分野 B|ビジネス

識別AIの活用(需要予測・顧客セグメンテーション)

今の制度の過去問(3回分)では、AI を導入して作業効率が向上した事例を選ぶ形が1問出ています。

シラバス案 Ver.0.1(2026年8月31日公表)の『2-10-2 識別AIの活用領域及び活用目的』

最終更新

よく出る形

  • AI を導入して作業効率が向上した事例を選ぶ(3回分で1問)
  • 問われるとしたら:事例で、目的に合う AI の使い方(予測かグループ分けか)を選ぶ形
  • 問われるとしたら:強化学習の活用例や、店舗クラスタリングの結果の使い方を選ぶ形
  • 問われるとしたら:売上予測などの活用例の a〜c の組合せの形

覚えること

  • 教師あり学習:正解を付けたデータで学習し、新しいデータの値や区分を予測する
  • 教師あり学習の活用例:売上予測、成約予測、離反予測
  • 離反予測:顧客が解約などで離れるかを、過去の顧客のデータから予測する
  • 教師なし学習:正解を与えず、データの特徴が似たもの同士をグループに分ける
  • 教師なし学習の活用例:顧客セグメンテーション、店舗クラスタリング
  • 顧客セグメンテーション:購買の傾向が似た顧客をグループに分け、施策を分ける
  • 強化学習:試行を重ね、望ましい結果に報酬を与えて、よい行動を学ぶ
  • 強化学習の活用例:配車ルートの最適化
  • 見分け方:正解の履歴があれば教師あり、グループ分けなら教師なし、試行の結果で改善なら強化学習
  • 店舗クラスタリングの結果:まとまりごとの特徴をつかみ、品ぞろえや販促を、まとまりに合わせて変える
  • AI 導入の効果の例:手書き文字の自動読取りや、チャットボットでの事前の聞き取りで、作業時間を短縮する
  • 参考:今のシラバス(Ver.6.5)では、強化学習の活用例は制御(自動走行制御など)
  • 参考:新しいシラバス案(Ver.0.1)では、強化学習の活用例は支援(配車ルートの最適化など)

ひっかけ

  • 売上予測は教師あり学習。顧客のグループ分けは、予測ではなく教師なし学習
  • 強化学習は、正解を与えるのではなく、結果に応じた報酬で学ぶ
  • 決めた手順を繰り返す自動化ツールは、AI の導入例に当たらない

想定問題

4問(四肢択一)。選ぶと、その場で正解と解説が開きます。

想定問題 1四肢択一

B さんが使う AI の活用方法として、最も適切なものはどれか。

通信サービスを提供する A 社は、顧客ごとの利用履歴と、その後に契約が終わったかどうかの記録を、数年分持っている。担当者の B さんは、今の顧客のうち、解約しそうな人を事前に見つけて、引き止めの案内を送りたいと考えている。

正解:イ 契約が終わったかどうかの記録を正解として、利用履歴から、今の顧客が解約する可能性を予測する。

ポイント

解約の予測という目的から、教師あり学習による予測を選ぶ事例の問題です。

考え方と解き方

記録があっても、使い方が目的に合うかで見分けます。グループ分けでは、一人一人の解約の可能性は分かりません。

  1. B さんの目的は、今の顧客が解約するかを事前に見つけることで、手元には、契約が終わったかどうかの記録があります。
  2. 記録を正解として学習し、新しいデータの値や区分を予測するのは教師あり学習で、この活用例が離反予測です。
  3. したがって、最も適切なのは イ です。

ほかの選択肢

  • ア 記録を使っても、特徴の似た顧客をグループに分けるのは、教師なし学習による顧客セグメンテーションです。一人一人が解約する可能性は分かりません。
  • ウ 反応を点数にして試しながら改善していくのは強化学習で、解約の可能性を予測する使い方ではありません。
  • エ 案内の文面を新たに作るのは生成 AI の使い方で、解約の可能性を予測するものではありません。

覚えておくこと

  • 教師あり学習:正解を付けたデータで学習し、新しいデータの値や区分を予測する
  • 離反予測:顧客が解約などで離れるかを、過去の顧客のデータから予測する

(テーマ・覚えること)

想定問題 2四肢択一

強化学習による支援の例として、最も適切なものはどれか。

正解:ウ 配送の状況に合わせて、車両ごとの走行ルートの案を示し、配車担当者の判断を助ける。

ポイント

強化学習による支援の例を、活用の場面から選ぶ問題です。

考え方と解き方

ルートを決めるという目的から、売上の見込みを出す予測と同じ種類だと考えて、アを選ぶ間違いが起こります。

  1. 強化学習は、試行を重ね、望ましい結果に報酬を与えて、よい行動を学ぶ学習で、活用例の一つが配車ルートの最適化です。
  2. 配送の状況に合わせて走行ルートの案を示し、配車担当者の判断を助けるのは、その例です。
  3. したがって、最も適切なのは ウ です。

