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ネットワークの防御(FW・IDS/IPS・VPN・WAF)

今の制度の過去問(6回分)では、DMZ の説明、DMZ 上の仮想デスクトップの効果、CAPTCHA の説明が3問出ています。

シラバス案 Ver.0.1(2026年9月30日公表)の『6 技術的管理策に関する技術・手法(情報システムの適正利用の管理)/ネットワークセキュリティの方式・制御』『6 技術的管理策に関する技術・手法(情報システムの適正利用の管理)/ネットワークセキュリティの製品・サービス』

最終更新

問われ方

  • DMZ の説明を選ぶ形
  • DMZ 上の仮想デスクトップ(VDI)による効果を選ぶ形
  • CAPTCHA に該当する仕組みを選ぶ形
  • 問われるとしたら:事例で、状況に合う防御の仕組みを選ぶ形
  • 問われるとしたら:FW・IDS/IPS・WAF の役割の a〜c の組合せの形

覚えること

  • 境界防御:外部と内部の境に防御を置き、外からの不正な侵入を防ぐ考え方
  • ファイアウォール:外部と内部のネットワークの境に置き、不正な侵入を防ぐシステム
  • ファイアウォールの働き:通信の出入りを制御する。PC のマルウェアの検出や駆除はしない
  • DMZ:インターネットと内部ネットワークの間に設ける中間のネットワーク
  • IDS(侵入検知システム):不正な通信を検知して、管理者に知らせる
  • IPS(侵入防止システム):検知に加えて、不正な通信を自動で遮断する
  • WAF:Web アプリケーションと利用者の間の通信を検査し、攻撃などの不正な通信を遮断する
  • VPN:インターネットなどを経由しても、暗号化などにより専用線で結んだように通信できる技術
  • 検疫ネットワーク:持ち込んだ PC を、接続前に感染の有無などを確かめる隔離された専用のネットワーク
  • 用語例:リバースプロキシ
  • URL フィルタリング(Web フィルタリング):危険なサイトや業務に不要なサイトへの接続を、URL を基に制限する
  • CAPTCHA:アクセスしているのが人であることを、応答を求めて確かめる仕組み
  • 許可リスト:許可する対象だけを登録し、それ以外を拒否する方式(アローリスト、パスリスト)
  • 拒否リスト:拒否する対象を登録し、それ以外を許可する方式(ブロックリスト)
  • 許可リストの向く場面:許可する対象が限られ、あらかじめ把握できている時
  • 拒否リストの弱み:新しく現れる危険な対象の登録が、追いつかないことがある

ひっかけ

  • WAF(Web アプリケーションへの攻撃)とファイアウォール(通信の出入り)の守る対象の取りちがえ
  • DMZ(外部との間の中間)と検疫ネットワーク(持ち込み PC の検査用)の取りちがえ

想定問題

4問(科目A(四択))。選ぶと、その場で正解と解説が開きます。

想定問題 1科目A(四択)

B さんが採用する方式として、最も適切なものはどれか。

A 社の情報セキュリティ管理者の B さんは、従業員の PC から社外の Web サイトへの接続を制限することにした。業務で使う社外のサイトは取引先など限られた数で、全て把握できている。一方、危険なサイトは次々に新しく作られ、把握が追いつかない。

正解:イ 業務で使うサイトだけを許可リストに登録し、他の全てのサイトへの接続を拒否する。

ポイント

状況に合う許可リストと拒否リストの使い分けを問う問題です。

考え方と解き方

許可リストは、許可する対象が限られて把握できる時に向きます。拒否リストは、新しい危険な対象の登録が追いつかない弱みがあります。この立場なら、把握できているのは業務側か危険側かを先に考えます。

  1. 把握できているのは業務で使うサイトで、危険なサイトは把握が追いつきません。把握できている側を許可リストに登録し、それ以外を拒否する方式が合います。
  2. したがって、最も適切なのは イ です。

ほかの選択肢

  • ア 危険なサイトを拒否リストで追う方式では、新しく作られるサイトの登録が追いつかず、未登録の危険なサイトへの接続を許してしまいます。
  • ウ 許可リスト外のサイトへ利用者の判断で接続できると、危険なサイトに接続できる余地が残ります。許可リストの狙いに合いません。
  • エ 登録の頻度を上げても、危険なサイトが作られてから登録するまでの間は接続できてしまいます。把握できている業務のサイトを使うほうが確実です。

覚えておくこと

  • 許可リスト:許可する対象だけを登録し、それ以外を拒否する方式(アローリスト、パスリスト)
  • 許可リストの向く場面:許可する対象が限られ、あらかじめ把握できている時
  • 拒否リストの弱み:新しく現れる危険な対象の登録が、追いつかないことがある

(テーマ・覚えること)

想定問題 2科目A(四択)

