分野 B|ビジネス

PoC・チェンジマネジメント(変革の進め方)

今の制度の過去問(3回分)では、バックキャスティング、PoC、ハッカソン、投資の回収期間の計算が3回分で5問出ています。

シラバス案 Ver.0.1(2026年8月31日公表)の『1-1-3 イノベーション戦略の立案』

最終更新

よく出る形

  • バックキャスティングを表す用語を選ぶ(3回分で1問)
  • PoC(概念実証)を表す用語を選ぶ(3回分で1問)
  • ハッカソンの説明を選ぶ(3回分で2問)
  • 投資の回収期間を計算する(3回分で1問)
  • 問われるとしたら:事例で、PoC の結果から導入を判断する対応を選ぶ形
  • 問われるとしたら:事例で、チェンジマネジメントの考え方に沿った対応を選ぶ形
  • 問われるとしたら:アイディアソンを表す用語を選ぶ形

覚えること

  • バックキャスティング:未来のある時点に目標を置き、そこを起点に現在すべきことを考える方法
  • フォアキャスティング:現在の状況を起点に、将来の姿を予測して考える方法
  • PoC(概念実証):新しい概念やアイディアの実証を目的とした、開発の前段階における検証
  • 投資対効果:かけた費用に対して得られる効果。PoC の結果から投資に見合うかを判断する
  • アイディアソン:参加者が短時間に発想を出し合い、開発は行わずに企画案にまとめる催し
  • ハッカソン:開発者や企画者などが短期間に集中してアイディアを出し、開発を行って成果を競う催し
  • チェンジマネジメント:変革を受ける人が変化を受け入れ、行動を変えられるよう支える取組
  • チェンジマネジメントのレベル:個人、プロジェクト、組織の三つ(シラバス案の用語例)
  • 投資の回収期間:投資額 ÷ 1期間の正味の効果(費用の減少+利益の増加-増える費用)

数字と計算

  • 例:投資600万円、正味の効果が月30万円の時、600÷30=20か月

ひっかけ

  • PoC は、本格的な開発の後の検証ではなく、開発の前段階の検証
  • バックキャスティングは、現在から将来を予測する方法ではない
  • ハッカソンは、アイディアを出すだけでなく、開発まで行って成果を競う催し

想定問題

4問(四肢択一)。選ぶと、その場で正解と解説が開きます。

想定問題 1四肢択一

試行の結果の使い方として、最も適切なものはどれか。

A 社は小売業を営んでおり、新しい需要予測の仕組みの導入を検討している。仕組みを試作し、本格的な開発に進む前に、一部の店舗で小規模に試して、予測の精度や作業時間の変化を確かめた。この結果をもとに、全店舗に導入するかどうかを決める。

正解:ア 試行した店舗の結果から見込んだ効果と、全店舗に導入する費用を比べて導入を決める。

ポイント

PoC の結果を、投資に見合うかの判断にどう使うかを問う問題です。

考え方と解き方

効果と費用を比べるところまでは、四つとも同じに見えます。比べる効果が、自社の試行の結果から見込んだ物かどうかで分かれます。

  1. 事例の小規模な試行は、本格的な開発の前に効果を確かめる PoC(概念実証)に当たります。
  2. 投資対効果は、PoC の結果から見込める効果を、導入にかかる費用と比べて、投資に見合うかを判断します。効果は、試行した店舗の結果から見込みます。
  3. したがって、最も適切なのは ア です。

ほかの選択肢

  • イ 精度が最も高かった1店舗の結果は、全店舗の効果を表しません。試行した店舗の結果から見込む必要があります。
  • ウ 他社が公表している効果は、自社の仕組みを試した結果ではありません。自社の試行の結果から見込む必要があります。
  • エ 試行の前の見込みは、試行で確かめた結果にもとづいていません。試行の結果から見込む必要があります。

覚えておくこと

  • PoC(概念実証):新しい概念やアイディアの実証を目的とした、開発の前段階における検証
  • 投資対効果:かけた費用に対して得られる効果。PoC の結果から投資に見合うかを判断する

(テーマ・覚えること)

