分野 B|ビジネス

プロジェクトマネジメントの基本(PMO・ステークホルダ・リスク)

今の制度の過去問(3回分)では、プロジェクトの定義、憲章、会議、変更要求、要員の配置などが6問出ています。

シラバス案 Ver.0.1(2026年8月31日公表)の『1-5-1 プロジェクトマネジメントの目的と考え方』

最終更新

よく出る形

  • プロジェクトに当たる事例を a〜d から選ぶ(3回分で1問)
  • 新規プロジェクトを正式に認可する文書(プロジェクト憲章)を選ぶ(3回分で1問)
  • 終結時の活動、変更要求の扱い、要員の配置、会議の記述を選ぶ(3回分で4問)
  • 問われるとしたら:事例で、リスクの対応策(先に決めておく対応)を選ぶ形
  • 問われるとしたら:事例で、ステークホルダ(関係者)への関わり方を選ぶ形
  • 問われるとしたら:プロジェクトマネジメントなどの説明を a〜c で判定する形
  • 問われるとしたら:プロジェクトマネージャの役割の記述から、不適切な物を選ぶ形

覚えること

  • プロジェクト:始まりと終わりがあり、独自の目標を達成する一回限りの活動
  • プロジェクトでない物:毎年繰り返す会計処理や、問合せの窓口の運用のような継続的な業務
  • プロジェクトマネジメント:目標の達成に向けて、進捗、費用、品質、資源を計画して管理する活動
  • プロジェクトマネージャ:目標の達成に責任を持ち、計画と実行を指揮する人
  • プロジェクトチーム:目標の達成のために編成され、終了で解散する。メンバーの追加や交代があれば計画を見直す
  • PMO:プロジェクトを進める担当者を支援する組織
  • プロジェクト憲章:新規プロジェクトを正式に認可する文書
  • ステークホルダ:プロジェクトに関わる、または影響を受ける個人や組織で、チームの外の人も含む
  • 関係者への関わり:要望や影響が大きい人には、要望を確認し、意見を聞く場を設ける
  • コミュニケーションのマネジメント:伝える相手、内容、時期を計画して、情報を共有する活動
  • 会議:決まった内容を周知徹底するために、議事録を作って必要な関係者と共有する
  • リスクの対応策:起こる可能性と影響を見積もり、起きた時の対応を先に決めて関係者と共有する
  • 変更要求:変更管理委員会が審議し、費用の増加や期日の延期を理由に却下してもよい
  • 要員の配置:スキルが不足する時はトレーニングを計画し、役割と責任は計画の段階で明確にする
  • 終結:知識や教訓を、組織の資産として登録する
  • 計画の変更:費用や期間を変える必要が出た時は、決められた承認を得てから計画を変える

想定問題

4問(四肢択一)。選ぶと、その場で正解と解説が開きます。

想定問題 1四肢択一

B さんの対応として、最も適切なものはどれか。

B さんは、新しい予約システムを開発するプロジェクトのプロジェクトマネージャである。計画の段階で、メンバーから、利用部門の要望が途中で何度も変わるかもしれないという懸念が出た。

正解:ウ 要望が変わる可能性と影響を見積もり、対応を先に決めて関係者と共有する。

ポイント

プロジェクトの計画の段階で出た懸念への、プロジェクトマネージャの対応を選ぶ問題です。

考え方と解き方

起きてから話し合えばよいと考えると、アを選びます。リスクは、起きてから慌てるより、見つけた時点で起こる可能性と影響を見積もり、対応を先に決めておくほうが、被害を小さくできます。

  1. 懸念は、起きるかどうか分からない事柄なので、プロジェクトのリスクとして扱います。
  2. そこで、起こる可能性と影響を見積もり、起きた時の対応を先に決めて、関係者と共有します。
  3. したがって、最も適切なのは ウ です。

ほかの選択肢

  • ア 実際に変わってから話し合うと、対応の準備がないまま影響を受けます。リスクは、起きる前に対応を決めておきます。
  • イ 懸念を挙げたメンバー一人に任せると、プロジェクトとしての対応になりません。関係者と共有して決めます。
  • エ 可能性が低くても、影響が大きい場合があります。記録に残さずに進めると、起きた時に備えがありません。

覚えておくこと

  • リスクの対応策:起こる可能性と影響を見積もり、起きた時の対応を先に決めて関係者と共有する

(テーマ・覚えること)

想定問題 2四肢択一

プロジェクトマネジメントに関する説明として、適切なものだけを全て挙げたものはどれか。

A 社は、複数のプロジェクトを同時に進めている。次の a〜c は、プロジェクトマネジメントについての説明である。
  • a プロジェクトチームのメンバーは、プロジェクトの開始前に全員を確定させて、その後は固定して進める。
  • b コミュニケーションのマネジメントでは、伝える相手と時期は、必要になった時に、その都度決めて伝える。
  • c プロジェクトマネジメントは、目標の達成に向けて、進捗、費用、品質、資源を計画して管理する活動である。

