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生産システム(かんばん方式・JIT・FA・MES・CAD)

今の制度の過去問(3回分)では、JIT とリーン生産方式のムダが、合わせて2問出ています。

シラバス案 Ver.0.1(2026年8月31日公表)の『4-13-1 エンジニアリングシステム』

最終更新

よく出る形

  • JIT(ジャストインタイム)の考え方を選ぶ(3回分で1問)
  • リーン生産方式(ムダを省く方式)のムダに当たる物を選ぶ(3回分で1問)
  • 問われるとしたら:MES(製造実行システム)など、生産のシステムを選ぶ形
  • 問われるとしたら:かんばん方式(札で引き取りを指示する方式)の記述を選ぶ形
  • 問われるとしたら:事例で、セル生産方式(チームで完成まで受け持つ方式)を選ぶ形
  • 問われるとしたら:CAD(コンピュータによる設計)などの a〜c の組合せの形

覚えること

  • JIT(ジャストインタイム):必要な物を、必要な時に、必要な量だけ調達し生産して、工程間の在庫を減らす考え方
  • かんばん方式:かんばん(札)で指示し、後工程が引き取った分だけ前工程が生産する方式
  • かんばん方式と JIT:かんばん方式は、JIT を実現する手段の一つ
  • リーン生産方式:日本の自動車メーカーの生産方式を整理し体系化した、ムダをなくすことを目指す生産方式
  • ムダ:待機や必要以上の加工など、付加価値を生まない動作
  • ムラ:担当者によって品質などが異なる、ばらつきのある作業
  • ムリ:組織の能力以上に負荷をかけること(無謀な計画や、体に負担のかかる作業)
  • セル生産方式:1人または少人数のチームが、セルごとに部品の組立から完成までを受け持つ方式
  • MES:製造工程の状況の把握や管理、作業者への指示や支援などを行う生産管理システム
  • CAD:コンピュータを使って、製品や部品の設計図を作成するシステム
  • 参考:案の用語例にあるセル生産方式と MES は、今のシラバスの用語例にない

ひっかけ

  • MESは現場の状況の管理、CADは設計で、役割が別
  • JITは在庫を減らす考え方で、欠品を防ぐために在庫を厚くする考え方ではない
  • かんばん方式の札は、引き取りと生産の指示に使う物で、品質の検査の結果を伝える物ではない

想定問題

4問(四肢択一)。選ぶと、その場で正解と解説が開きます。

想定問題 1四肢択一

工場で、各工程の進み具合や作業の実績を把握し、作業者への指示や支援を行う生産管理システムはどれか。

正解:エ MES

ポイント

製造現場の状況を把握して管理するシステムを選ぶ問題です。

考え方と解き方

生産のシステムは、設計、解析、資材の計算、現場の管理と、受け持つ場面で分かれます。工場で使うという共通点だけで選ぶと、どれも当てはまるように見えます。

  1. 製造工程の状況の把握や管理、作業者への指示や支援などを行う生産管理システムは、MES です。
  2. したがって、該当するのは エ です。

ほかの選択肢

  • ア CAD は、コンピュータを使って、製品や部品の設計図を作成するシステムです。工程の進み具合の管理は目的ではありません。
  • イ CAE は、製品の強度や性能などを、コンピュータ上で解析する仕組みです。作業の実績の把握や指示は行いません。
  • ウ MRP は、生産計画をもとに、必要な資材の量と時期を計算する仕組みです。作業者への指示や、工程の進み具合の管理を行う仕組みではありません。

覚えておくこと

  • MES:製造工程の状況の把握や管理、作業者への指示や支援などを行う生産管理システム

(テーマ・覚えること)

想定問題 2四肢択一

かんばん方式に関する記述として、最も不適切なものはどれか。

正解:ウ 札は、部品の品質の検査の結果を、工程の間で知らせるために使う。

ポイント

かんばん方式で、札の使い道と、引き取りや JIT との関係を判断する問題です。

考え方と解き方

札の使い道を、引き取りと生産の指示のほかにも広げて考えると、検査の結果を知らせる記述を適切と読んでしまいます。

  1. かんばん方式では、後工程が使った分を前工程へ引き取りに行き、前工程は引き取られた分を生産します。札は引き取りや生産の指示に使う物で、品質の検査の結果を知らせるための物ではありません。
  2. したがって、最も不適切なのは ウ です。正しくは、札は引き取りや生産の指示に使います。

