分野 L|倫理・法規
情報倫理・情報モラル(メール誤送信・フェイクニュース)
今の制度の過去問には出ていませんが、新しいシラバス案(Ver.0.1)にある項目です。問われるとしたらの形でまとめています。
シラバス案 Ver.0.1(2026年9月30日公表)の『1 情報倫理・情報モラル/情報倫理・情報モラル』
最終更新
問われ方
- 問われるとしたら:同報メールで TO・CC・BCC を使い分ける形
- 問われるとしたら:メールを誤送信した時の最初の対応を選ぶ形
- 問われるとしたら:偽情報・誤情報・悪意ある情報を区別する形
- 問われるとしたら:SNS の情報の真偽を確かめる行動を選ぶ形
覚えること
- ELSI(倫理的・法的・社会的な課題):新しい技術を社会で使う時に生じうる、倫理・法・社会の課題
- TO:宛先として直接伝える相手。CC:写しとして共有する相手。どちらも他の受信者に見える
- BCC:他の受信者に見えない宛先。互いに知られてはならない相手へ送る時に使う
- メーリングリスト:1つのアドレスで登録者全員に届く。送る前に宛先と範囲を確かめる
- 誤送信の防止:送信前に宛先・添付を確認する。多数宛ての一斉送信は手順を決める
- 誤送信の初動:すぐに管理者へ報告し、組織の手順で相手に連絡・削除を依頼する
- 個人の判断で連絡や再送だけを進めず、報告して指示を受けると対応がそろう
- デジタルタトゥー:一度ネットに出た情報が拡散・複製され、消しにくい状態
- フェイクニュース:事実のように装った偽の情報
- ファクトチェック:広がっている真偽不明の情報が事実かを調べ、正確な情報を共有する活動
- SNS の情報の確かめ方:発信元の発表や複数の報道で確かめ、それまでは未確認として扱う
- 転載の数や発信者の人気は、情報が事実である根拠にならない
- エコーチェンバー:似た関心の人が集まり、似た意見が返ってきて増幅される状態
- フィルターバブル:好みに合う情報が優先され、触れる情報が偏る状態
- 偽情報(ディスインフォメーション):誤りで、害を与える意図で作られた情報
- 誤情報(ミスインフォメーション):誤りだが、害を与える意図なく広まった情報
- 悪意ある情報(マルインフォメーション):事実に基づくが、害を与える目的で使う情報
- フィルタリング:有害な情報の閲覧を制限する仕組み
ひっかけ
- 偽情報(意図あり)と誤情報(意図なし)の取りちがえ
- CC(見える写し)と BCC(見えない宛先)の取りちがえ
想定問題
4問(科目A(四択))。選ぶと、その場で正解と解説が開きます。
B さんが一斉送信するメールの宛先の入れ方として、最も適切なものはどれか。
正解:イ 自分のアドレスを TO 欄に入れ、取引先の宛先を全て BCC 欄に入れる
ポイント
同報メールで、宛先を見せない欄の使い分けを選ぶ問題です。
考え方と解き方
TO と CC は、どちらも他の受信者から宛先が見えます。見せてはならない相手には、見えない欄を使います。総務部の B さんの立場なら、まず、受信者にだれのアドレスを見せてよいかを考えます。
- 取引先どうしにアドレスを知られないようにする必要があるので、取引先の宛先は、他の受信者に見えない BCC 欄に入れます。
- B さん自身のアドレスは、取引先に見えてもよいので TO 欄に入れれば、同じメールを受け取れます。したがって、最も適切なのは イ です。
ほかの選択肢
- ア 取引先の宛先を TO 欄に入れると、受信者全員にアドレスが見えます。BCC 欄に入れるのは、見えてもよい B さん自身ではなく、見せない取引先の宛先です。
- ウ CC 欄に入れた宛先は、他の受信者にも見えます。写しとして共有する相手を入れる欄なので、互いに知られてはならない場合には適切ではありません。
- エ TO 欄に入れても CC 欄に入れても、他の受信者に宛先が見えます。欄を分けても、取引先どうしにアドレスが知られる点は変わりません。
覚えておくこと
- BCC:他の受信者に見えない宛先。互いに知られてはならない相手へ送る時に使う
- TO:宛先として直接伝える相手。CC:写しとして共有する相手。どちらも他の受信者に見える
(テーマ・覚えること)
C さんが最初にとる対応として、最も適切なものはどれか。
正解:エ 起きた事実と送信した内容を D さんにすぐ報告し、顧客への連絡は D さんの指示に従う