状況に合う防御の仕組みの使い方として、適切なものだけを全て挙げたものはどれか。

A 社の情報システム部の C さんは、防御の仕組みの使い方を、状況ごとに次の a〜c にまとめた。
  • a 公開している Web アプリケーションの修正に時間がかかるので、その間の攻撃を止めるため WAF を置く。
  • b 社内の PC どうしでの感染の広がりを止めるため、インターネットとの境に置いたファイアウォールを使う。
  • c 誤った遮断で業務が止まるのを避けたい通信は、まず IDS で検知だけを行い、様子を見る。

正解:エ a、c

ポイント

状況に合う防御の仕組みの置き方と使い方を、a〜c で判断する問題です。

考え方と解き方

状況ごとに、守りたい場所と、通信がどこを通るかを考えます。境の FW は内部どうしの通信を通らず、IDS は検知まで、WAF は Web アプリケーションへの通信を見ます。

  1. a は適切です。WAF は、Web アプリケーションと利用者の間の通信を検査して不正な通信を遮断するので、修正までの間の攻撃を抑えられます。b は不適切です。境に置いたファイアウォールを通らない、内部どうしの通信は止められません。c は適切です。IDS は検知して知らせるだけなので、誤っても業務を止めずに様子を見られます。
  2. したがって、適切なのは a、c の全てで、エ です。

ほかの選択肢

  • ア b は不適切なので含められません。また、c も適切なので、a、b では組合せが合いません。
  • イ b は不適切なので、a、b、c の全てとはなりません。
  • ウ b は不適切です。また、a も適切なので、b、c では組合せが合いません。

覚えておくこと

  • ファイアウォール:外部と内部のネットワークの境に置き、不正な侵入を防ぐシステム
  • IDS(侵入検知システム):不正な通信を検知して、管理者に知らせる
  • WAF:Web アプリケーションと利用者の間の通信を検査し、攻撃などの不正な通信を遮断する

(テーマ・覚えること)

想定問題 3科目A(四択)

C さんが採用する対策として、最も適切なものはどれか。

A 社の情報システム部の C さんは、委託先の担当者が自分の PC を持ち込み、社内の LAN に接続して作業することがあるのを課題としている。持ち込まれた PC がマルウェアに感染したまま接続されて、社内の PC に広がることは避けたい。

正解:ア 持ち込んだ PC を、隔離した専用のネットワークで感染の有無を確かめてから、社内の LAN に接続させる。

ポイント

持ち込み PC への対策として、検疫ネットワークを選ぶ問題です。

考え方と解き方

避けたいのは、感染した PC が社内の LAN に接続されることです。接続してから検知するのでは遅く、接続の前に確かめる仕組みを先に考えます。

  1. 接続前に、隔離した専用のネットワークで感染の有無などを確かめる仕組みが、検疫ネットワークです。確かめたあとで社内の LAN に接続させれば、感染した PC を入れません。
  2. したがって、最も適切なのは ア です。

ほかの選択肢

  • イ DMZ は、インターネットと内部ネットワークの間に設ける中間のネットワークで、PC の検査用ではありません。しかも社内のサーバーへ自由にアクセスさせるのは、広がりを許すので適切ではありません。
  • ウ IDS は検知して知らせるだけで、接続の前に確かめる仕組みではありません。感染した PC が接続されたあとの通知になるので、適切ではありません。
  • エ CAPTCHA は、アクセスしているのが人であることを確かめる仕組みです。PC の感染の有無は確かめられないので、適切ではありません。

覚えておくこと

  • 検疫ネットワーク:持ち込んだ PC を、接続前に感染の有無などを確かめる隔離された専用のネットワーク
  • DMZ:インターネットと内部ネットワークの間に設ける中間のネットワーク

(テーマ・覚えること)

想定問題 4科目A(四択)

VPN を利用する効果として、最も適切なものはどれか。

正解:ウ インターネットなどを経由する社外の PC と社内との間の通信を暗号化し、専用線で結んだように使える。

ポイント

VPN の効果を、ほかの防御の仕組みと取りちがえずに選ぶ問題です。

考え方と解き方

選択肢は、どれも社外と社内の間の通信を守る話に見えます。仕組みの名前を思い浮かべて、何をするものかで切り分けます。

  1. VPN は、インターネットなどを経由しても、暗号化により専用線で結んだように通信できる技術です。
  2. したがって、最も適切なのは ウ です。

ほかの選択肢

  • ア 不正な通信を検知して管理者に知らせるのは、IDS の働きです。
  • イ 人の操作であることを応答で確かめるのは、CAPTCHA の働きです。
  • エ 危険や業務に不要なサイトへの接続を URL を基に制限するのは、URL フィルタリングの働きです。

覚えておくこと

  • VPN:インターネットなどを経由しても、暗号化などにより専用線で結んだように通信できる技術

(テーマ・覚えること)

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