分野 M|データマネジメント 重点分野
データ品質の指標
シラバス案(Ver.0.1)にある項目です。問われるとしたら、データ品質特性の意味と、特性ごとの測定量、品質モデルを、文・組合せ・計算から選ぶ形です。
シラバス案 Ver.0.1(2026年8月31日公表)の『2-8-4 データ品質管理/データ品質指標』
最終更新
よく出る形
- 問われるとしたら:品質特性と、その特性で確かめる内容の対応を、4つの文から選ぶ形
- 問われるとしたら:項目ごとの空欄の件数の表から、欠損率を計算して選ぶ形
- 問われるとしたら:測定量や品質モデルの記述のうち、適切な物の組合せを選ぶ形
- 問われるとしたら:データ品質の考え方について、最も不適切な物を選ぶ形
覚えること
- データ品質:データが、利用目的で求められる要件を、どの程度満たしているか
- データ品質特性:品質を見る観点。正確性、完全性、一貫性、信憑性、機密性 など
- 正確性:書式や値に誤りがない(例:カタカナの欄に平仮名が入っていない)
- 完全性:必要な項目がそろい、必須項目に空欄がない
- 一貫性:データ間や項目間に矛盾がない(例:法人名と法人番号が一致)
- 信憑性:出所や更新日が明示され、信頼できる
- 機密性:アクセス制限などの対策が講じられている(データ品質の特性としての意味)
- 最新性:更新の時期や最終更新日が分かり、新しさを判断できる
- データ品質モデル:品質特性を整理した枠組み。ISO/IEC 25012 は 15 の特性を定める
- データ品質測定量:特性を数で表す物差し(例:欠損率、重複率、最新化までの日数)
- 欠損率:空欄の件数÷全件数。完全性を数で表す測定量の例
- 重複率:重複していた行の件数÷全件数
数字と計算
- 例:全 500 件のうち、重複していた行が 12 件
- 重複率は 12÷500=0.024 で、2.4%
ひっかけ
- 機密性や完全性は、情報セキュリティの用語ではなく、データ品質の特性として読む
- 正確性は「誤りがない」、一貫性は「矛盾がない」。取りちがえない
- データ品質は、データだけでは決まらない。利用目的の要件を満たす度合いで捉える
想定問題
4問(科目A(四肢択一))。選ぶと、その場で正解と解説が開きます。
データ品質特性と、その特性で確かめる内容の組合せとして、最も適切なものはどれか。
正解:ア 完全性:必須項目に空欄が含まれていないかを確かめる。
ポイント
データ品質特性の意味と、特性で確かめる内容の対応を選ぶ問題です。
考え方と解き方
正確性、完全性、一貫性は、「誤りがない」「欠けがない」「矛盾がない」と言い分けます。名前から意味を推し量ると、正確性と一貫性を入れかえて覚えてしまいます。
- 完全性は、必要な項目がそろい、必須項目に空欄がないことです。
- ア は、必須項目の空欄を確かめているので、完全性と合います。
- したがって、最も適切なのは ア です。
ほかの選択肢
- イ 矛盾がないかを確かめるのは、一貫性です。正確性は、書式や値に誤りがないことです。
- ウ 書式や値の誤りを確かめるのは、正確性です。一貫性は、データ間や項目間に矛盾がないことです。
- エ アクセス制限などの対策に関わるのは、機密性です。信憑性は、出所や更新日が明示され、信頼できることです。
覚えておくこと
- 完全性:必要な項目がそろい、必須項目に空欄がない
- 正確性:書式や値に誤りがない(例:カタカナの欄に平仮名が入っていない)
- 一貫性:データ間や項目間に矛盾がない(例:法人名と法人番号が一致)
(テーマ・覚えること)
表1 で、欠損率が最も高い項目の欠損率として、最も適切なものはどれか。
| 項目 | 空欄の件数 | 書式に誤りのある件数 |
|---|---|---|
| 氏名 | 4 | 0 |
| 電話番号 | 40 | 8 |
| メールアドレス | 24 | 32 |
| 生年月日 | 12 | 2 |
正解:エ 10%
ポイント
表から項目ごとの欠損率を計算し、最も高い項目の値を求める問題です。
考え方と解き方
欠損率は、空欄の件数だけを使います。表には書式の誤りの列もあるので、列を取りちがえやすくなります。
