分野 B|ビジネス

要件定義と調達(RFI・RFP・入札)

今の制度の過去問(3回分)では、RFI、RFP、業務要件定義、要件定義への利用者の関わりが、3回分で4問出ています。

シラバス案 Ver.0.1(2026年8月31日公表)の『1-2-3 要件定義』

最終更新

よく出る形

  • RFI(情報提供の依頼)の説明を選ぶ(3回分で1問)
  • RFP(提案の依頼書)の説明を選ぶ(3回分で1問)
  • 業務要件定義(業務の目的や流れを決める作業)が曖昧な時の問題を選ぶ(3回分で1問)
  • 要件定義で、利用者の関わり方を選ぶ(3回分で1問)
  • 問われるとしたら:非機能要件(性能や信頼性などの要件)に当たる物を選ぶ形
  • 問われるとしたら:総合評価落札方式(価格と技術で評価する入札)の点数を計算する形
  • 問われるとしたら:一般競争入札(広く募る入札)、グリーン調達の記述を a〜c で判定する形
  • 問われるとしたら:決定表(条件と処理の表)などの手法の説明を選ぶ形

覚えること

  • 調達の流れの前半:RFI、RFP の作成と配付、選定基準の作成、提案書と見積書の入手
  • 調達の流れの後半:提案内容の比較評価、調達先の選定、契約締結、受入れ・検収
  • RFI(情報提供依頼):RFP の作成に先立ち、手段や技術動向の情報を、ベンダー企業に依頼する
  • RFP(提案依頼書):導入システムの概要や調達条件などを示して、提案書の提出を依頼する文書
  • 提案書と見積書:提案書はシステム構成や開発手法、見積書は開発や運用などの費用を示す文書
  • 業務要件定義:経営戦略やシステム戦略、利用者のニーズを考慮して、システムに求める機能や要件を定義する
  • 業務要件:業務を行う目的、達成したい目標、目標を達成するための業務の流れ
  • 機能要件:システム要件のうち、機能に関する要件
  • 非機能要件:機能要件以外の要件。性能、信頼性、拡張性、運用性、セキュリティなど
  • DFD はデータの流れと処理の図、UML はシステムの構造や動作を表す統一された記法の図
  • 決定表:条件の組合せと、それに対応する処理を、表に整理する手法
  • 一般競争入札:公告で、参加を希望する不特定多数の事業者に入札させて、競争させる方式
  • 総合評価落札方式(加算方式):価格を点数にした価格点に技術点を足し、評価値の高い者に決める
  • グリーン調達:必要性をよく考えて、環境への負荷が小さい製品やサービスを優先して購入すること
  • 参考:DFD は、今のシラバス(Ver.6.5)の業務のモデル化の用語例から、要件定義の手法(1-2-3)になる

数字と計算

  • 例:予定価格2,000万円、入札価格1,500万円、配点60点なら、60×(1-1,500÷2,000)=15点

ひっかけ

  • 発注者が選んだ特定の事業者だけに入札させるのは、一般競争入札ではなく指名競争入札
  • RFI は情報を集める依頼、RFP は提案を求める依頼。順は RFI が先

想定問題

4問(四肢択一)。選ぶと、その場で正解と解説が開きます。

想定問題 1四肢択一

非機能要件に当たるものはどれか。

A 社は、新しい販売管理システムの要件を整理している。

正解:イ サーバーを二重にして、障害が起きても、業務を止めずに続けられるようにする。

ポイント

非機能要件に当たる要件を、事例から選ぶ問題です。

考え方と解き方

「止めずに続けられる」も便利な働きの話に見えるので、機能要件に数えて迷います。

  1. 非機能要件は、機能要件以外の要件で、性能、信頼性、拡張性、運用性、セキュリティなどです。サーバーを二重にして、障害時も業務を続けられるようにすることは、システムの信頼性に関する要件です。
  2. したがって、該当するのは イ です。

ほかの選択肢

  • ア 請求書を自動で作成して出力することは、システムが持つ機能なので、機能要件に当たります。
  • ウ 在庫の数を画面で検索できることは、システムが持つ機能なので、機能要件に当たります。
  • エ 登録済みの受注の内容を修正できることは、システムが持つ機能なので、機能要件に当たります。

覚えておくこと

  • 機能要件:システム要件のうち、機能に関する要件
  • 非機能要件:機能要件以外の要件。性能、信頼性、拡張性、運用性、セキュリティなど

(テーマ・覚えること)

想定問題 2四肢択一

調達に関する記述 a〜c のうち、適切なものだけを全て挙げたものはどれか。

A 社は、新しい販売管理システムの開発を委託する IT ベンダーを選ぶために、調達の進め方を確かめている。
  • a 調達先を選定した後に、選定基準を作成して、ベンダー企業の提案内容を比較評価する。
  • b グリーン調達は、必要性をよく考えて、環境への負荷が小さい製品を優先して購入することである。
  • c 一般競争入札は、公告で、参加を希望する不特定多数の事業者に入札させて、競争させる方式である。

