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損益分岐点・貸借対照表・損益計算書(会計の基本)

今の制度の過去問(3回分)では、損益分岐点や利益の計算、損益計算書の金額、売上原価、間接費が3回分で4問出ています。

シラバス案 Ver.0.1(2026年8月31日公表)の『3-11-3 財務諸表』

最終更新

よく出る形

  • 損益分岐点(利益が0になる点)や利益の計算(3回分で1問)
  • 損益計算書の金額の計算(3回分で1問)
  • 売上原価と期末棚卸高(期末に残る商品)の関係(3回分で1問)
  • 直接費と間接費(製品に結び付く費用と結び付けにくい費用)の判別(3回分で1問)
  • 問われるとしたら:貸借対照表(決算日の資産などの状態の表)の区分を選ぶ形
  • 問われるとしたら:有価証券報告書(決算の報告書)と決算短信(決算の速報)の根拠の違いを選ぶ形

覚えること

  • 粗利益:売上高-原価。営業利益:粗利益-販売費及び一般管理費
  • 固定費:販売量に関係なく一定の費用。変動費:販売量に応じて増える費用
  • 損益分岐点:利益がちょうど0になる売上高や販売量
  • 損益分岐点売上高=固定費÷(1-変動費率)。変動費率=変動費÷売上高
  • 間接費:特定の製品に結び付けにくい費用。製品ごとに結び付く費用は直接費
  • 売上原価=期首棚卸高+当期商品仕入高-期末棚卸高
  • 仕入単価が上がり続ける時、期末の単価で評価すると、平均の単価の場合より期末棚卸高は増え売上原価は減る
  • 貸借対照表:決算日時点の資産・負債・純資産の状態を示す
  • 損益計算書:一定期間の収益と費用から、その期間の利益を示す
  • キャッシュフロー計算書:一定期間の現金の増減を、営業、投資、財務の活動ごとに示す
  • 流動資産:現金預金、売掛金(営業の取引で生じる債権)など
  • 固定資産:建物、土地、ソフトウェアなど、長く使う資産
  • 繰延資産:支出の効果が将来に及ぶ費用を、資産として扱ったもの
  • 流動負債と固定負債:返済期限が1年以内か先か。純資産=資産-負債
  • 有価証券報告書:金融商品取引法にもとづき、内閣総理大臣に提出。事業年度終了後3か月以内
  • 決算短信:取引所の規則にもとづき、決算の内容を早く開示する書類

数字と計算

  • 営業利益の例:売上高5,000万円-原価3,000万円-販売費及び一般管理費1,200万円=800万円
  • 変動費率の例:売上高2,000万円で変動費800万円なら、800÷2,000=40%

ひっかけ

  • 損益分岐点売上高は、固定費を変動費率で割らず、(1-変動費率)で割る
  • 期末棚卸高は売上原価から引く項目。増えると売上原価は減る

想定問題

4問(四肢択一)。選ぶと、その場で正解と解説が開きます。

想定問題 1四肢択一

A 社の損益分岐点売上高として、最も適切なものはどれか。

A 社の1年間の売上高は10,000万円、変動費(売上に応じて増える費用)は6,000万円、固定費(売上に関係なくかかる費用)は3,000万円である。

正解:ウ 7,500万円

ポイント

固定費と変動費の資料から、損益分岐点売上高を求める問題です。

考え方と解き方

固定費を変動費率で割ると、売上高のうち固定費をまかなう取り分ではなく、費用の割合で割ってしまいます。

  1. 変動費率は、変動費÷売上高=6,000÷10,000=60%です。売上高が増えると、変動費を引いた40%が、固定費をまかなう分として残ります。
  2. 損益分岐点売上高は、固定費÷(1-変動費率)=3,000÷(1-0.6)=3,000÷0.4=7,500万円です。したがって、最も適切なのは ウ です。

ほかの選択肢

  • ア 3,000 は固定費の金額そのままで、割り算をしていません。
  • イ 5,000 は 3,000÷0.6 で、(1-変動費率)ではなく変動費率で割った値です。
  • エ 9,000 は 3,000+6,000 で、固定費と変動費を足した費用の合計です。

覚えておくこと

  • 損益分岐点:利益がちょうど0になる売上高や販売量
  • 損益分岐点売上高=固定費÷(1-変動費率)。変動費率=変動費÷売上高

(テーマ・覚えること)

