分野 E|セキュリティ・倫理
脆弱性対策とセキュリティ製品(ファイアウォール・WAF・IDS・IPS・EDR)
今の制度の過去問(3回分)では、WAF と IDS の説明が、合わせて2問出ています。
シラバス案 Ver.0.1(2026年8月31日公表)の『6-25-1 セキュリティ対策のソリューション・サービス』
最終更新
よく出る形
- WAF(Web アプリの防御)の説明を選ぶ(3回分で1問)
- IDS(侵入検知システム)の説明を選ぶ(3回分で1問)
- 問われるとしたら:事例で、使う製品や取る対応を選ぶ形
- 問われるとしたら:製品の役割の a〜c の組合せの形
- 問われるとしたら:脆弱性検査など、脆弱性管理の用語を選ぶ形
覚えること
- 脆弱性:サイバーセキュリティ上の問題となる可能性がある弱点
- 脆弱性管理:OS やソフトウェアの弱点を把握し、更新などで解消すること
- OS アップデート:OS の一部または全部のプログラムを更新すること
- セキュリティパッチ(修正プログラム):脆弱性などを修正するために配布されるプログラム
- 脆弱性への対応:公開された修正プログラムは、対象の端末を把握して適用する
- 脆弱性検査:システムの弱点を洗い出し、結果を報告書にまとめる作業
- 脆弱性情報の取得:使っている製品の弱点の情報を、公的機関などの公表から集めること
- URL フィルタリング(Web フィルタリング):危険なサイトへの接続を、URL を基に制限する仕組み
- マルウェア対策ソフト:コンピュータをウイルスから防御するソフトウェア
- ファイアウォール:外部と内部のネットワークの境に置き、不正な侵入を防ぐシステム
- WAF:Web アプリケーションへの通信を監視し、脆弱性への攻撃を防ぐ仕組み
- IDS:不正な通信を検知して、管理者に知らせる仕組み
- IPS(侵入防止システム):検知に加えて、不正な通信を自動で遮断する仕組み
- EDR:端末の操作や動作を監視し、攻撃を見つけ次第、対処する仕組み
- EDR の位置づけ:端末への侵入を許したあとの被害を抑えることが主な目的
- 参考:今のシラバスの用語例にある DLP、DMZ、VPN、SIEM は、案の用語例にない
ひっかけ
- IDS は検知して知らせるまで、IPS は遮断までを行う
- 脆弱性検査は弱点を見つける作業で、修正する作業ではない
- ファイアウォールを導入しても、OS の弱点は更新で解消する
想定問題
4問(四肢択一)。選ぶと、その場で正解と解説が開きます。
A 社が導入する対策として、最も適切なものはどれか。
正解:イ EDR
ポイント
侵入を許したあとの端末を守る対策として、どの製品を選ぶかを問う問題です。
考え方と解き方
製品は、守る場所と、守る段階で分かれます。EDR は端末の中の動きを見る製品で、入口で侵入を防ぐ製品とは段階が違います。
- A 社が求めているのは、侵入されたあとに、端末の操作や動作を監視し、不審な挙動を見つけ次第、対処することです。
- この役割を持つ製品は EDR です。
- したがって、最も適切なのは イ です。
ほかの選択肢
- ア ファイアウォールは、外部と内部のネットワークの境で不正な侵入を防ぐ物で、侵入されたあとの端末の動作は見ません。
- ウ WAF は、Web アプリケーションへの通信を監視して脆弱性への攻撃を防ぐ物で、端末の動作の監視には使いません。
- エ URL フィルタリングは、危険なサイトへの接続を制限する物で、侵入されたあとの端末の動作の監視には使いません。
覚えておくこと
- EDR:端末の操作や動作を監視し、攻撃を見つけ次第、対処する仕組み
- EDR の位置づけ:端末への侵入を許したあとの被害を抑えることが主な目的
(テーマ・覚えること)
脆弱性管理における、脆弱性検査に該当するものはどれか。
正解:ウ システムに潜む弱点を洗い出し、結果を報告書にまとめること
ポイント
脆弱性管理の活動のうち、脆弱性検査がどれに当たるかを問う問題です。
考え方と解き方
