分野 B|リスク管理

契約の変更と特約

過去の公開問題では、5回分にはまだ出ていませんが、出題範囲にある論点をまとめています。

最終更新

よく出る形

  • 5回分の公開問題には出ていない。契約後の手続き(払済・延長・復活・転換など)の違いを、記述の正誤で見分ける形に備える

覚えること

  • 払済保険:保険料の払込みをやめ、解約返戻金をもとに、保険期間はそのままで保険金額を小さくする
  • 延長(定期)保険:保険料の払込みをやめ、解約返戻金をもとに、保険金額はそのままで定期保険に変える
  • 延長(定期)保険:保険期間は、元の保険期間より短くなることがある
  • 払済保険・延長保険:特約は、原則として消える
  • 減額:保険金額を減らす。減らした部分は解約したものとして扱われ、以後の保険料も下がる
  • 復活:保険料の未払いで失効した契約を、3年出どころなど一定期間内なら元に戻せる。告知(または診査)が必要
  • 契約転換:今の契約の積立部分(将来の支払いにそなえてためた分)などを、新しい契約の一部にあてる
  • 契約転換:元の契約は一般に消滅して新しい契約になり、保険料は転換時の年齢などで計算される
  • 契約転換:新しい契約として、健康状態の告知(または診査)が必要
  • 契約者貸付:解約返戻金の一定範囲内で借りる。契約は続き、返済前に保険金が出る時は元利金が差し引かれる
  • 自動振替貸付:払込猶予期間内に保険料が払われない時、解約返戻金の範囲内で保険料を自動的に立て替える
  • 払込猶予期間:月払は、払込期月の翌月の1日から末日まで出どころ
  • 払込猶予期間:半年払は、払込期月の翌月の1日から翌々月の月単位の契約応当日まで出どころ
  • 保険料の払込みがないまま払込猶予期間が過ぎると、契約は失効する(自動振替貸付が働く場合を除く)
  • 災害割増特約:不慮の事故(事故日から180日以内出どころ)や所定の感染症による死亡・高度障害に上乗せ
  • 傷害特約:不慮の事故(事故日から180日以内出どころ)・所定の感染症による死亡に、保険金を上乗せ
  • 傷害特約:事故(事故日から180日以内出どころ)による所定の障害状態には、程度に応じた障害給付金が出る
  • 特約:主契約が消えると、特約も消える。特約だけを解約することはできる

ひっかけ

  • 払済保険は保険金額が減り、延長保険は保険期間が変わる(保険金額は変わらない)
  • 復活は元の契約が戻る。契約転換は新しい契約に切り替わる
  • 減額した部分は解約扱い。払込保険料の全額が返ってくるわけではない
  • 災害割増特約は死亡・高度障害の上乗せ。障害給付金が出るのは傷害特約

想定問題

4問(四答択一式)。選ぶと、その場で正解と解説が開きます。

想定問題 1四答択一式

契約後の手続きと特約の一般的な商品性に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

正解:4 復活は、失効した保険契約を元に戻す手続きであり、被保険者の健康状態についての告知や診査は必要なく、未払いの保険料を払い込めば元に戻る。

ポイント

契約後の手続きと特約のうち、最も不適切な記述を選ぶ問題です。

考え方と解き方

復活は契約を元に戻す手続きですが、戻すかどうかを保険会社が判断するため、健康状態を確かめます。保険料を払えばそのまま戻る、と考えると取りちがえます。

  1. 復活は、保険料の未払いで失効した契約を元に戻す手続きです。元に戻すには、被保険者の健康状態についての告知(または診査)が必要で、未払いの保険料も払い込みます。
  2. 4)は、告知や診査が必要ないとしているので、不適切です。最も不適切なのは 4 です。正しくは、被保険者の健康状態についての告知(または診査)が必要で、未払いの保険料を払い込む、です。

ほかの選択肢

  • 1 自動振替貸付は、払込猶予期間内に保険料が払われない時に、解約返戻金の範囲内で保険料を立て替える制度です。適切です。
  • 2 契約者貸付は、解約返戻金の一定範囲内で借り、契約はそのまま続きます。借りた元利金を返さないまま保険金が支払われる時は、その分が差し引かれます。適切です。
  • 3 傷害特約は、不慮の事故による死亡に保険金を上乗せして支払い、事故による所定の障害状態には、障害の程度に応じた障害給付金が支払われます。適切です。

覚えておくこと

  • 復活:保険料の未払いで失効した契約を、3年など一定期間内なら元に戻せる。告知(または診査)が必要
  • 傷害特約:不慮の事故(事故日から180日以内)・所定の感染症による死亡に、保険金を上乗せ
  • 傷害特約:事故(事故日から180日以内)による所定の障害状態には、程度に応じた障害給付金が出る

(テーマ・覚えること)

数字の出どころ:失効した生命保険契約を復活できる期間(目安)・災害割増特約・傷害特約・災害入院特約で、不慮の事故が原因の死亡・障害・入院を保障する期間(事故日から)

