分野 B|リスク管理 よく出る
保険料のしくみ
過去の公開問題では、生命保険の保険料の仕組みを問う問題が、5回分で2問出ています。
最終更新
よく出る形
- 保険料の仕組みの記述から、最も不適切なものを選ぶ(5回分で2問)。責任準備金、予定率、費差益などが並ぶ
覚えること
- 保険料=純保険料+付加保険料
- 純保険料:保険金等の支払財源。予定死亡率と予定利率に基づいて計算する
- 付加保険料:保険事業の運営経費の財源。予定事業費率に基づいて計算する
- 予定死亡率が高いほど、死亡保険の保険料は高くなる
- 予定利率(保険料の運用で見込む利回り)が高いほど、保険料は安くなる
- 予定事業費率が高いほど、保険料は高くなる
- 収支相等の原則:受け取る保険料等の総額と、支払う保険金等の総額を等しくする
- 大数の法則:個々には偶然でも、数を多く集めると一定の法則が見える
- 死差益:実際の死亡者数が予定より少ない時の利益(多ければ死差損)
- 利差益:実際の運用収益が予定より多い時の利益(少なければ利差損)
- 費差益:実際の事業費が予定より少ない時の利益(多ければ費差損)
- 責任準備金:将来の保険金等の支払いに備え、保険数理に基づいて積み立てる準備金
- 剰余金:死差益・利差益・費差益から生じ、契約者配当金として分配されることがある
数字と計算
- 例:保険金500万円の1年定期保険、予定死亡率0.2%、付加保険料4,000円(利息は考えない)
- 純保険料は500万円×0.2%=1万円。保険料は1万円+4,000円=1万4,000円
ひっかけ
- 見込みより事業費が多ければ、費差益ではなく費差損
- 予定利率が上がると、保険料は高くならず安くなる
想定問題
4問(四答択一式)。選ぶと、その場で正解と解説が開きます。
生命保険の保険料の仕組みに関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
正解:1 保険会社が実際に要した事業費が、保険料を算定する際に見込んでいた事業費よりも多かった場合、費差益が生じる。
ポイント
生命保険の保険料の仕組みのうち、不適切な記述を選ぶ問題です。
考え方と解き方
実際の結果と見込みとの差から生じる利益や損失は、向きを取りちがえやすい所です。見込みより事業費がかかれば、利益ではなく損失です。
- 実際の事業費が見込みより少なければ費差益、多ければ費差損が生じます。
- 1)は、事業費が多かったのに費差益としているので、不適切です。したがって、最も不適切なのは 1 です。正しくは、実際に要した事業費が見込んだ事業費よりも多かった場合、費差損が生じる、です。
ほかの選択肢
- 2 責任準備金は、将来の保険金等の支払いに備えて、保険数理に基づいて積み立てる準備金です。適切です。
- 3 純保険料は、将来の保険金等の支払財源で、予定死亡率と予定利率に基づいて計算されます。適切です。
- 4 予定利率が高くなると、運用で見込める収益が増えるので、新規契約の保険料は安くなります。適切です。
覚えておくこと
- 費差益:実際の事業費が予定より少ない時の利益(多ければ費差損)
- 純保険料:保険金等の支払財源。予定死亡率と予定利率に基づいて計算する
- 予定利率(保険料の運用で見込む利回り)が高いほど、保険料は安くなる
(テーマ・覚えること)
生命保険の利益の種類に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
正解:3 実際の運用収益が、予定利率に基づいて見込んだ運用収益よりも多かった場合、利差益が生じる。
ポイント
死差益・利差益・費差益の生じる向きを問う問題です。
考え方と解き方
実際の結果が見込みより良ければ益、悪ければ損、という向きで見ます。死亡者数や事業費は少ないほど益で、運用収益は多いほど益です。
