分野 B|リスク管理 よく出る
傷害保険と賠償責任保険
過去の公開問題では、傷害保険の商品性が1問、事業活動のリスクに合う損害保険が2問、5回分で合わせて3問出ています。
最終更新
よく出る形
- 傷害保険の商品性を、4つの記述で問う(5回分で1問)。地震による海外でのケガ、食中毒などが選択肢に出る
- 事業活動のリスクに合う損害保険を、4つの記述で問う(5回分で2問。どちらも不適切を選ぶ)
- 事業活動の問いでは、機械保険で火災の損害に備えるとする記述が、2問とも選択肢に出ている
覚えること
- 傷害保険の傷害:急激・偶然・外来の事故によるケガ。細菌性食中毒・ウイルス性食中毒は含まない
- 普通傷害保険:国内外の日常生活でのケガを補償。運転中の事故も、過失割合にかかわらず補償
- 普通傷害保険の対象外:地震・噴火・津波によるケガ(特約で補償するものがある)
- 家族傷害保険:被保険者本人のほか、その配偶者や別居の未婚の子なども被保険者になる
- 交通事故傷害保険:交通乗用具(エスカレーターを含む)に搭乗中の事故などによるケガを補償
- 国内旅行傷害保険:旅行中の細菌性食中毒も補償の対象
- 海外旅行傷害保険:旅行中の病気も補償の対象(病気の補償は特約でセットされる)
- 個人賠償責任保険:日常生活で他人にケガをさせたり他人の物を壊したりした賠償を補償。業務上の賠償は対象外
- 生産物賠償責任保険(PL保険):製造・販売した製品や、提供した料理などが原因の賠償を補償
- 施設所有(管理)者賠償責任保険:施設の欠陥や管理の不備による、来店客などへの賠償を補償
- 請負業者賠償責任保険:請け負った仕事の遂行中の事故(工事中の落下事故など)による賠償を補償
- 機械保険:機械設備の突発的な破損・故障を補償。火災による損害は補償されず、火災保険の補償になる
- 労働災害総合保険:政府労災保険の上乗せ(法定外補償)と、使用者としての賠償責任を補償
- 店舗休業保険:火災などで店舗が休業したときの、減少した利益などを補償
ひっかけ
- 普通傷害保険は細菌性食中毒を補償しない。国内旅行傷害保険は補償する
- 機械保険は火災の損害に備える保険ではない。火災の損害は火災保険で備える
- 賠償責任保険は、他人への賠償に備える保険。自分のケガや物の損害に備える保険ではない
想定問題
4問(四答択一式)。選ぶと、その場で正解と解説が開きます。
損害保険を活用した事業活動のリスク管理に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
正解:4 食品販売店を営む事業者が、販売した弁当が原因で食中毒を発生させ、法律上の損害賠償責任を負担する場合に備えて、施設所有(管理)者賠償責任保険を契約した。
ポイント
事業活動のリスクと、備える損害保険の対応を見分けて、最も不適切な記述を選ぶ問題です。
考え方と解き方
賠償責任保険は、何が原因の賠償かで種類が分かれます。製品や料理が原因なのか、施設が原因なのか、工事中の事故なのかを見ます。
- 販売した弁当が原因の食中毒による賠償責任には、生産物賠償責任保険(PL保険)で備えます。施設所有(管理)者賠償責任保険は、施設の欠陥や管理の不備による賠償に備える保険です。
- 4)は、弁当が原因の食中毒に施設所有(管理)者賠償責任保険を契約しているので、不適切です。したがって、最も不適切なのは 4 です。正しくは、生産物賠償責任保険(PL保険)を契約した、です。
ほかの選択肢
- 1 工事中の事故による第三者への賠償責任には、請負業者賠償責任保険で備えるので、適切です。
- 2 政府労災保険の上乗せ(法定外補償)には、労働災害総合保険で備えるので、適切です。
- 3 施設の管理不備で来店客がケガをした賠償責任には、施設所有(管理)者賠償責任保険で備えるので、適切です。
覚えておくこと
- 生産物賠償責任保険(PL保険):製造・販売した製品や、提供した料理などが原因の賠償を補償
- 施設所有(管理)者賠償責任保険:施設の欠陥や管理の不備による、来店客などへの賠償を補償
- 請負業者賠償責任保険:請け負った仕事の遂行中の事故(工事中の落下事故など)による賠償を補償
(テーマ・覚えること)
傷害保険の一般的な商品性に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。なお、記載のない事項については考慮しないものとする。
正解:2 家族傷害保険では、被保険者本人の配偶者や、別居している未婚の子も、被保険者として補償の対象となる。
ポイント
傷害保険の種類ごとの補償の範囲を問う問題です。
考え方と解き方
傷害保険は、種類によって対象になる人や場面が違います。家族の範囲、国内外、事故の種類、病気の扱いを種類ごとに分けて覚えます。
- 家族傷害保険は、被保険者本人のほか、その配偶者や別居の未婚の子なども被保険者になります。
