分野 M|データマネジメント 重点分野
ガバナンスの活動内容
シラバス案(Ver.0.1)にある項目です。問われるとしたら、基本行動(評価、方針又は指示、監視)と、ルールの種類、責任と権限、ガバナンス実行を、文・組合せ・表から選ぶ形です。
シラバス案 Ver.0.1(2026年8月31日公表)の『2-8-3 データガバナンス/データガバナンスの活動内容』
最終更新
よく出る形
- 問われるとしたら:基本行動の3つのうち、1つに当たる活動を、4つの文から選ぶ形
- 問われるとしたら:品質・セキュリティ・エスカレーションの各ルールの例から、適切な物の組合せを選ぶ形
- 問われるとしたら:問題の記録の表を見て、上位の責任者に上げる物を選ぶ形
- 問われるとしたら:ガバナンスの活動の記述のうち、最も不適切な物を選ぶ形
覚えること
- データガバナンス:データ資産の管理を、職務権限を通して統制(枠に従わせること)する
- 基本行動:評価、方針又は指示、監視の3つ
- 評価:現在と将来のデータの使われ方を見極める
- 方針又は指示:事業の目標に合うよう、計画と方針を決め、実施させる
- 監視:方針に従っているかと、計画の達成度を確かめる
- ルールの策定:現場のデータ管理(マネジメント機能)を統制する決まりを定める
- データ品質ルール:データが満たすべき品質の水準を定めた決まり
- データセキュリティルール:だれがどのデータを使えるかなど、守り方を定めた決まり
- エスカレーションルール:現場で解決できない問題を、決めた上位の責任者に上げて判断を仰ぐ決まり
- 責任と権限(アカウンタビリティ):データごとに、責任を負う人と、決めてよい範囲を定める
- ガバナンス実行:チェック、支援、指導の3つ
- チェック:ルールが守られているかを確かめる
- 支援:現場がルールを守れるよう助ける
- 指導:守られていなければ、改めさせる
ひっかけ
- 監視を「方針を決めること」と取りちがえない。決めて実施させるのは「方針又は指示」
- エスカレーションを「担当者が1人で最終判断すること」と取りちがえない
- ルールは決めて終わりではない。実行でチェックし、支援と指導まで行う
想定問題
4問(科目A(四肢択一))。選ぶと、その場で正解と解説が開きます。
データガバナンスの基本行動のうち、「監視」に当たるものとして、最も適切なものはどれか。
正解:イ 決めた方針に従っているかと、計画の達成度を確かめる。
ポイント
データガバナンスの基本行動のうち、「監視」に当たる活動を選ぶ問題です。
考え方と解き方
基本行動は、評価、方針又は指示、監視の3つで、順に「見極める」「決めて実施させる」「確かめる」です。決めることと確かめることは、どちらもガバナンスの仕事なので、取りちがえやすくなります。
- 監視は、決めた方針に従っているかと、計画の達成度を確かめる行動です。
- イ は、方針への準拠と計画の達成度を確かめているので、監視に当たります。
- したがって、最も適切なのは イ です。
ほかの選択肢
- ア 現在と将来のデータの使われ方を見極めるのは、評価です。
- ウ 目標に合う方針を決めて実施させるのは、方針又は指示です。
- エ 空欄を補って使える状態に直すのは、データクレンジングです。基本行動ではありません。
覚えておくこと
- 基本行動:評価、方針又は指示、監視の3つ
- 監視:方針に従っているかと、計画の達成度を確かめる
(テーマ・覚えること)
ルールの案として、適切なものだけを全て挙げたものはどれか。
- a 品質ルールとして、受注データの数量は 1 以上の整数で記録し、空欄にはしないと定める。
- b セキュリティルールとして、個人情報を含む項目は、権限のある役割の人だけが見られると定める。
- c エスカレーションルールとして、現場で解決できない問題は、担当者が1人で決め、報告しないと定める。
正解:ア a、b
ポイント
データガバナンスで定めるルールの例を、a〜c それぞれ判定して選ぶ問題です。
考え方と解き方
品質ルールは品質の水準、セキュリティルールは使える人の範囲、エスカレーションルールは解決できない問題の上げ方を定めます。エスカレーションを「現場に任せる決まり」と取りちがえると、c を適切と読んでしまいます。
- a は、数量の記録の水準を定めているので、品質ルールとして適切です。
- b は、見られる人を権限のある役割に限っているので、セキュリティルールとして適切です。
- c は、担当者が1人で最終判断して報告しないので、上位の責任者に上げる決まりではなく、不適切です。
- したがって、適切なのは a、b で、ア です。
ほかの選択肢
- イ c は不適切なので入りません。適切な b も入っていません。
- ウ b は適切ですが、同じく適切な a も入ります。
- エ a と b が適切なので、適切なものがないわけではありません。
覚えておくこと
- データ品質ルール:データが満たすべき品質の水準を定めた決まり
- データセキュリティルール:だれがどのデータを使えるかなど、守り方を定めた決まり
- エスカレーションルール:現場で解決できない問題を、決めた上位の責任者に上げて判断を仰ぐ決まり
(テーマ・覚えること)
表1 の問題への対応として、エスカレーションルールに従った最も適切なものはどれか。
| 番号 | 問題 | 対応の状況 |
|---|---|---|
| 1 | 受注データの数量欄に、全角の数字が混ざっていた | 入力担当者が直し、入力画面に注意書きを足して解決した |
| 2 | 営業部と経理部で「売上」の意味が食い違い、集計が合わない | 両部門の担当者で話し合ったが、合意できていない |
| 3 | 退職した人の閲覧権限が残っていた | 管理者が権限を削除して解決した |
