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株式の取引ルールと株価指数
過去の公開問題では、信用取引が2問、上場株式の取引の仕組みが1問、市場区分・株価指数が2問、5回分で合わせて5問出ています。
最終更新
よく出る形
- 信用取引の仕組みで、最も不適切な記述を選ぶ(5回分で2問)。返済期限、委託保証金、売建ての可否が並ぶ
- 上場株式の取引の仕組み(注文の優先原則、受渡し)で、最も不適切な記述を選ぶ(5回分で1問)
- 市場区分と株価指数(日経平均・JPX日経インデックス400など)で、最も適切な記述を選ぶ(5回分で2問)
覚えること
- 売買注文:成行注文(価格を指定しない)と指値注文(価格を指定する)がある
- 優先原則:成行注文が指値注文より先に処理される(成行優先)
- 優先原則:指値注文どうしは、価格優先(買いは高い方・売りは安い方)、同じ価格なら時間優先
- 受渡し:普通取引は、約定日(売買成立日)から起算して3営業日目出どころに決済する
- 売買単位:単元株式数は会社が定款で定める。国内の上場株式の売買単位は100株出どころにそろえられている
- 信用取引:証券会社に委託保証金(担保)を預け、資金や株式を借りて売買する
- 信用取引:現物株式がなくても、売建て(借りた株式を売る)ができる
- 信用取引の決済:売建ては反対売買(買戻し)か現渡し(同種同量の株式の引渡し)、買建ては転売か現引き
- 委託保証金:約定金額の30%出どころ以上、かつ30万円出どころ以上(受入保証金がない場合)
- 追加保証金(追証):その日の終値で計算した委託保証金率が最低維持率を下回ると、不足分を差し入れる
- 制度信用:取引所の規則で、対象銘柄は取引所が選定し、返済期限は6か月以内出どころと決まる
- 一般信用:証券会社との契約で、銘柄や返済期限を証券会社が決める
- 制度信用で始めた取引を、途中で一般信用に変更することはできない
- 東証の市場区分:一般の投資者向けは、プライム・スタンダード・グロースの3つ
- 新規上場基準:どの市場の基準にも、株主数・流通株式の要件がある
- 市場区分の変更:プライム市場の新規上場基準と同様の基準を満たせば、所定の手続きでグロースなどから変更できる
- 日経平均株価:プライム市場の上場銘柄から選ばれた225銘柄出どころの株価から算出する(全銘柄が対象ではない)
- TOPIX(東証株価指数):3つの市場の全銘柄ではなく、市場再編前の東証一部の銘柄を引き継いで構成
- JPX日経インデックス400:3つの市場を主市場とする銘柄から、収益性や流動性などで選ばれた400銘柄の指数
- 東証REIT指数:東証に上場している不動産投資信託(J-REIT)の全銘柄が対象
- S&P500種株価指数:米国の取引所に上場する代表的な500銘柄の指数
ひっかけ
- 一般信用の返済期限を、制度信用と同じ(取引所の規則で決まるもの)と取りちがえない
- 成行注文と指値注文の優先を逆にしない。日経平均株価を「全銘柄」「時価総額上位」とした文は不適切
想定問題
4問(四答択一式)。選ぶと、その場で正解と解説が開きます。
株式市場の各種指標に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
正解:1 JPX日経インデックス400は、東京証券取引所のプライム市場、スタンダード市場、グロース市場を主市場とする銘柄のうち、時価総額の上位400銘柄を対象として算出される。
ポイント
株価指数の対象銘柄について、最も不適切な記述を選ぶ問題です。
考え方と解き方
株価指数は、どの市場から、何銘柄を、どんな基準で選ぶかが指数ごとに違います。「時価総額の上位」のように、選び方を言い切った選択肢が、取りちがえやすい所です。
- JPX日経インデックス400は、東証の3つの市場を主市場とする銘柄から、収益性や流動性などを基に400銘柄を選んで算出します。時価総額の上位400銘柄という選び方ではありません。
- 1)は、時価総額の上位400銘柄としているので、不適切です。したがって、最も不適切なのは 1 です。正しくは、企業の収益性や株式の流動性等を基に選定された400銘柄を対象として算出される、です。
ほかの選択肢
- 2 日経平均株価は、プライム市場の上場銘柄から選ばれた225銘柄を対象に算出するので、適切です。
- 3 東証REIT指数は、東証に上場している不動産投資信託の全銘柄が対象なので、適切です。
- 4 S&P500種株価指数は、米国の取引所に上場する代表的な500銘柄が対象なので、適切です。
覚えておくこと
- JPX日経インデックス400:3つの市場を主市場とする銘柄から、収益性や流動性などで選ばれた400銘柄の指数
- 東証REIT指数:東証に上場している不動産投資信託(J-REIT)の全銘柄が対象
- S&P500種株価指数:米国の取引所に上場する代表的な500銘柄の指数
(テーマ・覚えること)
数字の出どころ:日経平均株価(日経225)の構成銘柄数
株式の信用取引の決済に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
正解:4 信用取引で買建てした株式は、反対売買(転売)により決済する方法のほか、現引きにより決済する方法がある。
ポイント
信用取引の決済方法について、最も適切な記述を選ぶ問題です。
考え方と解き方
信用取引の決済は、売建てと買建てで、使える方法が違います。現渡しと現引きを入れかえると誤りになります。
