分野 B|ビジネス
イノベーションの種類と理論(オープンイノベーション・リーンスタートアップ)
今の制度の過去問(3回分)では、ベンチャーキャピタル、オープンAPI、キャズムが3回分で3問出ています。
シラバス案 Ver.0.1(2026年8月31日公表)の『1-1-3 イノベーション戦略の理論』
最終更新
よく出る形
- ベンチャーキャピタルの記述を選ぶ(3回分で1問)
- オープンAPIの取組を表す用語を選ぶ(3回分で1問)
- キャズムを表す用語を選ぶ(3回分で1問)
- 問われるとしたら:事例で、オープンイノベーションに当たる取組を選ぶ形
- 問われるとしたら:プロセスイノベーションなどの用語を選ぶ形
- 問われるとしたら:イノベーションの用語の説明を a〜c で判定して組み合わせる形
- 問われるとしたら:イノベータ理論の記述から、不適切な物を選ぶ形
覚えること
- プロダクトイノベーション:新しい製品やサービスを生み出す革新
- プロセスイノベーション:製品の作り方や提供の方法を改善して、効率や品質を高める革新
- オープンイノベーション:外部の組織と共創し、技術や資源を自社に取り込んで価値を生む手法
- ベンチャーキャピタル:新興の企業に出資し、株式の売却益を得ることを目的とする企業
- オープンAPI:システムの接続仕様を外部に公開し、契約した外部事業者が使えるようにする取組
- APIエコノミー:公開された API でつながる企業が、互いのサービスを組み合わせて価値を生む経済圏
- イノベータ理論:新しい製品の普及に沿って、消費者を五つのグループに分ける考え方
- 五つのグループ:採用が早い順に、イノベーター、アーリーアダプター、アーリーマジョリティ、レイトマジョリティ、ラガード
- キャズム:アーリーアダプターからアーリーマジョリティへの普及で生じる、越えにくい隔たり
- MOT(技術経営):技術を事業の成長に結びつけて、新しい価値を生み出す経営の考え方
- イノベーションのジレンマ:優れた企業が既存顧客の要望に応え続け、新しい技術への対応が遅れること
- 魔の川・死の谷・ダーウィンの海:研究から事業化、市場での成功までの途中にある障壁の呼び名
- リーンスタートアップ:最小限の製品を早く出し、顧客の反応から学んで改善を重ねる進め方
- 原理原則の例:価値の実現、未来志向リーダー、戦略的方向性、組織文化
- 原理原則の例(続き):洞察の活用、不確実性のマネジメント、柔軟性、システムアプローチ
ひっかけ
- プロセスイノベーションは、新しい製品を生む革新ではなく、作り方の改善
- ベンチャーキャピタルの目的は、貸付の利息ではなく、出資による株式の売却益
- 死の谷は研究開発から事業化の間の障壁で、キャズムは普及の途中の隔たり
想定問題
4問(四肢択一)。選ぶと、その場で正解と解説が開きます。
製品の作り方や提供の方法を改善して、効率や品質を高める革新を表す用語はどれか。
正解:イ プロセスイノベーション
ポイント
イノベーションの種類のうち、作り方や提供の方法の改善を表す用語を選ぶ問題です。
考え方と解き方
「イノベーション」の前に付く語が、何を革新するのかを表しています。製品そのものか、作り方か、組織の外との関わり方かを分けて読みます。
- 問いの革新は、製品の作り方や提供の方法を改善して、効率や品質を高めるものです。
- このように、作り方や提供の方法を改善して効率や品質を高める革新を、プロセスイノベーションといいます。
- したがって、最も適切なのは イ です。
ほかの選択肢
- ア プロダクトイノベーションは、新しい製品やサービスを生み出す革新です。作り方の改善を表す用語ではありません。
- ウ オープンイノベーションは、外部の組織と共創して技術や資源を取り込む手法です。作り方の改善を表す用語ではありません。
- エ ソーシャルイノベーションは、社会の課題の解決を目的にした革新です。作り方や提供の方法の改善を表す用語ではありません。
覚えておくこと
- プロダクトイノベーション:新しい製品やサービスを生み出す革新
- プロセスイノベーション:製品の作り方や提供の方法を改善して、効率や品質を高める革新
(テーマ・覚えること)
オープンイノベーションに当たる取組として、最も適切なものはどれか。
正解:ア 新素材の開発のために大学の研究室と共同で研究し、成果を自社の製品に取り入れる。
ポイント
外部の組織と共創して価値を生む取組を、具体例から選ぶ問題です。
