分野 S|セキュリティ 重点分野
情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS・JIS Q 27001)
今の制度の過去問(6回分)では、是正処置の定義を選ぶ問題が1問出ています。
シラバス案 Ver.0.1(2026年9月30日公表)の『5 情報セキュリティマネジメントシステム/情報セキュリティマネジメントシステム』
最終更新
問われ方
- 不適合の原因を除去し、再発を防止するものを選ぶ形
- 問われるとしたら:ISMS の適用範囲の考え方を選ぶ形
- 問われるとしたら:内部監査とマネジメントレビューの役割を区別する形
- 問われるとしたら:ISMS 認証の維持(審査の頻度)を選ぶ形
覚えること
- ISMS:情報の機密性、完全性、可用性を保護するための体系的な仕組み
- JIS Q 27001(ISO/IEC 27001):ISMS を構築、実施、維持、改善する要求事項の規格
- JIS Q 27002(ISO/IEC 27002):管理策を導入する時の参考になる規格
- JIS Q 27014(ISO/IEC 27014):情報セキュリティガバナンス
- JIS Q 27017(ISO/IEC 27017):クラウドサービスの情報セキュリティ管理策の規格
- ISMS適用範囲:認証は、全社でなくても取得でき、認証の範囲が明記される
- 運用:確立した ISMS を実施し、維持する
- パフォーマンス評価:内部監査やマネジメントレビューなどで、ISMS を評価する
- 内部監査:あらかじめ定めた間隔で、ISMS の実施状況を確かめる
- マネジメントレビュー:トップマネジメントが、あらかじめ定めた間隔で ISMS を見直す
- 不適合:要求事項を満たしていないこと
- 修正:検出した不適合そのものを除去する処置
- 是正処置:不適合の原因を除去し、再発を防止するための処置
- 継続的改善:パフォーマンスを向上するために繰り返し行う活動
- 管理策タイプ:予防は発生を防ぐ、検知は発生を見つける、是正は発生後の影響を抑える
- サイバーセキュリティ概念:識別、防御、検知、対応、復旧の区分で管理策を見る
- ISMS認証:第三者の認証機関が、ISMS が JIS Q 27001 に基づくか審査して証明する
- ISMS適合性評価制度:認証機関による審査で、組織の ISMS を認証する制度
- 認証の有効期限は3年で、3年ごとに全面的な再認証審査を受ける
- 初回の認証審査のあとも、年に1回以上、サーベイランス審査を受ける
ひっかけ
- 是正処置(原因を除く)と修正(不適合そのものを除く)の取りちがえ
- 管理策タイプの是正(発生後の影響を抑える)と、是正処置は別
想定問題
4問(科目A(四択))。選ぶと、その場で正解と解説が開きます。
B さんの考えとして、最も適切なものはどれか。
正解:エ 事業部だけを適用範囲として認証を受けてもよく、その場合は認証の範囲が明記される。
ポイント
ISMS の適用範囲と認証の関係を問う問題です。
考え方と解き方
ISMS 認証は、組織が定めた適用範囲について受けるものです。管理者の立場では、全社かどうかではなく、どの範囲で ISMS を運用するかを自社で決めることを先に考えます。
- ISMS 認証の取得は、必ずしも全社で行うことを要求されません。事業部だけを適用範囲にして認証を受けることができ、認証の範囲は明記されます。
- したがって、最も適切なのは エ です。
ほかの選択肢
- ア 認証を取得する範囲に制限はなく、全社での取得は要求されません。
- イ 事業部だけの適用範囲でも、認証を受けることができます。自ら宣言するしかないわけではありません。
- ウ 適用範囲は、組織が決めて申請するものです。認証機関が審査のあとに決めるものではありません。
覚えておくこと
- ISMS適用範囲:認証は、全社でなくても取得でき、認証の範囲が明記される
- ISMS認証:第三者の認証機関が、ISMS が JIS Q 27001 に基づくか審査して証明する
(テーマ・覚えること)
ISMS 認証の維持に関する記述として、適切なものだけを全て挙げたものはどれか。
