分野 B|ビジネス

SWOT分析・KPI・バランススコアカード(戦略の手法)

今の制度の過去問(3回分)では、VRIO 分析、ニッチ戦略、バリューエンジニアリングが、3回分で3問出ています。

シラバス案 Ver.0.1(2026年8月31日公表)の『1-2-1 ビジネス戦略の策定』

最終更新

よく出る形

  • VRIO 分析(自社の資源を評価する手法)の四つの要素を選ぶ(3回分で1問)
  • ニッチ戦略(狭い市場に絞る戦略)の事例を選ぶ(3回分で1問)
  • バリューエンジニアリング(価値を高める手法)の式を選ぶ(3回分で1問)
  • 問われるとしたら:事例で、SWOT 分析(強み弱みなどの整理)の機会を選ぶ形
  • 問われるとしたら:KGI(最終目標の指標)、CSF(欠かせない施策)、KPI(途中の指標)を判定する形
  • 問われるとしたら:バランススコアカード(四つの視点で見る手法)の視点を選ぶ形
  • 問われるとしたら:クラウドファンディング(ネットで資金を募る)の説明を選ぶ形

覚えること

  • SWOT 分析:自社の内部環境の強み・弱みと、外部環境の機会・脅威に分けて整理する手法
  • SWOT の分け方:強みと弱みは自社の中の要因、機会と脅威は市場や競合など外の要因
  • VRIO 分析:経済価値、希少性、模倣困難性、組織の四つで、自社の資源を評価する手法
  • バリューチェーン分析:事業活動を購買、製造、販売などの流れに分け、各活動の価値を調べる手法
  • ニッチ戦略:大手が狙わない特定の狭い市場に、自社の強みを集中する戦略
  • ブルーオーシャン戦略:競争相手のいない未開拓の市場に、新しい需要をつくる戦略
  • 成長マトリクス:製品と市場を既存と新規に分けて、成長の方向を考える手法
  • バランススコアカード:財務、顧客、内部プロセス、学習と成長の四つの視点で業績を見る手法
  • KGI(重要目標達成指標):経営目標が達成されたかを、数値で測る最終の指標
  • CSF(重要成功要因):KGI の実現に欠かせない、重要な経営施策
  • KPI(重要業績評価指標):CSF の達成度を、数値で測る途中の指標
  • バリューエンジニアリング:価値=機能÷コスト。機能を保ってコストを下げると、価値が高まる
  • クラウドファンディング:インターネットなどを通じて、多くの人から資金を集める仕組み
  • 購入型のクラウドファンディング:支援者が見返りに、商品やサービスを受け取る型
  • 参考:Ver.6.5 の経営戦略手法と、ビジネス戦略と目標・評価が、新しい案ではビジネス戦略の策定(1-2-1)になる

ひっかけ

  • SWOT:自社の努力で変えられる不足は弱み、外の環境の悪い変化は脅威
  • KGI は最終の目標、CSF は施策、KPI は施策の進み具合を測る指標
  • 購入型は商品やサービス、寄付型は見返りなし、金融型は金銭のリターン

想定問題

4問(四肢択一)。選ぶと、その場で正解と解説が開きます。

想定問題 1四肢択一

A 社が SWOT 分析で整理するとき、「機会」に当たるものはどれか。

食品の宅配事業を営む A 社は、自社の状況を SWOT 分析で整理している。

正解:イ 地域で高齢者の世帯が増え、食品の宅配を求める人が増えた。

ポイント

SWOT 分析で、「機会」に当たる要因を事例から選ぶ問題です。

考え方と解き方

外の変化かどうかで見分けます。外の変化でも、自社にとって追い風なら機会、向かい風なら脅威になります。

  1. 「機会」は、外部環境にある、自社にとって追い風になる要因です。地域で高齢者の世帯が増え、宅配を求める人が増えていることは、市場の側の変化で、自社に追い風です。
  2. したがって、「機会」に該当するのは イ です。

ほかの選択肢

  • ア 自社だけが持つ技術は、内部環境にあるので、強みに当たります。
  • ウ 自社の拠点の古さは、内部環境にあるので、弱みに当たります。
  • エ 大手の新しい拠点は、外部環境の変化で、自社に向かい風なので、脅威に当たります。

覚えておくこと

  • SWOT 分析:自社の内部環境の強み・弱みと、外部環境の機会・脅威に分けて整理する手法
  • SWOT の分け方:強みと弱みは自社の中の要因、機会と脅威は市場や競合など外の要因

(テーマ・覚えること)

