分野 M|データマネジメント 重点分野

品質管理の継続的な流れ

シラバス案(Ver.0.1)にある項目です。問われるとしたら、データ品質の計画・制御・保証・改善の区別と、品質低下の予防措置を、文・組合せ・表から選ぶ形です。

シラバス案 Ver.0.1(2026年8月31日公表)の『2-8-4 データ品質管理/品質管理の継続的プロセス』

最終更新

よく出る形

  • 問われるとしたら:計画・制御・保証・改善のうち、ある活動に当たる物を、4つの文から選ぶ形
  • 問われるとしたら:品質低下の予防措置に当たらない物を、4つの文から選ぶ形
  • 問われるとしたら:a〜c の進め方のうち、適切な物だけの組合せを選ぶ形
  • 問われるとしたら:品質管理の記録の表を見て、次に行う取組を選ぶ形

覚えること

  • データ品質マネジメント:計画・制御・保証・改善で、品質を保ち高める取組
  • データ品質計画:データの要件と品質の目標を決め、実現の手順をルール化する
  • データ品質制御:計画どおりに作成・更新されているか管理し、届かない値をその都度直す
  • データ品質保証:作られたデータが目標を満たすかを測り、満たさなければ原因を特定する
  • データ品質改善:原因の根本を突き止め、再発を防ぐ対策を実施する
  • 繰り返し:4つの活動は一度で終えず、改善の結果で次の計画を見直す(PDCA サイクル)
  • 保証から改善へ:目標を超えた項目は、原因を特定してから、再発を防ぐ対策に進む
  • 予防と測定:入力チェックを入れても、保証の測定は続け、届かなければ改善する
  • 予防措置:品質が下がるのを、データが入る時点で防ぐ対策
  • データ入力チェック:決めた形式や範囲に合わない値は、入力時に受け付けない
  • 選択式の入力:自由に書かせず、選択肢から選ばせて、誤りや表記ゆれを防ぐ
  • データ品質ルールの定義及び適用:形式や範囲を決め、入力のしくみに組みこむ
  • 予防と事後:予防は、データが入る前に防ぐ。クレンジングは、入ったあとに直す

ひっかけ

  • 「原因の特定までで終える」のは、改善ではなく保証
  • 入力チェックはクレンジングではない。入る前に防ぐ予防措置
  • 「入力チェックを入れたから測定は不要」は誤り

想定問題

4問(科目A(四肢択一))。選ぶと、その場で正解と解説が開きます。

想定問題 1科目A(四肢択一)

データ品質保証に当たる活動として、最も適切なものはどれか。

正解:ア 毎月、顧客データの欠損率を測り、目標に届かない項目の原因を特定した。

ポイント

データ品質の4つの活動のうち、保証に当たる活動を選ぶ問題です。

考え方と解き方

計画・制御・保証・改善は言葉が似ているので、「何をしたか」で見分けます。測って原因を特定するのが保証で、決めるのは計画、管理して直すのは制御、再発を防ぐのは改善です。

  1. ア は、欠損率を測り、目標に届かない項目の原因を特定しています。作られたデータが目標を満たすかを測り、満たさなければ原因を特定する活動で、データ品質保証です。
  2. イ は目標と手順を決める計画、ウ は更新作業の管理と値の修正をする制御、エ は原因の根本を突き止めて再発を防ぐ対策を実施する改善です。
  3. したがって、最も適切なのは ア です。

ほかの選択肢

  • イ 品質の目標と手順を決めて文書にするのは、データ品質計画です。測って原因を特定する保証とは別の活動です。
  • ウ 更新作業を管理し、目標に届かない値を直すのは、データ品質制御です。保証は、測って原因を特定する活動です。
  • エ 原因の根本を突き止め、再発を防ぐ対策を実施するのは、データ品質改善です。保証とは別の活動です。

覚えておくこと

  • データ品質保証:作られたデータが目標を満たすかを測り、満たさなければ原因を特定する
  • データ品質改善:原因の根本を突き止め、再発を防ぐ対策を実施する

(テーマ・覚えること)

想定問題 2科目A(四肢択一)

データ品質低下の予防措置の例として、最も不適切なものはどれか。

正解:エ 登録済みの名簿から、毎月、同じ顧客の行を探して、1行にまとめる。

ポイント

データ品質低下の予防措置に当たらない物を、選ぶ問題です。

考え方と解き方

予防措置は、品質が下がるのを、データが入る時点で防ぐ対策です。入ったあとの重複を探してまとめる作業は、入った誤りを直すものなので、予防と取りちがえやすくなります。