ほかの選択肢

  • ア 売上の見込みを出すのは、過去の売上を正解に使う教師あり学習による売上予測の例です。
  • イ 購買の傾向が似た顧客のまとまりを見つけるのは、教師なし学習による顧客セグメンテーションの例です。
  • エ 回答の文面を新たに作るのは、生成 AI の使い方で、強化学習の例ではありません。

覚えておくこと

  • 強化学習:試行を重ね、望ましい結果に報酬を与えて、よい行動を学ぶ
  • 強化学習の活用例:配車ルートの最適化

(テーマ・覚えること)

想定問題 3四肢択一

適切なものだけを全て挙げたものはどれか。

A 社は、小売店の運営に AI を活用することを検討している。担当者が整理した活用例は、a〜c のとおりである。
  • a 売上予測は、結果に応じた報酬を手がかりに、試行を重ねて学習する強化学習の活用例である。
  • b 顧客セグメンテーションは、正解を与えずに特徴の似た顧客を分ける、教師なし学習の活用例である。
  • c 成約予測は、過去の商談の結果を正解として学習し、成約しやすさを予測する教師あり学習の活用例である。

正解:ウ b、c

ポイント

売上予測、顧客セグメンテーション、成約予測と、学習の種類の組合せを、a〜c で判定する問題です。

考え方と解き方

予測と聞くと、報酬で学ぶ強化学習のように最適化と混ぜがちです。予測は正解の履歴を使う教師あり学習で、a は種類を取りちがえています。

  1. a は不適切です。売上予測は、過去の売上を正解として使う、教師あり学習の活用例です。
  2. b は適切です。顧客セグメンテーションは、正解を与えずに特徴の似た顧客をグループに分ける、教師なし学習の活用例です。
  3. c は適切です。成約予測は、過去の商談の結果を正解として学習する、教師あり学習の活用例です。
  4. したがって、適切なのは b、c で、ウ です。

ほかの選択肢

  • ア a も適切としていますが、売上予測は強化学習ではなく教師あり学習なので、不適切です。c が入っていません。
  • イ a も適切としていますが、売上予測の学習の種類を取りちがえていて、不適切です。
  • エ c は適切ですが、b も適切なので、c だけでは足りません。

覚えておくこと

  • 教師あり学習の活用例:売上予測、成約予測、離反予測
  • 教師なし学習の活用例:顧客セグメンテーション、店舗クラスタリング
  • 強化学習:試行を重ね、望ましい結果に報酬を与えて、よい行動を学ぶ

(テーマ・覚えること)

想定問題 4四肢択一

店舗クラスタリングの結果の使い方として、最も適切なものはどれか。

A 社は、全国の店舗を、立地、客層、売上の傾向が似たものどうしで、いくつかのまとまりに分けた。

正解:エ まとまりごとの特徴を調べ、まとまりに合わせて、品ぞろえや販促の方法を変える。

ポイント

店舗クラスタリングで分けた結果を、どう使うかを選ぶ問題です。

考え方と解き方

分けた結果は、施策を考える材料です。一度の結果を固定したり、一つの例を全体に広げたり、分けすぎたりすると、誤った使い方になります。

  1. 店舗クラスタリングは、正解を与えずに、特徴の似た店舗をグループに分ける教師なし学習の活用例です。
  2. 分けた結果は、まとまりごとの特徴をつかみ、まとまりに合わせて品ぞろえや販促を変える使い方に向きます。
  3. したがって、最も適切なのは エ です。

ほかの選択肢

  • ア 立地や客層は変わるので、見直さずに使い続けると、まとまりが実態と合わなくなります。
  • イ まとまりを店舗数と同じ数まで細かくすると、一店舗ずつのまとまりになり、似た店舗をまとめて施策を考える意味がなくなります。
  • ウ まとまりに分けた目的は、まとまりごとに合う施策を取ることです。一つの店舗のやり方を全店舗に適用すると、分けた意味が失われます。

覚えておくこと

  • 教師なし学習の活用例:顧客セグメンテーション、店舗クラスタリング
  • 店舗クラスタリングの結果:まとまりごとの特徴をつかみ、品ぞろえや販促を、まとまりに合わせて変える

(テーマ・覚えること)

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