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セキュリティ関連の組織・機関(CSIRT・SOC・JPCERT/CC)

今の制度の過去問(6回分)では、組織内 CSIRT の構築を支援する資料の選択と、CRYPTREC の役割が、1問ずつ、合わせて2問出ています。

シラバス案 Ver.0.1(2026年9月30日公表)の『4 情報セキュリティ関連組織・関連制度/情報セキュリティに関する組織・機関』

最終更新

問われ方

  • JPCERT/CC が作った、組織内 CSIRT の構築支援の資料を選ぶ形(6回分で1問)
  • CRYPTREC の役割を選ぶ形(6回分で1問)
  • 問われるとしたら:事例で、CSIRT・PSIRT・SOC などの体制の役割を選ぶ形
  • 問われるとしたら:J-CRAT や FIRST などの機関を a〜c の組合せで選ぶ形
  • 問われるとしたら:MITRE や NIST の取り組みを選ぶ形

覚えること

  • 情報セキュリティ委員会:方針や重要事項を審議する、組織の会議体
  • CSIRT:組織内の情報セキュリティ問題を専門に扱う、インシデント対応チーム
  • CSIRT マテリアル:組織内 CSIRT の構築を支援する目的で、JPCERT/CC が作成した資料
  • PSIRT:自社の製品の脆弱性に起因するリスクに対応する、組織内の機能
  • SOC(Security Operation Center):ネットワークや機器を監視し、脅威を検知、分析する部門
  • エシカルハッカー:許可を得て弱点を探し、報告する、善意のハッカー
  • 国家サイバー統括室(NCO):内閣サイバー官を長とし、サイバーセキュリティ戦略本部の事務局を務める
  • JPCERTコーディネーションセンター(JPCERT/CC):国内のインシデント対応を支援する一般社団法人
  • JPCERT/CC は、インシデントの報告受付、対応支援、情報提供などを行う
  • サイバーレスキュー隊(J-CRAT):IPA が運営。標的型サイバー攻撃の被害低減と攻撃の連鎖の遮断を支援
  • FIRST(Forum of Incident Response and Security Teams):国際組織
  • FIRST:世界のインシデント対応チームが、情報交換や協力のために参加する組織
  • CRYPTREC:電子政府で推奨する暗号の安全性を評価、監視する。実装法や運用法も調査、検討する
  • 米国国立標準技術研究所(NIST):サイバーセキュリティフレームワーク(CSF)を公表している
  • MITRE:攻撃者の行動を整理した知識ベース(ATT&CK)を公開している
  • 参考:過去問の NISC は、2025年7月に改組され、国家サイバー統括室(NCO)になった

ひっかけ

  • CSIRT(社内システムのインシデント対応)と PSIRT(自社製品の脆弱性)の取りちがえ
  • CRYPTREC(暗号の評価)と SOC(攻撃の監視)の取りちがえ

想定問題

4問(科目A(四択))。選ぶと、その場で正解と解説が開きます。

想定問題 1科目A(四択)

A 社が、この連絡の窓口と対策の取りまとめを担う体制として、最も適切なものはどれか。

組込み機器を製造販売する A 社の情報セキュリティ管理者の B さんは、外部の研究者から、出荷済みの自社製品に脆弱性があるという連絡を受けた。A 社には、社内のシステムで起きたインシデントに対応する体制と、社内ネットワークを監視する部門がある。B さんは、製品の利用者への情報提供と、修正の提供まで進める体制を決めたい。

正解:エ PSIRT:自社の製品の脆弱性に起因するリスクに対応する、組織内の機能

ポイント

体制ごとの役割から、製品の脆弱性に対応する体制を選ぶ問題です。

考え方と解き方

「自社の製品」の脆弱性に、窓口から修正の提供まで対応するのは、社内システムのインシデント対応や監視とは別の役割です。管理者の立場なら、対象が社内のシステムか、出荷した製品かを先に見分けます。

  1. 問題になっているのは、社内のシステムではなく、出荷済みの自社製品の脆弱性です。窓口から利用者への情報提供、修正の提供までを進める体制が要ります。
  2. 自社の製品の脆弱性に起因するリスクに対応する機能は、PSIRT です。したがって、最も適切なのは エ です。

ほかの選択肢

  • ア CSIRT は、組織内の情報セキュリティ問題を専門に扱う、インシデント対応チームです。今回は社内のシステムではなく製品の脆弱性が対象なので、中心とはなりません。
  • イ SOC は、ネットワークや機器を監視して、脅威を検知、分析する部門です。製品の脆弱性への対応や、修正の提供は役割ではありません。
  • ウ 情報セキュリティ委員会は、方針や重要事項を審議する会議体です。窓口として個別の脆弱性に対応し、修正を進める実務の体制ではありません。

覚えておくこと

  • PSIRT:自社の製品の脆弱性に起因するリスクに対応する、組織内の機能
  • CSIRT:組織内の情報セキュリティ問題を専門に扱う、インシデント対応チーム
  • SOC(Security Operation Center):ネットワークや機器を監視し、脅威を検知、分析する部門

(テーマ・覚えること)

想定問題 2科目A(四択)

組織・機関に関する記述のうち、適切なものだけを全て挙げたものはどれか。

情報セキュリティ管理者の B さんは、部門の勉強会の資料に、組織・機関の説明を次の a〜c にまとめた。
  • a CRYPTREC は、暗号の安全性の評価、監視に加え、適切な実装法や運用法の調査、検討も行う。
  • b FIRST は、日本の組織内 CSIRT が加わる、国内の連絡の場である。
  • c JPCERT/CC は、インシデントの報告受付、対応支援、情報提供などを行う、一般社団法人である。