正解:ウ b、c

ポイント

調達の流れ、グリーン調達、一般競争入札の記述を、a〜c それぞれ判定して組み合わせる問題です。

考え方と解き方

調達の流れは、選定基準を作り、提案を比較評価してから、調達先を選ぶ順です。選ぶ時期を早く読むと、a を適切と判定してしまいます。

  1. a は不適切です。調達の流れでは、選定基準の作成が先で、提案内容の比較評価を経てから、調達先を選定します。
  2. b は適切です。グリーン調達は、必要性をよく考えて、環境への負荷が小さい製品やサービスを優先して購入することです。
  3. c は適切です。一般競争入札は、公告で、不特定多数の事業者に入札させます。発注者が選んだ特定の事業者だけに入札させる方式は、指名競争入札です。
  4. したがって、適切なのは b、c で、ウ です。

ほかの選択肢

  • ア a は不適切なので、a を入れた a、b は適切な組合せではありません。c も適切です。
  • イ a は不適切なので、a を入れた a、b、c は適切な組合せではありません。
  • エ c は適切ですが、b も適切なので、c だけでは足りません。

覚えておくこと

  • 調達の流れの後半:提案内容の比較評価、調達先の選定、契約締結、受入れ・検収
  • グリーン調達:必要性をよく考えて、環境への負荷が小さい製品やサービスを優先して購入すること
  • 一般競争入札:公告で、参加を希望する不特定多数の事業者に入札させて、競争させる方式

(テーマ・覚えること)

想定問題 3四肢択一

落札者となる事業者の総合評価値として、最も適切なものはどれか。

A 社は、システム開発を委託する事業者を、総合評価落札方式(加算方式)で選ぶ。総合評価値は、価格点と技術点の合計とし、総合評価値が最も高い事業者を落札者とする。価格点は、40×(1-入札価格÷予定価格)で求める。予定価格は 1,000 万円である。【表1】は、3 社の入札の状況である。
表1 入札の状況
事業者入札価格(万円)技術点(点)
B 社80045
C 社90052
D 社75040

正解:ウ 56 点

ポイント

総合評価落札方式(加算方式)で、価格点と技術点を足して、落札者の総合評価値を求める問題です。

考え方と解き方

価格点は、入札価格が安いほど高くなるように、1 から価格の割合を引いて求めます。最も安い事業者が、総合評価値でも最も高いとは限りません。

  1. 各社の価格点を求め、技術点を足します。B 社は、40×(1-800÷1,000)=8 点で、8+45=53 点です。C 社は、40×(1-900÷1,000)=4 点で、4+52=56 点です。D 社は、40×(1-750÷1,000)=10 点で、10+40=50 点です。
  2. 総合評価値が最も高いのは C 社の 56 点です。したがって、最も適切なのは ウ です。

ほかの選択肢

  • ア 50 点は、入札価格が最も安い D 社の総合評価値で、価格点だけで落札者を選んだ答えです。
  • イ 52 点は、C 社の技術点だけで、価格点を足し忘れた答えです。
  • エ 88 点は、価格点を 40×(入札価格÷予定価格)で求めた答えで、価格が高いほど価格点が高くなってしまいます。

覚えておくこと

  • 総合評価落札方式(加算方式):価格を点数にした価格点に技術点を足し、評価値の高い者に決める

(テーマ・覚えること)

想定問題 4四肢択一

条件が複数ある業務で、条件の組合せごとに行う処理を整理して、判断のもれや重なりを確かめる手法はどれか。

正解:エ 決定表

ポイント

要件を整理する手法のうち、条件と処理の組合せを整理する手法を選ぶ問題です。

考え方と解き方

どの手法も、業務やシステムを整理する道具なので、名前だけでは見分けにくくなります。何を整理する道具かで見分けます。

  1. 条件の組合せと、それに対応する処理を表に整理して、判断のもれや重なりを確かめる手法は、決定表です。
  2. したがって、該当するのは エ です。

ほかの選択肢

  • ア DFD は、データの流れと処理を図で表す手法で、条件の組合せを整理する手法ではありません。
  • イ UML は、システムの構造や動作を統一された記法の図で表す手法です。
  • ウ E-R 図は、データ同士の関係を図で表す手法です。

覚えておくこと

  • 決定表:条件の組合せと、それに対応する処理を、表に整理する手法
  • DFD はデータの流れと処理の図、UML はシステムの構造や動作を表す統一された記法の図

(テーマ・覚えること)

1問ずつの画面で解く(4問)

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