  1. ア は一覧から選ばせるので、自由な書き方による誤りや表記ゆれが入るのを防ぎます。イ は範囲に入らない値、ウ は必須の欄が空の登録を、入力の時点で受け付けません。三つとも予防措置です。
  2. エ は、登録が済んだ名簿から重複を探して1行にまとめるので、入ったあとに直す作業です。入る前に防ぐ予防措置ではありません。
  3. したがって、最も不適切なのは エ です。正しくは、重複をまとめる作業はクレンジングで、予防措置は入る前に防ぐ対策です。

ほかの選択肢

  • ア 選択式の入力は、誤りや表記ゆれが入るのを防ぐので、予防措置の例として適切です。
  • イ 範囲に入らない値を受け付けないのは入力チェックで、予防措置の例として適切です。
  • ウ 必須の欄が空のままだと登録できないのも入力チェックで、予防措置の例として適切です。

覚えておくこと

  • データ入力チェック:決めた形式や範囲に合わない値は、入力時に受け付けない
  • 選択式の入力:自由に書かせず、選択肢から選ばせて、誤りや表記ゆれを防ぐ
  • 予防と事後:予防は、データが入る前に防ぐ。クレンジングは、入ったあとに直す

(テーマ・覚えること)

想定問題 3科目A(四肢択一)

A社は、受注データの品質を、計画・制御・保証・改善の4つの活動で管理している。この進め方について、次の記述を考えた。

データ品質管理の進め方として、適切なものだけを全て挙げたものはどれか。

  • a 品質の目標は、一度決めたあとは見直さず、測定の結果は記録するだけにとどめる。
  • b 改善の結果をふまえて、次の計画の目標や手順を見直し、4つの活動を繰り返す。
  • c 入力チェックで不正な値は入らないので、測定は年に1回にし、改善は行わない。

正解:ウ b

ポイント

計画・制御・保証・改善の進め方を、a〜c それぞれ判定して選ぶ問題です。

考え方と解き方

4つの活動は一度で終わりにせず、繰り返します。入力チェックのような予防措置を入れても、測って確かめる活動と、届かないときの改善は続きます。

  1. a は、目標を見直さず、測定の結果を記録するだけでは、改善にも次の計画にも進めません。不適切です。
  2. b は、改善の結果をふまえて次の計画の目標や手順を見直し、4つの活動を繰り返すので、適切です。
  3. c は、入力チェックを入れても、保証の測定で目標を満たすかを確かめ、届かなければ改善を行う必要があります。改善を行わないのは不適切です。
  4. したがって、適切なのは b で、ウ です。

ほかの選択肢

  • ア a は不適切なのに入っています。b は適切ですが、a と組むことはできません。
  • イ a と c はどちらも不適切です。適切な b が入っていません。
  • エ b が適切なので、適切なものがないわけではありません。

覚えておくこと

  • 繰り返し:4つの活動は一度で終えず、改善の結果で次の計画を見直す(PDCA サイクル)
  • 予防と測定:入力チェックを入れても、保証の測定は続け、届かなければ改善する

(テーマ・覚えること)

想定問題 4科目A(四肢択一)

A社は、顧客データの欠損を減らすため、項目ごとに欠損率を測って記録している。記録を表1 に示す。

表1 の記録から、次に再発を防ぐ対策を実施できる項目として、最も適切なものはどれか。

表1 項目ごとの品質管理の記録
項目目標測定結果原因の調査
電話番号1%以下4%入力画面で欄が必須でなかった
住所1%以下0.5%未調査
メールアドレス1%以下3%未調査

正解:イ 電話番号について、再発を防ぐ対策を実施する。

ポイント

表1 の記録を読み、再発を防ぐ対策に進められる項目を選ぶ問題です。

考え方と解き方

改善は、保証で原因が特定されたあとに進めます。目標を超えた項目が複数あるときは、どの項目の原因が分かっているかを表で確かめます。目標に収まった項目と、原因が未調査の項目を取りちがえやすくなります。

  1. 表1 の目標は、どの項目も 1%以下です。住所は 0.5%で目標に収まっているので、対策の対象ではありません。
  2. 電話番号(4%)とメールアドレス(3%)は目標を超えています。原因が特定できているのは電話番号だけで、メールアドレスは原因の調査がまだです。
  3. 再発を防ぐ対策は、原因の特定のあとに実施します。したがって、最も適切なのは イ です。

ほかの選択肢

  • ア 住所は 0.5%で、目標の 1%以下に収まっています。対策を実施する対象ではありません。
  • ウ メールアドレスは目標を超えていますが、原因の調査がまだです。原因を特定する保証の活動が先になります。
  • エ 電話番号は原因が特定済みなので、対策に進められます。実施できる項目があるので、適切ではありません。

覚えておくこと

  • 保証から改善へ:目標を超えた項目は、原因を特定してから、再発を防ぐ対策に進む
  • データ品質改善:原因の根本を突き止め、再発を防ぐ対策を実施する

(テーマ・覚えること)

1問ずつの画面で解く(4問)

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