正解:ウ a、c

ポイント

組織・機関の性格と役割を、取りちがえずに選ぶ問題です。

考え方と解き方

FIRST は、世界のインシデント対応チームが情報交換や協力のために参加する組織です。国内に限った連絡の場ではありません。範囲と役割をセットで押さえます。

  1. a は適切です。CRYPTREC は、暗号の安全性の評価、監視のほか、実装法や運用法も調査、検討します。b は不適切です。FIRST は、世界のインシデント対応チームが参加する組織で、国内の連絡の場ではありません。c は適切です。JPCERT/CC は、一般社団法人で、インシデントの対応支援などを行います。
  2. したがって、適切なのは a、c の全てで、ウ です。

ほかの選択肢

  • ア b は不適切なので含められません。また、c も適切なので、a、b では組合せが合いません。
  • イ b は不適切なので、a、b、c の全てとはなりません。
  • エ b は不適切です。また、a も適切なので、b、c では組合せが合いません。

覚えておくこと

  • CRYPTREC:電子政府で推奨する暗号の安全性を評価、監視する。実装法や運用法も調査、検討する
  • FIRST:世界のインシデント対応チームが、情報交換や協力のために参加する組織
  • JPCERTコーディネーションセンター(JPCERT/CC):国内のインシデント対応を支援する一般社団法人

(テーマ・覚えること)

想定問題 3科目A(四択)

B さんが活用する情報の提供元として、最も適切なものはどれか。

A 社の情報セキュリティ管理者の B さんは、自社の検知の仕組みが、攻撃のどの段階のどの手口に対応しているかを一覧で点検し、抜けを見つけたい。そのために、公開されている情報を使うことにした。

正解:イ MITRE:ATT&CK を公開している。

ポイント

機関の取り組みから、必要な情報の提供元を選ぶ問題です。

考え方と解き方

探している物は「攻撃の段階と手口の一覧」です。ほかの選択肢は、それぞれ正しい取り組みですが、検知の抜けの点検に使う一覧とは別です。NIST の枠組みも似て見えるので、成果の整理と手口の一覧を取りちがえないようにします。管理者の立場なら、何を探しているのかを先に決め、機関の取り組みと照らします。

  1. 必要なのは、攻撃者の行動を段階と手口で整理した情報です。点検の目的は、検知の抜けを見つけることです。
  2. これにあたる ATT&CK を公開しているのは、MITRE です。したがって、最も適切なのは イ です。

ほかの選択肢

  • ア NIST のサイバーセキュリティフレームワーク(CSF)は、リスク管理の成果を整理した枠組みです。攻撃の手口を段階ごとに並べた一覧は、MITRE の ATT&CK です。
  • ウ CRYPTREC は、電子政府で推奨する暗号の安全性を評価、監視する取り組みです。検知の抜けの点検に使う情報ではありません。
  • エ FIRST は、世界のインシデント対応チームが、情報交換や協力のために参加する組織です。手口の一覧の提供元ではありません。

覚えておくこと

  • MITRE:攻撃者の行動を整理した知識ベース(ATT&CK)を公開している
  • 米国国立標準技術研究所(NIST):サイバーセキュリティフレームワーク(CSF)を公表している
  • CRYPTREC:電子政府で推奨する暗号の安全性を評価、監視する。実装法や運用法も調査、検討する

(テーマ・覚えること)

想定問題 4科目A(四択)

B さんが相談する先として、最も適切なものはどれか。

A 社の情報セキュリティ管理者の B さんは、特定の部署に、業務を装った添付ファイル付きのメールが続いて届いていることを確認した。取引先からも、A 社の従業員を名乗る不審なメールが届いたと連絡があった。自社だけでは、侵入の有無と範囲を調べきれない。

正解:ア サイバーレスキュー隊(J-CRAT):IPA が運営する、攻撃を受けた組織への助言と支援の窓口。

ポイント

事例から、支援を求める機関を選ぶ問題です。

考え方と解き方

必要なのは、攻撃を受けた組織への助言と支援です。管理者の立場なら、自社だけで調べきれない時に、外部のどの機関がどんな支援をするかを、先に整理します。

  1. 特定の部署に業務を装ったメールが続き、取引先にも不審なメールが出ています。特定の組織を狙った攻撃の疑いがあり、自社だけでは範囲を調べきれません。
  2. 攻撃を受けた組織に助言と支援をするのは、IPA が運営するサイバーレスキュー隊(J-CRAT)です。したがって、最も適切なのは ア です。

ほかの選択肢

  • イ CRYPTREC は、電子政府で推奨する暗号の安全性を評価、監視する取り組みです。攻撃を受けた組織への支援は行いません。
  • ウ FIRST は、各国のインシデント対応チームが参加し、情報交換や協力を行う組織です。個々の組織が相談する窓口ではありません。
  • エ PSIRT は、自社の製品の脆弱性に対応する組織内の機能です。外部に相談する先ではなく、今回の対象でもありません。

覚えておくこと

  • サイバーレスキュー隊(J-CRAT):IPA が運営。標的型サイバー攻撃の被害低減と攻撃の連鎖の遮断を支援
  • JPCERTコーディネーションセンター(JPCERT/CC):国内のインシデント対応を支援する一般社団法人
  • FIRST:世界のインシデント対応チームが、情報交換や協力のために参加する組織

(テーマ・覚えること)

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