- 2)は、この内容と同じです。したがって、最も適切なのは 2 です。
ほかの選択肢
- 1 国内に限っている所が違います。正しくは、普通傷害保険は国内外を問わず、日常生活でのケガを補償します。
- 3 自宅の階段での転倒を補償の対象としている所が違います。正しくは、交通事故傷害保険は、交通乗用具に搭乗中の事故などによるケガを補償し、自宅の階段での転倒は対象になりません。
- 4 病気を、いずれの場合も補償の対象としていない所が違います。正しくは、海外旅行傷害保険は、旅行中の病気も補償の対象です(病気の補償は特約でセットされます)。
覚えておくこと
- 家族傷害保険:被保険者本人のほか、その配偶者や別居の未婚の子なども被保険者になる
- 普通傷害保険:国内外の日常生活でのケガを補償。運転中の事故も、過失割合にかかわらず補償
- 海外旅行傷害保険:旅行中の病気も補償の対象(病気の補償は特約でセットされる)
(テーマ・覚えること)
労働災害総合保険の補償に関する次の記述の空欄(ア)、(イ)にあてはまる語句の組み合わせとして、最も適切なものはどれか。
正解:3 (ア)法定外補償、(イ)使用者賠償責任の補償
ポイント
労働災害総合保険が補償する、2つの補償の中身を問う問題です。
考え方と解き方
労働災害総合保険は、従業員のケガに対する、政府労災保険の上乗せと、事業者自身の賠償責任の両方を補償します。2つの名前を取りちがえやすいので、上乗せか、賠償責任かで分けます。
- 労働災害総合保険は、政府労災保険の給付に上乗せして支払う法定外補償(ア)と、従業員のケガについて事業者が法律上の損害賠償責任を負った場合の使用者賠償責任の補償(イ)を補償します。
- したがって、最も適切なのは 3 (ア)法定外補償、(イ)使用者賠償責任の補償 です。
ほかの選択肢
- 1 (ア)と(イ)が入れかわっています。政府労災保険の上乗せは法定外補償で、事業者の賠償責任に備えるのが使用者賠償責任の補償です。
- 2 (イ)が違います。従業員のケガについて事業者が負う賠償責任の補償は、使用者賠償責任の補償で、生産物賠償責任は、製品や料理が原因の賠償に備える補償です。(ア)は合っています。
- 4 (ア)が違います。政府労災保険の上乗せ補償は法定外補償で、施設賠償責任は、施設の欠陥や管理の不備による賠償に備える補償です。(イ)は合っています。
覚えておくこと
- 労働災害総合保険:政府労災保険の上乗せ(法定外補償)と、使用者としての賠償責任を補償
(テーマ・覚えること)
損害保険を活用した事業活動のリスク管理に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。なお、特約および記載のない事項については考慮しないものとする。
正解:1 飲食店を営む事業者が、店舗の管理不備により来店客がケガをして、法律上の損害賠償責任を負担する場合に備えて、個人賠償責任保険を契約した。
ポイント
事業活動のリスクに対して、備えられる損害保険を見分けて、最も不適切な記述を選ぶ問題です。
考え方と解き方
個人賠償責任保険は、日常生活での賠償に備える保険です。事業として行う活動の賠償責任には使えません。
- 個人賠償責任保険は、日常生活で他人にケガをさせたり他人の物を壊したりした賠償を補償します。業務上の賠償は対象外です。
- 1)は、店舗の管理不備による賠償責任に個人賠償責任保険を契約しているので、不適切です。したがって、最も不適切なのは 1 です。正しくは、施設所有(管理)者賠償責任保険を契約した、です。
ほかの選択肢
- 2 店舗休業保険は、火災などで店舗が休業したときの減少した利益などを補償するので、適切です。
- 3 機械保険は、機械設備の突発的な破損・故障を補償するので、操作ミスによる突発的な故障に備えるのは適切です。
- 4 機械設備が火災で損害を受けるリスクには、火災保険で備えます。機械保険は火災による損害を補償しないので、火災保険を契約するのは適切です。
覚えておくこと
- 個人賠償責任保険:日常生活で他人にケガをさせたり他人の物を壊したりした賠償を補償。業務上の賠償は対象外
- 店舗休業保険:火災などで店舗が休業したときの、減少した利益などを補償
- 機械保険:機械設備の突発的な破損・故障を補償。火災による損害は補償されず、火災保険の補償になる
(テーマ・覚えること)
このテーマの公開問題
- 2024年9月 第17問傷害保険の一般的な商品性に関する次の記述のう…四答択一式
- 2025年1月 第20問損害保険を活用した事業活動のリスク管理に関す…四答択一式
- 2025年5月 第20問損害保険を活用した事業活動のリスク管理に関す…四答択一式・まずこの1問
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