分野 E|セキュリティ・倫理
生体認証(顔認証・静脈認証・本人拒否率FRR・他人受入率FAR)
今の制度の過去問(3回分)では、生体認証の例を選ぶ問題が1問、他人受入率と本人拒否率の関係を選ぶ問題が2問、合わせて3問出ています。
シラバス案 Ver.0.1(2026年8月31日公表)の『6-25-1 利用者認証』
最終更新
よく出る形
- 生体認証(バイオメトリクス認証)の例を、a〜d から選ぶ(3回分で1問)
- 他人受入率(FAR:他人を通す率)と本人拒否率(FRR:本人を拒む率)の関係を選ぶ(3回分で2問)
- 問われるとしたら:事例で、認証の基準を緩めたときの変化を選ぶ形
- 問われるとしたら:身体的特徴(体)と行動的特徴(動作の癖)の a〜c の組合せの形
- 問われるとしたら:FRR から本人が拒否される回数を求める計算の形
- 問われるとしたら:静脈パターン認証(血管の模様)などの説明を選ぶ形
覚えること
- 生体認証:本人の身体的特徴や行動的特徴を使って、本人かどうかを確かめる認証
- 身体的特徴:静脈パターン、虹彩、顔、網膜、指紋など、体の特徴
- 静脈パターン認証:手や指の静脈のパターンで認証する方式
- 虹彩認証:目の虹彩の模様で認証する方式
- 顔認証:顔の各部分の位置や形などの特徴で認証する方式
- 網膜認証:目の網膜の模様で認証する方式
- 行動的特徴:筆跡や筆圧、キーボードを打つ速さやタイミングなど、行動の癖
- 他人受入率(FAR):他人を本人と誤って受け入れる確率
- 本人拒否率(FRR):本人を他人と誤って拒否する確率
- FAR と FRR の関係:一方を下げようとすると、もう一方は上がる
- 照合の基準:厳しくすると FAR が下がり FRR が上がる。緩めるとその逆
- FAR を低くする設定:安全性を重視する。本人が拒否されやすく、利便性が下がる
- FRR を低くする設定:利便性を重視する。他人を受け入れやすく、安全性が下がる
- 本人が拒否される回数:本人の認証回数×FRR
- 他人が受け入れられる回数:他人の認証回数×FAR
- 参考:今のシラバスの用語例にある「声紋認証」は、案の用語例にない
- 参考:案の用語例の「身体的特徴」「行動的特徴」の区別は、今のシラバスの用語例にない
数字と計算
- 例:他人が 20,000 回試し、FAR が 0.01%なら、20,000×0.0001=2 回、受け入れられる
ひっかけ
- FAR は他人の話、FRR は本人の話で、下げたときに上がる側が入れ替わりやすい
- 生体認証でも、FAR が 0 になるとは限らず、他人を受け入れるおそれは残る
想定問題
4問(四肢択一)。選ぶと、その場で正解と解説が開きます。
B さんの対応として、最も適切なものはどれか。
正解:ウ 照合の基準を緩めて、本人拒否率を下げ、他人受入率の上がり方を確かめる。
ポイント
顔認証の照合の基準を変えたときに、本人拒否率と他人受入率がどう変わるかを問う事例の問題です。
考え方と解き方
本人が拒否されるのを減らしたい、という目的だけで基準を緩めると、他人を通す危険が増えることを見落とします。どちらかの率だけを下げる方法がある、と考えると誤ります。
- 本人が拒否されるのを減らすには、本人拒否率を下げる必要があります。そのために照合の基準を緩めると、他人受入率が上がります。
- B さんは、他人を誤って受け入れる危険が許容できる範囲で拒否を減らしたいので、他人受入率の上がり方を確かめながら緩めます。
- したがって、最も適切なのは ウ です。
ほかの選択肢
- ア 基準を厳しくすると、他人受入率は下がりますが、本人拒否率は上がり、拒否される本人が増えます。
- イ 基準を変えなければ、どちらの率も変わりません。また、他人受入率を下げようとすると、本人拒否率は上がります。
- エ 基準を緩めると、本人拒否率は下がりますが、他人受入率は上がります。両方が下がることはありません。
覚えておくこと
- 照合の基準:厳しくすると FAR が下がり FRR が上がる。緩めるとその逆
- FAR と FRR の関係:一方を下げようとすると、もう一方は上がる
- FRR を低くする設定:利便性を重視する。他人を受け入れやすく、安全性が下がる
(テーマ・覚えること)
