分野 T|テクノロジ

データベースの基本と設計(RDBMS・主キー・正規化)

今の制度の過去問(3回分)では、表の用語、正規化、主キー・外部キー、データベース設計の分析が、合わせて6問出ています。

シラバス案 Ver.0.1(2026年8月31日公表)の『4-17-2 データベースの設計』

最終更新

よく出る形

  • 表、レコード(行)、フィールド(列)の用語を選ぶ(3回分で1問)
  • 正規化(重複をなくす表の分割)の目的や、結果の表の組合せを選ぶ(3回分で2問)
  • 主キー(行を特定する項目)や外部キー(他表を参照する項目)の設定、データの追加順を選ぶ(3回分で2問)
  • データベース設計で行うことを選ぶ(3回分で1問)
  • 問われるとしたら:事例で、エンティティ(管理の対象)やリレーションシップ(関連)を選ぶ形

覚えること

  • RDBMS:データを表の形で管理する、関係データベースの管理システム
  • 関係モデル:データを行と列からなる表(関係、リレーション)で表す考え方
  • 表の用語:行がレコード(1件分のデータ)、列がフィールド(項目)
  • エンティティ:管理の対象となる物や事柄(顧客、商品、注文など)
  • リレーションシップ:エンティティどうしの関連。1対1、1対多、多対多がある
  • E-R 図:エンティティとリレーションシップで、データの構造を表す図
  • 主キー:表の中で、行を一つに特定できる項目。値は重複させず、空にしない
  • 複合キー:複数の項目の組を、主キーとして使うもの
  • 外部キー:ほかの表の主キーを参照する項目。表どうしを結び付ける
  • 外部キーの値:参照先の表の主キーにある値だけを登録できる
  • データの追加順:参照される側(主キーの表)を先に、参照する側(外部キーの表)を後に追加する
  • 正規化:データの重複を排除し、一貫性を保つために、表を分割していく設計
  • 正規化を進めると、一つの表が複数の表に分割される
  • 正規化の例:受注の表から商品の情報を分け、商品番号で結び付ける
  • データベース設計の分析:必要なデータ項目を洗い出し、項目間の関連を整理する
  • 1対多と多対1:書く順で入れかわる。先に書いた側の数を前に書く

ひっかけ

  • 行がレコード、列がフィールド。行と列を取りちがえない
  • 外部キーは、参照する側の表に置く。主キーの表には置かない
  • 正規化は、表を分割して重複を減らす。表を統合するのではない
  • 主キーは行を特定する項目で、並べ替えのための項目ではない

想定問題

4問(四肢択一)。選ぶと、その場で正解と解説が開きます。

想定問題 1四肢択一

データベースの設計に関する記述として、最も不適切なものはどれか。

正解:エ 主キーは、表の行を並べ替える順を決める項目である。

ポイント

エンティティ、リレーションシップ、E-R 図、主キーの役割を、記述の適切と不適切で見分ける問題です。

考え方と解き方

主キーを、並べ替えのための項目と覚えると、エを適切と読み誤ります。

  1. エは、主キーを並べ替えの項目としています。主キーは、表の中で行を一つに特定する項目です。
  2. したがって、最も不適切なのは エ です。正しくは、主キーは表の中で行を一つに特定する項目です。

ほかの選択肢

  • ア 顧客、商品、注文のような、管理の対象がエンティティなので、適切です。
  • イ エンティティどうしの関連を表すのがリレーションシップなので、適切です。
  • ウ E-R 図は、エンティティとリレーションシップでデータの構造を表す図なので、適切です。

覚えておくこと

  • エンティティ:管理の対象となる物や事柄(顧客、商品、注文など)
  • リレーションシップ:エンティティどうしの関連。1対1、1対多、多対多がある
  • 主キー:表の中で、行を一つに特定できる項目。値は重複させず、空にしない

(テーマ・覚えること)

想定問題 2四肢択一

【表1】の商品表の主キーとして、最も適切な項目はどれか。

A 社は、【表1】の商品表を、関係データベースで管理する。今後は、同じ商品名、同じ分類、同じ単価の商品も登録される。
【表1】商品表
商品番号商品名分類単価
P01ノート文具200
P02ノート文具300
P03ボールペン文具250
P04コップ日用品600
P05せっけん日用品800

