分野 B|ビジネス

WBS・ガントチャート・アローダイアグラム(スケジュール)

今の制度の過去問(3回分)では、WBS、スコープ、アローダイアグラムなど、スコープとスケジュールの問題が6問出ています。

シラバス案 Ver.0.1(2026年8月31日公表)の『1-5-1 プロジェクトマネジメントの目的と考え方』

最終更新

よく出る形

  • WBS(作業を階層に分けた図)の説明を選ぶ(3回分で1問)
  • スコープ(作業の範囲)の対象を a〜c で判定する(3回分で1問)
  • スコープの変更が認められた後の活動を選ぶ(3回分で1問)
  • スケジュール作成の技法を a〜d で判定する(3回分で1問)
  • アローダイアグラム(作業を矢印でつないだ図)で、遅らせられる点を選ぶ(3回分で1問)
  • 要員数の制約つきで、全作業の最短の日数を求める(3回分で1問)
  • 問われるとしたら:ガントチャート(期間を横棒で示す表)を使う場面を選ぶ形

覚えること

  • スコープ:プロジェクトで作る成果物と、そのための作業の範囲
  • スコープの対象:作る成果物は対象。使うツールや顧客の文書は対象外
  • WBS:スコープの全ての成果物を作る作業を、階層的に分解して書いた物
  • WBSの役目:分けた作業ごとに、費用や所要時間を見積もる元になる
  • スコープの変更:認められたらWBSを変更し、費用の詳細な見積りの情報にする
  • ガントチャート:作業ごとの期間を、日付の軸の上に横棒で並べた表
  • アローダイアグラム:作業を矢印、つなぎ目を丸で表し、前後関係を示す図
  • 結合点:矢印がつながる丸。入る作業が全て終わるまで、次は始められない
  • クリティカルパス:開始から完了までの経路のうち、合計が最長の経路
  • クリティカルパスの遅れ:遅れた分だけ、全体の完了時期が遅れる
  • 余裕時間:全体の完了を変えずに、作業を遅らせたり延ばしたりできる日数
  • 余裕時間の求め方:クリティカルパスの日数から、その作業を通る最長の経路の日数を引く
  • スケジュールの技法:クリティカルパス法、プレシデンスダイアグラム法
  • 要員の制約:使える人数を超える作業は、同時に進められない

数字と計算

  • 例:P(4日)の後にQ(5日)かR(3日)、その後にS(2日)
  • 最長はP→Q→Sの11日。Rを通る経路は9日なので、余裕時間は2日

ひっかけ

  • WBSは日付を書く表ではなく、作業を分けて書く物
  • ガントチャートは期間を見る表で、前後関係の経路を求める図ではない
  • 余裕時間は作業の日数ではなく、全体を変えずに延ばせる日数

想定問題

4問(四肢択一)。選ぶと、その場で正解と解説が開きます。

想定問題 1四肢択一

WBS に関する記述として、最も不適切なものはどれか。

正解:エ WBS は、メンバーの役割と連絡先を、担当ごとに並べた一覧として作る。

ポイント

WBS に関する記述から、不適切な物を選ぶ問題です。

考え方と解き方

WBS は、人や日程の一覧と思い込みやすい物です。そのため、役割と連絡先の一覧も WBS に見えてしまいます。

  1. WBS は、スコープの全ての成果物を作る作業を、階層的に分解して書いた物です。
  2. エは、メンバーの役割と連絡先の一覧で、作業を分ける WBS の内容ではありません。
  3. 最も不適切なのは エ です。正しくは、WBS は成果物を作るための作業を階層的に分けて書く、です。

ほかの選択肢

  • ア 成果物を作る作業を階層的に分けて書くのは、WBS の定義どおりで、適切です。
  • イ 分けた作業ごとに費用を見積もれるので、見積りの情報として使われ、適切です。
  • ウ スコープの変更が認められたら、追加の作業を入れて WBS を変更するので、適切です。

覚えておくこと

  • WBS:スコープの全ての成果物を作る作業を、階層的に分解して書いた物
  • WBSの役目:分けた作業ごとに、費用や所要時間を見積もる元になる
  • スコープの変更:認められたらWBSを変更し、費用の詳細な見積りの情報にする

(テーマ・覚えること)

想定問題 2四肢択一

B さんが使う図表として、最も適切なものはどれか。

A 社の B さんは、システム開発の進捗会議で、作業ごとの予定の期間と実際の進み具合を、日付の軸の上に並べて、遅れている作業や作業の重なりが一目で分かるようにしたい。

