分野 A|ライフプランニングと資金計画 よく出る

リタイアメントプランニング

過去の公開問題では、リバースモーゲージを中心に、高齢者の住まいや高年齢者雇用の線引きを問う問題が、5回分で2問出ています。

最終更新

よく出る形

  • 最も不適切な記述を選ぶ問題が、5回分で2問(どちらも4つの記述から選ぶ形)
  • リバースモーゲージは2問とも選択肢にあり、リコース型の返済義務などが問われる
  • 高齢者の住まいや介護施設の特徴、高年齢者雇用の法律の線引きが、ほかの選択肢に並ぶ

覚えること

  • リバースモーゲージ(自宅を担保にする借入れ):自宅に住み続けながら借り、死亡後に売却等で返済する
  • リコース型:売却代金で返済しきれず債務が残ったとき、相続人が残った債務を返済する必要がある
  • ノンリコース型:売却代金で返済しきれず債務が残っても、相続人は返済する必要がない
  • リ・バース60(住宅金融支援機構):全期間固定金利タイプは、ノンリコース型のみの取扱い
  • 高年齢者雇用確保措置:定年を65歳未満出どころに定める事業主が、65歳までの雇用確保のため講じる義務
  • 雇用確保措置の中身:定年の引上げ、継続雇用制度の導入、定年の廃止のどれか
  • 高年齢者就業確保措置:定年を65歳以上70歳未満出どころに定める事業主などの、70歳までの就業確保の努力義務
  • 就業確保措置の中身:定年の引上げ、継続雇用制度の導入、定年の廃止、創業支援等措置のどれか
  • サービス付き高齢者向け住宅:高齢者住まい法にもとづき、都道府県知事の登録を受ける
  • サービス付き高齢者向け住宅:登録基準に、状況把握サービスと生活相談サービスの提供がある
  • 介護老人保健施設:居宅での生活を目指す要介護者に、看護、医学的管理の下の介護、機能訓練などを行う
  • 介護医療院:主として長期にわたり療養が必要な要介護者に、療養上の管理・看護・医学的管理の下の介護を行う
  • 介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム):介護、日常生活上の世話、機能訓練、健康管理、療養上の世話を行う
  • 不足額:(毎月の生活費-毎月の年金収入)×12か月×老後の年数
  • さらに準備が必要な額:不足額-退職金など老後に使える資金
  • 必要元本:毎年受け取りたい額に年金現価係数を乗じて求める

数字と計算

  • 例:毎月の生活費30万円、公的年金23万円、老後の期間20年、退職金500万円
  • 不足額は(30万円-23万円)×12か月×20年=1,680万円。退職金を引くと、さらに必要な額は1,180万円

ひっかけ

  • 雇用確保は65歳出どころまでの義務、就業確保は70歳出どころまでの努力義務。義務と努力義務を取りちがえない
  • 返済義務の向き:相続人が残債を返すのはリコース型、返さなくてよいのはノンリコース型
  • サービス付き高齢者向け住宅は登録、介護老人保健施設と介護医療院は都道府県知事の許可

想定問題

4問(四答択一式)。選ぶと、その場で正解と解説が開きます。

想定問題 1四答択一式

リタイアメントプランニング等に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

正解:3 高年齢者等の雇用の安定等に関する法律に基づき、事業主は、高年齢者就業確保措置(定年の引上げ、継続雇用制度の導入、定年の廃止、創業支援等措置のいずれか)を講じる義務を負う。

ポイント

リタイアメントプランニングに関する記述のうち、最も不適切なものを選ぶ問題です。

考え方と解き方

高年齢者の雇用に関する措置には、義務のものと努力義務のものがあります。義務か努力義務かを取りちがえると、適切な記述が不適切に見えます。

  1. 高年齢者雇用確保措置は、定年を65歳未満に定める事業主が、65歳までの雇用確保のため講じる義務です。これに対し、創業支援等措置を含む高年齢者就業確保措置は、定年を65歳以上70歳未満に定める事業主などの、70歳までの就業確保の努力義務です。
  2. 3)は、就業確保措置を義務としているので、不適切です。したがって、最も不適切なのは 3 です。正しくは、定年を65歳以上70歳未満に定める事業主などは、70歳までの就業確保のため、高年齢者就業確保措置を講じるよう努めなければならない、です。