- a 認証の有効期限は3年で、3年ごとに全面的な再認証審査を受ける。
- b 初回の認証審査のあとも、年に1回以上、中間的なサーベイランス審査を受ける。
- c 再認証審査は、認証を維持するために、毎年、全面的に行われる。
正解:ア a、b
ポイント
ISMS 認証を維持するための審査の頻度を問う問題です。
考え方と解き方
認証の維持には、年に1回以上の中間的な審査と、3年ごとの更新の審査があります。更新の審査は全面的で、毎年ではありません。頻度を取りちがえない所に注意します。
- a は適切です。有効期限は3年で、3年ごとに再認証審査を受けます。b は適切です。サーベイランス審査は、年に1回以上行われます。c は不適切です。全面的な審査は、3年ごとの再認証審査で、毎年ではありません。
- したがって、適切なのは a、b の全てで、ア です。
ほかの選択肢
- イ c は不適切なので、a、b、c の全てとはなりません。
- ウ c は不適切なので含められません。また、b も適切なので、a、c では組合せが合いません。
- エ c は不適切です。また、a も適切なので、b、c では組合せが合いません。
覚えておくこと
- 認証の有効期限は3年で、3年ごとに全面的な再認証審査を受ける
- 初回の認証審査のあとも、年に1回以上、サーベイランス審査を受ける
(テーマ・覚えること)
C さんが行うマネジメントレビューとして、最も適切なものはどれか。
正解:イ あらかじめ定めた間隔で、監査結果などを踏まえ、改善の機会と ISMS の変更の必要性を決める。
ポイント
マネジメントレビューを、ほかの評価の活動と区別して選ぶ問題です。
考え方と解き方
パフォーマンス評価には、内部監査とマネジメントレビューがあります。内部監査は実施状況を確かめ、マネジメントレビューは経営層が全体を見直して決めます。トップマネジメントの立場では、現場の確認ではなく、見直しと決定を先に考えます。
- マネジメントレビューは、トップマネジメントが、あらかじめ定めた間隔で ISMS を見直す活動です。監査結果などを踏まえて、改善の機会と変更の必要性を決めます。
- したがって、最も適切なのは イ です。
ほかの選択肢
- ア 現場で実施状況を確かめる活動は、内部監査の説明です。
- ウ 認証機関が行う年に1回以上の審査は、サーベイランス審査の説明です。
- エ 管理策の実施記録を残すのは、運用の活動です。
覚えておくこと
- マネジメントレビュー:トップマネジメントが、あらかじめ定めた間隔で ISMS を見直す
- 内部監査:あらかじめ定めた間隔で、ISMS の実施状況を確かめる
- パフォーマンス評価:内部監査やマネジメントレビューなどで、ISMS を評価する
(テーマ・覚えること)
B さんが決める対応のうち、是正処置に当たるものはどれか。
正解:ウ 人事部が退職を決めた時に、情報システム部へ自動で通知される仕組みに変える。
ポイント
事例の対応が、修正と是正処置のどちらに当たるかを問う問題です。
考え方と解き方
修正は、見つかった不適合そのものを除去する処置です。是正処置は、不適合の原因を除去し、再発を防止する処置です。管理者の立場では、見つかった物を直すことと、同じことが起きない仕組みにすることを分けて考えます。
- 原因は、退職の連絡が情報システム部に届かなかったことです。この原因を除去し、再発を防止するのは、自動で通知される仕組みに変える対応です。
- したがって、最も適切なのは ウ です。
ほかの選択肢
- ア 残っていたアカウントを削除するのは、見つかった不適合そのものを除去する修正です。原因は除去されません。
- イ 再度確かめるのは、状況の確認です。原因の除去にも、再発の防止にも当たりません。
- エ 資料に載せるのは、トップマネジメントへの報告です。原因の除去には当たりません。
覚えておくこと
- 是正処置:不適合の原因を除去し、再発を防止するための処置
- 修正:検出した不適合そのものを除去する処置
- 不適合:要求事項を満たしていないこと
(テーマ・覚えること)
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