想定問題 2四肢択一

この代金を受け取る権利が区分される項目として、最も適切なものはどれか。

A 社は、商品を販売し、代金を決算日の2か月後に受け取る約束をした。この代金を受け取る権利を、決算日の貸借対照表に記載する。

正解:イ 流動資産

ポイント

商品の代金を後で受け取る権利が、貸借対照表のどの区分に当たるかを選ぶ問題です。

考え方と解き方

代金を後で受け取る約束を、返す義務のように感じると、負債の区分を選んでしまいます。

  1. 商品を売って代金を後で受け取る権利は、売掛金で、資産に当たります。
  2. 売掛金は、通常の営業の取引で生じた債権なので、流動資産に区分されます。したがって、最も適切なのは イ です。

ほかの選択肢

  • ア 固定資産は、建物や土地など長く使う資産で、営業の取引で生じた売掛金は含みません。
  • ウ 純資産は、資産から負債を引いた残りで、代金を受け取る権利そのものではありません。
  • エ 固定負債は、返済期限が1年より先の支払う義務で、受け取る権利ではありません。

覚えておくこと

  • 流動資産:現金預金、売掛金(営業の取引で生じる債権)など
  • 固定資産:建物、土地、ソフトウェアなど、長く使う資産
  • 流動負債と固定負債:返済期限が1年以内か先か。純資産=資産-負債

(テーマ・覚えること)

想定問題 3四肢択一

A 社の経理担当者が行った財務諸表の説明として、適切なものだけを全て挙げたものはどれか。

A 社の経理担当者は、財務諸表について、次の a〜c のように説明した。
  • a 貸借対照表は、決算日時点の資産・負債・純資産の状態を示す。
  • b 損益計算書は、一定期間の収益と費用から、その期間の利益を示す。
  • c キャッシュフロー計算書は、決算日時点の資産と負債の残高を活動の種類ごとに示す。

正解:ア a、b

ポイント

貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書の説明を、a〜c で判定する問題です。

考え方と解き方

キャッシュフロー計算書も貸借対照表と同じ決算日の表だと思うと、c を適切と読んでしまいます。

  1. a は、貸借対照表の説明として適切です。b は、損益計算書の説明として適切です。c は、キャッシュフロー計算書が一定期間の現金の増減を示すので、不適切です。
  2. したがって、適切なのは a、b で、ア です。

ほかの選択肢

  • イ b も適切なので、a だけでは足りません。
  • ウ c は不適切で、a も適切なので、b、c は適切な組合せではありません。
  • エ c は不適切で、a、b が適切なので、c は適切な組合せではありません。

覚えておくこと

  • 貸借対照表:決算日時点の資産・負債・純資産の状態を示す
  • 損益計算書:一定期間の収益と費用から、その期間の利益を示す
  • キャッシュフロー計算書:一定期間の現金の増減を、営業、投資、財務の活動ごとに示す

(テーマ・覚えること)

想定問題 4四肢択一

決算の仕組みに関する記述のうち、最も不適切なものはどれか。

正解:エ 国内の会社の有価証券報告書は、事業年度が終わってから3年以内に提出する。

ポイント

有価証券報告書、決算短信、財務諸表の説明から、不適切な記述を選ぶ問題です。

考え方と解き方

提出の期限を、年の単位の長い期間と思いこむと、エの誤りに気づけません。

  1. 国内の会社は、事業年度が終わってから3か月以内に、有価証券報告書を内閣総理大臣に提出します。
  2. エは、期限を3年以内としている点が合いません。したがって、最も不適切なのは エ です。正しくは、3か月以内です。

ほかの選択肢

  • ア 有価証券報告書は、金融商品取引法にもとづき、内閣総理大臣に提出する書類なので、適切です。
  • イ 決算短信は、取引所の規則にもとづいて決算の内容を開示する書類なので、適切です。
  • ウ 財務諸表には、貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書などがあるので、適切です。

覚えておくこと

  • 有価証券報告書:金融商品取引法にもとづき、内閣総理大臣に提出。事業年度終了後3か月以内
  • 決算短信:取引所の規則にもとづき、決算の内容を早く開示する書類
  • 貸借対照表:決算日時点の資産・負債・純資産の状態を示す

(テーマ・覚えること)

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