ポイント
メールを誤送信したことに気づいた時の、最初の対応を選ぶ問題です。
考え方と解き方
誤送信は漏えいのおそれがある事象なので、個人の判断で動く前に、決められた連絡先へ報告して指示を受けます。個人の判断で進めると、対応が食い違い、記録も残りません。一般の従業員の立場なら、まず何を報告すべきかを先に考えます。
- 宛先のアドレスが他の顧客に見える状態で送ったので、漏えいのおそれがある事象にあたります。連絡先は D さんと決められているので、まず事実と送信した内容を報告します。
- 顧客への連絡や削除の依頼は、報告を受けた D さんの指示に従って進めます。したがって、最も適切なのは エ です。
ほかの選択肢
- ア 自分の判断で連絡を始めると、組織の対応と食い違うおそれがあります。報告を後日にするのも適切ではありません。
- イ 再送しても、先に届いたメールで見えたアドレスは消えません。報告が不要という判断は、個人がしてはなりません。
- ウ 宛先のアドレスが他の顧客に見えているので、様子を見るのは適切ではありません。文面に重要な内容がなくても、報告が要ります。
覚えておくこと
- 誤送信の初動:すぐに管理者へ報告し、組織の手順で相手に連絡・削除を依頼する
- 個人の判断で連絡や再送だけを進めず、報告して指示を受けると対応がそろう
(テーマ・覚えること)
偽情報(ディスインフォメーション)に該当するものはどれか。
正解:ア 特定の企業の評判を下げるため、事実でない製品事故の話を作って投稿した情報
ポイント
偽情報・誤情報・悪意ある情報を、意図と事実性で区別する問題です。
考え方と解き方
3つは、情報が事実かどうかと、害を与える意図があるかで区別します。偽情報は誤りで意図あり、誤情報は誤りで意図なし、悪意ある情報は事実で意図ありです。
- 偽情報は、誤りで、害を与える意図で作られた情報です。企業の評判を下げるために事実でない話を作って投稿した情報が、これに当たります。
- 他の記述は、別の区分か、どれにも当たらない情報です。したがって、該当するのは ア です。
ほかの選択肢
- イ 事実に基づく私的な情報を、害を与える目的で公開するのは、悪意ある情報(マルインフォメーション)の説明です。
- ウ 誤りで、害を与える意図なく広まったのは、誤情報(ミスインフォメーション)の説明です。
- エ 事実に基づいて確認され、害を与える意図もない報道は、3つのどれにも当たりません。
覚えておくこと
- 偽情報(ディスインフォメーション):誤りで、害を与える意図で作られた情報
- 誤情報(ミスインフォメーション):誤りだが、害を与える意図なく広まった情報
- 悪意ある情報(マルインフォメーション):事実に基づくが、害を与える目的で使う情報
(テーマ・覚えること)
E さんが営業部内に注意を促す前に行う対応として、最も適切なものはどれか。
正解:ウ X 社が自ら出した発表や複数の報道機関の報道を確かめ、それまでは未確認として扱う
ポイント
SNS で見た情報の真偽を確かめる行動を選ぶ問題です。
考え方と解き方
SNS では、誤った情報も多くの人に転載されて広まります。数や人気は事実の根拠にならないので、発信元に近い情報で確かめます。一般の従業員の立場なら、共有する前に、確かめる先を先に考えます。
- 確かめる先は、X 社が自ら出した発表や、複数の報道機関の報道のような、発信元に近い情報です。
- 確認できるまでは、未確認の情報として扱い、断定して共有しません。したがって、最も適切なのは ウ です。
ほかの選択肢
- ア 転載の数は、真偽の根拠ではありません。誤った情報も、多くの人に転載されて広まります。
- イ フォロワーの数は、内容が事実かどうかの根拠にはなりません。
- エ 似た主張が多数あるのは、同じ情報の転載や、似た意見が集まって増幅されるエコーチェンバーによることもあり、真偽の根拠にはなりません。
覚えておくこと
- SNS の情報の確かめ方:発信元の発表や複数の報道で確かめ、それまでは未確認として扱う
- 転載の数や発信者の人気は、情報が事実である根拠にならない
- エコーチェンバー:似た関心の人が集まり、似た意見が返ってきて増幅される状態
(テーマ・覚えること)
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