分野 E|セキュリティ・倫理
情報モラルとネチケット(メール誤送信・BCC・デジタルタトゥー)
今の制度の過去問(3回分)では、電子メールの宛先欄(Cc と Bcc)に関する問題が、合わせて2問出ています。
シラバス案 Ver.0.1(2026年8月31日公表)の『7-27-1 情報倫理・情報モラル』
最終更新
よく出る形
- Bcc(受信者に見えない宛先)に入れたアドレスの見え方を選ぶ(3回分で2問)
- 問われるとしたら:事例で、メール誤送信を防ぐ対応を選ぶ形
- 問われるとしたら:デジタルタトゥーなどの用語の説明を選ぶ形
- 問われるとしたら:動画の撮影・配信での留意点の a〜c の組合せの形
覚えること
- デジタルシティズンシップ:デジタル技術で社会に参加し、責任ある市民となるためのスキル
- ネチケット(ネットマナー):ネット上で守るべき、相手への配慮を含むマナー
- 撮影・録音・配信の同意:他人の姿や声を扱うときは、事前に本人の同意を得る
- To(宛先)と Cc(写しの宛先):入力したアドレスは、ほかの受信者に見える
- Bcc:入力したアドレスが、ほかの受信者に表示されない宛先欄
- Bcc の受信者:To と Cc の宛先は見えるが、ほかの Bcc の宛先は見えない
- メール誤送信:宛先の取りちがえや、Cc と Bcc の入れまちがいなどで起きる
- 誤送信の防止:送信前に、宛先のアドレスと To・Cc・Bcc の欄を確かめる
- 多人数への一斉送信:通信事業者が提供する同報メールサービスなども検討する
- デジタルタトゥー:ネットに載せた情報が、拡散や保存で消しにくく残ること
- ヘイトスピーチ:特定の国の出身者であることのみを理由に、排除や危害を加えようとする言動
- トロッコ問題:どちらを選んでも犠牲が出る場面で、判断の理由を考える倫理の問い
- フィルタリング:有害なサイトへのアクセスを制限する仕組み。大人も使える
- ペアレンタルコントロール:親などが、子どもに有害なサイトやコンテンツを見せないよう、利用に制限をかける
- 参考:今のシラバスで同報メールは「インターネットサービス」の用語例。案では情報倫理の用語例
ひっかけ
- Cc の宛先は全員に見え、Bcc の宛先は見えない
- フィルタリングは見る範囲を制限する仕組みで、投稿を消す仕組みではない
想定問題
4問(四肢択一)。選ぶと、その場で正解と解説が開きます。
B さんが行う対応として、最も適切なものはどれか。
正解:ウ 送信前に、宛先のアドレスと To、Cc、Bcc の欄が意図どおりかを確かめる。
ポイント
メールの一斉送信で起きた誤送信を、どう防ぐかを問う問題です。
考え方と解き方
見えてしまったあとの手当ても対策に見えますが、見えたアドレスは元に戻りません。防ぐには、送る前の入力で止める必要があります。
- B さんが送信前に、宛先のアドレスと To、Cc、Bcc の欄が意図どおりかを確かめれば、取りちがえに気づいて、防げます。
- したがって、最も適切なのは ウ です。
ほかの選択肢
- ア 本文での依頼は、アドレスが見えてしまったあとの話で、見えること自体を防ぎません。
- イ 件名の印は、全員宛ての案内だと知らせるだけで、宛先の入力欄の取りちがえを防ぎません。
- エ 送信後に削除を依頼しても、すでに見えたアドレスは元に戻らず、防ぐ対応になりません。
覚えておくこと
- 誤送信の防止:送信前に、宛先のアドレスと To・Cc・Bcc の欄を確かめる
- メール誤送信:宛先の取りちがえや、Cc と Bcc の入れまちがいなどで起きる
(テーマ・覚えること)
A 社の B さんが行う動画の撮影と配信に関する記述として、適切なものだけを全て挙げたものはどれか。
- a 研修の受講者の顔や声が動画に入る場合は、撮影や配信の前に、受講者の同意を得る。
- b コメント欄でも、相手の気持ちを考えた書き込みをするよう、利用者に呼びかける。
- c 特定の国の出身者を排除しようとする書き込みがあっても、意見の一つなので、そのままにしておく。
正解:ア a、b
ポイント
撮影・配信の同意、ネット上のマナー、ヘイトスピーチへの対応を、a〜c で判定する問題です。
考え方と解き方
動画を扱う側は、映る人の同意、書き込む人のマナー、差別的な書き込みへの対応のそれぞれに責任があります。排除を求める書き込みを、意見の一つと考えて c を適切とすると、選びまちがえます。
- a は適切です。人の顔や声を扱うので、撮影や配信の前に、本人の同意を得ます。
- b は適切です。コメント欄でも、相手への配慮を含むマナー(ネチケット)を守るよう呼びかけます。