正解:ウ 商品番号

ポイント

行を一つに特定できる項目を、事例の表から選ぶ問題です。

考え方と解き方

今の表で値が重複していない項目を選ぶと、誤ります。単価は今の表では重複していませんが、今後登録される値まで含めて考える必要があります。

  1. 主キーには、行を一つに特定でき、値が重複せず、空にならない項目を選びます。
  2. 商品番号は、商品ごとに別の値を付けるので、同じ値の商品が登録されても、行を一つに特定できます。
  3. したがって、最も適切なのは ウ です。

ほかの選択肢

  • ア 商品名は、P01 と P02 のように、同じ値の商品が登録されるので、行を一つに特定できません。
  • イ 分類は、同じ分類に複数の商品が属するので、行を一つに特定できません。
  • エ 単価は、今の表では重複していませんが、今後同じ単価の商品が登録されることがあるので、行を一つに特定できません。

覚えておくこと

  • 主キー:表の中で、行を一つに特定できる項目。値は重複させず、空にしない

(テーマ・覚えること)

想定問題 3四肢択一

データベースに関する記述 a〜c のうち、適切なものだけを全て挙げたものはどれか。

A 社の情報システム部は、関係データベースの基本を、新入社員向けにまとめている。
  • a 正規化を進めると、同じ情報が複数の行に重複しにくくなり、更新の食いちがいが起きにくくなる。
  • b 関係データベースでは、データを行と列からなる表で管理し、表どうしは共通の項目の値で結び付けられる。
  • c 外部キーに設定した項目には、参照先の表の主キーにない値も、自由に登録できるようになっている。

正解:ア a、b

ポイント

正規化、関係データベースの表、外部キーの決まりを、a〜c で判定する問題です。

考え方と解き方

外部キーを、ただの項目と考えて、自由に値を入れられると思うと、c を適切と判断しがちです。

  1. a は適切です。正規化は、データの重複を排除し、一貫性を保つための設計です。
  2. b は適切です。関係データベースは、表の形でデータを管理し、共通の項目で表を結び付けます。
  3. c は不適切です。外部キーには、参照先の表の主キーにある値だけを登録できます。
  4. したがって、適切なのは a、b で、ア です。

ほかの選択肢

  • イ c も適切としていますが、外部キーに設定した項目には、参照先の主キーにない値は登録できないので、c は不適切です。
  • ウ a も適切なのに入っておらず、不適切な c が入っています。
  • エ a、b が適切なのに入っておらず、不適切な c だけになっています。

覚えておくこと

  • 正規化:データの重複を排除し、一貫性を保つために、表を分割していく設計
  • 関係モデル:データを行と列からなる表(関係、リレーション)で表す考え方
  • 外部キーの値:参照先の表の主キーにある値だけを登録できる

(テーマ・覚えること)

想定問題 4四肢択一

部署を先に書いたとき、この二つのエンティティのリレーションシップとして、最も適切なものはどれか。

B 社は、「部署」と「従業員」の関連を整理している。1つの部署には複数の従業員が所属し、1人の従業員が所属する部署は1つだけである。

正解:イ 1対多

ポイント

二つのエンティティの関連が、1対1、1対多、多対多のどれかを、事例から読み取る問題です。

考え方と解き方

「部署を先に書く」という指定を落として、従業員の側から読むと、ウを選んでしまいます。

  1. 部署を一つ決めると、所属する従業員は複数います。
  2. 従業員を一人決めると、所属する部署は一つだけです。
  3. 部署を先に書いたとき、部署が1、従業員が多なので、1対多です。したがって、最も適切なのは イ です。

ほかの選択肢

  • ア 1対1は、1つの部署に従業員が1人だけ所属する関連で、事例の条件(1つの部署に複数の従業員)に合いません。
  • ウ 多対1は、1つの部署に従業員が1人だけで、1人の従業員が複数の部署に所属する関連です。事例と向きが逆です。
  • エ 多対多は、従業員が複数の部署に所属できる関連で、事例の条件に合いません。

覚えておくこと

  • リレーションシップ:エンティティどうしの関連。1対1、1対多、多対多がある
  • 1対多と多対1:書く順で入れかわる。先に書いた側の数を前に書く

(テーマ・覚えること)

1問ずつの画面で解く(4問)

このテーマの過去問

過去問を解く(6問)
前のテーマ次のテーマ:関係演算(選択・射影・結合)

同じ分野のテーマ(テクノロジ)