分野 B|ビジネス

データ品質管理とメタデータ管理

今の制度の過去問(3回分)には出ていませんが、新しいシラバス案(Ver.0.1)にある項目です。問われるとしたらの形でまとめています。

シラバス案 Ver.0.1(2026年8月31日公表)の『2-8-1 データマネジメントの機能』

最終更新

よく出る形

  • 問われるとしたら:メタデータ(データを説明するデータ)を、値と区別して選ぶ形
  • 問われるとしたら:データ品質の観点(正確性、完全性、一貫性など)の説明を選ぶ形
  • 問われるとしたら:事例で、表記ゆれ(同じ意味で書き方が異なる状態)への対応を選ぶ形
  • 問われるとしたら:メタデータ管理の記述を、a〜c の組合せで選ぶ形

覚えること

  • データ品質管理:データの品質を測り、保ち、高める取り組み
  • 正確性:値が事実と合っている。書式や誤字、意味の誤りがない
  • 完全性:必要な項目に抜け漏れがない。必須項目に空欄がない
  • 一貫性:データの内でも間でも、値に矛盾がない
  • 最新性:データが十分に新しく、最新版に更新されている
  • 一意性:同じ対象のデータが、重複して登録されていない
  • 品質が悪い状態の例:表記ゆれ、重複、欠け、古いまま
  • 品質低下の予防:入力チェック、入力ルールの統一、品質ルールの定義
  • 責任の分担:データオーナー(責任者)、データ主管組織、IT 部門ごとに決める
  • メタデータ:データの意味や出どころなどを説明する情報
  • 値とメタデータ:氏名や金額は値。項目の定義や入力の規則はメタデータ
  • メタデータの種類:業務の意味、IT の構造、システム運用の3種類
  • データ辞書:項目の名前、意味、データ型などを記録した一覧
  • ビジネス用語集:業務で使う用語の意味を、組織で統一して記録したもの
  • データリネージ:データの出どころと、加工の経過を追える情報
  • メタデータの管理:運用ルールを決め、登録し、最新の状態に更新する

ひっかけ

  • メタデータは値そのものではない。値を説明する側の情報
  • 品質は正確性だけで決まらない。欠け、矛盾、古さも見る

想定問題

4問(四肢択一)。選ぶと、その場で正解と解説が開きます。

想定問題 1四肢択一

同じ問題を今後起こさないための対応として、最も適切なものはどれか。

A 社の販売部門では、顧客の住所を自由に入力して登録している。「東京都」と「東京」のように書き方がそろわず、地域別に集計すると、東京都の件数が二つに分かれてしまう。

正解:エ 都道府県を選択式にして、書き方のルールを決め、入力時に確認する。

ポイント

表記ゆれ(同じ意味で書き方が異なる状態)を、入力の段階で防ぐ対応を選ぶ問題です。

考え方と解き方

起きた結果を直す対応を選ぶと、入力のたびに同じ問題が繰り返されます。注目するのは、集計の場面ではなく、データが入る場面です。

  1. 書き方がそろわないのは、入力が自由で、書き方のルールがないためです。選択式にしてルールを決め、入力時に確認すれば、書き方がそろった状態で登録されます。
  2. したがって、最も適切なのは エ です。

ほかの選択肢

  • ア 手作業でそろえるのは、起きた結果を直す対応で、次の入力でも同じ問題が起きるため、今後の防止になりません。
  • イ 住所の列を外すと、地域別の集計ができなくなり、データを使う目的を果たせません。品質を保つ対応ではありません。
  • ウ 過去の値を削除すると、必要な履歴まで失われます。書き方が混在する原因は入力にあり、削除では防げません。

覚えておくこと

  • 品質が悪い状態の例:表記ゆれ、重複、欠け、古いまま
  • 品質低下の予防:入力チェック、入力ルールの統一、品質ルールの定義

(テーマ・覚えること)

想定問題 2四肢択一

メタデータ管理に関する記述 a〜c のうち、適切なものだけを全て挙げたものはどれか。

A 社では、販売データを部門をまたいで使えるように、データを説明する情報の管理を見直している。
  • a データ辞書に、項目の名前や意味、データ型を記録しておくと、利用者は項目の内容を確認できる。
  • b データリネージ(出どころと加工の経過を追える情報)も、メタデータとして管理する対象になる。
  • c メタデータは、登録した後でデータの内容が変わっても、見直さずに使い続けてよい。

