分野 T|テクノロジ
通信プロトコル(TCP・HTTP・SMTP・POP3・DHCP)
今の制度の過去問(3回分)では、ポート番号、FTP の役割、メールの送受信に使うプロトコルの組合せが、合わせて3問出ています。
シラバス案 Ver.0.1(2026年8月31日公表)の『4-16-3 プロトコルの種類と特徴』
最終更新
よく出る形
- メールの送受信に使うプロトコル(通信の決まり)の組合せを選ぶ(3回分で1問)
- FTP(ファイル転送の決まり)の役割を選ぶ(3回分で1問)
- 1台のサーバが複数の機能を提供するとき、機能の指定に使う物を選ぶ(3回分で1問)
- 問われるとしたら:事例で、IP アドレス(機器の住所)の自動割り当てに使う物を選ぶ形
- 問われるとしたら:TCP(確認しながら送る方式)と UDP(確認せずに送る方式)の違いを選ぶ形
覚えること
- TCP:接続を確立し、到達を確認しながら送る通信方式
- UDP:接続を確立せず、到達も確認せずに送る通信方式
- ポート番号:同じ機器の中で、通信先のサービスを指定する番号
- HTTP:Web サーバとブラウザの間で、Web ページなどをやり取りするプロトコル
- HTTPS:HTTP の通信を TLS(暗号化の決まり)で保護する方式
- 既定のポート番号:HTTP は 80、HTTPS は 443、SMTP は 25、FTP の制御は 21
- 既定のポート番号:POP3 は 110、IMAP は 143
- SMTP:メールの送信と、メールサーバどうしの転送に使うプロトコル
- POP3:メールを端末に取り出す受信用のプロトコル。通常、取り出すとサーバから消える
- IMAP:メールをサーバに置いたまま読み書きする。複数の端末で同じ状態を保てる
- FTP:ファイルを機器の間で転送するプロトコル
- DHCP:端末に IP アドレスなどを自動で割り当てるプロトコル
- メールの使い分け:送信は SMTP、受信は POP3 か IMAP
ひっかけ
- 送信は SMTP、受信は POP3 か IMAP。送信と受信を逆にしない
- DHCP は IP アドレスの割り当て、FTP はファイルの転送
- 到達の確認があるのは TCP、ないのは UDP
- HTTPS は、HTTP を TLS で保護した物で、別の用途のプロトコルではない
想定問題
4問(四肢択一)。選ぶと、その場で正解と解説が開きます。
A 社がサーバで利用するプロトコルとして、最も適切なものはどれか。
正解:ウ DHCP
ポイント
端末に IP アドレスなどを自動で割り当てるプロトコルを、事例から選ぶ問題です。
考え方と解き方
FTP や HTTP のように、データをやり取りするプロトコルと、接続の準備を受け持つプロトコルを同じ物と見ると、選び誤ります。
- A 社が自動化したいのは、ノート PC をネットワークへ接続するときの、IP アドレスなどの設定です。
- この設定をサーバから自動で割り当てるプロトコルは、DHCP です。
- したがって、最も適切なのは ウ です。
ほかの選択肢
- ア FTP は、ファイルを機器の間で転送するプロトコルで、IP アドレスの割り当ては行いません。
- イ HTTP は、Web サーバとブラウザの間で Web ページなどをやり取りするプロトコルで、設定の割り当てとは別の役割です。
- エ POP3 は、サーバのメールを端末に取り出す受信用のプロトコルで、IP アドレスの割り当ては行いません。
覚えておくこと
- DHCP:端末に IP アドレスなどを自動で割り当てるプロトコル
(テーマ・覚えること)
TCP と UDP に関する記述として、最も不適切なものはどれか。
正解:ア UDP は、接続を確立し、到達を確認しながらデータを送る。
ポイント
TCP と UDP の特徴を、記述の適切と不適切で見分ける問題です。
考え方と解き方
TCP と UDP の特徴を入れかえて覚えると、アを適切と読み誤ります。「不適切」を選ぶ問いなので、適切な記述を選ばないよう注意が要ります。
- アは、UDP に TCP の特徴を当てています。UDP は、接続を確立せず、到達の確認もしません。
- したがって、最も不適切なのは ア です。正しくは、UDP は、接続を確立せず、到達も確認せずにデータを送ります。
ほかの選択肢
- イ TCP は、接続を確立してから送るので、適切です。
- ウ TCP は、到達を確認し、届かなかった分を送り直すので、適切です。
- エ UDP は、到達の確認を行わず、届くことを保証しないので、適切です。
覚えておくこと
- TCP:接続を確立し、到達を確認しながら送る通信方式
- UDP:接続を確立せず、到達も確認せずに送る通信方式
(テーマ・覚えること)
プロトコルに関する記述 a〜c のうち、適切なものだけを全て挙げたものはどれか。
- a FTP は、Web ページを閲覧するときに、ブラウザとサーバの間で使われる。
- b Web ページの閲覧に使う HTTP の既定のポート番号は、443 番である。
- c HTTPS は、HTTP の通信を TLS で保護したもので、通信の内容が暗号化される。
正解:エ c
ポイント
FTP、HTTP のポート番号、HTTPS の役割を、a〜c で判定する問題です。
考え方と解き方
プロトコルごとに使う場面が決まっています。Web の閲覧とファイル転送を混同したり、HTTP と HTTPS のポート番号を入れかえて覚えたりすると、a や b を適切と判断しがちです。
- a は不適切です。Web ページの閲覧に使うのは HTTP や HTTPS で、FTP はファイルの転送に使います。
- b は不適切です。HTTP の既定のポート番号は 80 で、443 は HTTPS の既定のポート番号です。
- c は適切です。HTTPS は、HTTP の通信を TLS で保護し、内容を暗号化します。
- したがって、適切なのは c だけで、エ です。
ほかの選択肢
- ア a、b はどちらも不適切で、適切な c が入っていません。
- イ a、b、c の全てとしていますが、a と b は不適切です。
- ウ c は適切ですが、b が不適切なので、b、c の組合せにはなりません。
覚えておくこと
- FTP:ファイルを機器の間で転送するプロトコル
- 既定のポート番号:HTTP は 80、HTTPS は 443、SMTP は 25、FTP の制御は 21
- HTTPS:HTTP の通信を TLS(暗号化の決まり)で保護する方式
(テーマ・覚えること)
メールの受信に使うプロトコルとして、最も適切なものはどれか。
正解:イ IMAP
ポイント
端末が複数あるときに、状態を共有できる受信用のプロトコルを選ぶ問題です。
考え方と解き方
POP3 は取り出したメールがサーバから消えるのが通常で、端末ごとに状態が分かれます。二つの受信用プロトコルを同じ動きと考えるのが、アを選ぶ原因です。
- B さんの条件は、二つの端末で、読んだ印やフォルダが同じ状態で見えることです。
- メールをサーバに置いたまま読み書きして、状態を共有できる受信用のプロトコルは、IMAP です。
- したがって、最も適切なのは イ です。
ほかの選択肢
- ア POP3 は、メールを端末に取り出す受信用のプロトコルで、通常、取り出すとサーバから消えます。端末ごとに状態が分かれます。
- ウ SMTP は、メールの送信とサーバどうしの転送に使うプロトコルで、受信には使いません。
- エ DHCP は、端末に IP アドレスなどを自動で割り当てるプロトコルで、メールの受信には使いません。
覚えておくこと
- IMAP:メールをサーバに置いたまま読み書きする。複数の端末で同じ状態を保てる
- POP3:メールを端末に取り出す受信用のプロトコル。通常、取り出すとサーバから消える
(テーマ・覚えること)
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