分野 B|リスク管理 最頻出
自動車保険と自賠責
過去の公開問題では、任意加入の自動車保険の補償を問う問題が3問、自賠責保険を問う問題が1問、5回分で合わせて4問出ています。
最終更新
よく出る形
- 任意加入の自動車保険の補償を、4つの記述で問う(5回分で3問。不適切を選ぶのが1問、適切を選ぶのが2問)
- 配偶者・父母・子や、自宅の車庫など被保険者側の財物が絡む事故は、3問で選択肢に出ている
- 地震を原因とする津波での車両損害は、2問で選択肢に出ている
- 自賠責保険の加入義務・補償範囲・限度額を問う(5回分で1問)
覚えること
- 自賠責保険:原動機付自転車を含むすべての自動車に加入が義務づけられている(強制加入)
- 自賠責保険の補償:人身事故の対人賠償だけ。物損(対物)は補償の対象外
- 自賠責保険の支払限度額(被害者1人):死亡3,000万円出どころ、傷害120万円出どころ
- 後遺障害の限度額:常時介護を要する第1級が4,000万円出どころ、第14級が75万円出どころ
- 被害者は、加害者の保険会社に、保険金額の限度で損害賠償額の支払を直接請求できる
- 自賠責保険は、被害者に重大な過失があるときだけ、保険金が減額される
- 複数の被害者がいても、自賠責保険の限度額は被害者ごとに設定される
- 自賠責保険に加入せずに運転すると、罰則の対象になる
- 対人賠償保険:自賠責保険等で補償される部分を除いた額が、補償の対象
- 対人賠償保険の対象外:記名被保険者・運転者の父母・配偶者・子の死傷
- 対物賠償保険:他人の財物(ペットを含む)の損害や、店舗の休業損害などの賠償責任を補償
- 対物賠償保険の対象外:記名被保険者・運転者やその父母・配偶者・子が所有・使用・管理する財物
- 人身傷害保険:被保険者の過失割合に相当する部分も含め、実際の損害額を補償する
- 搭乗者傷害保険:搭乗中の人の死傷に、あらかじめ決めた金額を定額で支払う
- 一般条件の車両保険:衝突・火災・台風・洪水・高潮・盗難などによる車両の損害を補償
- 車両保険の対象外:地震・噴火・津波を原因とする損害(地震による津波での水没を含む)
ひっかけ
- 配偶者・父母・子は、対人賠償では補償されない相手、対物賠償では補償されない持ち主
- 台風・洪水による水没は車両保険の対象。地震を原因とする津波による水没は対象外
- 自賠責保険には対物がない。任意保険の対物賠償保険と取りちがえない
想定問題
4問(四答択一式)。選ぶと、その場で正解と解説が開きます。
任意加入の自動車保険の一般的な商品性に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。なお、特約および記載のない事項については考慮しないものとする。
正解:3 記名被保険者が被保険自動車を運転中に、ハンドル操作を誤って車庫入れを誘導していた記名被保険者の子に接触してケガをさせた場合、対人賠償保険の補償の対象となる。
ポイント
対人賠償保険と対物賠償保険で、補償される場合とされない場合を見分けて、最も不適切な記述を選ぶ問題です。
考え方と解き方
対人賠償保険は、被保険者の家族のケガを補償の対象にしません。被害者が家族かどうかを先に見ると、迷いません。
- 対人賠償保険の対象外になるのは、記名被保険者・運転者の父母・配偶者・子の死傷です。通行人のケガは補償の対象です。
- 3)は、被害者が記名被保険者の子なので、補償の対象外です。したがって、最も不適切なのは 3 です。正しくは、記名被保険者の子に接触してケガをさせた場合は、対人賠償保険の補償の対象とならない、です。
ほかの選択肢
- 1 通行人にケガをさせて法律上の損害賠償責任を負ったときは、対人賠償保険の補償の対象です。適切です。
- 2 ペットの犬は、他人の財物として扱われます。ケガをさせて法律上の損害賠償責任を負ったときは、対物賠償保険の補償の対象です。適切です。
- 4 他人の店舗を壊した場合の復旧期間中の休業損害は、法律上の損害賠償責任を負うものとして、対物賠償保険の補償の対象です。適切です。
覚えておくこと
- 対人賠償保険の対象外:記名被保険者・運転者の父母・配偶者・子の死傷
- 対人賠償保険:自賠責保険等で補償される部分を除いた額が、補償の対象
- 対物賠償保険:他人の財物(ペットを含む)の損害や、店舗の休業損害などの賠償責任を補償
(テーマ・覚えること)
自動車損害賠償責任保険(以下、「自賠責保険」という)に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
正解:1 被害者に重大な過失があった場合にのみ、自賠責保険の保険金が減額される。
ポイント
自賠責保険の減額、限度額の設定、加入しないときの罰則を問う問題です。
考え方と解き方
自賠責保険は、被害者を救うための強制加入の保険です。被害者の保険金は、少しの過失では減らされません。限度額も、被害者ごとに設定されます。
- 自賠責保険の保険金は、被害者に重大な過失があった場合にのみ減額されます。支払限度額は被害者ごとに設定され、加入せずに運転すると罰則の対象になります。
- 1)は、この内容と同じです。したがって、最も適切なのは 1 です。