想定問題 2四答択一式

契約後の手続きと特約の一般的な商品性に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

正解:1 契約転換は、現在の契約の積立部分などを新しい契約の一部にあてる手続きであり、転換後の保険料は転換時の年齢などをもとに計算される。

ポイント

契約転換、減額、特約の扱いを見分ける問題です。

考え方と解き方

契約転換は、今の契約が続くのではなく、新しい契約になる点が取りちがえやすい所です。保険料も、契約時のままではありません。

  1. 契約転換は、今の契約の積立部分(将来の支払いにそなえてためた分)などを、新しい契約の一部にあてる手続きです。元の契約は一般に消滅して新しい契約になるため、保険料は転換時の年齢などで計算されます。
  2. 1)は、この内容と同じです。したがって、最も適切なのは 1 です。

ほかの選択肢

  • 2 減額した部分は、解約したものとして扱われます。払込保険料の全額が返還されるとしている所が違います。
  • 3 主契約が消えると、特約も消えます。主契約を解約しても特約だけは続けられるとしている所が違います。
  • 4 災害割増特約は、不慮の事故や所定の感染症による死亡・高度障害に上乗せして支払われます。がんなどの一般の病気による死亡は対象になりません。

覚えておくこと

  • 契約転換:今の契約の積立部分(将来の支払いにそなえてためた分)などを、新しい契約の一部にあてる
  • 契約転換:元の契約は一般に消滅して新しい契約になり、保険料は転換時の年齢などで計算される
  • 特約:主契約が消えると、特約も消える。特約だけを解約することはできる

(テーマ・覚えること)

想定問題 3四答択一式

契約後の手続きに関する次の記述の空欄(ア)〜(ウ)にあてはまる語句の組み合わせとして、最も適切なものはどれか。

(ア)は、保険料の払込みをやめ、その時点の解約返戻金をもとに、保険期間はそのままで保険金額を小さくする手続きである。(イ)は、保険料の払込みをやめ、保険金額はそのままで、定期保険に変更する手続きである。いずれの手続きでも、特約は原則として(ウ)。

正解:3 (ア)払済保険、(イ)延長保険、(ウ)消える

ポイント

払済保険と延長保険の違いと、特約の扱いを問う問題です。

考え方と解き方

払済保険と延長保険は、保険料の払込みをやめる点が同じなので、何を変えて何を変えないかで見分けます。特約の扱いは、見落としやすい所です。

  1. 保険期間はそのままで保険金額を小さくするのは、払済保険です。これが(ア)です。保険金額はそのままで、定期保険に変えるのは、延長保険です。これが(イ)です。
  2. どちらの手続きでも、特約は原則として消えます。これが(ウ)です。したがって、最も適切なのは 3 (ア)払済保険、(イ)延長保険、(ウ)消える です。

ほかの選択肢

  • 1 (ア)と(イ)が入れかわっていて、(ウ)も違います。保険期間はそのままで保険金額を小さくするのが払済保険で、特約は原則として消えます。
  • 2 (ア)と(イ)が入れかわっています。保険期間はそのままで保険金額を小さくするのは払済保険です。(ウ)は合っています。
  • 4 (ウ)が違います。どちらの手続きでも、特約は原則として消えます。(ア)(イ)は合っています。

覚えておくこと

  • 払済保険:保険料の払込みをやめ、解約返戻金をもとに、保険期間はそのままで保険金額を小さくする
  • 延長(定期)保険:保険料の払込みをやめ、解約返戻金をもとに、保険金額はそのままで定期保険に変える
  • 払済保険・延長保険:特約は、原則として消える

(テーマ・覚えること)

想定問題 4四答択一式

契約後の手続きに関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。なお、一般的な商品性によるものとする。

正解:2 契約者貸付を受けている間に被保険者が死亡した場合、死亡保険金は貸付の元利金が差し引かれることなく、全額が支払われる。

ポイント

契約者貸付、失効、延長保険、減額のうち、最も不適切な記述を選ぶ問題です。

考え方と解き方

契約者貸付は借入れなので、返さないまま保険金が出る時は、貸付の分が引かれます。借りても契約が続くことと、保険金が減らないことは別です。

  1. 契約者貸付は、解約返戻金の一定範囲内で借りる制度で、借りたあとも契約は続きます。返済しないまま保険金が支払われる時は、貸付の元利金が差し引かれます。
  2. 2)は、元利金が差し引かれないとしているので、不適切です。最も不適切なのは 2 です。正しくは、貸付の元利金が差し引かれて支払われる、です。

ほかの選択肢

  • 1 払込猶予期間を過ぎても保険料が払われず、自動振替貸付も働かない場合は、契約は失効します。適切です。
  • 3 延長保険は、保険金額はそのままで定期保険に変える手続きで、保険期間は元の保険期間より短くなることがあります。適切です。
  • 4 減額すると保険金額が小さくなるため、以後の保険料は、減額後の保険金額に応じて下がります。適切です。

覚えておくこと

  • 契約者貸付:解約返戻金の一定範囲内で借りる。契約は続き、返済前に保険金が出る時は元利金が差し引かれる
  • 延長(定期)保険:保険期間は、元の保険期間より短くなることがある
  • 減額:保険金額を減らす。減らした部分は解約したものとして扱われ、以後の保険料も下がる

(テーマ・覚えること)

1問ずつの画面で解く(4問)

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