- c は不適切です。特定の国の出身者であることのみを理由に、排除しようとする言動はヘイトスピーチで、許されない言動です。
- したがって、適切なのは a、b で、ア です。
ほかの選択肢
- イ c を入れすぎています。排除を求める書き込みを、そのままにしておくことは適切ではありません。
- ウ a を入れ損ね、c を入れすぎています。受講者の同意を得るのは適切です。
- エ a、b を入れ損ねています。適切な記述が a、b にあり、c は不適切です。
覚えておくこと
- 撮影・録音・配信の同意:他人の姿や声を扱うときは、事前に本人の同意を得る
- ネチケット(ネットマナー):ネット上で守るべき、相手への配慮を含むマナー
- ヘイトスピーチ:特定の国の出身者であることのみを理由に、排除や危害を加えようとする言動
(テーマ・覚えること)
デジタルタトゥーに該当するものはどれか。
正解:エ ネットに公開した投稿や画像が、拡散や保存をされ、あとから消しても残り続けること
ポイント
ネットに公開した情報が残り続けることを表す用語を問う問題です。
考え方と解き方
どれもネットやメールに関わる言葉なので、出来事(誤送信)や行為(書き込み)と、情報が残り続ける状態とを分けて見ます。
- デジタルタトゥーは、一度ネットに公開した投稿や画像が、拡散や保存をされ、あとから削除しても完全には消せないことをいいます。
- したがって、デジタルタトゥーに該当するのは エ です。
ほかの選択肢
- ア メール誤送信の説明です。宛先を取りちがえて、意図しない相手に届く出来事です。
- イ ヘイトスピーチの説明です。特定の国の出身者であることのみを理由にした、排除の言動です。
- ウ フィルタリングの利用の説明です。有害なサイトへのアクセスを制限する仕組みです。
覚えておくこと
- デジタルタトゥー:ネットに載せた情報が、拡散や保存で消しにくく残ること
- ヘイトスピーチ:特定の国の出身者であることのみを理由に、排除や危害を加えようとする言動
- フィルタリング:有害なサイトへのアクセスを制限する仕組み。大人も使える
(テーマ・覚えること)
ペアレンタルコントロールに関する記述として、最も適切なものはどれか。
正解:イ 親などが、有害なサイトやコンテンツを見られないよう、子どもの利用に制限をかける仕組み
ポイント
子どもを有害な情報から守る使い方として、ペアレンタルコントロールの意味を問う問題です。
考え方と解き方
どの選択肢も、有害なサイトを見られないよう子どもの利用に制限をかける点は同じなので、制限の中身だけを見ても選べません。
- ペアレンタルコントロールは、親などが、子どもに有害なサイトやコンテンツを見せないよう、利用に制限をかける仕組みです。制限をかける人が親などの保護する側かを見ます。
- したがって、最も適切なのは イ です。
ほかの選択肢
- ア 制限をかけるのは親などで、子ども自身が自分に制限をかける仕組みではありません。
- ウ 制限をかけるのは親などで、子どもの友人が制限をかける仕組みではありません。
- エ 制限をかけるのは親などで、サイトの運営者が制限をかける仕組みではありません。
覚えておくこと
- ペアレンタルコントロール:親などが、子どもに有害なサイトやコンテンツを見せないよう、利用に制限をかける
- フィルタリング:有害なサイトへのアクセスを制限する仕組み。大人も使える
(テーマ・覚えること)
このテーマの過去問
過去問を解く(2問)同じ分野のテーマ(セキュリティ・倫理)
- 情報セキュリティの脅威(なりすまし・ソーシャルエンジニアリング・シャドーIT)今の制度の過去問(3回分)では、脅威と脆弱性の用語、IoT 機器の脅威と対策、ダークウェブが、合わせて5問出ています。
- マルウェアの種類(ランサムウェア・トロイの木馬・スパイウェア)今の制度の過去問(3回分)では、ランサムウェアの説明が1問出ています。
- SQLインジェクション・XSS・DoS攻撃・パスワードリスト攻撃今の制度の過去問(3回分)では、バッファオーバーフローへの対策と、ゼロデイ攻撃・DDoS 攻撃・ブルートフォース攻撃の区別が、合わせて2問出ています。
- フィッシング・標的型攻撃・中間者攻撃とAIを悪用した攻撃今の制度の過去問(3回分)には出ていませんが、新しいシラバス案(Ver.0.1)にある項目です。問われるとしたらの形でまとめています。
- 情報セキュリティの考え方とマネジメント(機密性・完全性・可用性・ゼロトラスト)今の制度の過去問(3回分)では、3要素の区別、ゼロトラスト、ISMS の最初の手順、経営者の役割、インシデントの管理が、合わせて7問出ています。
