業継続計画(事業全体)の取りちがえ
想定問題
4問(科目A(四択))。選ぶと、その場で正解と解説が開きます。
B さんが提供者に求める変更の進め方として、最も適切なものはどれか。
正解:イ 影響とリスクの評価と承認を得て、元に戻す手順も実施の前に決めてから実施するよう求める。
ポイント
提供者に変更を依頼するときの、変更管理の進め方を選ぶ問題です。
考え方と解き方
変更は、便利にするためでも、別のサービスを止める原因になります。利用部門の立場では、依頼した変更が、評価、承認、元に戻す手順の備えを経て実施されるかを先に考えます。
- 同じデータベースを参照する請求システムにも影響しうるので、影響とリスクを評価し、承認を得ます。障害の時にすぐ戻せるよう、元に戻す手順も実施の前に決めます。
- したがって、最も適切なのは イ です。
ほかの選択肢
- ア 元に戻す手順を障害の後に決めると、障害の最中に戻せません。実施の前に決めるので、適切ではありません。
- ウ 実施する担当者だけで評価と判断を行うと、他のシステムへの影響を見落とすおそれがあります。承認者を置くので、適切ではありません。
- エ 事後の評価と承認は、急ぎの変更のための手順です。今回は通常の枠で実施できるので、通常の手順を使います。適切ではありません。
覚えておくこと
- 変更管理:変更の影響とリスクを評価し、承認を得てから実施する
(テーマ・覚えること)
再発を防ぐために提供者に求める運用として、最も適切なものはどれか。
正解:エ 変更の手順に構成品目(CI)の記録の更新を含め、更新を変更の完了の条件にする運用にする。
ポイント
構成管理の記録を、実際の環境と合わせ続ける方法を選ぶ問題です。
考え方と解き方
記録が古いと、障害の時に影響の範囲を取り違えます。更新を、人の気づきや定期の確認に任せない仕組みにします。利用部門の立場では、提供者の変更の手順に、記録の更新が入っているかを先に考えます。
- 変更のたびに、記録が更新されたことを完了の条件にすれば、実環境と記録の食い違いを防げます。
- したがって、最も適切なのは エ です。
ほかの選択肢
- ア 承認の時点で更新しても、実施の結果が計画と異なれば、記録と実環境が食い違います。実施後の確認がないので、適切ではありません。
- イ 影響の範囲を知るには、機器どうしの関係の記録が平常時から必要です。障害の時に調べる運用では、適切ではありません。
- ウ 四半期ごとの照合では、次の照合までの間に食い違いが残ります。変更の都度の更新が要るので、適切ではありません。
覚えておくこと
- 構成管理:サービスの構成要素と、その関係を記録し、正確に保つ
- 変更の完了の条件に、構成情報の更新を含め、実環境との食い違いを防ぐ
(テーマ・覚えること)
待機系をもつシステムの方式に関する記述 a〜c のうち、適切なものだけを全て挙げたものはどれか。
- a ホットスタンバイは、待機系を起動して待機させるので、切替えの時間は短い。
- b コールドスタンバイは、待機系を停止しておけるので、運用の費用を抑えやすい。
- c 停止が数秒も許されない業務には、障害時に待機系を起動する方式が向く。
正解:ア a、b
ポイント
待機系の方式の特徴を、a〜c の組合せで選ぶ問題です。
考え方と解き方
待機系を起動しておくかどうかで、切替えの速さと費用が反対に動きます。止められない時間の長さに合わせて選びます。
- a は適切です。起動済みなので、すぐに切り替えられます。b は適切です。停止しておけるので、費用は抑えやすい反面、切替えに時間がかかります。c は不適切です。障害時に起動する方式は切替えに時間がかかるので、数秒も止められない業務には向きません。
- したがって、適切なのは a、b の全てで、ア です。
ほかの選択肢
- イ c が不適切なので、a、b、c の全てとはなりません。
- ウ b が適切で、c が不適切なので、a、c では組合せが合いません。
- エ a が適切で、c が不適切なので、b、c では組合せが合いません。
覚えておくこと
- ホットスタンバイ:待機系を起動して待機させる。切替えは速く、費用は高くなりやすい
- コールドスタンバイ:待機系を停止しておき、障害時に起動して切り替える
- コールドスタンバイは、切替えに時間がかかるが、運用の費用は抑えやすい
(テーマ・覚えること)
サービス継続計画の説明として、最も適切なものはどれか。
正解:ウ 大きな障害や災害の時にも、サービスを続け、復旧させるための手順や目標を定めた計画
ポイント
サービス継続計画を、似た計画と取りちがえずに選ぶ問題です。
考え方と解き方
計画の名前は、何を続ける、何を判断する、何を実施する、という対象で区別します。サービスの継続は、サービスが対象です。
- 大きな障害や災害の時にも、サービスを続け、復旧させるための手順や目標を定めたものが、サービス継続計画です。
- したがって、最も適切なのは ウ です。
ほかの選択肢
- ア 事業全体の重要な業務を続けるのは、事業継続計画(BCP)の説明です。サービス継続計画は、サービスが対象です。
- イ 受け入れてよいかを判断する条件は、サービス受入れ基準の説明です。
- エ 承認の順序と実施の日程を定めるのは、変更管理に関わる計画の説明です。
覚えておくこと
- サービス継続計画:継続のための手順や復旧の目標を定めた計画
- サービス継続管理:大きな障害や災害の時にも、サービスを続け復旧させる
(テーマ・覚えること)
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