想定問題 2四肢択一

チェンジマネジメントの考え方に沿った A 社の対応として、最も適切なものはどれか。

A 社は、二つの部門を一つに統合する。統合後は、仕事の分担と承認の流れが変わる。新しい分担に戸惑い、前のやり方を続ける人がいる。

正解:ウ 統合の理由を説明する場を設け、前のやり方から新しい分担へ移る期間を取る。

ポイント

変化を受ける人を支える、チェンジマネジメントの考え方を事例から選ぶ問題です。

考え方と解き方

統合を進める側の都合で考えると、通知や延期を選びます。変革では、変化を受ける人が行動を変えられるかが成否を分けます。

  1. チェンジマネジメントは、変革を受ける人が変化を受け入れ、行動を変えられるよう支える取組です。
  2. 事例では、仕事の分担が変わり、前のやり方を続ける人がいます。変更の理由を説明し、新しい分担へ移る期間を取ると、行動を変える支えになります。
  3. したがって、最も適切なのは ウ です。

ほかの選択肢

  • ア 通知と指示だけでは、変更の理由が分からず、行動を変える支えになりません。
  • イ 対象から外すのは、変化を受ける人を支える対応ではなく、変革から切り離す対応です。
  • エ 延期して様子を見るだけでは、行動を変える支えがなく、戸惑いが解消されません。

覚えておくこと

  • チェンジマネジメント:変革を受ける人が変化を受け入れ、行動を変えられるよう支える取組

(テーマ・覚えること)

想定問題 3四肢択一

特定のテーマについて、参加者が短い時間で意見や発想を出し合い、開発は行わずに新しい企画案にまとめるイベントはどれか。

正解:イ アイディアソン

ポイント

アイディアを出し合って企画案にまとめるイベントを表す用語を選ぶ問題です。

考え方と解き方

ハッカソンと名前が似ていて、どちらも短期間に集まって行うので混ざります。開発まで行うかどうかが、二つを分ける点です。

  1. 問いのイベントは、発想を出し合って企画案にまとめるもので、開発は行いません。
  2. このようなイベントを、アイディアソンといいます。
  3. したがって、最も適切なのは イ です。

ほかの選択肢

  • ア ハッカソンは、開発を行って成果を競うイベントです。開発は行わない点が、問いに合いません。
  • ウ ピッチイベントは、事業の案などを短い時間で発表し、聞き手に伝えるイベントです。発想を出し合ってまとめるものではありません。
  • エ ウェビナーは、インターネット上で行うセミナーです。発想を出し合って企画案にまとめるものではありません。

覚えておくこと

  • アイディアソン:参加者が短時間に発想を出し合い、開発は行わずに企画案にまとめる催し
  • ハッカソン:開発者や企画者などが短期間に集中してアイディアを出し、開発を行って成果を競う催し

(テーマ・覚えること)

想定問題 4四肢択一

この投資の回収期間として、最も適切なものはどれか。

A 社は、受注の入力作業を自動化する仕組みの導入を検討している。小規模な試行では、1件あたりの入力時間が12分から8分に短くなった。導入後の受注は1か月に5,000件で、作業時間1分あたりの人件費は30円とする。また、導入後は保守費が毎月20万円かかる。導入にかかる費用は2,400万円である。ここで、これら以外の効果や費用は考えないものとする。

正解:エ 60か月

ポイント

導入にかかる費用が、何か月で回収できるかを計算する問題です。

考え方と解き方

毎月の効果は、短くなった時間から求めます。保守費は効果から引く費用で、引き忘れると回収期間が短く出ます。

  1. 1件あたりに短くなった時間は、12-8=4分です。1か月の効果は、4分×30円×5,000件=600,000円(60万円)です。
  2. 保守費が毎月20万円かかるので、毎月の正味の効果は、60-20=40万円です。
  3. 回収期間は、2,400万円÷40万円=60か月です。したがって、最も適切なのは エ です。

ほかの選択肢

  • ア 短くなった時間ではなく、導入前の12分を効果にした答えです。12×30×5,000=1,800,000円(180万円)、保守費を引いて160万円、2,400÷160=15。
  • イ 短くなった時間ではなく、導入後の8分を効果にした答えです。8×30×5,000=1,200,000円(120万円)、保守費を引いて100万円、2,400÷100=24。
  • ウ 保守費を引き忘れた答えです。毎月の効果60万円をそのまま使って割ると、2,400÷60=40。

覚えておくこと

  • 投資の回収期間:投資額 ÷ 1期間の正味の効果(費用の減少+利益の増加-増える費用)

(テーマ・覚えること)

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