分野 T|テクノロジ
IPアドレス・DNS・NAT・サブネットマスク
今の制度の過去問(3回分)では、ドメイン名と DNS の説明が、合わせて3問出ています。
シラバス案 Ver.0.1(2026年8月31日公表)の『4-16-1 インターネット技術』
最終更新
よく出る形
- DNS(名前と番号の対応付け)や、ドメイン名の説明を選ぶ(3回分で3問)
- 問われるとしたら:事例で、NAT(アドレスの変換)や IP アドレス(機器の番号)を選ぶ形
- 問われるとしたら:IPv6(128 ビットの番号)、マルチキャスト(組への送信)の a〜c の組合せの形
- 問われるとしたら:サブネットマスク(境を示す値)から、サブネットアドレス(ネットワークの番号)を求める計算の形
覚えること
- IP アドレス:ネットワーク上の機器に割り振る、一意の数字の並び
- IPv4 と IPv6:IPv4 のアドレスは 32 ビット、IPv6 は 128 ビット
- グローバル IP アドレス:インターネット上で一意になる、世界で通用するアドレス
- プライベート IP アドレス:組織内だけで使い、他の組織と同じ値を使ってよいアドレス
- NAT:プライベート IP アドレスを、グローバル IP アドレスに変換する技術(NAPT を含む)
- NAPT:通信先の番号(ポート番号)も変換し、一つのグローバル IP アドレスを共有する
- DNS:ドメイン名と IP アドレスを対応付ける仕組み
- DNS サーバ:ドメイン名を IP アドレスに、または IP アドレスをドメイン名に変換する
- ドメイン名:コンピュータやネットワークを識別するための名前
- ドメイン名の階層:ドットで区切った各部分のうち、右側ほど上位
- サブネットマスク:IP アドレスの、ネットワーク部とホスト部の境を示す 32 ビットの値
- サブネットアドレス:ネットワーク部だけを残し、ホスト部を全て 0 にした値
- サブネットアドレスの求め方:IP アドレスとマスクを 2 進数で並べ、マスクの 1 の位置だけ残す
- ブロードキャスト:同じネットワークの全ての機器に、まとめて送る方式
- マルチキャスト:一つの宛先アドレスで決めたグループの機器に、まとめて送る方式
数字と計算
- 255.255.255.240 を 2 進数にすると 1 が 28 個(255 の 8 個×3 と、240 の 4 個)
- ネットワーク部は先頭の 28 ビット、ホスト部は残りの 4 ビット
ひっかけ
- DNS は名前と IP アドレスの対応付け。IP アドレスの自動割当ては DHCP
- プライベート IP アドレスは、インターネット上では通用しない
- ブロードキャストは全ての機器、マルチキャストは決めたグループだけ
想定問題
4問(四肢択一)。選ぶと、その場で正解と解説が開きます。
A 社が、社内ネットワークとインターネットの境にある機器に設定する技術として、最も適切なものはどれか。
正解:ア NAT
ポイント
プライベート IP アドレスの PC を、インターネットに接続させる技術を問う問題です。
考え方と解き方
グローバルとプライベートの区別を落として、事業者から割り当てられたアドレスを各 PC に配れば足りると考えると、変換の技術が見えなくなります。
- A 社の PC に割り当てた値は、インターネットの中では通用しません。
- プライベート IP アドレスをグローバル IP アドレスに変換し、ポート番号も変換して一つのグローバル IP アドレスを共有させる技術は、NAT(NAPT)です。
- したがって、最も適切なのは ア です。
ほかの選択肢
- イ DNS は、ドメイン名と IP アドレスを対応付ける仕組みで、アドレスの共有はできません。
- ウ サブネットマスクは、IP アドレスのネットワーク部とホスト部の境を示す値で、アドレスの変換はしません。
- エ マルチキャストは、決めたグループの機器にまとめて送る方式で、アドレスの変換はしません。
覚えておくこと
- NAT:プライベート IP アドレスを、グローバル IP アドレスに変換する技術(NAPT を含む)
- プライベート IP アドレス:組織内だけで使い、他の組織と同じ値を使ってよいアドレス
(テーマ・覚えること)
ドメイン名に関する記述として、最も不適切なものはどれか。
正解:エ ドットで区切った各部分が階層を表し、左側ほど上位の階層になる。
ポイント
ドメイン名の使い方と階層の読み方を、不適切な記述から選ぶ問題です。
考え方と解き方
日本の住所のように、左から大きい順と読むと、エを適切と見てしまいます。ドメイン名は、右端が最も上位で、左へ行くほど下位です。
