分野 B|ビジネス
データの種類と加工(構造化データ・名寄せ・欠損値)
今の制度の過去問(3回分)では、名寄せ、ライフログ(人の行動ログ)、アノテーション、ビッグデータの3V が、合わせて4問出ています。
シラバス案 Ver.0.1(2026年8月31日公表)の『2-9-2 データの加工・分析』
最終更新
よく出る形
- データの加工の用語を選ぶ:名寄せ(同じ対象の統合)、アノテーション(ラベル付け)(3回分で2問)
- データの種類の用語を選ぶ:ライフログ(人の行動の記録)、3V(量・速さ・種類)(3回分で2問)
- 問われるとしたら:事例で、欠損値(値が入っていない項目)の処理を選ぶ形
- 問われるとしたら:データの加工の記述を、a〜c の組合せで選ぶ形
- 問われるとしたら:構造化データ(表の形)と非構造化データ(形が決まらない)の区別を選ぶ形
覚えること
- 人の行動ログデータ:Web の閲覧履歴など、人の行動の記録
- 機械の稼働ログデータ:機器が自動で記録する運転状況の記録
- ソーシャルメディアデータ:SNS やブログに発信された文章や画像
- 1次データ:目的のために自分で集めたデータ。既にある他のデータは2次データ
- 構造化データ:表のように、項目と行列の形で整理されたデータ
- 非構造化データ:文章、画像、音声のように、決まった形のないデータ
- ビッグデータ:量(Volume)、更新の速さ(Velocity)、種類の多さ(Variety)の3V
- オープンデータ:二次利用できるルールで、機械判読に適した形に公開したデータ
- データ結合:複数のデータを、共通の項目をキーにして1つにまとめる
- 名寄せ:同じ対象を示す複数のデータを、同一のものとしてまとめる
- 欠損値:値が入っていない項目。原因を確認し、除外か補完かを決めて処理する
- 外れ値・異常値:ほかと大きく離れた値。原因を確認し、修正又は除外する
- アノテーション:データに、正解などを表すラベルを付ける作業
- 移動平均:一定の期間の平均を、期間をずらして求め、傾向をつかむ手法
- 季節調整:季節による周期的な変動を取り除き、動きを見やすくする手法
- データマイニング:大量のデータから、有用な傾向や関係を見つける手法
- テキストマイニング:文章のデータから、有用な傾向や関係を見つける手法
ひっかけ
- 移動平均は傾向をつかむ手法で、最も多い値を求める手法ではない
- CSV や表は構造化データ。文章や音声は非構造化データ
想定問題
4問(四肢択一)。選ぶと、その場で正解と解説が開きます。
分析の前に行う処理として、最も適切なものはどれか。
正解:ウ 空欄の理由を確認し、除外するか補完するかを決めてから処理する。
ポイント
欠損値(値が入っていない項目)を、分析の前に処理する手順を選ぶ問題です。
考え方と解き方
空欄を見ると、0 や推測で埋めたくなります。値がないことと、値が 0 であることは別の状態です。
- 欠損値は、値が入っていない項目です。空欄の原因を確認し、除外するか補完するかの方針を決めて処理します。
- したがって、最も適切なのは ウ です。
ほかの選択肢
- ア 0 歳として扱うと、実際の値ではない数が入り、平均年齢が低く偏ります。
- イ 推測で書き込むと、実際とは異なる値が混ざります。補完には、方針を決めた方法を使います。
- エ 処理せずに分析すると、空欄の影響が結果にそのまま残ります。
覚えておくこと
- 欠損値:値が入っていない項目。原因を確認し、除外か補完かを決めて処理する
(テーマ・覚えること)
データの加工に関する記述 a〜c のうち、適切なものだけを全て挙げたものはどれか。
- a データ結合は、複数のデータの中から、同じ内容の行を探して取り除く処理である。
- b ほかの値と大きく離れた値は、原因を確認したうえで、修正又は除外を検討する。
- c 移動平均は、一定の期間の平均を、期間をずらしながら求めて、傾向をつかむ手法である。
正解:ウ b、c
ポイント
データの加工の用語を、a〜c それぞれ判定して組み合わせる問題です。
考え方と解き方
結合という語から、重複する行の整理まで含む処理だと考えると、a を適切と読んでしまいます。
- a は不適切です。データ結合は、複数のデータを、共通の項目をキーにして1つにまとめる処理です。同じ内容の行を取り除く処理ではありません。
- b は適切です。外れ値や異常値は、原因を確認してから、修正又は除外を検討します。
- c は適切です。移動平均は、一定の期間の平均を、期間をずらして求め、傾向をつかむ手法です。
- したがって、適切なのは b、c で、ウ です。
ほかの選択肢
- ア a は不適切なので、a を含む組合せは選べません。また、c も適切なので、a、b では足りません。
- イ a は不適切なので、a、b、c の全てを選ぶことはできません。
- エ b も適切なので、c だけでは足りません。
覚えておくこと
- データ結合:複数のデータを、共通の項目をキーにして1つにまとめる
- 外れ値・異常値:ほかと大きく離れた値。原因を確認し、修正又は除外する
- 移動平均:一定の期間の平均を、期間をずらして求め、傾向をつかむ手法
(テーマ・覚えること)
非構造化データに該当するものはどれか。
正解:ア 問合せメールの本文
ポイント
構造化データと非構造化データを、データの例から見分ける問題です。
考え方と解き方
CSV や表計算ファイルも、電子ファイルだからと非構造化データに入れてしまうことがあります。見るのは、中身が決まった項目に分かれているかどうかです。
- 非構造化データは、文章、画像、音声のように、決まった形のないデータです。メールの本文は、自由な文章で、決まった項目に分かれていません。
- したがって、非構造化データに該当するのは ア です。
ほかの選択肢
- イ 売上明細の CSV ファイルは、項目の並びが決まった形で保存された構造化データの例です。
- ウ 顧客台帳の表は、項目と行列で整理された構造化データの例です。
- エ 在庫表の表計算ファイルは、商品コードや数量が列ごとに整理された構造化データの例です。
覚えておくこと
- 構造化データ:表のように、項目と行列の形で整理されたデータ
- 非構造化データ:文章、画像、音声のように、決まった形のないデータ
(テーマ・覚えること)
データの種類に関する記述として、最も不適切なものはどれか。
正解:エ 2次データは、自社が調査を行って、自分で集めたデータである。
ポイント
データの種類の説明のうち、1次データと2次データの説明が合っていない物を見つける問題です。
考え方と解き方
1次と2次の名前を、データを使う順番や重要度だと受け取ると、説明を取りちがえます。分かれ目は、その目的のために自分で集めたかどうかです。
- 2次データは、既にあるほかのデータを利用するものです。自社が調査を行って、自分で集めたデータは、1次データです。
- したがって、最も不適切なのは エ です。正しくは、2次データは、既にあるほかのデータを利用するものです。
ほかの選択肢
- ア 機械の稼働ログデータは、機器が自動で記録する運転状況の記録なので、適切です。
- イ 人の行動ログデータは、Web サイトの閲覧履歴のように、人の行動を記録したデータなので、適切です。
- ウ ソーシャルメディアデータは、SNS やブログに発信された文章や画像を含み、形式の決まっていない物が多いので、適切です。
覚えておくこと
- 1次データ:目的のために自分で集めたデータ。既にある他のデータは2次データ
- 人の行動ログデータ:Web の閲覧履歴など、人の行動の記録
- 機械の稼働ログデータ:機器が自動で記録する運転状況の記録
(テーマ・覚えること)
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