正解:エ c

ポイント

プロジェクトマネジメントの用語の説明を、a〜c で判定する問題です。

考え方と解き方

情報は必要になった時に伝えれば足りると考えると、b を適切と読みます。チームのメンバーも、開始前に決めて固定すると考えてしまう点で迷います。

  1. a は不適切です。プロジェクトチームのメンバーは、追加や交代があれば計画を見直すので、開始前に確定して固定するとは限りません。
  2. b は不適切です。コミュニケーションのマネジメントは、伝える相手、内容、時期を計画して、情報を共有する活動で、その都度決めるのではありません。
  3. c は適切です。プロジェクトマネジメントは、目標の達成に向けて、進捗、費用、品質、資源を計画して管理する活動です。
  4. したがって、適切なのは c だけで、エ です。

ほかの選択肢

  • ア a、b はどちらも不適切です。適切な c が入っていません。
  • イ a は不適切なので、a、c の組合せにはなりません。適切なのは c だけです。
  • ウ b は不適切です。適切な c が入っておらず、b だけでは答えになりません。

覚えておくこと

  • プロジェクトチーム:目標の達成のために編成され、終了で解散する。メンバーの追加や交代があれば計画を見直す
  • コミュニケーションのマネジメント:伝える相手、内容、時期を計画して、情報を共有する活動
  • プロジェクトマネジメント:目標の達成に向けて、進捗、費用、品質、資源を計画して管理する活動

(テーマ・覚えること)

想定問題 3四肢択一

B さんの課長への関わり方として、最も適切なものはどれか。

B さんは、社内の在庫管理システムを入れ替えるプロジェクトのプロジェクトマネージャである。倉庫部門の課長は、チームの外の人だが、システムの使い方に強い要望を持ち、導入の可否にも影響力がある。

正解:ア 要望と影響の大きさを確認し、意見を聞く場を設けて、計画に生かす。

ポイント

影響力のある関係者に対する、プロジェクトマネージャの関わり方を選ぶ問題です。

考え方と解き方

要望が強い人には、そのまま応じるか、任せればよいと考えると、イやウを選びます。要望を確認して意見を聞く関わり方が分かれ目です。

  1. 倉庫部門の課長は、プロジェクトの成果の影響を受け、導入の可否にも影響力があるので、ステークホルダです。
  2. そこで、要望と影響の大きさを確認し、意見を聞く場を設けて、計画に生かします。
  3. したがって、最も適切なのは ア です。

ほかの選択肢

  • イ 影響力があっても、チームの外の人をメンバーに加えて作業を任せる必要はありません。意見を聞く関わり方で足ります。
  • ウ 要望をそのまま計画に入れると、ほかの関係者の要望や費用、期間との調整ができなくなります。
  • エ 部下から聞き取った内容では、課長の実際の要望とずれるおそれがあります。課長本人に確かめます。

覚えておくこと

  • ステークホルダ:プロジェクトに関わる、または影響を受ける個人や組織で、チームの外の人も含む
  • 関係者への関わり:要望や影響が大きい人には、要望を確認し、意見を聞く場を設ける

(テーマ・覚えること)

想定問題 4四肢択一

プロジェクトマネージャの役割に関する記述として、最も不適切なものはどれか。

正解:イ 費用や期間を変える必要が出たら、承認を待たずに、自分の判断で計画を変える。

ポイント

プロジェクトマネージャの役割のうち、不適切な物を選ぶ問題です。

考え方と解き方

責任者だから自分の判断で動いてよい、と考えるとイを適切と読みます。計画の変更は、決められた承認を得てから行う点が分かれ目です。

  1. 費用や期間を変える必要が出た時は、決められた承認を得てから、計画を変えます。
  2. イは、承認を待たずに自分の判断で計画を変えると書いてあり、不適切です。
  3. したがって、最も不適切なのは イ です。正しくは、決められた承認を得てから、計画を変えます。

ほかの選択肢

  • ア 適切です。状況を把握して、問題が見つかった時に関係者へ伝えるのは、プロジェクトマネージャの役割です。
  • ウ 適切です。メンバーが力を発揮できるように、役割を決めて作業の進め方を調整するのは、プロジェクトマネージャの役割です。
  • エ 適切です。意見がくい違った時に、双方の話を聞いて調整するのは、プロジェクトマネージャの役割です。

覚えておくこと

  • プロジェクトマネージャ:目標の達成に責任を持ち、計画と実行を指揮する人
  • 計画の変更:費用や期間を変える必要が出た時は、決められた承認を得てから計画を変える

(テーマ・覚えること)

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