ほかの選択肢
- 2 被害者全員の合計額に対して設定するとしている所が違います。正しくは、複数の被害者がいても、限度額は被害者ごとに設定されます。
- 3 罰則の対象とならないとしている所が違います。正しくは、自賠責保険に加入せずに運転すると、罰則の対象になります。
- 4 過失の程度にかかわらず減額するとしている所が違います。正しくは、被害者に重大な過失があるときだけ、保険金が減額されます。
覚えておくこと
- 自賠責保険は、被害者に重大な過失があるときだけ、保険金が減額される
- 複数の被害者がいても、自賠責保険の限度額は被害者ごとに設定される
- 自賠責保険に加入せずに運転すると、罰則の対象になる
(テーマ・覚えること)
自賠責保険の支払限度額に関する次の記述の空欄(ア)〜(ウ)にあてはまる金額の組み合わせとして、最も適切なものはどれか。
正解:4 (ア)3,000万円、(イ)120万円、(ウ)4,000万円
ポイント
自賠責保険の支払限度額を、死亡・傷害・後遺障害ごとに問う問題です。
考え方と解き方
限度額は、損害の種類ごとに決まっています。死亡の額と後遺障害の最高額を取りちがえやすいので、種類ごとに分けて覚えます。
- 被害者1人あたりの限度額は、死亡が3,000万円、傷害が120万円です。後遺障害は、常時介護を要する第1級が4,000万円です。
- したがって、最も適切なのは 4 (ア)3,000万円、(イ)120万円、(ウ)4,000万円 です。
ほかの選択肢
- 1 (ウ)が違います。3,000万円は死亡の限度額で、常時介護を要する第1級の後遺障害は4,000万円です。(ア)(イ)は合っています。
- 2 (イ)が違います。75万円は後遺障害の第14級の限度額で、傷害の限度額は120万円です。(ア)(ウ)は合っています。
- 3 (ア)と(ウ)が入れかわっています。死亡の限度額が3,000万円、常時介護を要する第1級の後遺障害が4,000万円です。(イ)は合っています。
覚えておくこと
- 自賠責保険の支払限度額(被害者1人):死亡3,000万円、傷害120万円
- 後遺障害の限度額:常時介護を要する第1級が4,000万円、第14級が75万円
(テーマ・覚えること)
数字の出どころ:自賠責保険の支払限度額(後遺障害、常時介護を要する第1級、被害者1人)・自賠責保険の支払限度額(後遺障害、第14級、被害者1人)・自賠責保険の支払限度額(死亡、被害者1人)・自賠責保険の支払限度額(傷害、被害者1人)
自動車保険の補償に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。なお、任意加入の自動車保険について、特約については考慮しないものとする。
正解:2 一般条件の車両保険では、被保険自動車が台風による高潮で水没して損害を被った場合、補償の対象とならない。
ポイント
搭乗者傷害保険・車両保険・対物賠償保険・人身傷害保険の補償を見分けて、最も不適切な記述を選ぶ問題です。
考え方と解き方
車両保険の対象外になる自然災害は、地震・噴火・津波が原因のものです。台風や高潮は、洪水と同じく対象です。
- 一般条件の車両保険は、台風・洪水・高潮による車両の損害を補償します。補償の対象外は、地震・噴火・津波を原因とする損害です。
- 2)は、台風による高潮での水没を対象外としているので、不適切です。したがって、最も不適切なのは 2 です。正しくは、台風による高潮で水没して損害を被った場合は、補償の対象となる、です。
ほかの選択肢
- 1 搭乗者傷害保険は、搭乗中の人の死傷に対して、あらかじめ決めた金額を定額で支払います。適切です。
- 3 他人の自転車は他人の財物なので、壊して法律上の損害賠償責任を負ったときは、対物賠償保険の補償の対象です。適切です。
- 4 人身傷害保険は、被保険者の過失割合に相当する部分も含め、実際の損害額を補償します。適切です。
覚えておくこと
- 一般条件の車両保険:衝突・火災・台風・洪水・高潮・盗難などによる車両の損害を補償
- 車両保険の対象外:地震・噴火・津波を原因とする損害(地震による津波での水没を含む)
- 搭乗者傷害保険:搭乗中の人の死傷に、あらかじめ決めた金額を定額で支払う
(テーマ・覚えること)
このテーマの公開問題
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- 2025年1月 第18問任意加入の自動車保険の一般的な商品性に関する…四答択一式
- 2025年5月 第16問自動車損害賠償責任保険(以下、「自賠責保険」…四答択一式・まずこの1問
- 2026年5月 第16問任意加入の自動車保険の一般的な商品性に関する…四答択一式
この本文の数字の出どころ
- 自賠責保険の支払限度額(後遺障害、常時介護を要する第1級、被害者1人) 4,000万円
- 自賠責保険の支払限度額(後遺障害、第14級、被害者1人) 75万円
- 自賠責保険の支払限度額(死亡、被害者1人) 3,000万円
- 自賠責保険の支払限度額(傷害、被害者1人) 120万円
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