- リスクアセスメント(情報資産台帳・リスク分析・リスク評価)今の制度の過去問(3回分)では、ISMS の活動としての、情報資産の洗い出しとリスクの特定・分析・評価が、1問出ています。
- リスク対応(リスク回避・移転・分散・保有)今の制度の過去問(3回分)では、リスク共有の例と、リスク対応の分類の記述が、合わせて2問出ています。
- 情報セキュリティポリシー・CSIRT・ISMAP・各種ガイドライン今の制度の過去問(3回分)では、情報セキュリティ方針の記述、ポリシーを作る作業の順番、CSIRT の活動の例が、合わせて3問出ています。
- マルウェア対策とランサムウェア対策(パターンマッチング・バックアップ)今の制度の過去問(3回分)では、ランサムウェア対策のバックアップが2問、マルウェア感染を防ぐ対策が1問、合わせて3問出ています。
- 暗号(共通鍵暗号・公開鍵暗号・ハッシュ関数)今の制度の過去問(3回分)では、共通鍵暗号方式と公開鍵暗号方式が2問、ハッシュ関数が1問、ブロックチェーンの適用例が1問、合わせて4問出ています。
- デジタル証明書・デジタル署名・PKI今の制度の過去問(3回分)では、PKI と認証局、CRL、デジタル署名、リスクベース認証が、合わせて5問出ています。
- 利用者認証(多要素認証・パスキー・ワンタイムパスワード)今の制度の過去問(3回分)では、利用者認証の用語の説明を選ぶ問題が1問、所有を使った認証の例を選ぶ問題が1問、合わせて2問出ています。
- 生体認証(顔認証・静脈認証・本人拒否率FRR・他人受入率FAR)今の制度の過去問(3回分)では、生体認証の例を選ぶ問題が1問、他人受入率と本人拒否率の関係を選ぶ問題が2問、合わせて3問出ています。
- 脆弱性対策とセキュリティ製品(ファイアウォール・WAF・IDS・IPS・EDR)今の制度の過去問(3回分)では、WAF と IDS の説明が、合わせて2問出ています。
- フェイクニュースとデータの不正(ねつ造・盗用・エコーチェンバー)今の制度の過去問(3回分)には出ていませんが、新しいシラバス案(Ver.0.1)にある項目です。問われるとしたらの形でまとめています。
- AI倫理とAIのリスク(ハルシネーション・説明可能なAI・生成AIの利用上の注意)今の制度の過去問(3回分)では、ハルシネーションと、AI を使うときの留意点が、合わせて2問出ています。
- 著作権・特許法・商標法・不正競争防止法(営業秘密)今の制度の過去問(3回分)では、著作権、産業財産権、不正競争防止法(限定提供データ)が、合わせて6問出ています。
- 労働基準法・労働契約法・36協定(労働時間と働き方)今の制度の過去問(3回分)には出ていませんが、新しいシラバス案(Ver.0.1)にある項目です。問われるとしたらの形でまとめています。
- 労働者派遣法・偽装請負・パワハラ防止法・公益通報者保護法今の制度の過去問(3回分)では、労働者派遣と偽装請負が、合わせて2問出ています。
- 特定商取引法・景品表示法・資金決済法(取引関連法規)今の制度の過去問(3回分)には出ていませんが、新しいシラバス案(Ver.0.1)にある項目です。問われるとしたらの形でまとめています。
- 民法と契約(請負契約・準委任契約・守秘契約NDA・ライセンス契約)今の制度の過去問(3回分)では、請負契約の注文者と請負業者の権利と義務が、1問出ています。
- AI基本法・デジタル社会形成基本法・リサイクル法(デジタル・環境関連法規)今の制度の過去問(3回分)では、官民データ活用推進基本法で、官民データを所有する組織を問う問題が、1問出ています。
- 個人情報保護法(個人データ・要配慮個人情報・匿名加工情報)今の制度の過去問(3回分)では、匿名加工情報の説明を選ぶ問題が、1問出ています。
- マイナンバー法・GDPR・忘れられる権利今の制度の過去問(3回分)には出ていませんが、新しいシラバス案(Ver.0.1)にある項目です。問われるとしたらの形でまとめています。
- オプトイン・オプトアウト・第三者提供・データマスキング(同意の取得)今の制度の過去問(3回分)では、個人データの提供で本人の同意が要らない場合が、1問出ています。
- 不正アクセス禁止法(アクセス制御機能・不正アクセス行為)今の制度の過去問(3回分)では、不正アクセス禁止法で規制される行為を選ぶ問題が、1問出ています。
- ウイルス作成罪・サイバーセキュリティ基本法・特定電子メール法今の制度の過去問(3回分)では、サイバーセキュリティ基本法が2問、特定電子メール法が1問、合わせて3問出ています。