生体認証に関する記述として、適切なものだけを全て挙げたものはどれか。
- a 虹彩認証は、目の虹彩の模様という、身体的特徴を使う認証である。
- b キーボードを打つときの速さやタイミングの癖を使う認証は、行動的特徴を使う認証である。
- c 署名をするときの筆圧や運筆の速さを使う認証は、身体的特徴を使う認証である。
正解:ア a、b
ポイント
生体認証が使う身体的特徴と行動的特徴を、a〜c で判定する問題です。
考え方と解き方
署名や打鍵は、体の特徴を読むのではないかと考えると、c を適切としてしまいます。
- a は適切です。虹彩は目の模様で、身体的特徴です。
- b は適切です。キーボードを打つ速さやタイミングの癖は、行動的特徴です。
- c は不適切です。筆圧や運筆の速さは、動作の癖なので、身体的特徴でなく、行動的特徴です。
- したがって、適切なのは a、b で、ア です。
ほかの選択肢
- イ a、b、c の全てを挙げていますが、c は不適切です。筆圧や運筆の速さを使う認証は、行動的特徴を使います。
- ウ a が抜けています。a も適切で、c は不適切です。
- エ c だけとしていますが、c は不適切で、適切な a、b が入っていません。
覚えておくこと
- 虹彩認証:目の虹彩の模様で認証する方式
- 行動的特徴:筆跡や筆圧、キーボードを打つ速さやタイミングなど、行動の癖
- 身体的特徴:静脈パターン、虹彩、顔、網膜、指紋など、体の特徴
(テーマ・覚えること)
1 日に、従業員本人が認証に失敗する回数の平均はどれか。
正解:イ 20回
ポイント
本人拒否率から、本人が認証に失敗する回数を求める問題です。
考え方と解き方
他人受入率を掛けると 0.8 回に、0.5%を 0.5 のまま掛けると 2,000 回になります。本人拒否率と他人受入率、%と小数の取りちがえが、誤りの元です。
- 本人拒否率 0.5%は、0.5÷100=0.005 です。失敗する回数は、本人の認証回数に本人拒否率を掛けて求めます。
- 4,000×0.005=20(回)なので、適切なのは イ です。
ほかの選択肢
- ア 0.8 回は 4,000×0.0002 で、他人受入率(0.02%)を掛けた値です。
- ウ 2,000 回は 4,000×0.5 で、0.5%を 0.5 のまま掛けた値です。
- エ 3,980 回は 4,000×(1-0.005) で、失敗する回数でなく、成功する回数です。
覚えておくこと
- 本人が拒否される回数:本人の認証回数×FRR
- 本人拒否率(FRR):本人を他人と誤って拒否する確率
- 他人受入率(FAR):他人を本人と誤って受け入れる確率
(テーマ・覚えること)
静脈パターン認証に該当するものはどれか。
正解:エ 手や指の内部を通る血管の模様を読み取って、本人かどうかを確かめる認証
ポイント
静脈パターン認証がどんな認証かを、ほかの身体的特徴を使う認証と区別して問う問題です。
考え方と解き方
生体認証は、体のどの部分の特徴を読み取るかで名前が決まります。目、顔、指の表面、体内の血管のように、読み取る部分を先に決めます。
- 静脈パターン認証は、手や指の静脈の模様を読み取って、本人かどうかを確かめる認証です。
- したがって、静脈パターン認証に該当するのは エ です。
ほかの選択肢
- ア 目の虹彩の模様を読み取る認証で、虹彩認証に当たります。静脈は使いません。
- イ 顔の各部分の位置や形を読み取る認証で、顔認証に当たります。静脈は使いません。
- ウ 指の表面の隆線の模様を読み取る認証で、指紋認証に当たります。体内の静脈は使いません。
覚えておくこと
- 静脈パターン認証:手や指の静脈のパターンで認証する方式
- 身体的特徴:静脈パターン、虹彩、顔、網膜、指紋など、体の特徴
- 虹彩認証:目の虹彩の模様で認証する方式
(テーマ・覚えること)
このテーマの過去問
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- 令和7年度 問69バイオメトリクス認証の他人受入率と本人拒否率…四肢択一・まずこの1問
- 令和8年度 問80バイオメトリクス認証に関する次の記述中のa,…四肢択一
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