- 死差益は死亡者数が見込みより少ない時、利差益は運用収益が見込みより多い時、費差益は事業費が見込みより少ない時に生じます。向きが逆になれば、それぞれ損失(差損)になります。
- 3)は、運用収益が見込みより多いので利差益で、適切です。したがって、最も適切なのは 3 です。
ほかの選択肢
- 1 死亡者数が見込みより多い場合は、死差益ではなく死差損が生じます。
- 2 運用収益と見込みの差は、費差益ではなく利差で見ます。見込みより少ない場合は、利差損が生じます。
- 4 事業費が見込みより少ない場合は、費差損ではなく費差益が生じます。
覚えておくこと
- 死差益:実際の死亡者数が予定より少ない時の利益(多ければ死差損)
- 利差益:実際の運用収益が予定より多い時の利益(少なければ利差損)
- 費差益:実際の事業費が予定より少ない時の利益(多ければ費差損)
(テーマ・覚えること)
生命保険の保険料に関する次の記述の空欄(ア)〜(ウ)にあてはまる語句の組み合わせとして、最も適切なものはどれか。
正解:2 (ア)純保険料、(イ)付加保険料、(ウ)予定利率
ポイント
保険料の2つの構成と、純保険料の基礎になる予定率を問う問題です。
考え方と解き方
支払財源になるのが純保険料、運営経費の財源になるのが付加保険料です。予定事業費率は、付加保険料のほうの基礎です。
- 保険料は、保険金等の支払財源となる純保険料と、運営経費の財源となる付加保険料で構成されます。純保険料は、予定死亡率と予定利率に基づいて計算します。
- したがって、最も適切なのは 2 (ア)純保険料、(イ)付加保険料、(ウ)予定利率 です。
ほかの選択肢
- 1 (ア)と(イ)が入れかわっています。支払財源は純保険料、運営経費の財源は付加保険料です。(ウ)の予定利率は合っています。
- 3 (ウ)が違います。純保険料は、予定死亡率と予定利率に基づきます。予定事業費率は、付加保険料の計算に使います。(ア)と(イ)は合っています。
- 4 (ア)と(イ)が入れかわり、(ウ)も違っています。純保険料は予定死亡率と予定利率、付加保険料は予定事業費率に基づきます。
覚えておくこと
- 保険料=純保険料+付加保険料
- 純保険料:保険金等の支払財源。予定死亡率と予定利率に基づいて計算する
- 付加保険料:保険事業の運営経費の財源。予定事業費率に基づいて計算する
(テーマ・覚えること)
下記〈資料〉に基づき、この1年定期保険の保険料(1人あたり)として、最も適切なものはどれか。なお、予定利率は考えないものとする。
・保険金額:1,000万円(死亡時にのみ支払う1年定期保険)
・予定死亡率:0.3%
・付加保険料:1人あたり6,000円
正解:4 3万6,000円
ポイント
予定死亡率から純保険料を求め、付加保険料を加えて保険料を計算する問題です。
考え方と解き方
保険料は、純保険料と付加保険料の合計です。間違えやすいのは、%を小数に直す時の桁と、付加保険料の足し忘れです。
- 純保険料は、保険金額に予定死亡率を掛けて求めます。1,000万円×0.3%=3万円です。
- 保険料は、純保険料に付加保険料を加えて、3万円+6,000円=3万6,000円です。したがって、最も適切なのは 4 3万6,000円 です。
ほかの選択肢
- 1 6,000円:付加保険料だけの額です。純保険料を加え忘れています。
- 2 9,000円:予定死亡率0.3%を0.03%として計算した額です(1,000万円×0.03%+6,000円)。0.3%は0.003です。
- 3 3万円:付加保険料を加え忘れた額です。純保険料だけでは、保険料になりません。
覚えておくこと
- 保険料=純保険料+付加保険料
- 純保険料:保険金等の支払財源。予定死亡率と予定利率に基づいて計算する
- 付加保険料:保険事業の運営経費の財源。予定事業費率に基づいて計算する
(テーマ・覚えること)
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