- 買建ての決済方法は、反対売買(転売)で決済する方法と、買付代金を支払って株式を引き取る現引きの2つです。売建ての決済方法は、反対売買(買戻し)と、同種同量の株式を引き渡す現渡しです。
- 4)は、買建ての決済として、転売と現引きを挙げているので、適切です。したがって、最も適切なのは 4 です。
ほかの選択肢
- 1 売建ては、証券会社から借りた株式を売る取引で、現物株式を所有している必要はありません。必要としている所が違います。
- 2 制度信用取引で始めた取引を、途中で一般信用取引に変更することはできません。変更できるとしている所が違います。
- 3 売建ての決済は、現引きではなく、現渡しです。現引きは買建ての決済に使う方法なので、売建ての決済としている所が違います。
覚えておくこと
- 信用取引:現物株式がなくても、売建て(借りた株式を売る)ができる
- 信用取引の決済:売建ては反対売買(買戻し)か現渡し(同種同量の株式の引渡し)、買建ては転売か現引き
- 制度信用で始めた取引を、途中で一般信用に変更することはできない
(テーマ・覚えること)
証券取引所の立会取引における注文の優先原則に関する次の記述の空欄(ア)〜(ウ)にあてはまる語句の組み合わせとして、最も適切なものはどれか。
正解:3 (ア)成行、(イ)高い、(ウ)時間優先
ポイント
注文の優先原則について、空欄の語句の組み合わせを選ぶ問題です。
考え方と解き方
優先順位は、注文の種類、価格、時間の順です。成行と指値の先後、買いで有利な価格の向き、同じ価格での決め方を、それぞれ別に覚えます。
- まず、価格を指定しない成行注文が、指値注文に優先します(ア)。
- 指値注文どうしでは、買い注文は価格の高い注文が先に処理され(イ)、同じ価格の注文は先に出された注文が優先されます(ウ:時間優先)。したがって、最も適切なのは 3 (ア)成行、(イ)高い、(ウ)時間優先 です。
ほかの選択肢
- 1 (ア)が違います。指値注文ではなく、成行注文が先に処理されます。(イ)と(ウ)は合っています。
- 2 (イ)が違います。買い注文は、高い価格を付けた注文ほど先に処理されます。低い注文が先ではありません。
- 4 (ウ)が違います。同じ価格の注文は、数量の多い順ではなく、先に出された順(時間優先)に処理されます。
覚えておくこと
- 優先原則:成行注文が指値注文より先に処理される(成行優先)
- 優先原則:指値注文どうしは、価格優先(買いは高い方・売りは安い方)、同じ価格なら時間優先
(テーマ・覚えること)
株式の信用取引および東京証券取引所の市場区分に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
正解:2 制度信用取引の返済期限は、取引所の規則などにより定められておらず、証券会社が個々の取引ごとに自由に決めることができる。
ポイント
信用取引の委託保証金と返済期限について、最も不適切な記述を選ぶ問題です。
考え方と解き方
制度信用と一般信用は、対象銘柄と返済期限を、取引所と証券会社のどちらが決めるかが違います。この違いを入れかえると誤りになります。
- 委託保証金は、受入保証金がない場合、約定金額の30%以上で、かつ30万円以上とされています。制度信用の返済期限は、取引所の規則などにより6か月以内と決まり、一般信用は証券会社との契約で決まります。
- 2)は、制度信用の返済期限を、証券会社が自由に決められるとしているので、不適切です。したがって、最も不適切なのは 2 です。正しくは、制度信用取引の返済期限は、取引所の規則などにより決まっている、です。
ほかの選択肢
- 1 委託保証金は、受入保証金がない場合、約定金額の30%以上で、かつ30万円以上が必要とされるので、適切です。
- 3 一般信用取引は、証券会社との契約に基づく取引で、銘柄や返済期限を証券会社が決めるので、適切です。
- 4 東京証券取引所の一般の投資者向けの市場区分は、プライム・スタンダード・グロースの3つなので、適切です。
覚えておくこと
- 委託保証金:約定金額の30%以上、かつ30万円以上(受入保証金がない場合)
- 制度信用:取引所の規則で、対象銘柄は取引所が選定し、返済期限は6か月以内と決まる
- 一般信用:証券会社との契約で、銘柄や返済期限を証券会社が決める
(テーマ・覚えること)
数字の出どころ:制度信用取引の返済期限(弁済の繰越期限)・信用取引の委託保証金の最低額(受入保証金がない場合)・信用取引の委託保証金の率(約定価額に対して)
このテーマの公開問題
- 2024年9月 第24問東京証券取引所の市場区分等に関する次の記述の…四答択一式
- 2025年1月 第25問株式の信用取引に関する次の記述のうち、最も不…四答択一式・まずこの1問
- 2025年5月 第25問国内の証券取引所における上場株式の取引の一般…四答択一式
- 2025年5月 第26問株式市場の各種指標等に関する次の記述のうち、…四答択一式
- 2026年5月 第25問株式の信用取引の一般的な仕組みに関する次の記…四答択一式
この本文の数字の出どころ
- 上場株式(国内)の売買単位 100株
- 国内株式の受渡日(約定日から起算して) 3営業日目
- 日経平均株価(日経225)の構成銘柄数 225銘柄
- 制度信用取引の返済期限(弁済の繰越期限) 6か月以内
- 信用取引の委託保証金の最低額(受入保証金がない場合) 30万円
- 信用取引の委託保証金の率(約定価額に対して) 30%
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