考え方と解き方
新しい物を生み出す取組でも、社内で完結する物はオープンイノベーションではありません。誰と、何を取り込むのかに注目します。
- オープンイノベーションは、外部の組織と共創し、技術や資源を自社に取り込んで価値を生む手法です。
- 大学の研究室と共同で研究し、その成果を自社の製品に取り入れる取組は、この手法に当たります。
- したがって、最も適切なのは ア です。
ほかの選択肢
- イ 社内の別の部門との協力は、外部の組織との共創ではありません。自社の技術だけで完成させる点も、外部の技術や資源を取り込む手法に当たりません。
- ウ 広告で認知度を高めるのは販売を促す取組で、外部の組織と共創して新しい価値を生む取組ではありません。
- エ 他社の製品を参考にして自社の技術で作るのは、製品づくりの取組で、外部の組織と共創して技術を取り込む取組ではありません。
覚えておくこと
- オープンイノベーション:外部の組織と共創し、技術や資源を自社に取り込んで価値を生む手法
(テーマ・覚えること)
A 社の新規事業の担当者は、イノベーションに関する用語を整理している。用語の説明として、適切なものだけを全て挙げたものはどれか。
- a ベンチャーキャピタルは、新興の企業に資金を貸し、融資の利息を得ることを目的とする企業である。
- b オープンAPIは、システムの接続の仕様を外部の事業者に公開し、連携したサービスを展開しやすくする取組である。
- c MOT(技術経営)は、技術を事業の成長に結びつけて、新しい価値を生み出す経営の考え方である。
正解:ウ b、c
ポイント
イノベーションに関する用語の説明を、a〜c で判定する問題です。
考え方と解き方
用語の名前だけで中身を想像すると、a のように目的や相手を取りちがえます。ベンチャーキャピタルは、貸す側ではなく出資する側です。
- a は不適切です。ベンチャーキャピタルは、新興の企業に出資し、株式の売却益を得ることを目的とします。
- b は適切です。オープンAPI は、接続の仕様を外部に公開し、連携したサービスを展開しやすくする取組です。
- c は適切です。MOT(技術経営)は、技術を事業の成長に結びつけて価値を生み出す考え方です。
- したがって、適切なのは b、c で、ウ です。
ほかの選択肢
- ア a は不適切です。c も適切なので、a、b だけでは足りません。
- イ a は不適切です。a、b、c の全てが適切とはいえません。
- エ b も適切なので、c だけでは足りません。
覚えておくこと
- ベンチャーキャピタル:新興の企業に出資し、株式の売却益を得ることを目的とする企業
- オープンAPI:システムの接続仕様を外部に公開し、契約した外部事業者が使えるようにする取組
- MOT(技術経営):技術を事業の成長に結びつけて、新しい価値を生み出す経営の考え方
(テーマ・覚えること)
イノベータ理論に関する記述として、最も不適切なものはどれか。
正解:エ アーリーアダプターは、アーリーマジョリティよりも遅く新しい製品を採用するグループである。
ポイント
イノベータ理論の五つのグループの順番を問う問題です。
考え方と解き方
アーリーアダプターとアーリーマジョリティは、どちらも「アーリー」が付くので、どちらが先か迷います。
- イノベータ理論では、採用が早い順に、イノベーター、アーリーアダプター、アーリーマジョリティ、レイトマジョリティ、ラガードと並びます。
- アーリーアダプターは、アーリーマジョリティよりも早く新しい製品を採用するグループです。
- 最も不適切なのは エ です。正しくは、アーリーアダプターは、アーリーマジョリティよりも早く新しい製品を採用するグループです。
ほかの選択肢
- ア 適切です。採用が早い順に並べると、イノベーターが先頭で、アーリーアダプターより早く採用します。
- イ 適切です。ラガードは最後に採用するグループで、レイトマジョリティよりも遅く採用します。
- ウ 適切です。アーリーマジョリティは、レイトマジョリティよりも前に採用するグループです。
覚えておくこと
- イノベータ理論:新しい製品の普及に沿って、消費者を五つのグループに分ける考え方
- 五つのグループ:採用が早い順に、イノベーター、アーリーアダプター、アーリーマジョリティ、レイトマジョリティ、ラガード
(テーマ・覚えること)
このテーマの過去問
- 令和6年度 問5ベンチャーキャピタルに関する記述として,最も…四肢択一
