分野 B|ビジネス
企業の仕組み(株式会社・CSR・IPO・人的資本経営)
今の制度の過去問(3回分)では、企業の社会的責任(CSR)を選ぶ問題が1問出ています。
シラバス案 Ver.0.1(2026年8月31日公表)の『3-11-1 組織活動と経営資源』
最終更新
よく出る形
- 企業の社会的責任(CSR:企業が社会に負う責任)の用語を選ぶ(3回分で1問)
- 問われるとしたら:事例で、CSR に沿った利害関係者への説明を選ぶ形
- 問われるとしたら:株式公開(株式を市場で売買できるようにする)の説明を選ぶ形
- 問われるとしたら:人的資本経営(人材を資本と捉える経営)の説明を判定する形
- 問われるとしたら:グリーン IT(環境への負荷を減らす IT の取組)の説明を判定する形
覚えること
- 株式会社:株主の責任は、引き受けた株式の価額までと決められている
- 株主総会:取締役の選任など、会社の基本的な事項を決める場
- 取締役会を置く会社の株主総会:決議できるのは、会社法に規定する事項と定款で定めた事項
- 業務の執行:株主総会ではなく、取締役などが担う
- 株式公開(IPO):株式を証券取引所に上場し、不特定多数の投資家が売買できるようにする
- 株式公開をした会社:業績などの企業情報を開示する義務を負う
- 株式公開をした会社:新しい株式を発行して、広く資金を集める道が開ける
- IR:投資家に向けて、経営や財務の状況を伝える活動
- ディスクロージャー:企業が、経営や財務の情報を関係者に公開すること
- CSR:企業が、社会や環境への影響に責任を持ち、利害関係者に応える取組
- 人的資本経営:人材を費用でなく資本と捉え、中長期の企業価値を高める経営
- グリーン IT:IT 機器の省電力化と、IT の活用による社会全体の省エネ
- カーボンフットプリント:商品の調達から廃棄までの温室効果ガスを、CO2 に換算した量
- コーポレートブランド:企業そのものに対する信頼やイメージ
ひっかけ
- カーボンフットプリントは、原則として調達から廃棄までの全体の量
- IR は投資家に向けた活動。従業員に向けた社内の広報ではない
想定問題
4問(四肢択一)。選ぶと、その場で正解と解説が開きます。
株式会社の仕組みに関する記述のうち、最も不適切なものはどれか。
正解:イ 株主総会は、会社の日々の業務を、取締役に代わって自ら執行する機関である。
ポイント
株式会社の仕組みのうち、株主総会と取締役の役割から、不適切な記述を選ぶ問題です。
考え方と解き方
株主総会は会社の最高の意思決定の場と覚えると、日々の業務まで行うと思いこみ、イを適切と読んでしまいます。
- 会社の基本的な事項は株主総会で決め、日々の業務の執行は取締役などが担います。
- イは、日々の業務を株主総会が自ら執行するとしている点が合いません。したがって、最も不適切なのは イ です。正しくは、日々の業務は取締役などが執行します。
ほかの選択肢
- ア 会社法は、取締役を株主総会の決議で選任すると定めているので、適切です。
- ウ 株主の責任は、引き受けた株式の価額を限度とすると定められているので、適切です。
- エ 取締役会を置く会社では、株主総会が決議できるのは、会社法に規定する事項と定款で定めた事項に限られるので、適切です。
覚えておくこと
- 業務の執行:株主総会ではなく、取締役などが担う
- 取締役会を置く会社の株主総会:決議できるのは、会社法に規定する事項と定款で定めた事項
- 株式会社:株主の責任は、引き受けた株式の価額までと決められている
(テーマ・覚えること)
企業の社会的責任(CSR)の考え方に沿った A 社の対応として、最も適切なものはどれか。
正解:ア 影響の内容と減らす取組を、株主や地域の住民など関係者に説明する。
ポイント
環境への影響を、だれにどう伝えるかを、CSR の考え方に沿って選ぶ問題です。
考え方と解き方
説明の相手を、法令で報告する相手と考えると、官庁への説明で足りると見てしまいます。
- CSR は、企業が社会や環境への影響に責任を持ち、利害関係者に応える取組です。
- 環境への影響の内容と取組を、株主や地域の住民など関係する人に説明する対応が、この考え方に沿います。したがって、最も適切なのは ア です。
ほかの選択肢
- イ 官庁への報告だけでは、地域の住民など、影響を受ける利害関係者に応えていません。
- ウ 取引先に求められた項目に合わせるだけでは、自社の影響に責任を持って把握する形になりません。
- エ 成果を商品の宣伝として紹介するだけでは、影響の内容を関係者に説明していません。
覚えておくこと
- CSR:企業が、社会や環境への影響に責任を持ち、利害関係者に応える取組
(テーマ・覚えること)
A 社の人材と環境に関する整理として、適切なものだけを全て挙げたものはどれか。
- a カーボンフットプリントは、製品ではなく工場を単位に、製造段階の CO2 排出量を集計した量である。
- b 人的資本経営は、従業員の能力を引き出し、中長期の企業価値を高めようとする経営の考え方である。
- c グリーン IT には、IT 機器の省電力化と、IT の活用による社会全体の省エネの両方が含まれる。
正解:ウ b、c
ポイント
カーボンフットプリント、人的資本経営、グリーン IT の説明を、a〜c で判定する問題です。
考え方と解き方
カーボンフットプリントを、工場の排出量のことだと思うと、a を適切と読んでしまいます。
- a は、カーボンフットプリントが商品を単位に、調達から廃棄までの全体を対象とするので、不適切です。b は、人的資本経営の説明として適切です。c は、グリーン IT の説明として適切です。
- したがって、適切なのは b、c で、ウ です。
ほかの選択肢
- ア a は不適切なので、a、b は誤りの組合せです。c も適切です。
- イ a は不適切なので、a、c は誤りの組合せです。b も適切です。
- エ b も適切なので、c だけでは足りません。
覚えておくこと
- カーボンフットプリント:商品の調達から廃棄までの温室効果ガスを、CO2 に換算した量
- 人的資本経営:人材を費用でなく資本と捉え、中長期の企業価値を高める経営
- グリーン IT:IT 機器の省電力化と、IT の活用による社会全体の省エネ
(テーマ・覚えること)
株式公開と IR に関する記述のうち、最も不適切なものはどれか。
正解:エ 株式公開は、すでに上場している会社が、追加の株式を発行して資金を集めることをいう。
ポイント
株式公開と IR の説明から、不適切な記述を選ぶ問題です。
考え方と解き方
株式を発行して資金を集める話から、公開を追加の資金調達と取りちがえると、エの誤りに気づけません。
- 株式公開は、株式を証券取引所に上場し、不特定多数の投資家が売買できるようにすることです。
- エは、すでに上場している会社の追加の資金調達としている点が合いません。したがって、最も不適切なのは エ です。正しくは、非公開の会社が上場して、不特定多数の投資家が売買できるようになることです。
ほかの選択肢
- ア 株式公開をした会社は、業績などの企業情報を開示する義務を負うので、適切です。
- イ IR は、投資家に向けて経営や財務の状況を伝える活動なので、適切です。
- ウ 株式公開により、新しい株式を発行して広く資金を集める道が開けるので、適切です。
覚えておくこと
- 株式公開(IPO):株式を証券取引所に上場し、不特定多数の投資家が売買できるようにする
- 株式公開をした会社:業績などの企業情報を開示する義務を負う
- IR:投資家に向けて、経営や財務の状況を伝える活動
(テーマ・覚えること)
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