正解:エ 番号2 の問題を、上位の責任者に上げる。
ポイント
問題の記録の表を読み、エスカレーションルールに従って上位の責任者に上げる問題を選ぶ問題です。
考え方と解き方
エスカレーションルールは、現場で解決できない問題を上げる決まりです。内容が重大そうに見えても、現場で解決済みなら上げる対象ではありません。表の「対応の状況」の列で見分けます。
- 表1 の「対応の状況」の列を見ると、番号1 は入力担当者が直して解決し、番号3 は管理者が権限を削除して解決しています。
- 番号2 は、両部門の担当者で話し合っても合意できておらず、現場で解決できていません。
- 上位の責任者に判断を求めるのは番号2 です。したがって、最も適切なのは エ です。
ほかの選択肢
- ア 番号1 は、入力担当者が直して解決済みです。現場で解決できているので、上げる対象ではありません。
- イ 番号3 は、管理者が権限を削除して解決済みです。上げる対象ではありません。
- ウ 番号1 も番号3 も解決済みです。上げる対象は、解決できていない番号2 です。
覚えておくこと
- エスカレーションルール:現場で解決できない問題を、決めた上位の責任者に上げて判断を仰ぐ決まり
(テーマ・覚えること)
データガバナンスの活動に関する記述のうち、最も不適切なものはどれか。
正解:ウ ガバナンスの実行として、決めたルールは現場に任せ、守られているかの確認はしない。
ポイント
データガバナンスの活動に関する記述から、不適切なものを選ぶ問題です。
考え方と解き方
ガバナンスは、責任と権限を決め、ルールを定め、実行で確かめるところまでが活動です。ルールを決めた時点で終わりと考えると、実行の確認を省く記述を適切と読んでしまいます。
- ア は責任と権限(アカウンタビリティ)、イ はルールの策定、エ は基本行動の評価で、どれも上の定義のとおりです。
- ウ は、ルールを現場に任せきりにして、守られているかを確認しません。ガバナンスの実行は、チェックのほかに、支援と指導まで行います。
- したがって、最も不適切なのは ウ です。正しくは、実行でルールが守られているかをチェックし、支援と指導を行います。
ほかの選択肢
- ア データごとに責任を負う人と決めてよい範囲を定めるのは、責任と権限(アカウンタビリティ)です。活動として適切です。
- イ 品質やセキュリティの決まりを定めて、現場のデータ管理を統制するのは、ルールの策定です。活動として適切です。
- エ 現在と将来のデータの使われ方を見極めるのは、基本行動の評価です。活動として適切です。
覚えておくこと
- ルールの策定:現場のデータ管理(マネジメント機能)を統制する決まりを定める
- 責任と権限(アカウンタビリティ):データごとに、責任を負う人と、決めてよい範囲を定める
- ガバナンス実行:チェック、支援、指導の3つ
(テーマ・覚えること)
同じ分野のテーマ(データマネジメント)
- データマネジメントの考え方シラバス案(Ver.0.1)にある項目です。問われるとしたら、データを経営に生かす考え方、データの種類、DIKW モデル、SSOT・データスペースを、文・組合せ・表から選ぶ形です。
- 不備で生じるリスクシラバス案(Ver.0.1)にある項目です。問われるとしたら、データマネジメントやガバナンスの不備で生じるリスクを、原因と結果の組として、事例・表・組合せ・文から選ぶ形です。
- データマネジメントの機能シラバス案(Ver.0.1)にある項目です。問われるとしたら、データマネジメントを構成する各機能の名前と役割を、文・組合せ・表から選ぶ形です。
- データライフサイクルシラバス案(Ver.0.1)にある項目です。問われるとしたら、データの生成・保管・処理・活用・廃棄の各段階での取扱いを、事例・組合せ・表から選ぶ形です。
- ガバナンスの体制と役割シラバス案(Ver.0.1)にある項目です。問われるとしたら、CDO・DMO・データオーナー・データスチュワードなどの役割と、中央集権型・分散型・連邦型の組織の形を、文・組合せ・表から選ぶ形です。
- データ品質の指標シラバス案(Ver.0.1)にある項目です。問われるとしたら、データ品質特性の意味と、特性ごとの測定量、品質モデルを、文・組合せ・計算から選ぶ形です。
- データクレンジングシラバス案(Ver.0.1)にある項目です。問われるとしたら、データクレンジングの目的と、欠損値・外れ値・重複・表記ゆれの直し方を、文・組合せ・表から選ぶ形です。
- 品質の測定と調査シラバス案(Ver.0.1)にある項目です。問われるとしたら、測定量が満たすべき条件(測定可能性、業務関連性など)の見分けと、プロファイリング・アセスメントの内容を、文・組合せ・表から選ぶ形です。
- 品質管理の継続的な流れシラバス案(Ver.0.1)にある項目です。問われるとしたら、データ品質の計画・制御・保証・改善の区別と、品質低下の予防措置を、文・組合せ・表から選ぶ形です。
- メタデータの種類シラバス案(Ver.0.1)にある項目です。問われるとしたら、メタデータとは何かと、3つの種類の見分け、メタデータを登録・保管する仕組みを、文・組合せ・表から選ぶ形です。
- データ辞書とカタログシラバス案(Ver.0.1)にある項目です。問われるとしたら、データ辞書・ビジネス用語集・データカタログ・データリネージの使い分けを、文・組合せ・表から選ぶ形です。
- メタデータ管理の流れシラバス案(Ver.0.1)にある項目です。問われるとしたら、メタデータを集めて登録し、変え、守る手順と、セキュリティメタデータの扱いを、文・組合せ・表から選ぶ形です。
- メタデータの品質と責任シラバス案(Ver.0.1)にある項目です。問われるとしたら、メタデータの評価指標と、最新に保つこと、責任者の任命を、文・組合せ・表から選ぶ形です。