脆弱性管理には、弱点を見つける活動と、弱点を解消する活動があります。更新や適用のように直す活動を、検査と取りちがえやすい所です。
- 脆弱性検査は、システムに潜む弱点を洗い出し、結果を報告書にまとめる作業です。
- したがって、脆弱性検査に該当するのは ウ です。
ほかの選択肢
- ア 修正プログラム(セキュリティパッチ)の適用の説明です。見つかった弱点を解消する作業で、洗い出す作業ではありません。
- イ OS アップデートの説明です。プログラムを更新する作業で、弱点を洗い出す作業ではありません。
- エ 脆弱性情報の取得の説明です。公表された弱点の情報を集める作業で、システムの弱点を洗い出す作業ではありません。
覚えておくこと
- 脆弱性検査:システムの弱点を洗い出し、結果を報告書にまとめる作業
- 脆弱性管理:OS やソフトウェアの弱点を把握し、更新などで解消すること
(テーマ・覚えること)
セキュリティ対策の役割に関する記述として、適切なものだけを全て挙げたものはどれか。
- a URL フィルタリングを導入すると、従業員が危険なサイトへ接続しようとしたときに、その接続を制限できる。
- b ファイアウォールを導入すると、外部と内部のネットワークの境で、不正な侵入を防げる。
- c IDS を導入すると、不正な通信を検知したときに、その通信を自動で遮断できる。
正解:ア a、b
ポイント
URL フィルタリング、ファイアウォール、IDS の役割を、a〜c で判定する問題です。
考え方と解き方
IDS と IPS は名前が似ています。検知して知らせるだけの IDS に、遮断までの役割を求めると、c を適切と判定してしまいます。
- a は適切です。URL フィルタリングは、危険なサイトへの接続を制限する仕組みです。
- b は適切です。ファイアウォールは、外部と内部のネットワークの境に置き、不正な侵入を防ぎます。
- c は不適切です。IDS は不正な通信を検知して知らせる仕組みで、自動で遮断まで行うのは IPS です。
- したがって、適切なのは a、b で、ア です。
ほかの選択肢
- イ c を入れすぎています。IDS が行うのは検知して知らせるところまでで、自動で遮断するのは IPS です。
- ウ a を入れ損ね、c を入れすぎています。URL フィルタリングによる接続の制限は適切です。
- エ a、b を入れ損ねています。適切な記述が a、b にあり、c は不適切です。
覚えておくこと
- URL フィルタリング(Web フィルタリング):危険なサイトへの接続を、URL を基に制限する仕組み
- IDS:不正な通信を検知して、管理者に知らせる仕組み
- IPS(侵入防止システム):検知に加えて、不正な通信を自動で遮断する仕組み
(テーマ・覚えること)
B さんの対応として、最も適切なものはどれか。
正解:エ 対象の端末を把握した上で、更新プログラムを適用して、脆弱性を解消する。
ポイント
OS の脆弱性を修正する更新プログラムが公開されたときの対応を問う問題です。
考え方と解き方
ファイアウォールやマルウェア対策ソフトが入っていれば、更新しなくても守られると考えると、アやウを選びます。
- 修正プログラム(セキュリティパッチ)は、脆弱性などを修正するために配布されるプログラムです。公開されたら、対象の端末を把握して適用します。
- したがって、最も適切なのは エ です。
ほかの選択肢
- ア マルウェア対策ソフトは、ウイルスから防御するソフトウェアで、OS の弱点は直りません。適用しないと、弱点が残ります。
- イ 被害を確認してからでは遅く、弱点を直すために、公開された更新プログラムを適用します。
- ウ ファイアウォールは、外部と内部のネットワークの境で不正な侵入を防ぐ物で、OS の弱点は直りません。
覚えておくこと
- 脆弱性への対応:公開された修正プログラムは、対象の端末を把握して適用する
- セキュリティパッチ(修正プログラム):脆弱性などを修正するために配布されるプログラム
(テーマ・覚えること)
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