分野 B|ビジネス
プロダクトライフサイクル・ブランディング
今の制度の過去問(3回分)には出ていませんが、新しいシラバス案(Ver.0.1)にある項目です。問われるとしたらの形でまとめています。
シラバス案 Ver.0.1(2026年8月31日公表)の『1-3-4 プロダクトのマネジメント』
最終更新
よく出る形
- 問われるとしたら:事例で、プロダクトライフサイクル(商品の売上の一生)の時期を選ぶ形
- 問われるとしたら:事例で、カニバリゼーション(自社商品どうしの売上の食い合い)を選ぶ形
- 問われるとしたら:事例で、インナーブランディング(社内向けのブランドの取組)を選ぶ形
- 問われるとしたら:コモディティ化(類似品があふれて価値が下がる)の説明を選ぶ形
覚えること
- プロダクトビジョン:プロダクトが目指す将来の姿を、関係者で共有するもの
- プロダクトライフサイクル:商品の売上や利益の動きを、導入期、成長期、成熟期、衰退期の4段階で見る
- 導入期と成長期:導入期は認知が低く売上が小さい、成長期は売上が急に伸び競合が入る
- 成熟期と衰退期:成熟期は売上の伸びが止まり競争が激しい、衰退期は売上が減る
- プロダクトポートフォリオ:複数の商品を組み合わせて、全体の収益や成長を管理する考え方
- コモディティ化:技術進歩がなくなり、類似の物があふれて、価値が低下すること
- カニバリゼーション:自社の商品が、自社の別の商品と売上を食い合うこと
- ブランドパーパス:そのブランドが社会の中で果たす存在意義
- ブランドアイデンティティ:そのブランドが何者であるかを示す、独自の特徴
- インナーブランディング:ブランドの考え方を、従業員に伝えて浸透させる取組
- アウターブランディング:ブランドの考え方を、顧客など社外に伝える取組
- マルチブランド戦略:事業や商品ごとに、複数のブランドを使い分ける戦略
- 参考:今のシラバス(Ver.6.5)では、プロダクトライフサイクルとブランド戦略は「マーケティングの基礎」の用語例にある
ひっかけ
- 成長期は売上が急に伸びる。伸びが止まって競争が激しいのが成熟期
- カニバリゼーションは自社内の食い合い。他社に売上を奪われる話ではない
- インナーは従業員など社内向け、アウターは顧客など社外向けの取組
想定問題
4問(四肢択一)。選ぶと、その場で正解と解説が開きます。
この商品の、プロダクトライフサイクル(商品の売上の一生を4段階に分けた見方)での時期として、最も適切なものはどれか。
正解:ウ 成熟期
ポイント
事例の売上の動きから、プロダクトライフサイクルの時期を選ぶ問題です。
考え方と解き方
競争が激しいという点だけで、成長期を選ぶと取りちがえます。売上が伸び続けているか、伸びが止まっているかも合わせて見ます。
- A 社の缶詰は、売上の伸びが止まり、競争が激しくなっています。このような時期は、成熟期に当たります。
- したがって、最も適切なのは ウ です。
ほかの選択肢
- ア 導入期は、認知が低く売上が小さい時期です。発売から数年がたち、他社も同じような商品を出している A 社の缶詰とは合いません。
- イ 成長期は、売上が急に伸び、競合が入ってくる時期です。A 社の缶詰の売上は横ばいで、伸びが止まっています。
- エ 衰退期は、売上が減っていく時期です。A 社の缶詰の売上は、減ってはおらず横ばいです。
覚えておくこと
- プロダクトライフサイクル:商品の売上や利益の動きを、導入期、成長期、成熟期、衰退期の4段階で見る
- 成熟期と衰退期:成熟期は売上の伸びが止まり競争が激しい、衰退期は売上が減る
(テーマ・覚えること)
この現象を表す用語として、最も適切なものはどれか。
正解:イ カニバリゼーション
ポイント
事例の売上の動きから、プロダクトの用語を選ぶ問題です。
考え方と解き方
新商品が売れたことだけを見ると、ほかの用語を選んでしまいます。全体の売上が増えていない点を見落とさないことが大切です。