想定問題 2四肢択一

目標と評価に関する記述 a〜c のうち、適切なものだけを全て挙げたものはどれか。

A 社は、通信販売事業で「3年後の営業利益を2億円にする」という目標を立て、目標の達成度を測る指標を整理している。
  • a 「会員向けの定期便を始め、継続して買う顧客を増やす」は、重要な経営施策なので、KPI に当たる。
  • b 「リピート購入率」は、施策の達成度を数値で測る指標なので、KPI に当たる。
  • c 「3年後の営業利益2億円」は、目標の達成を数値で測る最終の指標なので、KGI に当たる。

正解:ウ b、c

ポイント

KGI、CSF、KPI の役割を、a〜c それぞれ判定して組み合わせる問題です。

考え方と解き方

施策そのものと、施策の進み具合を測る指標は別の物です。施策を指標と読むと、a を適切と判定してしまいます。

  1. a は不適切です。重要な経営施策は CSF で、KPI ではありません。
  2. b は適切です。リピート購入率は、施策の達成度を数値で測る指標なので、KPI に当たります。
  3. c は適切です。3年後の営業利益2億円は、経営目標の達成を数値で測る最終の指標なので、KGI に当たります。
  4. したがって、適切なのは b、c で、ウ です。

ほかの選択肢

  • ア a は不適切なので、a を入れた a、b は適切な組合せではありません。c も適切です。
  • イ a は不適切なので、a を入れた a、b、c は適切な組合せではありません。
  • エ c は適切ですが、b も適切なので、c だけでは足りません。

覚えておくこと

  • KGI(重要目標達成指標):経営目標が達成されたかを、数値で測る最終の指標
  • CSF(重要成功要因):KGI の実現に欠かせない、重要な経営施策
  • KPI(重要業績評価指標):CSF の達成度を、数値で測る途中の指標

(テーマ・覚えること)

想定問題 3四肢択一

指標「従業員1人当たりの年間研修時間」を置く視点として、最も適切なものはどれか。

製造業の A 社は、バランススコアカードを使って、業績を管理している。

正解:ア 学習と成長の視点

ポイント

バランススコアカードの四つの視点のうち、研修時間の指標を置く視点を選ぶ問題です。

考え方と解き方

研修は仕事の進め方を良くするためにも行うので、内部プロセスの視点と迷います。

  1. バランススコアカードの視点は、財務、顧客、内部プロセス(業務プロセス)、学習と成長の四つです。従業員1人当たりの年間研修時間は、人材の育成という、組織の力を高める活動を見る指標なので、学習と成長の視点に置きます。
  2. したがって、最も適切なのは ア です。

ほかの選択肢

  • イ 財務の視点には、売上高や利益のように、お金に関わる結果の指標を置きます。
  • ウ 顧客の視点には、顧客満足度のように、顧客から見た評価の指標を置きます。
  • エ 内部プロセスの視点には、業務の進め方や流れを見る指標を置きます。

覚えておくこと

  • バランススコアカード:財務、顧客、内部プロセス、学習と成長の四つの視点で業績を見る手法

(テーマ・覚えること)

想定問題 4四肢択一

ビジネス戦略に関する用語の説明として、最も不適切なものはどれか。

正解:エ 購入型のクラウドファンディングは、支援者が見返りに、事業の株式の配当を受け取る型である。

ポイント

ビジネス戦略の用語の説明から、不適切な物を選ぶ問題です。

考え方と解き方

購入型、寄付型、金融型は、支援者が受け取る見返りで分かれます。株式の配当のような金銭の見返りを購入型と読むと、エを適切と判定してしまいます。

  1. 購入型のクラウドファンディングは、支援者が資金を出す見返りに、商品やサービスを受け取る型です。株式の配当のような金銭のリターンを伴うのは、金融型です。
  2. したがって、最も不適切なのは エ です。正しくは、購入型は、支援者が見返りに商品やサービスを受け取る型です。

ほかの選択肢

  • ア ニッチ戦略は、特定の狭い市場に自社の強みを集中する戦略なので、適切です。
  • イ ブルーオーシャン戦略は、競争のない未開拓の市場を開く戦略なので、適切です。
  • ウ バリューエンジニアリングは、価値=機能÷コストの関係から価値を高める手法なので、適切です。

覚えておくこと

  • 購入型のクラウドファンディング:支援者が見返りに、商品やサービスを受け取る型
  • クラウドファンディング:インターネットなどを通じて、多くの人から資金を集める仕組み

(テーマ・覚えること)

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