- 欠損率は、空欄の件数÷全件数 です。氏名は 4÷400=1%、電話番号は 40÷400=10%、メールアドレスは 24÷400=6%、生年月日は 12÷400=3%です。
- 最も高いのは電話番号の 10%です。したがって、最も適切なのは エ です。
ほかの選択肢
- ア 5%は、4項目の空欄の合計 80 件を、400×4=1,600 で割った、項目の平均の欠損率です。
- イ 6%は、2番目に高いメールアドレスの 24÷400 です。
- ウ 8%は、空欄ではなく書式に誤りのある件数の列で、最も多いメールアドレスの 32÷400 を求めた値です。
覚えておくこと
- 欠損率:空欄の件数÷全件数。完全性を数で表す測定量の例
- データ品質測定量:特性を数で表す物差し(例:欠損率、重複率、最新化までの日数)
(テーマ・覚えること)
整理の内容として、適切なものだけを全て挙げたものはどれか。
- a 重複率は、重複していた行の件数を全件数で割って求める、データ品質を数で表す測定量である。
- b ISO/IEC 25012 のデータ品質モデルは、品質を正確性と完全性の2つの特性だけで表す。
- c 信憑性は、データの出所や更新日が明示され、信頼できるかに関わるデータ品質の特性である。
正解:イ a、c
ポイント
測定量と品質モデルと品質特性の記述を、a〜c それぞれ判定して選ぶ問題です。
考え方と解き方
重複率は、割合で表す測定量です。品質モデルは特性を整理した枠組みで、特性の数は2つに限りません。信憑性は、出所の側から読みます。数や意味を思い込みで補うと、b を適切と読んでしまいます。
- a は、重複していた行の件数を全件数で割る重複率の説明で、適切です。
- b は、ISO/IEC 25012 のデータ品質モデルが2つの特性だけだとしています。15 の特性を定めているので、不適切です。
- c は、信憑性を、出所や更新日が明示され、信頼できるかに関わる特性としているので、適切です。
- したがって、適切なのは a、c で、イ です。
ほかの選択肢
- ア b は特性の数を取りちがえていて不適切です。適切な c も入っていません。
- ウ b は不適切で、適切な a、c が入っていません。
- エ a と c が適切なので、適切なものがないわけではありません。
覚えておくこと
- 重複率:重複していた行の件数÷全件数
- データ品質モデル:品質特性を整理した枠組み。ISO/IEC 25012 は 15 の特性を定める
- 信憑性:出所や更新日が明示され、信頼できる
(テーマ・覚えること)
データ品質に関する記述のうち、最も不適切なものはどれか。
正解:ウ データ品質に求める水準は、利用目的によらず同じなので、目的ごとに変えない。
ポイント
データ品質の考え方と測定量について、不適切な記述を選ぶ問題です。
考え方と解き方
データ品質は、データそのものの良し悪しではなく、使う目的で決まる要件を満たす度合いです。そのため、求める水準は目的で変わります。どの目的でも同じ水準で足りると考えると、ウ を適切と読んでしまいます。
- データ品質は、利用目的で求められる要件を、どの程度満たしているかで捉えます。特性ごとに測定量を決めると、品質を数で表せます。
- ウ は、求める水準が利用目的によらず同じだとしています。要件は利用目的で決まるので、求める水準も目的で変わります。
- したがって、最も不適切なのは ウ です。正しくは、求める水準は利用目的で変わります。
ほかの選択肢
- ア 利用目的で求められる要件を満たす度合いで捉えるのは、データ品質の考え方として適切です。
- イ 特性ごとに測定量を決めて数で表すと、前回の結果との比較ができるので、適切です。
- エ 最新化までの日数は、最新性を数で表す測定量の例として適切です。
覚えておくこと
- データ品質:データが、利用目的で求められる要件を、どの程度満たしているか
- データ品質測定量:特性を数で表す物差し(例:欠損率、重複率、最新化までの日数)
(テーマ・覚えること)
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