ほかの選択肢

  • 1 リバースモーゲージは、自宅に住み続けながら不動産を担保に借り入れ、利用者の死亡後に、不動産の売却等で借入金を返済する仕組みです。適切です。
  • 2 介護老人保健施設は、居宅での生活を目指す要介護者に、看護、医学的管理の下における介護、機能訓練などを行う施設です。適切です。
  • 4 サービス付き高齢者向け住宅の登録基準では、入居者に状況把握サービスと生活相談サービスを提供することが求められます。適切です。

覚えておくこと

  • 高年齢者雇用確保措置:定年を65歳未満に定める事業主が、65歳までの雇用確保のため講じる義務
  • 高年齢者就業確保措置:定年を65歳以上70歳未満に定める事業主などの、70歳までの就業確保の努力義務

(テーマ・覚えること)

数字の出どころ:高年齢者雇用確保措置(義務)で確保する雇用の年齢(定年が65歳未満の事業主)・高年齢者就業確保措置(努力義務)で確保する就業の年齢の上限

想定問題 2四答択一式

高齢者の住まいと介護施設に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

正解:2 介護医療院は、主として長期にわたり療養が必要な要介護者に、療養上の管理、看護、医学的管理の下における介護、機能訓練などを行う施設である。

ポイント

介護医療院、介護老人保健施設、介護老人福祉施設などの特徴を取りちがえずに、最も適切な記述を選ぶ問題です。

考え方と解き方

介護医療院と介護老人保健施設は、行う内容が似ていますが、対象が違います。施設の名前と、だれを対象にするかを組み合わせて覚えていないと、入れかえた記述に引っかかります。

  1. 介護医療院は、主として長期にわたり療養が必要な要介護者が対象で、療養上の管理、看護、医学的管理の下における介護、機能訓練などを行います。介護老人保健施設は、居宅での生活を支援する必要のある要介護者が対象です。
  2. 介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)は、介護、日常生活上の世話、機能訓練、健康管理、療養上の世話を行います。サービス付き高齢者向け住宅は、都道府県知事の登録を受けます。
  3. 2)は、介護医療院の対象と内容と同じです。したがって、最も適切なのは 2 です。

ほかの選択肢

  • 1 都道府県知事の許可としている所が違います。サービス付き高齢者向け住宅は、都道府県知事の登録を受けた住宅で、許可を受けるのは介護老人保健施設や介護医療院です。
  • 3 対象と療養上の管理を、介護医療院のものにしている所が違います。介護老人保健施設の対象は、居宅での生活を支援する必要のある要介護者で、看護、医学的管理の下における介護、機能訓練などを行います。
  • 4 介護老人福祉施設に、介護医療院の対象と内容を当てはめている所が違います。介護老人福祉施設は、介護、日常生活上の世話、機能訓練、健康管理、療養上の世話を行う施設です。

覚えておくこと

  • 介護医療院:主として長期にわたり療養が必要な要介護者に、療養上の管理・看護・医学的管理の下の介護を行う
  • 介護老人保健施設:居宅での生活を目指す要介護者に、看護、医学的管理の下の介護、機能訓練などを行う
  • サービス付き高齢者向け住宅:高齢者住まい法にもとづき、都道府県知事の登録を受ける

(テーマ・覚えること)

想定問題 3四答択一式

リバースモーゲージに関する次の記述の空欄(ア)〜(ウ)にあてはまる語句の組み合わせとして、最も適切なものはどれか。

担保不動産の売却代金で返済しきれずに債務が残った場合に、相続人がその債務を返済する必要がある型を(ア)といい、返済する必要がない型を(イ)という。住宅金融支援機構の「リ・バース60」は、全期間固定金利タイプでは(ウ)のみの取扱いである。