ほかの選択肢

  • ア かんばん方式の説明として適切です。後工程が起点になり、使った分を前工程へ引き取りに行く形で生産が進みます。
  • イ かんばん方式の説明として適切です。必要な物を必要な時に必要な量だけ作る JIT を実現する手段の一つです。
  • エ かんばん方式の説明として適切です。引き取られた分だけを生産するので、作りすぎを防ぎ、工程間の在庫を少なく抑えられます。

覚えておくこと

  • かんばん方式:かんばん(札)で指示し、後工程が引き取った分だけ前工程が生産する方式
  • かんばん方式と JIT:かんばん方式は、JIT を実現する手段の一つ

(テーマ・覚えること)

想定問題 3四肢択一

これらの説明のうち、適切なものだけを全て挙げたものはどれか。

製造業の A 社は、工場の生産の方式やシステムについて、次の a〜c の説明を確認している。
  • a CAD は、コンピュータを使って、製品や部品の設計図を作成するために使われる。
  • b リーン生産方式は、日本の自動車メーカーの生産方式を整理し、ムダをなくすことを目指す。
  • c JIT は、欠品を防ぐために、工程の間に在庫を多めに持っておく考え方である。

正解:ア a、b

ポイント

CAD、リーン生産方式、JIT の役割を、a〜c で判定する問題です。

考え方と解き方

欠品を防ぐことを優先すると、在庫を厚くする考え方と取りちがえて、c を適切としてしまいます。

  1. a は適切です。設計図の作成にコンピュータを使うのは、CAD です。
  2. b は適切です。リーン生産方式は、生産方式を整理して、ムダをなくすことを目指します。
  3. c は不適切です。JIT は、必要な物を必要な時に必要な量だけ調達し生産して、工程間の在庫を減らす考え方で、在庫を多めに持つ考え方ではありません。
  4. したがって、適切なのは a、b で、ア です。

ほかの選択肢

  • イ c を適切としていますが、JIT は在庫を減らす考え方なので、c は不適切です。また、適切な b が入っていません。
  • ウ b は適切ですが、a の CAD の説明も適切なので、b だけでは足りません。
  • エ c を適切としていますが、c は不適切です。また、適切な a が入っていません。

覚えておくこと

  • CAD:コンピュータを使って、製品や部品の設計図を作成するシステム
  • リーン生産方式:日本の自動車メーカーの生産方式を整理し体系化した、ムダをなくすことを目指す生産方式
  • JIT(ジャストインタイム):必要な物を、必要な時に、必要な量だけ調達し生産して、工程間の在庫を減らす考え方

(テーマ・覚えること)

想定問題 4四肢択一

この生産の進め方を表す語として、最も適切なものはどれか。

B 社の組立工場は、長い流れ作業のラインをやめ、1 人または少人数のチームが、一つの作業場所で、部品の組立から完成までを受け持つ形に切りかえた。

正解:イ セル生産方式

ポイント

少人数のチームが組立から完成までを受け持つ生産の進め方を選ぶ問題です。

考え方と解き方

在庫の減らし方やムダの省き方を表す名前も、生産の進め方の語なので、組立の受け持ち方の話にも当てはまるように見えます。受け持つ範囲が決め手です。

  1. B 社の工場では、1 人または少人数のチームが、部品の組立から完成までを受け持っています。
  2. このように、1 人または少人数のチームが、セルごとに部品の組立から完成までを受け持つ生産の進め方は、セル生産方式です。
  3. したがって、最も適切なのは イ です。

ほかの選択肢

  • ア JIT は、必要な物を、必要な時に、必要な量だけ調達し生産して、工程間の在庫を減らす考え方です。組立の受け持ち方の話ではありません。
  • ウ かんばん方式は、かんばん(札)で指示し、後工程が引き取った分だけ前工程が生産する方式です。組立の受け持ち方の話ではありません。
  • エ リーン生産方式は、ムダをなくすことを目指す生産方式です。チームが完成まで受け持つ形を表す語ではありません。

覚えておくこと

  • セル生産方式:1人または少人数のチームが、セルごとに部品の組立から完成までを受け持つ方式

(テーマ・覚えること)

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