分野 B|ビジネス
データマネジメントとデータガバナンスの考え方
今の制度の過去問(3回分)には出ていませんが、新しいシラバス案(Ver.0.1)にある項目です。問われるとしたらの形でまとめています。
シラバス案 Ver.0.1(2026年8月31日公表)の『2-8-1 データマネジメントの目的と考え方』
最終更新
よく出る形
- 問われるとしたら:DIKW モデルの段階(データ・情報・知識・知恵)を選ぶ形
- 問われるとしたら:データドリブン経営(データで意思決定する経営)の考え方を選ぶ形
- 問われるとしたら:事例で、データが孤立した時の適切な対応を選ぶ形
- 問われるとしたら:データマネジメントの機能の説明を a〜c で判定する形
覚えること
- データドリブン経営:データを経営資源として扱い、意思決定にデータを使う経営
- データの位置づけ:ヒト、モノ、カネと並ぶ重要な経営資源で、繰り返し使える
- データマネジメント:データを資産として生かすため、方針づくりから管理の実行までを組織で行う活動
- ガバナンス(司法・立法):データの扱いの方針やルールを決め、守られているかを監督する機能
- マネジメント(行政):決められた方針とルールに沿って、データの管理を実行する機能
- アーキテクチャ:データの構造や保管の仕組みを全社の視点で整理し、設計の指針を示す機能
- DIKW モデル:データ、情報、知識、知恵の順に、価値が高まる段階で整理する考え方
- データと情報:データは事実や数値そのもの。情報は、比べるなどして意味を読み取ったもの
- 知識と知恵:知識は情報を積み重ねて導いた経験則。知恵は知識をもとにした判断の方針
- データのサイロ化:部門ごとにデータが孤立し、全社で結び付けて分析できない状態
- サイロ化への対応:全社共通の管理の方針と責任者を決め、部門をまたいで使える形に整える
ひっかけ
- ガバナンスは決めて監督する機能、マネジメント(行政)は決められた通りに実行する機能
- 情報は、数値を並べただけの物ではなく、比べて意味を読み取った物
想定問題
4問(四肢択一)。選ぶと、その場で正解と解説が開きます。
DIKW モデルにおける「情報」に該当するものはどれか。
正解:イ 先月の売上が前年同月より減ったという、数値を比べて読み取った結果
ポイント
DIKW モデルの段階のうち、情報に当たる物を、売上の例から選ぶ問題です。
考え方と解き方
売上の金額が並んでいるだけでも、数字を見ると情報に思えます。しかし、意味を読み取る前の事実や数値は、データの段階です。
- DIKW モデルは、データ、情報、知識、知恵の順に整理します。情報は、データを比べるなどして、意味を読み取ったものです。
- 先月の売上を前年同月と比べて、減ったと読み取った結果が、これに当たります。
- したがって、該当するのは イ です。
ほかの選択肢
- ア 手を加えていない売上の金額と日時は、事実や数値そのものなので、データに当たります。
- ウ 長期間の売上から導いた経験則は、情報を積み重ねたものなので、知識に当たります。
- エ 新商品の投入を優先するという方針は、知識をもとにした判断なので、知恵に当たります。
覚えておくこと
- DIKW モデル:データ、情報、知識、知恵の順に、価値が高まる段階で整理する考え方
- データと情報:データは事実や数値そのもの。情報は、比べるなどして意味を読み取ったもの
(テーマ・覚えること)
データドリブン経営に関する記述として、最も適切なものはどれか。
正解:ア データを重要な経営資源として扱い、分析した結果を経営の意思決定に生かす。
ポイント
データを意思決定に使う経営の考え方を、記述で問う問題です。
考え方と解き方
経験と勘が頼りになる場面は多いため、データは確認用と考えがちです。データドリブンでは、データを判断の材料そのものとして使います。
- データドリブン経営では、データを重要な経営資源として扱います。
- 分析した結果を、経営の意思決定に使います。
- したがって、最も適切なのは ア です。
ほかの選択肢
- イ 決定のあとに説明へ使うだけでは、意思決定にデータを使っていません。
- ウ 経営の意思決定に関与させないと、データを経営資源として扱っていません。
- エ データは一度の分析で役目を終えるのではなく、ヒト、モノ、カネと並ぶ経営資源として繰り返し使えます。
覚えておくこと
- データドリブン経営:データを経営資源として扱い、意思決定にデータを使う経営
- データの位置づけ:ヒト、モノ、カネと並ぶ重要な経営資源で、繰り返し使える
(テーマ・覚えること)
データマネジメントの観点から、A 社がまず行う対応として、最も適切なものはどれか。
正解:エ 全社で共通する管理の方針と責任者を決め、部門をまたいで使える形に整える。
ポイント
部門ごとにデータが孤立した事例で、データマネジメントとして取る対応を選ぶ問題です。
考え方と解き方
困っている分析だけを済ませる対応は、すぐに終わるように見えます。しかし、孤立した状態は残り、次の分析でも同じ問題が起きます。
- 事例は、部門ごとにデータが孤立し、全社で結び付けて分析できない状態です。
- 全社共通の管理の方針と責任者を決め、部門をまたいで使える形に整えるのが、この状態への対応です。
- したがって、最も適切なのは エ です。
ほかの選択肢
- ア 各部門の中で分析できても、部門をまたいだ分析はできません。孤立した状態が続きます。
- イ 手作業の転記は、その場しのぎで、毎回の手間や転記の誤りが残ります。孤立した状態は変わりません。
- ウ 口頭の問い合わせでは、データを結び付けて分析できません。管理の方針も決まりません。
覚えておくこと
- データのサイロ化:部門ごとにデータが孤立し、全社で結び付けて分析できない状態
- サイロ化への対応:全社共通の管理の方針と責任者を決め、部門をまたいで使える形に整える
(テーマ・覚えること)
データマネジメントの機能に関する記述のうち、適切なものだけを全て挙げたものはどれか。
- a ガバナンス(司法・立法)の機能では、データの扱いの方針やルールを決め、守られているかを監督する。
- b マネジメント(行政)の機能では、決められた方針とルールに沿って、データの管理を実行する。
- c アーキテクチャの機能では、データの構造や保管の仕組みを全社の視点で整理し、設計の指針を示す。
正解:イ a、b、c
ポイント
データマネジメントの機能の役割を、a〜c の組合せで問う問題です。
考え方と解き方
ガバナンスとマネジメントは、どちらもデータを管理する言葉に聞こえます。決めて監督する機能と、決められた通りに実行する機能に分けて考えます。
- a は、方針やルールを決めて監督するガバナンスの説明で、適切です。b は、決められた方針に沿って実行するマネジメント(行政)の説明で、適切です。c は、全社の視点でデータの構造を設計するアーキテクチャの説明で、適切です。
- したがって、適切なのは a、b、c の全てで、イ です。
ほかの選択肢
- ア c も適切なので、a、b だけでは足りません。
- ウ a も適切なので、b、c だけでは足りません。
- エ a、b も適切なので、c だけでは足りません。
覚えておくこと
- ガバナンス(司法・立法):データの扱いの方針やルールを決め、守られているかを監督する機能
- マネジメント(行政):決められた方針とルールに沿って、データの管理を実行する機能
- アーキテクチャ:データの構造や保管の仕組みを全社の視点で整理し、設計の指針を示す機能
(テーマ・覚えること)
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