分野 E|セキュリティ・倫理
フェイクニュースとデータの不正(ねつ造・盗用・エコーチェンバー)
今の制度の過去問(3回分)には出ていませんが、新しいシラバス案(Ver.0.1)にある項目です。問われるとしたらの形でまとめています。
シラバス案 Ver.0.1(2026年8月31日公表)の『7-27-1 情報倫理・情報モラル』
最終更新
よく出る形
- 問われるとしたら:事例で、データの不正(ねつ造・改ざん・盗用)を選ぶ形
- 問われるとしたら:偽情報・誤情報・悪意ある情報の説明を選ぶ形
- 問われるとしたら:SNS の投稿を共有するときの対応の a〜c の組合せの形
- 問われるとしたら:エコーチェンバーとフィルターバブルの説明を選ぶ形
覚えること
- データのねつ造:存在しないデータや結果を作ること
- データの改ざん:データや結果を、真正でないものに加工すること
- データの盗用:他者のアイデアやデータを、了解や適切な表示なく使うこと
- 偽情報(ディスインフォメーション):危害を与えるため、意図して作られたウソの情報
- 誤情報(ミスインフォメーション):悪意はなく、勘違いや誤解で広まった間違い情報
- 悪意ある情報(マルインフォメーション):攻撃や誤解を狙って広められる情報
- フェイクニュース:偽情報と誤情報を合わせた、偽・誤情報の呼び名
- ファクトチェック:情報が事実に基づくかを調べ、結果を共有する真偽検証の活動
- SNS の投稿の共有:共有の数は根拠にならない。報道や出どころ、画像の加工を確かめてから共有する
- エコーチェンバー:似た意見の人どうしの発信で、自分の意見が強まる状況
- フィルターバブル:アルゴリズムが選んだ、関心に合う情報に囲まれる状況
- 参考:今のシラバスの用語例にある「チェーンメール」は、案の用語例にない
ひっかけ
- 誤情報は悪意なく広まった間違いで、意図して作ればニセの偽情報
- ねつ造は新しく作り、改ざんは今あるものを変える
- エコーチェンバーは人の集まり、フィルターバブルは表示の仕組みが原因
想定問題
4問(四肢択一)。選ぶと、その場で正解と解説が開きます。
B さんの行為に関する説明として、最も適切なものはどれか。
正解:エ 実際には存在しない回答を作り出しているので、データのねつ造に当たる。
ポイント
データの不正を、ねつ造・改ざん・盗用のどれに当たるかで区別する問題です。
考え方と解き方
3つの用語は、元になるデータが実際にあるかどうかで見分けます。架空の回答を足した場面を、数値の書き換えと読むと、改ざんを選んでしまいます。
- B さんは、実際にはない回答用紙を作り、集計に加えています。
- 存在しないデータを作成する行為は、データのねつ造です。
- したがって、最も適切なのは エ です。
ほかの選択肢
- ア 盗用は、他者のアイデアやデータを、了解や適切な表示なく使う行為です。B さんは、他者の回答を使っていません。
- イ 改ざんは、実際にあるデータを真正でないものに加工する行為です。B さんは、集めた 80 件の回答の数値を変えていません。
- ウ 存在しない回答を集計に加えているので、集計の方法に誤りがなくても、データの不正に当たります。
覚えておくこと
- データのねつ造:存在しないデータや結果を作ること
- データの改ざん:データや結果を、真正でないものに加工すること
- データの盗用:他者のアイデアやデータを、了解や適切な表示なく使うこと
(テーマ・覚えること)
誤情報(ミスインフォメーション)に該当するものはどれか。
正解:イ 勘違いや誤解により、事実と異なる内容が、悪意なく広まった情報
ポイント
偽情報・誤情報の区別のうち、誤情報の意味を問う問題です。
考え方と解き方
間違った内容が広まっていれば全て同じ、と考えて、広めた意図の有無を見落とすと、危害を与える意図のあるアを選びます。
- 誤情報(ミスインフォメーション)は、危害を引き起こす意図で作られたものではなく、勘違いや誤解により拡散した間違い情報です。