正解:ウ ガントチャート

ポイント

進み具合を日付の軸の上で確認する場面で、使う図表を選ぶ問題です。

考え方と解き方

作業を分ける WBS や、前後関係を示すアローダイアグラムも、スケジュールの道具に見えて迷います。日付の軸の上で見るという条件を落とすと、イを選びます。

  1. ガントチャートは、作業ごとの期間を、日付の軸の上に横棒で並べた表です。予定の棒と実績を並べると、遅れている作業が見つかります。
  2. したがって、最も適切なのは ウ です。

ほかの選択肢

  • ア WBS は、作業を階層的に分けて書く物で、日付の軸はありません。
  • イ アローダイアグラムは、作業の前後関係と所要時間を表す図で、日付の軸の上で進み具合を見る物ではありません。
  • エ パレート図は、項目別の件数を大きい順に並べて、影響の大きい項目を見つける図で、作業の進み具合を表す物ではありません。

覚えておくこと

  • ガントチャート:作業ごとの期間を、日付の軸の上に横棒で並べた表
  • アローダイアグラム:作業を矢印、つなぎ目を丸で表し、前後関係を示す図

(テーマ・覚えること)

想定問題 3四肢択一

作業 C の所要日数として、プロジェクト全体の完了時期を変えずに延ばせる最大のものはどれか。

次の【表1】の作業を行う。各作業は、前提作業が全て完了した後に始め、作業の間の段取り時間は考えないものとする。
【表1】作業の一覧
作業名前提作業所要日数
A-3日
BA4日
CA3日
DB5日
EC2日
FD, E3日
GF2日

正解:イ 7日

ポイント

作業の余裕時間から、作業を延ばせる最大の日数を求める問題です。

考え方と解き方

クリティカルパス上にない作業は、ある日数までなら延ばしても、全体が変わりません。延ばした後の所要日数の最大は、元の日数に余裕時間を足した値です。余裕時間だけを答えるとアを選びます。

  1. B を通る経路は A→B→D→F→G=3+4+5+3+2=17日、C を通る経路は A→C→E→F→G=3+3+2+3+2=13日です。最長の 17日がクリティカルパスで、全体の完了時期になります。
  2. C を通る経路の余裕時間は 17-13=4日です。C は元の 3日から 4日延ばせるので、3+4=7日まで延びても、完了時期は変わりません。
  3. したがって、最も適切なのは イ です。

ほかの選択肢

  • ア 4日は余裕時間そのもので、元の 3日を足していません。式は 17-13=4 です。
  • ウ 13日は C を通る経路の合計日数で、C 一つの日数ではありません。
  • エ 17日は全体の完了までの日数で、C の日数ではありません。

覚えておくこと

  • クリティカルパス:開始から完了までの経路のうち、合計が最長の経路
  • 余裕時間:全体の完了を変えずに、作業を遅らせたり延ばしたりできる日数
  • 余裕時間の求め方:クリティカルパスの日数から、その作業を通る最長の経路の日数を引く

(テーマ・覚えること)

想定問題 4四肢択一

スコープとスケジュールに関する記述のうち、適切なものだけを全て挙げたものはどれか。

A 社は、システム開発のプロジェクトで、スケジュールを作る準備をしている。
  • a アローダイアグラムでは、開始から完了までで合計が最も長い経路が、クリティカルパスである。
  • b スコープの作業を WBS で洗い出し、所要時間と前後関係を決めれば、アローダイアグラムを作れる。
  • c ガントチャートの横棒の長さは、その作業に充てる要員の人数が多いほど長くなる。

正解:ア a、b

ポイント

スコープとスケジュールの道具に関する記述を、a〜c で判定する問題です。

考え方と解き方

ガントチャートの横棒は、人数ではなく期間を表します。人数と期間を取りちがえると、c も正しく見えます。

  1. a は、合計が最長の経路をクリティカルパスと言うので、適切です。b は、WBS で洗い出した作業に所要時間と前後関係を決めれば、矢印の図にできるので、適切です。c は、横棒の長さが作業の期間を表し、人数ではないので、不適切です。
  2. したがって、適切なのは a、b で、ア です。

ほかの選択肢

  • イ c は不適切です。また、適切な b が入っていません。
  • ウ a も適切なので、b だけでは足りません。
  • エ a も適切なので、b、c では足りません。また、c は不適切です。

覚えておくこと

  • クリティカルパス:開始から完了までの経路のうち、合計が最長の経路
  • アローダイアグラム:作業を矢印、つなぎ目を丸で表し、前後関係を示す図
  • ガントチャート:作業ごとの期間を、日付の軸の上に横棒で並べた表

(テーマ・覚えること)

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