- 令和6年度 問19ある銀行では,システムの接続仕様を外部に公開…四肢択一
- 令和8年度 問15マーケティングにおけるイノベーター理論では,…四肢択一・まずこの1問
同じ分野のテーマ(ビジネス)
- DXとは(社会の変化・顧客体験・SDGs)今の制度の過去問(3回分)では、DX の説明とデジタルディスラプションを表す用語が3回分で2問出ています。
- PoC・チェンジマネジメント(変革の進め方)今の制度の過去問(3回分)では、バックキャスティング、PoC、ハッカソン、投資の回収期間の計算が3回分で5問出ています。
- 経営戦略の基本(経営理念・M&A・コアコンピタンス)今の制度の過去問(3回分)では、MVV のビジョンが3回分で1問出ています。
- SWOT分析・KPI・バランススコアカード(戦略の手法)今の制度の過去問(3回分)では、VRIO 分析、ニッチ戦略、バリューエンジニアリングが、3回分で3問出ています。
- デジタル戦略(DX戦略・BYOD・デジタルディバイド)今の制度の過去問(3回分)では、BYOD の説明が、3回分で1問出ています。
- 情報システム戦略・EA(SoR・SoE・As-is/To-be)今の制度の過去問(3回分)では、SoR と SoE、EA、システム化構想の立案、情報システム化基本計画が、3回分で4問出ています。
- 要件定義と調達(RFI・RFP・入札)今の制度の過去問(3回分)では、RFI、RFP、業務要件定義、要件定義への利用者の関わりが、3回分で4問出ています。
- 3C分析・PEST分析・STP分析(ビジネス調査)今の制度の過去問(3回分)では、STP 分析のポジショニングが、3回分で1問出ています。
- ビジネスモデル(サブスクリプション・フリーミアム・ビジネスモデルキャンバス)今の制度の過去問(3回分)では、サブスクリプション、シェアリングエコノミー、フリーミアムの用語が、3回分で3問出ています。
- ビジネスプロセス改善(BPR・BPM・RPA)今の制度の過去問(3回分)では、RPA、業務プロセスの可視化、BPO の用語などが、3回分で6問出ています。
- プロダクトライフサイクル・ブランディング今の制度の過去問(3回分)には出ていませんが、新しいシラバス案(Ver.0.1)にある項目です。問われるとしたらの形でまとめています。
- マーケティング戦略とWebマーケティング(SEO・リスティング広告)今の制度の過去問(3回分)では、リスティング広告の説明が1問出ています。
- サービスマネジメントとSLA(サービスレベル管理)今の制度の過去問(3回分)では、SLA とサービスレベル管理、可用性、稼働率の計算などが5問出ています。
- サービスデスク・インシデント管理・変更管理今の制度の過去問(3回分)では、サービスデスクの役割や評価の指標などが3問出ています。
- プロジェクトマネジメントの基本(PMO・ステークホルダ・リスク)今の制度の過去問(3回分)では、プロジェクトの定義、憲章、会議、変更要求、要員の配置などが6問出ています。
- WBS・ガントチャート・アローダイアグラム(スケジュール)今の制度の過去問(3回分)では、WBS、スコープ、アローダイアグラムなど、スコープとスケジュールの問題が6問出ています。
- デザイン思考・UX・人間中心設計・ペルソナ今の制度の過去問(3回分)には出ていませんが、新しいシラバス案(Ver.0.1)にある項目です。問われるとしたらの形でまとめています。
- ユーザー調査(インタビュー・アンケート・フィールドワーク)今の制度の過去問(3回分)には出ていませんが、新しいシラバス案(Ver.0.1)にある項目です。問われるとしたらの形でまとめています。
- カスタマージャーニーマップ・プロトタイプ・ユーザビリティテスト今の制度の過去問(3回分)では、構造化シナリオ法の三つのシナリオが1問出ています。ほかの手法は、新しいシラバス案(Ver.0.1)にある項目で、問われるとしたらの形でまとめています。
- 変化への適応とコラボレーション(マインド・スタンス)今の制度の過去問(3回分)には出ていませんが、新しいシラバス案(Ver.0.1)にある項目です。問われるとしたらの形でまとめています。
- 顧客・ユーザーへの共感と常識にとらわれない発想今の制度の過去問(3回分)には出ていませんが、新しいシラバス案(Ver.0.1)にある項目です。問われるとしたらの形でまとめています。