- イは、事実と異なる内容が、悪意なく広まっているので、これに当たります。
- したがって、誤情報に該当するのは イ です。
ほかの選択肢
- ア 偽情報(ディスインフォメーション)の説明です。危害を与えるために、意図して作られたウソの情報です。
- ウ 悪意ある情報(マルインフォメーション)の説明です。攻撃や誤解させる狙いのある情報で、悪意なく広まった間違いではありません。
- エ 事実に基づく正確な情報で、間違い情報ではないので、誤情報には当たりません。
覚えておくこと
- 偽情報(ディスインフォメーション):危害を与えるため、意図して作られたウソの情報
- 誤情報(ミスインフォメーション):悪意はなく、勘違いや誤解で広まった間違い情報
- 悪意ある情報(マルインフォメーション):攻撃や誤解を狙って広められる情報
(テーマ・覚えること)
B さんが行う対応に関する記述として、適切なものだけを全て挙げたものはどれか。
- a 多くの人が共有している投稿なので、事実に基づくと考えてよいとして、確かめずに共有する。
- b 新聞やテレビの報道、ファクトチェック記事で、どう言われているかを調べてから、共有する。
- c 投稿に添付された画像が、加工されていないかを確かめてから、共有する。
正解:ウ b、c
ポイント
SNS の投稿を共有するときの対応を、ファクトチェックの考え方で判定する問題です。
考え方と解き方
共有されている数は、内容が事実かどうかの根拠になりません。多いから正しいと考えて、a を適切と判定すると誤ります。
- a は不適切です。共有の数は、事実に基づくかどうかの根拠になりません。
- b は適切です。報道やファクトチェック記事を調べることは、真偽を確かめる行動の一つです。
- c は適切です。画像が加工されていないかも、共有する前に確かめる点の一つです。
- したがって、適切なのは b、c で、ウ です。
ほかの選択肢
- ア a を入れすぎ、c を入れ損ねています。a は不適切で、c は適切です。
- イ a を入れすぎています。a は不適切で、確かめずに共有する対応です。
- エ b を入れ損ねています。ほかの情報源でも確かめる b は適切です。
覚えておくこと
- ファクトチェック:情報が事実に基づくかを調べ、結果を共有する真偽検証の活動
- SNS の投稿の共有:共有の数は根拠にならない。報道や出どころ、画像の加工を確かめてから共有する
(テーマ・覚えること)
エコーチェンバーとフィルターバブルに関する記述として、最も不適切なものはどれか。
正解:ア エコーチェンバーは、アルゴリズムが選んだ、関心に合う情報に囲まれて、偏っていく状況をいう。
ポイント
エコーチェンバーとフィルターバブルの意味を、取りちがえずに選ぶ問題です。
考え方と解き方
エコーチェンバーは人の集まり、フィルターバブルは表示の仕組みが原因です。どちらも情報が偏る点が同じなので、説明が入れかわっていても、気づきにくくなります。
- アは、アルゴリズムが選んだ情報に囲まれる状況を、エコーチェンバーの説明にしています。この状況は、フィルターバブルです。
- したがって、最も不適切なのは ア です。正しくは、エコーチェンバーは、似た意見の人どうしの発信で、自分の意見が強まる状況です。
ほかの選択肢
- イ 適切です。似た意見の人どうしが発信し合い、自分の意見が強まる状況は、エコーチェンバーです。
- ウ 適切です。フィルターバブルは、履歴などを基にアルゴリズムが選んだ情報に囲まれる状況です。
- エ 適切です。どちらも、自分と異なる意見や情報に触れにくくなる点が共通します。
覚えておくこと
- エコーチェンバー:似た意見の人どうしの発信で、自分の意見が強まる状況
- フィルターバブル:アルゴリズムが選んだ、関心に合う情報に囲まれる状況
(テーマ・覚えること)
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