- 新商品の売上が増えた分だけ、既存の菓子の売上が減り、A 社全体の売上はほとんど増えていません。自社の商品が、自社の別の商品と売上を食い合うこの現象は、カニバリゼーションです。
- したがって、最も適切なのは イ です。
ほかの選択肢
- ア コモディティ化は、技術進歩がなくなり、類似の物があふれて価値が低下することです。A 社の話は、類似品があふれた話ではありません。
- ウ 規模の経済は、生産の量が増えるほど、商品1個当たりの費用が下がることです。A 社の話は、費用ではなく、売上の食い合いです。
- エ ロングテールは、売れ行きの小さい商品を多品種そろえ、その売上の合計で収益を得る考え方です。A 社の話は、品ぞろえの多さの話ではありません。
覚えておくこと
- カニバリゼーション:自社の商品が、自社の別の商品と売上を食い合うこと
- コモディティ化:技術進歩がなくなり、類似の物があふれて、価値が低下すること
(テーマ・覚えること)
A 社がこの課題に対して行う取組として、最も適切なものはどれか。
正解:ア 従業員向けの研修で、考え方と日々の対応の結び付きを、事例で学ばせる。
ポイント
事例の課題から、ブランドの考え方を浸透させる取組を選ぶ問題です。
考え方と解き方
社内向けの取組でも、ブランドの考え方に結び付かなければ、考え方は浸透しません。「社内向けか」だけで選ぶと、エを選んでしまいます。
- A 社の課題は、考え方が社内に伝わっていないことです。従業員に向けて、考え方と日々の対応の結び付きを学ばせる取組は、ブランドの考え方を社内に浸透させるインナーブランディングで、課題に合います。
- したがって、最も適切なのは ア です。
ほかの選択肢
- イ 顧客向けの広告は、社外に伝えるアウターブランディングの取組です。A 社はすでに広告で社外に伝えており、課題は社内に伝わっていないことです。
- ウ 売り場の色や飾りをそろえる取組は、顧客に見える形を整える社外向けの取組で、社内に伝わっていない課題とは合いません。
- エ 従業員向けの取組ですが、売上の目標と評価を示すもので、ブランドの考え方を日々の対応に結び付けるものではありません。
覚えておくこと
- インナーブランディング:ブランドの考え方を、従業員に伝えて浸透させる取組
- アウターブランディング:ブランドの考え方を、顧客など社外に伝える取組
(テーマ・覚えること)
プロダクトのマネジメントに関する記述として、最も不適切なものはどれか。
正解:エ コモディティ化は、技術が進歩して商品の独自性が増し、価値が高まっていくことである。
ポイント
プロダクトの用語の説明のうち、誤りを選ぶ問題です。
考え方と解き方
「広く行き渡る」を「商品が良くなる」と取りちがえると、エを適切と読みます。日用品化という名前を思い出すと、価値が下がる方向だと分かります。
- コモディティ化は、商品やサービスの技術進歩がなくなり、類似の物があふれて、その価値が低下することです。
- エ は、独自性が増して価値が高まるという、逆の説明です。
- したがって、最も不適切なのは エ です。正しくは、コモディティ化は、類似の商品があふれて、価値が低下することです。
ほかの選択肢
- ア プロダクトビジョンは、目指す将来の姿を関係者で共有するもので、適切です。
- イ プロダクトポートフォリオは、複数の商品を組み合わせて、全体の収益や成長を管理する考え方で、適切です。
- ウ プロダクトライフサイクルは、売上や利益の動きを段階に分けて見るもので、適切です。
覚えておくこと
- コモディティ化:技術進歩がなくなり、類似の物があふれて、価値が低下すること
- プロダクトポートフォリオ:複数の商品を組み合わせて、全体の収益や成長を管理する考え方
(テーマ・覚えること)
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