- ドメイン名は、ドットで区切った各部分が階層を表し、右側ほど上位です。たとえば www.example.jp では、右端の jp が最も上位です。
- したがって、最も不適切なのは エ です。正しくは、右側ほど上位の階層になります。
ほかの選択肢
- ア 適切です。ドメイン名は、いくつかの部分に分かれ、ドット(.)で区切って書かれます。
- イ 適切です。数字の並びの IP アドレスの代わりに、人が扱いやすい名前として使われます。
- ウ 適切です。DNS が、ドメイン名と IP アドレスを対応付けます。
覚えておくこと
- ドメイン名:コンピュータやネットワークを識別するための名前
- ドメイン名の階層:ドットで区切った各部分のうち、右側ほど上位
- DNS:ドメイン名と IP アドレスを対応付ける仕組み
(テーマ・覚えること)
IP ネットワークに関する記述として、適切なものだけを全て挙げたものはどれか。
- a ブロードキャストは、宛先に決めた一つの機器へ、データを送る方式である。
- b IPv6 のアドレスは 128 ビットで、IPv4 の 32 ビットの 4 倍の長さである。
- c マルチキャストは、一つの宛先アドレスで決めたグループに属する機器へ、まとめてデータを送る方式である。
正解:ウ b、c
ポイント
ブロードキャスト、IPv6、マルチキャストの説明を、a〜c で判定する問題です。
考え方と解き方
ブロードキャストを、一つの機器宛ての送信と取り違えると、a を適切と読みます。
- a は不適切です。ブロードキャストは、一つの機器ではなく、同じネットワークの全ての機器に送る方式です。
- b は適切です。IPv6 は 128 ビット、IPv4 は 32 ビットで、128÷32=4 より 4 倍の長さです。
- c は適切です。マルチキャストは、一つの宛先アドレスで決めたグループにまとめて送る方式です。
- したがって、適切なのは b、c で、ウ です。
ほかの選択肢
- ア a は不適切なのに入っていて、c が入っていません。
- イ a は不適切なのに入っていて、b が入っていません。
- エ c も適切なのに入っていません。
覚えておくこと
- ブロードキャスト:同じネットワークの全ての機器に、まとめて送る方式
- IPv4 と IPv6:IPv4 のアドレスは 32 ビット、IPv6 は 128 ビット
- マルチキャスト:一つの宛先アドレスで決めたグループの機器に、まとめて送る方式
(テーマ・覚えること)
この PC のサブネットアドレスはどれか。
正解:イ 192.168.5.128
ポイント
IP アドレスとサブネットマスクから、サブネットアドレスを求める計算の問題です。
考え方と解き方
サブネットアドレスは、マスクの 1 の位置だけを残すので、2 進数に直して並べます。マスクの区切りがちょうど 8 ビット単位だと思い込むと、最後の部分を 0 にしてしまいます。
- 最後の部分で、150 は 2 進数で 10010110、マスクの 192 は 11000000 です。
- 先頭の 3 つの部分は、マスクが 255 なので 192.168.5 のまま残ります。
- 最後の部分は、マスクの 1 の位置だけを残すと 10000000 で、10 進数の 128 です。
- したがって、サブネットアドレスは 192.168.5.128 です。適切なのは イ です。
ほかの選択肢
- ア 192.168.5.0 は、マスクを 255.255.255.0 と見て、最後の部分の 10010110 を 00000000 にした値です。
- ウ 192.168.5.150 は、10010110 と 11000000 を比べず、IP アドレスをそのまま答えた値です。
- エ 192.168.5.192 は、10010110 を残さず、マスクの 11000000(192)をそのまま書いた値です。
覚えておくこと
- サブネットマスク:IP アドレスの、ネットワーク部とホスト部の境を示す 32 ビットの値
- サブネットアドレス:ネットワーク部だけを残し、ホスト部を全て 0 にした値
- サブネットアドレスの求め方:IP アドレスとマスクを 2 進数で並べ、マスクの 1 の位置だけ残す
(テーマ・覚えること)
このテーマの過去問
- 令和6年度 問71インターネットで使用されているドメイン名の説…四肢択一
- 令和7年度 問58DNSの説明として,適切なものはどれか。四肢択一
- 令和8年度 問65DNSサーバの役割に関する記述として,適切な…四肢択一・まずこの1問
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