正解:4 (ア)リコース型、(イ)ノンリコース型、(ウ)ノンリコース型

ポイント

リバースモーゲージの返済義務の違いと、リ・バース60の取扱いを問う問題です。

考え方と解き方

相続人に返済義務が残るかどうかで、2つの型が分かれます。名前だけで覚えると、義務がある型とない型を逆に覚えてしまいます。

  1. 売却代金で返済しきれず債務が残ったとき、相続人が返済する必要があるのがリコース型(ア)、必要がないのがノンリコース型(イ)です。
  2. リ・バース60の全期間固定金利タイプは、ノンリコース型(ウ)のみの取扱いです。
  3. したがって、最も適切なのは 4 (ア)リコース型、(イ)ノンリコース型、(ウ)ノンリコース型 です。

ほかの選択肢

  • 1 (ウ)が違います。リ・バース60の全期間固定金利タイプは、リコース型ではなくノンリコース型のみの取扱いです。(ア)と(イ)は合っています。
  • 2 (ア)と(イ)が入れかわっています。相続人が残った債務を返済する必要があるのはリコース型、必要がないのはノンリコース型です。(ウ)は合っています。
  • 3 (ア)と(イ)が入れかわり、(ウ)も違います。義務がある型がリコース型で、ない型がノンリコース型です。リ・バース60の全期間固定金利タイプはノンリコース型のみです。

覚えておくこと

  • リコース型:売却代金で返済しきれず債務が残ったとき、相続人が残った債務を返済する必要がある
  • ノンリコース型:売却代金で返済しきれず債務が残っても、相続人は返済する必要がない
  • リ・バース60(住宅金融支援機構):全期間固定金利タイプは、ノンリコース型のみの取扱い

(テーマ・覚えること)

想定問題 4四答択一式

下記の〈資料〉に基づき、Aさん夫妻が老後に退職金を充てたあと、さらに準備が必要となる金額として、最も適切なものはどれか。なお、公的年金以外の収入はなく、税金・社会保険料や物価・金利の変動は考慮しないものとする。

〈資料〉
・夫婦の老後の毎月の生活費:28万円
・夫婦の公的年金の毎月の受取額(合計):22万円
・老後の期間:25年
・退職時に受け取る退職金:600万円
・退職金のほかに、老後に使える資金はない

正解:1 1,200万円

ポイント

老後の生活費の不足額を求め、退職金を充てたあとに準備が必要な額を求める問題です。

考え方と解き方

間違えやすい所は2つあります。生活費の総額から年金を引くのを忘れることと、退職金を充てるのを忘れることです。

  1. 老後の不足額は、毎月の生活費から毎月の年金収入を引いた月額に、12か月と老後の年数をかけて求めます。月額は、28万円-22万円=6万円です。
  2. 不足額の累計は、6万円×12か月×25年=1,800万円です。
  3. 退職金600万円を充てたあと、さらに準備が必要な額は、1,800万円-600万円=1,200万円です。したがって、最も適切なのは 1 1,200万円 です。

ほかの選択肢

  • 2 1,800万円:退職金を差し引かない、不足額の累計です(6万円×12か月×25年)。退職金600万円を充てたあとの額を求めます。
  • 3 7,800万円:公的年金を差し引かず、生活費の総額から退職金だけを引いた額です(28万円×12か月×25年-600万円)。年金は、不足額を求めるときに引きます。
  • 4 8,400万円:公的年金も退職金も差し引かず、生活費の総額を求めた額です(28万円×12か月×25年)。年金収入と退職金は、必要額から引きます。

覚えておくこと

  • 不足額:(毎月の生活費-毎月の年金収入)×12か月×老後の年数
  • さらに準備が必要な額:不足額-退職金など老後に使える資金

(テーマ・覚えること)

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