正解:ア a、b

ポイント

メタデータ管理の記述を、a〜c それぞれ判定して組み合わせる問題です。

考え方と解き方

メタデータは、一度作れば済む情報だと思うと、c を適切と読んでしまいます。

  1. a は適切です。データ辞書は、項目の名前、意味、データ型などを記録した一覧で、利用者が項目の内容を確認できます。
  2. b は適切です。データリネージは、データの出どころと加工の経過を追える情報で、メタデータの一つです。
  3. c は不適切です。メタデータは、運用ルールに沿って、最新の状態に更新し続けます。
  4. したがって、適切なのは a、b で、ア です。

ほかの選択肢

  • イ c は不適切なので、a、b、c の全てを選ぶことはできません。
  • ウ a も適切なので、b、c だけでは足りません。また、c は不適切です。
  • エ c は不適切です。a、b が適切なので、c だけでは足りません。

覚えておくこと

  • データ辞書:項目の名前、意味、データ型などを記録した一覧
  • データリネージ:データの出どころと、加工の経過を追える情報
  • メタデータの管理:運用ルールを決め、登録し、最新の状態に更新する

(テーマ・覚えること)

想定問題 3四肢択一

データ品質の観点に関する記述として、最も不適切なものはどれか。

正解:ア 最新性は、同じ対象のデータが重複して登録されていないかを見る観点である。

ポイント

データ品質の観点の説明のうち、合っていない物を見つける問題です。

考え方と解き方

重複と古さは、どちらもデータの質の悪さとして並べられるので、同じ観点の話だと考えがちです。観点ごとに、何を見るのかを分けて確かめます。

  1. 最新性は、データが十分に新しく、最新版に更新されているかを見る観点です。同じ対象のデータが重複して登録されていないかを見るのは、一意性という別の観点です。
  2. したがって、最も不適切なのは ア です。正しくは、最新性は、データが十分に新しく、最新版に更新されているかを見る観点です。

ほかの選択肢

  • イ 正確性は、書式や誤字、意味の誤りがなく、値が事実と合っているかを見る観点なので、適切です。
  • ウ 完全性は、用途に応じて必要な項目が抜け漏れなくそろい、必須項目に空欄がないかを見る観点なので、適切です。
  • エ 一貫性は、データの内でも、データとデータの間でも、値に矛盾がないかを見る観点なので、適切です。

覚えておくこと

  • 最新性:データが十分に新しく、最新版に更新されている
  • 一意性:同じ対象のデータが、重複して登録されていない

(テーマ・覚えること)

想定問題 4四肢択一

メタデータ管理の観点から行う対応として、最も適切なものはどれか。

A 社では、部門ごとに「売上」の意味が異なっている。営業部は税抜の金額、経理部は税込の金額を「売上」の列に入れており、全社の売上を集計すると数字が合わない。

正解:イ 「売上」の意味をビジネス用語集に記録し、全部門が同じ定義を参照できるようにする。

ポイント

同じ言葉に別の意味が付いている状況で、意味を記録して共有する対応を選ぶ問題です。

考え方と解き方

数字が合わないのは、値が間違っているからではなく、同じ言葉に別の意味が付いているからです。値を直す前に、言葉の意味を記録する場所を探します。

  1. ビジネス用語集は、業務で使う用語の意味を、組織で統一して記録したものです。「売上」の定義を記録して全部門で参照できるようにすれば、集計の基準がそろいます。
  2. したがって、最も適切なのは イ です。

ほかの選択肢

  • ア 意味が異なる値をそのまま合算すると、税抜と税込が混ざった合計になり、全社の売上として正しく読めません。
  • ウ 確認せずに書き換えると、経理部の元の値が失われ、意味の食い違いも記録されません。
  • エ 口頭で伝えるだけでは記録が残らず、後からデータを使う人が意味を確かめられません。

覚えておくこと

  • ビジネス用語集:業務で使う用語の意味を、組織で統一して記録したもの

(テーマ・覚えること)

1問ずつの画面で解く(4問)

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