- 小さく試して直す・柔軟な意思決定・事実に基づく判断今の制度の過去問(3回分)には出ていませんが、新しいシラバス案(Ver.0.1)にある項目です。問われるとしたらの形でまとめています。
- アジャイル(スプリント・ふりかえり・KPT)今の制度の過去問(3回分)では、アジャイル開発の特徴を問う問題が3問出ています。
- データマネジメントとデータガバナンスの考え方今の制度の過去問(3回分)には出ていませんが、新しいシラバス案(Ver.0.1)にある項目です。問われるとしたらの形でまとめています。
- データ品質管理とメタデータ管理今の制度の過去問(3回分)には出ていませんが、新しいシラバス案(Ver.0.1)にある項目です。問われるとしたらの形でまとめています。
- データライフサイクル(生成・保管・処理・活用・廃棄)今の制度の過去問(3回分)には出ていませんが、新しいシラバス案(Ver.0.1)にある項目です。問われるとしたらの形でまとめています。
- データ基盤(データレイク・DWH・データマート・ETL)今の制度の過去問(3回分)には出ていませんが、新しいシラバス案(Ver.0.1)にある項目です。問われるとしたらの形でまとめています。
- データの種類と加工(構造化データ・名寄せ・欠損値)今の制度の過去問(3回分)では、名寄せ、ライフログ(人の行動ログ)、アノテーション、ビッグデータの3V が、合わせて4問出ています。
- 確率・平均値・中央値・尺度(統計の基本)今の制度の過去問(3回分)では、確率の計算と、データの尺度を問う問題が2問出ています。
- 相関分析・回帰分析・仮説検定・バイアス今の制度の過去問(3回分)では、回帰分析を選ぶ問題が1問出ています。
- グラフとQC七つ道具(パレート図・散布図)・ブレーンストーミング今の制度の過去問(3回分)では、パレート図の説明を選ぶ形とブレーンストーミングの進め方を選ぶ形が、合わせて2問出ています。
- 線形計画法・在庫管理・日程計画今の制度の過去問(3回分)では、定期発注方式の計算式を問う問題が1問出ています。
- AI社会原則とAI事業者ガイドライン今の制度の過去問(3回分)では、人間中心の AI 社会原則のイノベーションの原則を選ぶ形と、AI で使うデータのバイアス対策を選ぶ形が、合わせて2問出ています。
- 識別AIの活用(需要予測・顧客セグメンテーション)今の制度の過去問(3回分)では、AI を導入して作業効率が向上した事例を選ぶ形が1問出ています。
- 生成AIの活用(プロンプトエンジニアリング・マルチモーダル)今の制度の過去問(3回分)では、プロンプトエンジニアリングの説明を選ぶ形が1問出ています。
- AIエージェントの活用(自律性・ガードレール)今の制度の過去問(3回分)には出ていませんが、新しいシラバス案(Ver.0.1)にある項目です。問われるとしたらの形でまとめています。
- 企業の仕組み(株式会社・CSR・IPO・人的資本経営)今の制度の過去問(3回分)では、企業の社会的責任(CSR)を選ぶ問題が1問出ています。
- 経営管理と組織形態(PDCA・事業部制・CxO)今の制度の過去問(3回分)では、CxO が1問、PDCA が2問、組織形態が2問出ています。
- 人材マネジメント(OJT・リスキリング・テレワーク・DE&I)今の制度の過去問(3回分)には出ていませんが、新しいシラバス案(Ver.0.1)にある項目です。問われるとしたらの形でまとめています。
- 損益分岐点・貸借対照表・損益計算書(会計の基本)今の制度の過去問(3回分)では、損益分岐点や利益の計算、損益計算書の金額、売上原価、間接費が3回分で4問出ています。
- 財務指標(ROE・ROA・ROI・自己資本比率)今の制度の過去問(3回分)では、損益計算書だけで計算できる指標の選択と、自己資本比率の計算が、3回分で2問出ています。
- コーポレートガバナンスとコンプライアンス今の制度の過去問(3回分)では、コーポレートガバナンスの説明と、その強化策が、3回分で3問出ています。
- 内部統制(J-SOX・職務分掌・3つのラインモデル)今の制度の過去問(3回分)では、内部統制の構成要素、けん制や活動の内容、ITへの対応が、3回分で4問出ています。
- システム監査・情報セキュリティ監査(監査の進め方)今の制度の過去問(3回分)では、各監査の説明、システム監査の目的と監査人、実施の流れが、3回分で9問出ています。